BoysInSexualArea  石黒正数先生の『天国大魔境』第1巻(講談社)を読みました。怪物が闊歩する崩壊した世界の“地獄”と、隔離された“天国”に同じ顔をした二人が・・・と複雑な世界観・設定でまだ分からないことも多いですが、その謎に引き込まれる作品ですね。
巻末の衝撃発言にも吃驚しました。

  さて本日は、T.K-1先生の『性域少年』(茜新社)の遅延へたレビューです。なんと8年ぶりの商業単行本となりますが、前単行本『Fの誘惑』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
明るく楽しいファンタジー活劇の中で筋肉ショタ達のハード&ポジティブなエッチ三昧が楽しめる1冊となっています。

BoysInSexualArea1  収録作は、文明が崩壊し都市や構造物は植物に飲み込まれ、独自の動植物が繁栄する世界で人間はキュートなショタばかりになっており、森の案内人である褐色ショタ・ガイド君は森を探索したり町の住人であったりと様々な人間に出会って、エッチ三昧だ!なシリーズ作9作(←参照 薬草を求める少年をご案内 同シリーズ第1話?「森導少年」より)、およびシリーズ作からは独立していると考えられる短編2作。
フルカラーエピソードである「茸喰少年」(6P)を除き、1話・作当りのページ数は16~22P(平均20P弱)と中の下クラスのボリュームで推移。ストーリーそのものの読み応えには乏しいですが、世界観の面白さ・広がりに魅力がある作劇であり、その上で色々とインパクトのあるショタセックスをたっぷり投入した作りとなっています。

【世界観の広がりが楽しいファンタジー世界の描き方】
  前単行本ではフタナリガールズ&ファンタジーでしたが、今回は筋肉ショタ&ポスト・アポカリプスなファンタジーであり、明るく楽しい雰囲気は共通しています。
  かつての文明の遺物が飲み込まれた森を案内するガイドの少年、薬草を求める薬師の少年に、発掘を行う博士な少年などを主要なキャラクターとする長編作は、ストーリー全体としてのドラマの構築を図るよりもオムニバス形式で不思議な世界の楽しさ・自由な雰囲気を形成することに特化したスタイル。
BoysInSexualArea2古代の不思議な異物を見つけて一騒動があったり、奇妙な動植物の存在やそれを絡めたエッチなプレイがあったり、崩壊した文明の高度さとそれが自然に飲み込まれた在り様のギャップであったりと(←参照 崩壊した地下施設・パイプから流れ込む温水 シリーズ第7話?「湯煙少年」より)、このサブジャンルにおける魅力的な要素を詰め込んだ構築も楽しい読書感に大きく貢献。
  長編シリーズも短編作も、SFまたはファンタジーとしての設定・ストーリーをきっちり固めたものではなく、長編に登場するショタバニー店繁盛期等と含めて、前述した要素はガジェット的な配置に過ぎない部分はあるのですが、とは言え、細かく説明しない故に作品世界に奥行きを持たせることに成功しているのも、この分野らしい魅力と評し得ます。
また、登場人物達にとって、男性同士の性交はごく普通のコミュニケーションの一形態として認識されているのも大きな特色であり、現実世界では(そうでないにも関わらず)“普通ではない性愛”と認識されがちなものが、別の価値観を有する世界では当たり前に、ポジティブに営まれているという設定そのものが、ファンタジーとしての魅力であり、また重要な価値であると評したい所存。

