SaucyLowerBody  シネクドキ先生の『エルフさんは痩せられない。』第3巻(ワニブックス)を読みました。服が弾けておっぱいが!というサービスシーンにも関わらず、絵留札さんのだらしな過ぎるボディ故にダメダメ感が先行していたのには笑いました。
黒枝さん、寒いの駄目なのがちょっと可愛かったですが、今回、黒饅頭尻が!少ない!!

  さて本日は、小桜クマネコ先生の『小生意気な下半身』(コアマガジン)のへたレビューです。これが4冊目の単行本となる作家さんですが、当ブログでは初めて単行本をレビューさせて頂きます。
むっちり&どっしりな下半身をお持ちな美少女さん達とのエッチな日常&パワフルファックが詰まった作品集となっています。

SaucyLowerBody1  収録作は、一人暮らしをしている主人公の家にやってきたフィンランド人の美人家政婦さんは料理が上手いだけでなく、夜のご奉仕も大得意で・・・!?な短編「抱いて 抱いて 抱いて」(←参照 優しい上にエッチに積極的だ! 同短編より)+描き下ろし後日談(4P)、および独立した短編8作。
描き下ろし作品を除き、1作当りのページ数は18~28P(平均23P弱)と幅はありつつ平均としては標準的な水準。作劇の存在感はどちらかと言えば弱いですが、展開の面白さはあって、十分量なエロシーンのエネルギー感と合わさることで読みを牽引していると感じます。

【多彩な作劇・エロシチュをポジティブな雰囲気で】
  ラブコメ・エロコメ的な楽しさや性愛のポジティブさを共有しつつ、個々の作劇の印象は多彩に感じます。
初々しさのあるカップルの何気ない会話からエッチへと至る流れを描く短編「どうにかしてあげたい夜」、美人でエッチな金髪美人がお家にやってくる直球の棚ボタ展開な短編「抱いて 抱いて 抱いて」、処女であることに焦ったり見栄を張ってしまったりなヒロイン達の暴走?を描く短編「姉の威厳とは」「土下座して処女卒業しました。」等々、コミカルさやヒロインの主導性などにバリエーションがあることが印象の多彩さの理由の一つ。
また、恋人同士の恋愛セックスもある一方で、旦那さんと少し上手くいっていない人妻さんとの不倫H(短編「大人の魅力を教えてほしい?」、彼氏君に黙ってウリでセックスしまくりなヒロイン(短編「彼氏も知らない私のお仕事」)、姉と弟の近親セックス(短編「姉の威厳とは」)など、背徳感やアブノーマル感のある要素を含んだ作品もあります。
SaucyLowerBody2  これら作風の幅広さは、ラブエロ系など特定の方向性を求める諸氏には減点材料になる可能性はありますが、素直に相手を認め合う恋愛模様と同じく(←参照 求めあうことの喜び 短編「どうにかしてあげたい夜」より)、背徳感のあるエロシチュにおいても、性愛の素直な喜び・快感が表現されています。
加えて、それらの性愛が、既存の関係性の破綻といった登場人物達にとってネガティブな変容をもたらすことはなく、作劇として、あくまで彼ら彼女らの平和な日常が維持されるか、よりポジティブになるまとめ方となっているのが特徴と感じます。
  恋愛ストリーらしい甘味を上品に含めることもあれば、コミディとしての勢いを重視したり、程好く背徳感があったりと、上述した作劇の多彩さを生み出す趣向は、それぞれの魅力をコンパクトなシナリオの中で十分に発揮していると感じます。

