CanDoPorno  旅井とり先生(原作:坂戸佐兵衛氏)の『めしばな刑事タチバナ』第32巻(徳間書店)を読みました。からあげにレモンをかけるか否かの話、タチバナが導き出した結論になるほどと思わされましたね。タチバナもからし系のトッピングを勧めていましたが、個人的にはイエローマスタードがお勧めですよ。

  さて本日は、ボボボ先生の『姦動ポルノ』(ワニマガジン社)の越年へたレビューです。なお、先生の前単行本『FRESH FLESH』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
爆乳&巨尻の重量級肉感ボディな美女達とのちょっと変わったラブ&パワフルファックが詰まった作品集となっています。

CanDoPorno1  収録作は、女性専用マンションのシェアルームに新たに入居した美少女・忍ちゃんは実は男の子であり、彼のち○こを巡って同居の美女達がドタバタ模様を繰り広げる中編「愛myシェアメイト」全5話(←参照 一癖ある美女達と女装男子 同中編第2話より)、および読み切り形式の短編4作+フルカラーのイラストグラビア漫画(2P;目次にも初出にも記載がないため描き下ろしと思われます)。
フルカラー作品を除き、1話・作当りのページ数は18~24P(平均21P弱)と中の下クラスのボリュームで推移。ストーリーとしての読み応えはほとんどありませんが、個々のキャラの存在感はあるスタイルで、重量級ボディの質的なボリューム感があるエロシーンも抜きツールとしての満足感を十二分に有しています。

【欲望任せに進みつつそれが性愛を通して叶えられる幸福の讃歌】
  性欲に任せてエネルギッシュに突っ走っていく展開は共通しつつ、雰囲気としては一定のバリエーションがあり、ドタバタラブコメ的な中編作もあれば、欲求不満な人妻さんがその豊満ボディを持て余しての不倫乱交な短編「危うい痴域こみゅにてぃ」や高嶺の華的美少女ながら実は特殊な性癖のド変態であることを幼馴染の少年だけが知っていて・・・というストレンジ青春ラブな短編「高嶺の花の花言葉」といった作品が存在。
実は男性であることが同居の女性達にバレていき、皆さんセックスに飢えていることもあってやりまくりライフを送ることになる中編は、分かり易い棚ボタ的展開ではありますし、その他の作品もヒロイン側の積極性もあってエロ的に美味しい状況が転がり込んでくるイージーさがあることは共通しています。
  その分、作劇としての面白みが目立つタイプではないのですが、性的欲望を満たすだけではなく、ある種の承認欲求を満たす相互認証としてのセックスが持つ意義を重視した描き方になっているのが特徴であり、それが不倫という形式で破滅の背徳感を有する作品もありますが(短編「危うい痴域こみゅにてぃ」)、基本的には幸福をもたらすものとして描かれていると感じます。
CanDoPorno2父親の結婚で年下の美人義母が突然できた上に、父親の急逝で彼女と二人きりになってしまったフリーターおっさんを描く短編「そして母になる」はこの点で秀逸であり、単に棚ボタ的な状況の形成ではなく、性愛を通した二人の関係性の強化と(←参照 生きているから気持ちいい 同短編より)、それ故に主人公の男性自身が自己を肯定して立ち直る様子を優しく、また力強く描いています
  また、いずれの作品でもヒロイン側の性的なものを中心とした欲求が分かり易く描かれており、本人もそれに翻弄されながらも積極的に進んで行くことで、キャラクターとしての魅力やユニークさが相応に形成されていくのも小さくない美点。
インモラルな雰囲気のまま〆ることもあれば、男女の一風変わった関係の持続を描いたり、優しいハッピーエンドを迎えたりと、作劇の方向性によってオチは様々ですが、特にヒロイン側の性欲や願いが叶えられる前向きなものが基本と言えます。