【筋肉ムキムキで締まったボディの巨根キュートショタ達】
  女性は一切登場しないショタおちんちんワールドが強固に構築されており、実年齢には不明な部分が多いものの、見た目としてはローティーン級と思しきキュートなショタ達が多数登場。
エッチにかなり奔放なガイド君や、真面目な性格ながら現地人であるガイド君達とのアナルセックスにドハマりする博士君など、個々のキャラクター性は分かり易く付与されている一方、登場人物が多数に上ることもあって、特定のキャラにフォーカスするというよりかは、セックスも含めて皆でワイワイやっていること自体に楽しさ・解放感があるスタイルと感じます。
  女の子的な可愛らしさのある表情や髪形に対し、そのボディデザインはムキムキの胸筋・腹筋等の存在感が強い締まった少年ボディで統一されており、ち○こも比較的巨大でタマタマも大き目と男性性を強く打ち出したスタイル。ショタキャラとしても、好みは明確に二分されるタイプであるのは間違いなく、表紙絵等での確認を強く推奨。
BoysInSexualArea3また、フンドシの登場頻度の高さとエッチなバニー衣装の投入が多いことはこの作家さんの特長で、筋肉ボディにぴっちり張り付きつつ、美少女的なキュートネスの伸長とショタち○この存在感との独特のケミストリーを形成させる要因(←参照 ショタバニー喫茶だ! 長編シリーズ第4話?「乳兎少年」より)。
  デフォルメを効かせて可愛らしさを打ち出すスタイルは、90年代後半~00年代前半のエロ漫画の雰囲気を強く感じさせるスタイルで、必ずしも今風ではありませんが、とは言え描き込みの密度の高さやキャラデザインの良さで古臭さを感じさせず、作品の雰囲気とキャラのエロ可愛さを高めながら、単行本を通して安定しています。

【ちんこと白濁液が乱舞するハイテンション乱交セックス】
  後述する様に、画面構成の密度の高さと十分な演出密度で質的なボリューム感を打ち出すスタイルですが、分かり易くエロまっしぐらな構築であるため、エロシーンの物理的なボリューム感も相応に強く仕上がっています
  拘束されての搾精プレイや調教エロ的なエロシチュも存在しますが、雰囲気として深刻になったり暗くなったりすることはなく、基本的には登場人物達が素直に性欲を開陳して皆でセックスしまくりなポジティブ乱交エロがシチュエーションとしてメイン。
前戯パートではオナホ的な機械や植物を用いたオナニー、尿道責めや手コキ・乳首舐めなどの行為、また亀頭を擦りつけ合う竿合わせなど、少年同士で相手を気持ち良くしたり、また優位な側(攻め)が受けを快楽で圧倒したりと、全身これ性感帯の如く感じまくるショタ達の姿を描写。
BoysInSexualArea4抽挿パートに移行後は、アナルに挿入してピストンを~という要素を軸にしつつ、挿入しながら自身も挿入されていたり、挿入されながら前の方はフェラやオナホ責めを受けていたりと、多数の登場キャラクター達が何らかの形式で接触しあい、気持ち良くしあっている様子を、多人数を詰め込んだインパクトのある大ゴマで強くアピールしてきます(←参照長編シリーズ第5話?「夜宴少年」より)。
  これらの構図そのものに十分過ぎるアタックがあることに加え、ショタ達のキャラデザの可愛らしさを過度に抑え込まない程度の強度・分量で、アへ顔チックな表情付けに快感の悶絶ボイス、飛び散る汗や精液などの液汁描写、金玉と押し広げられる肛門を魅せる結合部アップ描写など、アタックの強いエロ演出を施しています。
  当然と言えば当然なものの、エロシーン全体に渡って巨根と玉の存在感の主張は激しく、この点も実用面に大きく影響するものと思われますが、ケツ穴アクメを迎えながらトコロテン式に自らも射精し、ぶっかけ精液も乱舞するアッパーなフィニッシュへと欲望を素直に剥き出しにして力走していくドライブ感が身上と言えるでしょう。

  好みは大きく分かれるとは思いますが、ファンタジーの世界観の楽しさやショタのエロ可愛さなど、決してマニアックに閉じない魅力がある作品であり、一風変わったエロ漫画を読んでみたい諸氏にはお勧め。
褐色ふんどしショタ、いいものでございました。