SecretThings  TVアニメ『ゾンビランドサガ』第2話「I❤HIPHOP SAGA」を観ました。デスメタルの次はまさかのラップバトルでしたが、記憶が無く一番アイドルとしてのモチベーションがないはずのヒロインが熱さを発揮して、他のメンバーを牽引するという描き方は面白いですよね。サキちゃん意外にチョロくてカワイイところ。

  さて本日は、竜太先生の『蜜事』(エンジェル出版)のへたレビーです。先生の前単行本『妻色いんび』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
豊満ボディな美女達とのもどかしい思いの交錯するインモラルストーリー&パワフルな汁だくファックが詰まった作品集となっています。

SecretThings1  収録作は、他界した父親と関係を持っていた憧れの義姉と、主人公もまた関係を持つことになって、父親と義姉双方への複雑な想いを抱えるタイトル連作「密事」前後編(←参照 同連作前編より)、結婚を考えていた交際相手からフラれ、無為になった婚約指輪を抱えていた主人公は女癖の悪い彼氏を持つ隣人の女性と知り合い・・・な連作「先約指輪」正続編、教え子と関係を持った女教師さんは一度きりの火遊びのつもりであったが、婚約した相手はその教え子の兄であり、二人の関係は・・・な連作「ゴム越しの関係」前後編、ドスケベなサービスを秘密裏に提供するコンビニ店で働く女性達それぞれの物語な中編「月末大姦射祭」シリーズ全3話、および読み切り形式の短編「コクハク~僕にも彼女ができました~」。
1話・作当りのページ数は20~24P(平均20P強)と中の下クラスのボリュームで推移。連作メインということもあって、作劇面にも一定の存在感を持たせつつ、エロシーンの量的満足感を相応に強く意図した作品構築となっています。

【もどかしいなからもポジティブさのある人間模様】
  パワフルな凌辱エロや明確なダークネスを有するインモラル系が多いエンジェルレーベルにおいて、作劇面で独特の立ち位置を有する作家さんであり、今単行本でも他人の恋人との関係であったり、変態チックなセックスであったりとインモラルな要素を持ちつつも、雰囲気としての明暗や軽重が複雑に絡み合う作劇が特徴的。
  父親と関係を持っていた憧れの女性を、性愛の相手として親から“引き継ぐ”形になる連作「密事」、女性にフラれて傷心の男性と女癖の悪い彼に癖癖しながらも関係を続けている女性との邂逅を描く連作「先約指輪」、教え子であり義弟である少年との関係を継続することを女性側の心情として自己欺瞞を絡めて描く連作「ゴム越しの関係」と、シンプルに割り切ることの出来ない、もどかしさのある男女関係が描かれています。
SecretThings2これらの連作群においては、他者の考えや欲望を完全に理解したり制御したりすることは出来ないが(←参照 浮気している彼氏を気遣うヒロインに対して 連作「先約指輪」前編より)、同時に故人への思慕や寂しさ、そしてセックスの快楽など、共有できるものもあるという描かれ方をしており、インモラル系としての重さ・暗さを追求するというよりかは、“人間関係の限界を分かった上でのポジティブさ”を感じさせます。
告白した清楚な見た目のヒロインに、目前で男性教師との濃厚セックスを繰り広げられながら彼女の変態っぷりを告白されるという、異性の理解不能性を突き詰めたかのような短編「コクハク~僕にも彼女ができました~」、乱交エロに調教エロ、誘惑エロとそれぞれ異なる模様の「月末大姦射祭」シリーズは、それぞれエロシチュを作劇の要に据えたタイプの構築。
関係の立ちきれなさがじんわりとアモラルさを高める連作「ゴム越しの関係」、清楚と思っていた少女の強烈な変態性欲の実情に打ちのめされる短編「コクハク~僕にも彼女ができました~」といったまとめ方もありますが、前述した様に関係性のもどかしさや欲望の我儘さを抱えつつもポジティブな方向にまとまるラストが中心と言えるでしょう。

