ChildrenMakingChild  上原求先生&新井和也先生(協力:福本伸行先生、原作:荻原天晴氏)の『1日外出録ハンチョウ』第4巻(講談社)を読みました。どうせ欲張りミックスグリルを注文するだろと指摘されてむくれる石和、ゴツイ癖に萌えキャラポジションなのですが、カラオケでの選曲がまさかのROSIERで、いや確かに30代半ば~後半ならどんぴしゃだなと。

  さて本日は、綺堂無一先生の初単行本『仔づくりチルドレン』(ティーアイネット)のへたレビューです。『juicy』からの移籍というティーアイネットレーベルではなかなか珍しい経歴の作家さんです。
思春期入りたてボーイズ&ガールズのピュアで素直な性愛と甘いエロ模様が優しく描かれる作品集となっています。

ChildrenMakingChild1  収録作は、子供ではありつつ互いに真剣に愛し合っているユメ君とやすみちゃんは、妊娠を望んでいるのだがユメ君が精通していないことが悩みでエッチなことに詳しいと噂の同級生・美乃ちゃんに指南をお願いするのだが・・・な中編「思春の部屋」全3話(←参照 美乃ちゃんの前でセックスすることに 同中編第1話より)+描き下ろし幕間劇(2P)、かくれんぼで教室のロッカーに隠れたシュウ君であったがそこに気になっていた女の子・あかりちゃんも入ってきて・・・!?な短編「かくれんぼロッカーベイビーず」+描き下ろし後日談(2P)、および独立した短編3作。
描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数は20~38P(平均27P弱)と幅はありつつ平均としては標準を上回る水準。ストーリーとしての読み応えはほぼ無いものの、形成された雰囲気への誘因力は十分に強く、その上でボリューミィなエロシーンを程好い濃厚さで提供する構築となっています。

【純粋な恋愛感情や性欲が平和に充足される幸福空間】
  いずれの作品も思春期入りたて~初期の少年少女達の甘く純粋なラブエロ模様を描いた作品であり、茜新社の『juicy』『LO』の掲載作と『夢幻転生』の掲載作とで作風に一切のブレがないどころか、『夢幻転生』において性愛のピュアな雰囲気をより強めてきたことには驚きました。
物語開始の時点で既に交際していたり、互いに気になる存在であったりするため、登場人物達の恋の成就やセックスへの移行は滑らかに為されており、幼い彼らの純粋な好意や性的好奇心がスムーズに認証され、叶えられるという流れが、作品全体の幸福感を醸成しています。
ChildrenMakingChild2  結婚や妊娠を望む二人を描く中編作は特に顕著ですが、登場人物達のモチベーションが非常に素直で純粋である故に、彼ら彼女らのセックスも幸福感の強いものになっており(←参照 気持ち良くて幸福な二人 短編「かくれんぼロッカーベイビーず」より)、それを阻害する様な作劇要素を含まないことで、ある種の理想的な幸福空間を頑健に構築していると評し得るでしょう。
なお、中編作では、ダブルヒロインが主人公を奪い合うという修羅場チックな展開もありますが、話としてシリアスになることはなく、ちゃんと平和なラストに収まることも、読み口の良さを阻害する要素を排除している好例。
  思春期の性愛というのは現実において必ずしも純粋ではなく、また幸福になるとは言い難いのは確かでありつつ、それ故に、二次元の中でこそ、男の子も女の子も平和にピュアな性愛の幸福を分かち合うという理想像に価値があるのであって、その価値を強固に維持した作風であると評したい所存。

