CaramelManiacs  墨佳遼先生の『人馬』第3巻(イースト・プレス)を読みました。2巻で小雲雀さんが“こんな時代に殺されてたまるか”と叫んでいましたが、その時代を生き抜いて育てた新世代たちが新たな時代で活躍するという二部が始まりました。
紗御姐さん、カッコいいですねぇ。

  さて本日は、もず先生の『カラメルまにあくす』(ワニマガジン社)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『ハニカムシークレット』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
羞恥&露出系のアブノーマル性癖をお持ちな美少女&美女さんとのラブエロ模様が詰まった作品集となっています。

  収録作はいずれも読み切り形式の短編で計12作。なお、短編「シークレット・フレンズ」は前単行本に収録の短編「シークレット・バス」の続編に当たる作品で、主人公とヒロインの関係性を知っているとプチ修羅場展開の楽しさが増します。また、カバー裏で繰り広げられるパイパン教徒とインモー族の戦い?を描くおまけ漫画は今回も健在。
1作当りのページ数は16~20P(17P強)と控えめながらコンビニ誌初出をメインとする作品群としては標準的な部類。コンパクトな構築である分、ストーリー面の存在感は弱く、その上で程好い濃度のエロシーンを抜きツールとして適度な分量でお届けというスタイルで安定しています。

【変態チックな性癖の解放感による陽性の幸福感】
  収録本数が多いこともあって、作品の方向性にはある程度のバリエーションがあるものの、概ねメインとなるのは変態キャラの性癖が発揮されるラブコメ系統の作品群。
これらの作品では、羞恥・露出系の性癖を中心としてヒロインのアブノーマルな性癖が露見してしまうも、主人公の男性キャラと意気投合したり、理解しあったりすることで、特殊性癖を解放する喜悦とラブエロ系としての甘味を両立しています。
CaramelManiacs1一方、年下のお嬢様ヒロインに犬として躾をされる短編「いぬのしつけかた」や(←参照 ワン!ワン! 同短編より)、ネット回線とカメラを通じたエロチャットを続けているうちにヒロインの方がよりディープな域に達していき、ついに主人公とは別の男性と・・・な短編「ヒメゴトオンライン」など、変態エロとしての倒錯性やダーク感のより強い作品も存在しますが、登場人物なりの幸福や性的充足を得ていく流れであるため、メインとなるラブエロ系と大きな落差は感じません。
  また、特段に性的偏向の要素は無く、体格差のある夫婦さんが子作りの為に旦那の巨根を受け入れるべく奮闘したり(短編「挿入大作戦」)、ちょっぴりストーカー気質なエロ忠犬系後輩ちゃんを描いたりと(短編「わーかーほりっく」)、状況のユニークさやコミカルさはありつつ、スタンダードなラブコメ系にまとめた作品も存在。
加えて『X-EROS』掲載作の巻末2作は、就活に失敗し続けた男性や、逆に仕事が辛すぎて自殺しかけた男性が、吸血コウモリ美人やちんまりお稲荷様といったファンタジー存在に救われて~というロー・ファンタジーなラブコメ系となっており、前述した様に作品の方向性は多彩
  いずれも基本的にはポジティブなまとめ方となっており、作劇としても軽く柔らかい印象が保たれているため、アブノーマル感を楽しみつつも読後感を良好に~という変態ラブコメにおける美点の基本に忠実な構築となっていると評し得るでしょう。