【下半身の肉感が強いモンドロイドボディのエロさ】
  女子校生級の美少女さんが半数強を占めつつ、20代半ばのお姉さんや女子大生クラスの女性が数名ずつ加わる陣容。
強面な男子達を番長として率いることになった女の子、処女であることがコンプレックスな女子大生の姉、清楚で大人しそうに見えてウリで荒稼ぎなJK彼女さん、性処理も含めて非常に仕事熱心な北欧美人家政婦さんなど、設定として意外性や漫画チックな面白みがあるキャラクターが多く、その一方でキャラクターとして平板では決してなく、彼女達の真意や誠実さなどに、設定や属性付けよりも奥行きのある魅力を感じさせるのが大きな長所と評し得ます。
  ボディデザインとしては、引きこもっていた故の全身駄肉なぽっちゃりボディから、比較的引き締まったボディや肉付き弱めのスレンダー寄りボディ、健康的な肉付きなボディなど幅広く、またおっぱいサイズについても並乳~爆乳と広範囲にわたっており、女体の印象の多彩さにつながっています。
SaucyLowerBody3とは言え、ヒロイン達の肢体造形に共通するのは、下腹部~尻~太股にかけての下半身の肉感の強さであり、ボンッ・キュッ・ボンな欧米人的グラマラスさではなく、いかにもモンゴロイド的な肉付き・骨盤の広さなどを感じさせるタイプの下半身設計と感じます(←参照 この尻肉の存在感! 短編「大人の魅力を教えてほしい?」より)。
  初出時期に最大3年程度の開きがあることもあって、絵柄には明確な変遷が認められます。古めの作品では、オールドスクール寄りのアニメ/エロゲー絵柄という印象で、これはこれでオーセンティックなキャッチーさがあったものの、悪く言えば個性に欠ける印象があったのに対し、近作では絵柄としての親しみ易さはそのままに、地味系ヒロインの素朴な可愛らしさを引き出したり、表情描写に繊細さや柔和さを伴ったりと、絵としての雰囲気の形成力が高まったと感じます。

【女体の存在感の強さとそれを彩る程好い濃度の演出】
  各作品のページ数に幅がある分、エロシーンのボリュームにもある程度の振れ幅がありますが、基本的には抜きツールとして十分な尺を揃えた構築であって、前述した肢体描写の存在感の強さもあって相応に満腹感の強い仕上がりと言えるでしょう。
  前述した作劇の方向性の多彩さはエロシチュの多彩さと密接に関連しており、優しく平和な恋愛セックスもあれば、火遊びにドキドキの不倫エッチ、家政婦さんのご奉仕ラブラブセックスに、近親セックスや乱交エロなど、作品によって趣向はかなり異なりますが、前述した様にセックスの快感を積極的に求めるポジティブさや力強さが重視された描き方となっています。
  エロシーンの構築としては、尺の長さに比例して前戯パートをじっくりと長尺に描く傾向にあり、豊満ヒップに騎乗されながらのシックスナインや、秘所や乳房への愛撫、パイズリや腹コキ、手コキ、尻コキなどなど、柔らかボディを活かした多彩なち○こへのサービスプレイも充実
この時点で、陰毛が濃い目に茂る股間の秘所をぐしょぐしょに濡らして、見るからに淫猥な状態になっているそこへと挿入を開始すれば、重たげに揺れる肢体に紅潮した表情で嬌声とエロ台詞を連呼する描写を組み合わせ、パワフルで質的に濃厚感のあるエロ描写を重ねていきます。
SaucyLowerBody4  必ずしもバックからの構図のみにこだわっているわけではなく、恋愛セックスを中心に正常位も多いのですが、騎乗位や座位で揺れ弾む尻肉や(←参照 この尻肉の柔らかい変形表現、スゴイですね 短編「彼氏も知らない私のお仕事」より)、バックからデカ尻に下半身を密着させた状態を見下ろす主観構図などで、尻とその周辺のお肉の存在感をしっかりとアピール。
エロシチュの方向性によって射精シーンの回数や、フィニッシュシーンでの演出強度などを変えているため、一定の傾向を説明するのは難しいものの、あまり過剰な演出を用いずともお肉の存在感でエロさを叩き出すこと、性欲の前のめり感による勢いがあることは共通しており、フィニッシュへと向けて勢いを増していく構築となっています。

  作風・エロシチュ共に多彩であるため、雑食派の諸氏にお勧めできる1冊なのですが、絵柄を除けば意外にバラバラ感はなく、エロのポジティブさを様々な形で提供しているように個人的には感じました。
管理人は、ヒロインの優しさと積極性、そしてお尻のボリューム感の三拍子がそろった微笑ましい青春ラブエロ系の短編「どうにかしてあげたい夜」が最愛でございます。