【ちっぱい&ぷにまんな未成熟ボディのキュートガールズ】
  小○校高学年~中○生クラスの思春期入りたてガールズで占められたヒロイン陣であり、おねショタ的な組み合わせである短編「年上幼馴染がショタコンじゃないと思った?」などを例外として、基本的には概ね同世代の少年少女のカップリングとなっています。
男女双方とも性的に無知・未熟であることが大きな特色であり、特に近作では、どちらか強いリードを取るのではなく、感情や未分化な性欲が高まり、行為がエスカレートしていく流れで性器結合に至るという描き方が顕著。
  作品スタート時には精通や初潮がまだというキャラクターが多く、そういった少年少女が“子作り”を望むと言うのは、無論無責任・無思慮ではあるのですが、一種の倒錯性を持たせると共に、愛する存在との結婚や子作りへの憧れ、シンプルな願いという面も押し出されていることが、前述した幸福空間の形成に寄与しているとも評し得ます。
ChildrenMakingChild3  前述の短編「年上幼馴染がショタコンじゃないと思った?」ではキュートなショタ君よりも長身でおっぱいも大きいお姉ちゃんが登場していますが、その他の短編では寸胴ボディにぺたんこバスト、無毛地帯で一本スジが走るぷに股間を組み合わせた未成熟さの明瞭なちんまりボディが勢揃い(←参照 ちっぱいとぷにまん 短編「イチャコラスイッチ」より)。
『juicy』『LO』では男性の体躯に比べてヒロインの体を小さく見せていますが、『夢幻転生』初出の近作においては、ヒロインと同じ程度の身長である少年キャラクターを登場させ、そのち○こもスモールサイズなキャラデザとすることで、肉体的にも対等な位置付けを形成しています。
  初単行本であり、また初出時期に最大で3年程の開きがあるため、絵柄の変遷はある程度は明瞭。ぷにっとしたロリ系ヒロイン達の可愛らしさを、比較的シンプルな描線と修飾で描くスタイルは不変ながら、萌えっぽいあざとさの充填が減少し、より素朴な可愛らしさに近づいたと感じます。

【少年少女が密着してイケないことをする高揚感】
  作品によってページ数に幅があるため、濡れ場の尺にも長短のバリエーションがあって、長尺の多回戦仕様もあれば標準的な分量での1回戦仕様でまとまめることもありますが、本数としては前者の方が多め。
  ロッカーに隠れながらの密着羞恥Hや、お姉ちゃんに襲われちゃう女性優位なおねショタ、他人に見られながらの子作りチャレンジや主人公取り合いな3Pセックスと、作品によってエロシチュの味付けを変化させつつ、好きな相手と気持ち良いことをしたいというシンプルな欲求が素直に叶えられる和姦エロで統一されています。
『juicy』『LO』初出作では男女いずれかの積極性が明瞭で、それが相手に受け入れられて甘味たっぷりのラブラブHに~という趣向であるのに対し、近作の『夢幻転生』初出作では共に性的に未熟・無知な二人が徐々にプレイをエスカレートさせて未知の快感に染まっていくという流れが明瞭で、基本的なスタンスや演出手法は共通しつつ、印象は相応に異なっています。
  ちっぱいを舐めたりπタッチしたり、ぷにぷにな秘所を指や舌で愛撫したりでロリボディの感触を味わう愛撫描写や、ちいさなショタち○こをお口に含んで恥ずかしがりながらも反応を窺ってくるフェラ描写など、前戯パートに十分な尺を設けた上で、ヒロイン自らお股をオープンして挿入を誘導。
ChildrenMakingChild4要所では描線をぼかした上で蕩けきった表情や乱れた台詞など、十分にアタックの強い表現を抽挿パートの随所に大ゴマで投入してきますが、演出の強度や濃密さに頼るスタイルではなく、むしろシンプルな表情付けや台詞回しでヒロインの性的快感の充足を描き、同時に男女の肢体の密着感を重視した絵が多い印象です(←参照 抱き合う二人 中編「思春の部屋」第2話より)。
  長尺のエロシーンでは中出し連発の複数ラウンド制を取っており、密着した状態からヒロインが小さな肢体をビクビクと反応させ、蕩けたエロ可愛いアクメフェイス&ボイスを曝け出し様子を大ゴマ~2P見開きで提供しており、適度なタメとじっくりと官能性を積み上げる流れで抜き所まで牽引するスタイルと感じます。

  作劇・エロ共に穏やかさがキーとなるスタイルであり、エロのハードさ・過激さや単行本タイトルから感じる背徳性の濃さなどを求める諸氏には不向きでありつつ、この穏やかでエッチな幸せ空間に浸れることを喜びと感じる諸氏も多いでしょう。
個人的には、ツンデレ系ヒロインとロッカーの中に入って徐々にエッチなことに~な短編「かくれんぼロッカーベイビーず」が最愛でございます。