RobbingSex たべ・こーじ先生の『ピンサロスナイパー』第1巻(日本文芸社)を読みました。昼はOL、夜はピンサロ嬢、そしてもう一つの顔は表の社会が裁けぬ悪に鉄槌を下す凄腕スナイパーという作品で、悪人に天誅が下る展開がシンプルに爽快です。
たべ・こーじ先生の描くセクシーで強い女性は一般向けでも魅力的ですね。

  さて本日は、タカスギコウ先生の『奪姦』(リイド社)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『深霧楼奇譚』(エンジェル出版)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
背徳の快楽に身を浸していく美熟女達の姿と快楽に狂う痴態を曝け出すセックス描写が詰まった作品集となっています。

RobbingSex1  収録作は、母子家庭で経済的に苦労しながらも自分を大切に育ててくれた母親を誇りに思い、また敬愛していた主人公の少年・亮太は、ある日自分の母親が友人の優也と激しいセックスをしているのを目撃してしまい、嫉妬もあって気が動転していたこともあって彼は優也の母親と関係を持ってしまうのだが・・・なタイトル長編「奪姦」全6話(←参照 愛する母親が雌の表情で 同長編第1話より)、幸福な家庭ながらも性生活の不満からエロチャットをしていた人妻はそのことを知った夫の部下に手籠めにされてしまい・・・な連作「ALL NIGHT LONG」前後編、および読み切り形式の短編2作+フルカラーイラスト集(10P)。
1話・作当りのページ数は16~22P(平均19P)と標準をある程度下回る程度のボリュームで推移。長編作を中心に、読みの牽引力を発揮する作劇に一定の存在感を持たせつつ、エロシーンの量的満足感も追求した構築となっています。

【美熟女達の欲望の表出で紡ぎ出す背徳ストーリー】
  いずれの作品も人妻や母親といった美熟女ヒロインが背徳の快楽に飲み込まれていく様を描く作品であり、不倫エロや近親エロといった背徳的なシチュエーションを形成していく流れを重視した作劇
自分の母親が友人とセックスしていることを知った少年が、友人の母親と関係を持ち、そしてそのことを友人に知られ・・・と二人の少年とその母親、計四人の関係が交錯していく長編作は、事態が複雑になっていく展開と、その中で主人公の少年が嫉妬と混乱の内に自身の感情を自覚していく流れが妖しく緊張感のある筆致で描かれていきます。
RobbingSex2普段は優しいながらも爛れた関係を二人の母と持っていた友人の誘いによって、主人公はついに禁断の関係へと踏み込んでいくが・・・という終盤のスリリングな展開も良質であり(←参照 目隠しをした二人の母親に番うのは・・・ 長編「奪姦」第5話より)、同時に二組の母子の関係性が従前とは変質しつつも、幸福なものへと収束していく落着も、そこまでの緊張感を心地よく緩めてくれるものと評し得るでしょう。
  インモラルなまとめ方となる明確に人妻堕ちモノ系である連作「ALL NIGHT LONG」も含め、人妻や母親である熟女ヒロイン達の抑制していた性的欲望や承認欲求が顕在化することで話が動いていくことは共通しており、そのこともあって背徳的でありつつ雰囲気としては陽性寄りであるものがメインと感じます。
欲望を駆動因とするストーリーテリングである分、話としてはシンプルという印象はありますが、その上で丁寧な筆致と効果的なエロシチュの配置で魅せた長編作に加え、短編・連作についても王道的な展開を分かりやすく、またヒロイン達の変容を十分に濃密な雰囲気の中で描いている分、安定感を土台として実用性を高めることに貢献した作劇と総括できるでしょう。

