PassionGirls  つむらちた先生の『JKと女装おじさん』最終第2巻(フレックスコミックス)を読みました。女装四天王が全員登場しての、女装おじさんアイドル爆誕とは予想もつかない展開で楽しませて頂きました。大団円で良かったですねぇ。
しかし、担当編集(男性)の女装写真特集・・・これはいったい誰向けなんですか・・・

  さて本日は、暫時先生の『Passion Girls!!』(ワニマガジン社)の遅延へたレビューです。前単行本(初単行本)は未読なのですが、今回は表紙絵の褐色巨乳ガールに心惹かれて購入した次第。
スベスベお肌に包まれた美少女ヒロイン達の豊満ボディの質感を、総天然色で堪能できる作品集となっています。

PassionGirls1  収録作は、情熱的なパフォーマンスが特長の褐色アイドルさんは本番の前にエッチをしないと本気を出せない性格で、しかも彼女の妹さんもアイドルデビューでマネージャーとのエッチを!?な連作「Passion Girls」シリーズ正続編(←参照 同連作正編「Passion Girls!」より)、および読み切り形式の短編・掌編11作。
元々モノクロ作品でありながら今単行本に収録するにあたってフルカラー化された短編「Natural+」(16P)を除き、1話・作当りのページ数は4~10P程度ですが、フルカラー作品集としては標準的な水準。ストーリー面での読み応えはほぼ無く、エロシーンの量的満足感も弱いですが、フルカラーらしい情報量の高さによって質的な満腹感は相応に図られていると感じます。

【サクサクと濡れ場へ突入するイージーさ】
  商業誌でのフルカラー作品は、ページ数の短さ故にストーリーラインの構築がそもそも難しいタイプであって、本作についてもサクサクとエロシーンへと突入するシンプル&イージーな作劇が揃っているのは確か。
PassionGirls2  既に恋人同士であるカップルさんのラブエロ模様や、好きな人にモーション(死語)を掛けるヒロインや積極的な枕営業を仕掛けるアイドルさんなどによる(男性にとっての)棚ボタ展開など(←参照 テヘペロからの誘惑枕営業だ! 短編「がんばれ ゆみなちゃん!」より)、分かり易いラブコメ・エロコメ的な雰囲気でまとめた作品が主流となっています。
  その一方で、アイドルヒロインが悪い大人に枕を強要されちゃったり、彼氏君から意地悪な羞恥シチュを敢行されてしまったりと、背徳的な要素やインモラルな要素を含む展開も存在するのですが、ヒロイン側の逆転勝利であったりコミカルなオチにまとまったりと、読後に暗さ・重さを残さないシナリオワークである分、前述のラブコメ・エロコメ系と雰囲気の大きな違いを感じさせません。
フルカラー作品集にストーリー面での読み応えを求める読者はあまり居ないと思われるので、シナリオ展開の存在感の無さは長所でも短所でもないと総括してもよいのですが、短いながらも話としての起承転結がしっかりとしており、“オチ”で作品全体の雰囲気を整えることができる技量は相応に評価されるべき美点とも個人的には思います。

【視覚的な多彩さが魅力の美少女ヒロインズ】
  どうもサバを読んでいるらしい“永遠に18歳”キャラを突き通すメイド喫茶のメイドさんや、年齢不詳組も存在しつつ、20歳前後程度と思われる美少女さん達で概ね固まったヒロイン陣となっています。
メイド喫茶のメイドさんや双子口リ姉妹、恋にも一途な柔道ガールや留学生ヒロイントリオなど、ヒロインの設定は多彩ですが、アイドルなヒロインの登場頻度が比較的高いのは一つの特徴でしょう。
  導入パートを短く畳む必要もあって、ヒロインのキャラクター性を掘り下げる余裕には欠けるものの、おっとりふわふわとした女の子であったり、負けず嫌いで暴走系な女の子であったり、元気でエッチにも情熱的な褐色ガールであったりと、それぞれに分かり易い属性付けを施して、キャッチーな魅力を形成しています。
  ちっぱいさんから巨乳ガールまでボディデザインには一定の幅があり、スタンダードな肉感的巨乳ボディを量的にメインとしつつ、スレンダーボディの美女や、低身長&ちっぱいなロリ色強めのボディの持ち主もいるなど、設定の多彩さと合わさって視覚的なバリエーションを設けています。
PassionGirls3肢体設計の多彩さに加え、髪や肌の色、衣装の色彩などでキャラデザインの多彩さを増強し、また華やかな印象を与えているのはフルカラー作品ならではの魅力であって、幅広い読者層にとって明確な訴求要素として機能(←参照 銀髪褐色&金髪巨乳コーカソイド!マーベラス! 短編「国際交液」より)。
  初出時期によって描線の濃淡やキャラデザに一定のバリエーションがあることに加え、フルカラーとしての色彩感覚にもある程度の幅があるため、表紙絵との互換性を含めて、絵の印象には作品による差異が感じられることには留意されたし。

【適度な濃密さのあるエロ演出で彩る痴態描写】
  ページ数の少なさ故に、サクサクとエロシーンに突入するとは言っても、濡れ場の物理的なボリュームは小さくならざるをえず、結果としてエロ展開の組み立てもせわしなくなる分、じっくりと煽情性を積み上げていく長尺のエロシーンを好む諸氏には不向き。
  もちろん、その量的なボリューム感の無さを、フルカラー故の情報量の高さや質感の良さで質的に補うのが商業誌のフルカラー作品としての醍醐味であって、柔らかそうな肌の質感や液汁描写の淫猥さなど、官能性を高める要素が総天然色ならではの強みとして機能しています。
  ヒロイン側が主導する棚ボタ系のラブエロ模様もあれば、アイドル美少女が枕営業でおっさんに好き放題されたり、はたまたギャグエロ的なエロシチュの特殊性で魅せるタイプもあったりしますが、ダーク&インモラルな要素は全体的に抑え目で、快楽全能主義的な雰囲気でまとまっています。
  一応、前戯パートに相当するページは存在し、ここで射精シーンを設けるケースも存在するものの、ここをスムーズに切り上げて抽挿パートへ移行して~という1回戦仕様でまとめるケースがメイン。
PassionGirls4  紅潮し、ふにゃっと蕩けた表情付けや、ハートマーク不随の熱っぽい台詞回し、断面図等も含めてクドくならない程度に主張させる結合部の強調構図など、全体的に演出としては抑えながら、ヒロインの痴態に十分な密度を持たせる絵が詰まって存在していることが、実用面に直結(←参照 短編「FOREVER 18」より)。
  着衣面でのキャラデザの幅を設けつつ、エロシーンでは全裸セックスへと移行するのも、フルカラー作品ではお肌の質感を強調することにつながっているため一つの長所でもあり、ヒロインの陶酔感を十分に打ち出しつつ中出しフィニッシュへと駆け込む流れは、忙しなさはありつつも、エッチな秘所から白い淫液が零れだす様子をフルカラーでお届けな追撃描写も含めて、抜き所としての威力の高さを備える〆へときっちり収束しています。

  キャラデザの多彩さや、肢体造形における質感の官能性など、フルカラー作品集としての魅力をしっかりと押さえた作品集であるのは間違いなく、実用面での満腹感を量的なものではなく、質的なものに求める諸氏にはお勧めできる1冊。
個人的には、南米ハーフな褐色巨乳美少女さんとのエッチが楽しめる「Passion Girls」シリーズが特にお気に入りでございます。