【エロエロ美少女&美女の爆乳&デカ尻の豊満ボディ】
  女子校生キャラから30代前半程度と思しき美熟女さんまで幅広い年齢層のヒロイン陣となっていますが、概ね20歳前後~20代前半クラスが人数的には主力を担います。
 中編作でのスポーティにセックスをエンジョイする快活肉食系女子、ドS系ながら挿入されると即オチする変化の激しいメイド喫茶店員、社畜状態で寂しさを抱えている反動でドスケベになる年増ガールなど、それぞれタイプの異なる女性を用意していますし、短編群でも普段はクールな美少女ながら特殊な性癖のド変態ぶりを幼馴染の少年にだけ開示する美少女に、お金がないためあっけらかんと大家さんに体でのお支払いをエンジョイするロシアン女子大生など、エロへの積極性とキャラとしての面白さとを有するヒロイン造形を軸としています。
CanDoPorno3  中編作に登場する三枝さんは華奢寄りな貧乳ボディですが、彼女も十分にボリューミィな安産型ヒップの持ち主ですし、その他のヒロイン陣は人頭大を優に上回る爆乳に、これまた特大サイズのデカ尻にむっちむちの太股を組み合わせた迫力の重量級肉感ボディが勢揃い(←参照 ロシアン女子大生のドスケベ肉感ボディだ!! 短編「マイヤさんのけーざいかんねん」より)。
華奢でありつつ骨っぽさのある女装少年ボディや、肥満体であったり筋骨隆々であったりな中年男性ボディと組み合わせることで、ヒロインの肢体の柔らかい質感を高めている男女の肢体の描き分けも上手いですし、陰唇が花開く完熟まんこや皺の入ったアナル、爆乳に相応しい大き目乳輪など、クドさを抑制しつつも、体パーツ描写に十分な淫猥さがあるのも豊満ボディのエロさを押し上げています
  女性の清楚な色気感や健康的なエロさを打ち出すと共に、エロシーンでは激しく乱れさせるギャップを形成する絵柄は、綿密に描きながらも華やかなキャッチーさは指向せず、ネオ劇画的な重さ・濃さも感じさせつつ描線のシャープさにさっぱりとした印象もあるという、エロ漫画ジャンルの中では比較的独自色が強いタイプ。表紙・裏表紙絵とほぼ完全互換ですし、単行本を通して絵柄は安定しているので、表紙買いで特に問題はないでしょう。

【女体のエロさのインパクトとエロ演出の程良い濃厚感】
  ヒロイン側の積極性のおかげもあってサクサクとエロシーンに突入する分、濡れ場には適度に強いボリューム感があって、これに前述した迫力ボディの存在感と様々な欲求が叶えられる喜悦による激しい乱れっぷりとで質的な満腹感も強く打ち出してきます
  女性として異性に性的に求められる喜びを追求し、不倫乱交エロで乱れまくるシチュエーションや、男性が女性に搾り取られちゃうシチュなども存在しますが、それらも含めて合意の上でのセックスとなっており、インモラルであったりハードであったりしつつも、双方の願望が叶えられるWin-Winな行為であることも共通しています。
  重量感のある特大バストに包まれるパイズリや、美人フェイスがお下品な水音を立ててち○こを頬張る熱烈フェラ、美少年がメイド服を着用して言葉責めされながらの手コキ、大人のオモチャでのオナニー&潮吹きご開帳などを投入し、ぶっかけや白濁液をお口に中に含ませる射精シーンを基本的には有する前戯パートは、十分長尺で構成するか、短くまとめて抽挿シーンを複数ラウンドにするかで方針をはっきり分けています。
CanDoPorno4デカ尻の存在感を強調するバックからの尻アップ構図、ピストンに合わせて重たげに揺れたり(←参照 ぶるん!! 中編「愛myシェアメイト」第4話より)、衣装から零れ落ちたりな爆乳の描写など、豊満ボディの迫力を前面に押し出した構図・描写を抽挿パートにおいて充実させています。
これらの女体描写のインパクトに加え、快感と喜悦でぐしゃぐしゃになった表情付けや、分量としては決して多くは無いものの、畳み掛けるテンポの良さや雰囲気を構成する力のある台詞回し、濁音メインで適度なお下品テイストを出す擬音(特に抽挿音)など、アへ顔連発的な過剰さには走ることなく、濃密な演出をじっくりと重ねていくことで興奮を高めていきます
  1回戦仕様のケースもありますが、メインは複数ラウンド制であり、前戯パートでのぶっかけや複数人と次々セックス&発射などを経てから突入していくフィニッシュは、豊満ボディとの密着感や断面図での挿入感の強さをアピールすることで〆としてのパワフルさを増しており、中出しフィニッシュメインですが、展開によって外出しフィニッシュやゴム付きセックスもあることは留意されたし。

  パワフルな肉弾ファックでストレートに楽しませてくれつつ、性愛の解放感や充足感の面で読み口の良さを形成する作品集でもあって、豊満ボディの突出した特徴が作品構築全体のバランスの良さと組み合わさっていると感じます。
個人的には、黒髪ロング清楚系変態JKの特大ヒップ&バストを独占でがっつりファックな短編「高嶺の花の花言葉」と、ラブ、母性そしてラブの大切さを甲斐性無しのおっさんと健気でエッチな年下義母さんの性愛で描く短編「そして母になる」が特にお気に入りでございます。