【清楚感とのギャップがある豊満ボディの年増ヒロイン】
  年齢の特定はなかなか難しいものの、概ね30代後半~40代半ば程度と思しき熟女ヒロインで占められた陣容であり、若々しさもありつつも“熟女”としての色気を重視したキャラデザイン。
人妻や、友母(友人の母親)、実母など個々に守るべき関係性が存在する立ち位置でありつつ、それらの関係性を支える理性や建前を背徳の快楽が圧倒し、ヒロイン達が一人の女としてその“価値”を再獲得し、また快楽に身を浸すようになる変容が、このサブジャンルにおける王道的魅力として確立されています。
加えて、艶やかな黒髪に落ち着いた服装や表情付けなど、年増美人らしくセックスアピールの抑制を効かせたキャラデザでありつつ、後述した様にエロシーンではそういった清楚感をかなぐり捨てて一定の下品さ・猥雑さのある痴態を曝け出すというギャップも熟女ヒロインらしい魅力と評し得ます。
  なお、長編作および短編「年下の男の子」では、熟女と少年の組み合わせであるおばショタまたはママショタとなっていますが、少年らしさのあるキャラデザでありつつショタ的な可愛らしさは抑え気味であり、その他の作品では成人男性が竿役として登場。
RobbingSex3  下腹部周り等の駄肉感こそ抑え目ながら、十分に肉付きの良い体幹にもっちりとした柔らかい質感のある巨乳&安産型ヒップを組み合わせ、もっさりと陰毛が茂り、熟した秘所を備える股間や、艶っぽい肉厚の唇など、肢体全体の豊満さと各種体パーツ描写の淫猥さを兼ね備える女体描写も(←参照 強気人妻のこの表情&エロボディ 連作「ALL NIGHT LONG」後編より)、熟女キャラらしい官能性の濃厚感を生み出しています。
  劇画的な重さ・濃さもありつつ、それらを過重に感じさせることなく、漫画チックな親しみも重視したタイプの絵柄であり、華やかさやキャッチーさには欠けつつも熟女キャラの落ち着いた色香との相性はよく、それらの塩梅は長いキャリアの中でしっかりと安定していると評し得るでしょう。

【程良い下品さを伴って激しく乱れる美熟女の痴態】
  各エピソードのページ数が多いとは言えず、またシチュエーション形成やストーリー展開にも一定の比重を置いた構成であるため、それらがエロシーンの実用性を高める役割をしっかりと担いつつも、単純に濡れ場の分量としては少な目という印象はあります。
人妻ヒロインの不倫&調教、友母との不義の性愛、近親エロスなど、背徳的なエロシチュエーションを揃えており、前述したシナリオ展開やシチュエーションの立て方に加えて、濡れ場においてヒロイン達の心理を描出するモノローグも官能小説的な語り回しの良さで雰囲気を盛り上げています
  ヒロインの豊満おっぱいを揉みしだき、ぷっくりと膨れた先端を弄る描写やお口ご奉仕の描写などを前戯パートで投入して、ヒロインの興奮を一気に高めつつ、全般的に尺は短めで射精シーンの投入も無いなど、短めの濡れ場の中で抽挿パートの分量を確保することに注力したスタイル
RobbingSex4シチュエーションによってヒロイン側の能動性・積極性にはバリエーションはあるものの、抽挿パートに移行すれば、妻や母としての顔を捨て、適度にお下品さのある真赤になったイキみ顔やはしたない嬌声などを曝け出して大いに乱れており(←参照 ンオオッ♥ 短編「年下の男の子」より)、前述した様に普段の清楚な様子とのギャップを形成しています。
これらの表情付けや台詞回し、濁音メインの勢いがある擬音の使い方など、演出面で十分なアタックを打ち出しつつ、比較的凝ったコマ使いで豊満な肢体と快楽に蕩ける表情を無理なく詰め込んで飽和感を形成する画面構成そのもので一定の質的な満腹感を叩き出しています。
  豊満ボディへの激しいピストンを繰り返す抽挿パートは、キュッと瞳を閉じてアクメ感覚の衝撃を堪えようとする表情と堪らずに叫ぶ獣めいた絶叫とで彩る大ゴマ~1Pフルの中出しフィニッシュで〆ており、欲望の解放の貪欲さを程好い下品さも伴って一貫させた濡れ場となっています。

  美熟女ヒロインが激しく乱れる痴態を提供することと、それをスムーズに為しつつ背徳的な雰囲気を形成していくことがバランスよくかみ合っており、そのことが抜きツールとしての実用性を高めています。
個人的には、絡み合う四人の関係性と妖しくも情愛の深さの感じられる長編作の背徳エロスが最愛でございます。