MajiHoreMotion 上原求先生&新井和也先生(協力:福本伸行先生、原作:荻原天晴氏)の『1日外出録ハンチョウ』第5巻(講談社)を読みました。最近、日常グルメの楽しみ方云々より、仕事と関係ないおっさん達の友情とそのささやかな幸福が素敵な作品なのですが、その点で“エンドレスエイト”的な大胆なアレンジを効かせた今回、単なるスピンオフ以上の面白みを出してきたと感心しました。

  さて本日は、TANABE先生の『マジ惚れもーしょん』(ワニマガジン社)の越年へたレビューです。先生の前々単行本(初単行本)『ほっとじゃむ』(エンジェル出版)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
明朗快活なラブコメ系ストーリーと肉感ボディの美少女&美女さんが熱っぽく蕩けるパワフル和姦が楽しめる作品集となっています。

MajiHoreMotion1  収録作は、生真面目な性格な風紀委員長の女の子が、彼女がエロ本を没収した男子が保険医さんに性欲処理をして貰っていることを知り、彼女もこれに参加しないかと誘われて!?な連作「ふらすとれーしょん」「求愛えもーしょん」(←参照 彼女のエロ本没収が原因と言われてしまい!? 同連作前編より)、勉強一筋の堅物でボッチな主人公は独りカラオケが唯一の趣味であったのだが、カラオケ屋で偶然知り合った黒ギャルの積極的なアタックの前に!?な連作「ぼーだーぶれいく!」「ぼーだーびよんど!」、面倒見の良いヤンキー系ガールの先輩が振られてしまった後輩君を慰めるために・・・!?な連作「アカネが慰く!!」「アカネが絶頂く!!」、および独立した短編4作。
1話・作当りのページ数は16~20P(平均19P)とコンビニ誌初出としては標準的な水準で推移。軽快ではありつつ、決して軽過ぎることはない作劇と程良い濃度&ボリューム感の濡れ場とでバランスよく構築された作品群となっています。

【適度な甘味や微笑ましさも魅力の快活なラブコメディ】
  作劇の方向性としては、明るく楽しいラブコメディというタイプであり、コメディとしての勢いや楽しさもある程度有しつつ、若人のラブエロ模様の微笑ましさや柔和な印象が先行する作劇となっています。
  真面目であるがやや頑なな堅物メガネ君と奔放でありつつ意外に芯はしっかりしている黒ギャルさん、夫に捨てられた形でバツイチとなった大人の女性とピュアで一途な少年、気が強く面倒見のよいヤンキー系ガールと大人しく真面目な後輩ボーイなど、対照的な要素を持つ男女が性愛を通して相互認証・相互理解をしていく流れは、ラブストーリーとして王道の構図と評し得ます。
MajiHoreMotion2真面目な委員長さんがエッチなことをされてしまって~という多少の嗜虐性・征服感を有する連作「ふらすとれーしょん」「求愛えもーしょん」といったケースもありますが、この作品でも真面目な風紀委員さんが男女の睦み合いとしてのセックスの気持ち良さを理解していく流れでもありますし、その他の作品も性的快楽を共有し合うことのポジティブな面が描かれています(←参照 楽しく前向きに今を生きよう 連作前編「ぼーだーぶれいく!」より)。
  気持ち良いセックスや恋愛成就への欲望や感情が素直に描かれていることや、体の関係から始まってもそれが恋愛関係に発展する分かり易さも、単なるご都合主義的なものではなく、話としての快活さや親しみ易さにつながっており、物語としてのコクや展開の技巧があるタイプではない一方で、ラブコメ的な小気味良さや居心地の良さはしっかりあるタイプと感じます。
  甘酸っぱいタイプからコミカルなタイプまで味付けには多少変化はありつつ、男女の恋愛関係が明確な強化・深化を遂げたことを示すハッピーエンドでまとまっており、軽い読書感を保ちつつ、読後に気持ち良さを残してくれる作りと言えるでしょう。