【女体の豊満さに由来するエロさとキャラデザの清楚感】
  女子校生級~30代前半程度と思われる美少女・美女によって構成されるヒロイン陣であり、今回はママさんヒロインや人妻ヒロインなどの美熟女の登場頻度はそこまで高くないことにはファンの諸氏は要留意。
  とは言え、彼氏持ちの女性、教師と教え子の関係から兄嫁(義理の姉)との関係になる男女、義理の姉にして父親の情婦でもあった女性に男性とのセックスを貪りまくる変態肉食系女子など、背徳感のある関係性や倒錯性を感じさせるヒロイン設定を取り揃えているのは、これまでのキャラ造形と近似する点。
欲望や感情のままならなさや、ヒロインの異性としての理解の難しさを尊重した描き方である分、キャラクターとして平板にならず、人間関係の機微が表現されていると感じられるのは明確な美点と感じます。
SecretThings3 ヒロインの年齢設定によってボディデザインに一定のバリエーションはありますが、アダルト美人を中心に、若々しさのある顔つき、垂れ気味の巨乳、駄肉感のある下腹部や太股、さわさわと陰毛の茂り熟した秘所が備わる股間を組み合わせた豊満さと淫猥さのある肉感ボディが揃っています(←参照 連作「ゴム越しの関係」前編より)。
肢体全体として十二分な官能性を備えつつ、形の良い乳房と程良いサイズ感の乳輪&乳首、適度な濃さの茂みに艶っぽい唇や舌の描写など、体パーツの描写にも淫猥さがありますが、同時に整った印象や落ち着いた色気も安定して感じさせています
  単行本を通して絵柄の安定感は強く、表紙絵とも完全互換であることも安心材料となっています。

【技巧的な画面構成で魅せる艶っぽい痴態描写】
  連作前編では中核となるエロシーンに導入するまでの作劇に一定の尺を設けるなど、必ずしもイージーにエロへと突入していくスタイルではなく、各エピソードのページ数も多くは無いのですが、適度なボリューム感のある濡れ場が揃っていると言えるでしょう。
  浮気セックスに義理の姉妹との近親エロス、乱交セックスや調教エロ、セックス見せつけられと、背徳感のあるエロシチュエーションが多いですが、それらの重さ・暗さを強めるというよりかは、背徳性や不義を超越した快楽の強さと共有が描かれたエロシチュであると感じます。
  ヒロインの肉感ボディの存在感を触れたり密着したりで感じつつ、性感帯を愛撫したり、はたまたお口ご奉仕をされたりな前戯パートは、射精シーンを投入してエロ的な盛り上がりを形成することもありますが、どちらかと言えば抽挿パートの尺を重視して短めにまとめることが多い傾向
SecretThings4前戯ですっかりぐしょぐしょになった秘所へのピストン運動が描かれる抽挿パートは、汗でしっとりと濡れる柔肌、抽挿に合わせて結合部から溢れる淫液と水音と、液体と女体の組み合わせで官能性を高めていく、比較的抑えたエロ演出で痴態を彩っています(←参照 中編シリーズ第2話「クズとゲスの板挟み」より)。
  エロ演出としてはアタックの強さや密度をそれ程追求しない一方、ヒロイン側の反応を強調する表情や結合部のアップ描写の連続コマであったり、描写の連続性を重んじたコマの配置と視線誘導であったりと、女体の存在感そのものをしっかりと打ち出した上で、描写の組み立て方に明瞭な技巧があることが実用性を高めています
一部にゴム付きセックスやそのままフィニッシュというケースもありますが、一線を越えての生セックスという展開にしていることもあり、いずれにしても熱っぽく蕩けた官能フェイスとビクビクとアクメ感覚に震えながら白濁液を受け止める女体を1Pフルで投入し、その後の追撃描写も含めて抜き所を形成しています。

  抜きツールとしての満足感も強く仕上げられると同時に、作劇としての円熟味も増した印象があって、味わい深さもある作品が揃っていました。
個人的には、それぞれ異なるエロシチュエーションでアダルト美人達の痴態が楽しめる「月末大姦射祭」シリーズに愚息が大変お世話になりました。