【スレンダー巨乳ボディをメインとする変態さんヒロインズ】
  妖艶なお姉さんキャラな吸血コウモリさんと、もふもふ尻尾にちんまいキュートボディな稲荷様の二人はファンタジーキャラ故に年齢不詳ですが、その他のヒロイン陣は女子校生級~女子大生級~20代半ば程度と、設定年齢がある程度ばらけていると思われる女性キャラクター達。
CaramelManiacs2  露出・羞恥系の変態チックな性癖を持つヒロインが比較的多く登場しており(←参照 窓際全裸オナニープレイ 短編「ひとりにしないで」より)、それが男性に露見してしまい~という展開も多いですが、逆にヒロイン側が男性を犬扱いするM男向け主従セックスや、恥ずかしがり屋の裏返しで男性側を目隠ししてヒロインがエッチなことを好き放題やるプレイなど、女性側が主導権を握るケースもしばしば存在しています。
なお、キャラデザインとして二次元キャラらしい華やかな美少女感のあるヒロインも多いですが、黒髪&メガネ&スーツなバリキャリ奥様や、大人しい性格の黒髪ロングキャラなど、キャラデザとして地味・清楚な印象のものが多く、そんな彼女さん達が前述の変態チックプレイに夢中になっていたり、大胆な痴態を曝け出したりというギャップも一つの魅力。
CaramelManiacs3  短編「しゃちくと神様」に登場する貧乳ボディのちっこい稲荷様を例外としつつ、基本的には並~巨乳クラスのおっぱいをお持ちなヒロイン陣であり(←参照 短編「ブラインド・たっち」より)、キャラクターによって肉付きや身長の高低等にある程度の差はありますが、どちらかと言えばスレンダー寄りのしなかやボディと程良い量感のお尻がメイン。
ちなみに、カバー裏の題材となる様に、股間の茂みが比較的濃い女性キャラからツルツル仕様の女性キャラまで存在しており、お股が開かれる度に陰毛の濃淡が気になるというのはおまけ要素的でありつつ一つの楽しみ。
  ふんわりと柔らかい印象のある絵柄は親しみ易い可愛らしさ・キャッチーさのあるタイプで、少女漫画チックな印象もあると言う意味では表紙絵の雰囲気も近似していますが、どちらかと言えば裏表紙の絵の方が中身と近い印象。もちろん、絵柄は単行本を通して安定します。

【程好い濃密さの演出で彩るアブノーマルプレイ&シチュ】
  ページ数の都合上、たっぷり長尺の濡れ場とは言い難く、程好い濃度のエロ描写をコンビニ誌初出として標準的な分量で提供することで、中庸の満腹感を生じさせるスタイル
  少年の性欲が暴走してしまったり、はたまたドSなお嬢様の掌の上でコントロールされたりと、強要寄りの展開を含むこともありますが、それでも凌辱色はなく、ラブラブHを中心として変態チックであっても和姦エロの中で、双方の解放感を描くスタイル。
他人に鑑賞されながらのまな板ショー、ギリギリ隠れられる場所でのセックス、ハメ撮りしながらそれをホームシアターの大画面で移すプレイ、オナニー見せ合い、男性に目隠ししてのエロ悪戯&ご奉仕、男性が犬になりきっての主従プレイなどなど、羞恥・露出系統を中心としたアブノーマルプレイ・エロシチュが多いことは前述の通り。
  露出・羞恥系シチュがメインと言うこともあって、窓際や教室などの空間でまたをぐっしょりと濡らすオナニー露出や、ヒロインによるねっとりキスやフェラなどを投入する前戯パートに十分な尺を設けており、それらのプレイの中でヒロイン達の興奮や快感と、羞恥が入り混じる様子が、それらのアブノーマルプレイとしての趣向を盛り上げています。
CaramelManiacs4分量的に前戯パートに圧迫され気味ではあるものの、抽挿パートに物足りなさはあまり感じず、結合部から淫液の飛沫が飛び散り、羞恥とそれを上回る快楽で熱っぽく染まる表情を曝け出し、ハートマーク付きの呼気と嬌声を奏でるヒロイン達の痴態を十分に鑑賞可能(←参照 短編「みせつけシアター」より)。
基本的にヒロインのキュートネスを保つスタイルで、過剰な演出・過激な構図の使用は避けていますが、蕩けきった表情と白濁液が最奥で注入される結合部見せつけ構図or断面図を投入しての中出しフィニッシュを含め、程好い濃度での陶酔感の打ち出しを保つことで幅広い層にとっての実用性を生み出しています。

  アブノーマル系のエロシチュ・プレイで味付けをしっかりと施しつつ、ヒロインのエロ可愛さを打ち出す適度な濃度の痴態描写や性欲の解放感といったベーシックな魅力を高質に備えたスタイル。
個人的には、黒髪メガネ美人な奥さん(インモー族)をハメ撮り&ホームシアターで同時上映な短編「みせつけシアター」と、辛い日々な社畜主人公がちんまり稲荷神様(獣の民)にたっぷり癒してもらう短編「しゃちくと神様」が特にお気に入りでございます。