【漫画チックな親しみ易さとストレートなエロさのバランス】
  共に20代後半程度と思われる短編「スイートルーム」「病み尽くし」の年上美人さんや、20歳前後と思われる短編「BIG DANDY SHOW」のヒロインなども存在しつつ、人数的に過半数を占めるのは女子校生級の美少女さん達。
真面目だけどその反動でエッチなことにハマってしまうツンデレ要素もある風紀委員長ガール、ビッチだけど無邪気で芯は意外にしっかりとしている黒ギャルさん、弟君のお世話を何から何までしようとする献身的なヤンデレお姉ちゃん、強面なおじさんに熱烈アタックのクーデレ系関西弁ガールなどなど、漫画チックにキャッチーな属性付けのあるヒロイン造形が魅力であり、同時にテンプレ的な属性付けで固め過ぎることなく、ヒロイン達の素の一面が共有されていくことに幸福感があるのはラブエロ系としての勘所。
ヒロイン達の属性付けや性格等の設定に合わせたキャラデザの描き分けもしっかりしていることに加え、これら素直な感情表現に基づくキャラとしての親しみ易さや設定に合わせたキャラデザという美点が男性キャラクターについても手を抜いていないことは、地味ながらも評価したいポイント
MajiHoreMotion3  前述した様にキャラデザインは多彩に描き分けていますが、ヒロインの肢体造形はほぼ固定であり、適度に重たげに垂れる柔らか美巨乳と肉付きの良い桃尻&太股な下半身とを組み合わせたグラマラスな女体が勢揃い(←参照 このたっぷり美巨乳! 短編「病み尽くし」より)。殊におっぱいのむにゅんむにゅんとした柔らか弾力の表現は一級品であり、エロシーンでの明確な武器となっています。
バスト&ヒップを中心として直球のセックスアピールがあるボディデザインですが、粘膜表現を中心として体パーツ描写の淫猥さはむしろ控えめにして、お肉の柔らか弾力のみに意識を集中させるスタイルと感じます。
  程好いデフォルメ感が漫画チックな親しみ易さを形成し、適度に華やかさのある絵柄は、最先端とは言い難い一方で、幅広い層に馴染みがあるタイプの絵柄であって、明るく楽しい雰囲気やエロさとキャッチーさの両立されたキャラデザとの相性が大変良いタイプ。初出時期によって描線の強弱等に一定の変化は感じますが、評価を左右する程ではありません。

【程好い濃度のエロ演出と巨乳ボディの存在感が魅力】
  ページ数の関係上、標準を優に上回る大ボリュームとは言えないものの、コンビニ誌初出としては十分なボリュームを有したエロシーンであり、1回戦~2回戦仕様のエロ展開を無理なく構築。
前半ではやや強引にエロに持ち込みつつ後半ではラブラブ感を強く打ち出す連作2作(「ふらすとれーしょん」「求愛えもーしょん」および「ぼーだーぶれいく!」「ぼーだーびよんど!」)など、連作では前半と後半で味付けを変えていますし、短編群も近親ラブラブHやおねショタ系、ヒロインによる恩返しな特殊銭湯的サービスプレイなど、ラブラブHを中心としつつ、エロシチュとしての味付けやプレイ内容に多彩さがあるのは嬉しいところ。
  前述した様に、エロシーンではおっぱいをたっぷり鑑賞させてくれる描写・構図が採られており、前戯パートでの乳揉み&乳吸いにパイズリ、おっぱい洗体、抽挿パートでの柔らかそうな乳揺れにピストンしながらの鷲掴みや乳吸いなどなどのプレイで柔軟に変形するおっぱい描写は大変に眼福。
MajiHoreMotion4この乳描写に加えて、ストレートな結合部見せつけ構図も用いていますが、性器描写の露骨さはむしろ抑え気味であり、熱っぽく蕩けた表情付けやハートマーク付きでとぎれとぎれの実況系エロ台詞などの痴態描写も、エロ演出として質的・量的に過度にならない水準にまとめたスタイルと言えるでしょう(←参照 連作後編「アカネが絶頂く!!」より)。
  過激なエロ演出を濃密に重ねるタイプのエロ描写をお求めですと多少の物足りなさを感じるかもしれませんが、むしろ幅広い層にとって適度な濃度という印象がありますし、大ゴマを軸に比較的コマを詰めた画面構築をする分、肢体描写の存在感もあってページ単位での情報量やアタックは十分とも感じます。
フェラやパイズリなどのご奉仕プレイからの射精や、童貞ボーイが挿入しようとしての暴発などを前半に投入しつつ、更に気持ち良い前穴ピストンに夢中になる抽挿パートでは中出し連発ということもありつつ、中出しフィニッシュへのタメを積み重ねるタイプであって、パワフルな射精音と共に最奥に白濁液が発射されたヒロインが、ビクビク体を震わせながら官能的な表情を浮かべるアクメ痴態で程好くハードに〆ています。

  作劇・エロ描写共に、バランスの良さがあるタイプで、それでいて中途半端なのではなく、幅広い読者が楽しめる魅力が織り込まれて仕上がっているのは大変に高く評価できます。
どの作品も好きですが、個人的には、真面目な童貞ボーイと明るいビッチな黒ギャルさんの優しいボーイ・ミーツ・ガールな連作「ぼーだーぶれいく!」「ぼーだーびよんど!」が最愛でございます。