StealLoversFromUnlikedPersons 三好智樹先生・橋本智広先生(協力:福本伸行先生、原作:荻原天晴氏)の『中間管理録トネガワ』第7巻(講談社)を読みました。会長の機嫌の乱高下で利根川や部下たちが大変な目にあう展開、同じくスピンオフ作品な『1日外出録ハンチョウ』のオマージュでしたね。
休みで旅行しているのに仕事の電話が気になってしまう利根川の気持ち、めちゃくちゃ分かって哀しいですね・・・。

  さて本日は、成島ゴドー先生の『嫌いな奴等の女を種付け調教』(ティーアイネット)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『僕が夢見た誰とでも犯れる世界は、女が男を犯る世界だった』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
理不尽な扱いをしてくる上司や先輩への復讐として気の強い美女&美少女をぐしゃぐしゃに蕩けさせるハードエロスが詰まった1冊となっています。

StealLoversFromUnlikedPersons1  収録作は、パワハラをしてくる上司や功績の横取りや寸借詐欺をする先輩などへの怒りが限界に達した主人公は、復讐として上司の妻を襲うが夫に強い不満を抱いていた彼女に唆されたこともあって、彼の復讐劇は更にエスカレートしていき・・・な長編「イツワリ」全7話(←参照 家庭を顧みず妻を叱責する夫への怒りが主人公を唆し・・・ 同長編第2話より)。
1話当りのページ数は26~30P(平均29P強)と標準を上回るボリュームで安定。長編作としてストーリーの存在感は相応にあると共に、アタックの強いエロ描写も標準以上の分量を備えた作品構築となっています。

【復讐劇としての寝取りハーレム形成の顛末】
  作劇のコンセプトとしては、明確に寝取りエロであり、かつ社会人として明らかに問題のある上司や先輩への復讐としてそれを行うという黒い爽快感を有するストーリーと言えるでしょう。
寝取られる側の男性達にそれぞれ問題があると同時に、本人たちではなくその妻や娘、恋人などをダーゲットにしていく主人公の在り方も明確にゲスではあるのですが、抑圧されてきた怒りや憎しみをちんこ1本で晴らしていくのは、ある意味では頼もしくもあります。
  やはり夫への復讐心を有する上司の妻の焚きつけもあり、事態をどんどんとエスカレートさせ次々と復讐相手の女を寝取ってハーレム的な状況を築き上げていく主人公に如何なる運命が待つかは是非ご自分の目で確かめて頂きたいところ。
StealLoversFromUnlikedPersons2詳細を避けてこの話の“決着”を説明するのであれば、成島ゴドー先生の作品に共通するコンセプトとしての“女性の芯の強さ”や“身勝手な快楽で相手を本当に服従させることはできない”という点がはっきりと打ち出されたものとなっています(←参照 長編最終話より)。
  女性達を意のままに従えるハーレム支配的なラストをお求めですと物足りなさは感じるかもしれませんが、あくどい事をしていた復讐対象者たちへの因果応報と同時に、主人公自身にもその行為に対する相応の報いがあり、その上で主人公は一定の自覚を持って歩み続けるのだというまとめ方は、エンタメ的な華やかさのある魅力に欠けつつも、ある種説話的というか、腑に落ちるものがあって、個人的には唸らされました。
なお、攻略ヒロインの数が比較的多いこともあって、上司の妻子以外のヒロインについては描写量が多くなく、単行本タイトルに反してヒロインとの攻防やその変容といった調教エロの醍醐味には欠けていることには留意されたし。

【健康的な肉付きな気の強い美女&美少女】
  計4名の攻略ヒロインが登場し、上司の娘である女子校生級の美少女に40歳前後程度と思しきその母親、30代前半程度と思われる先輩の妻に、女子大生程度と思しき同僚の彼女と年齢層はかなり幅広くなっています
いずれのヒロインも気の強さな生意気さ、芯の強さがある人物であり、それを快楽で圧倒するという嗜虐性を喚起する要素でありつつ、単に凌辱・調教エロを盛り上げる要素ではなく、それらを乗り越え、男性達からの抑圧を振りほどき、自身の幸福を掴んでいくという、揺るぎのない強さとして描き出していくのが大きな特徴。
  彼女達をちんこで攻略していく主人公は、前述した様に復讐劇・寝取りエロの達成者としての頼もしさ・力強さを表現されつつ、同時に自身の反骨心や懲悪の念の使い方を間違えた、何処か空虚で滑稽な存在として描かれているのも作劇としての妙味と評し得るでしょう。
StealLoversFromUnlikedPersons3  ヒロイン陣の年齢層に幅があることもあって、若々しさのある美少女ボディから(←参照 長編第3話より)、少々だらしなさのある美熟女ボディまで、肉感の強弱やバストサイズの大小に描き分けはありつつ、いずれも健康的な肉付きの持ち主で、バスト&ヒップに存在感があることは共通。
乳首サイズや股間の陰毛の有無、お腹周りの駄肉感の強弱などでもボディデザインの描き分けをしており、殊更に特徴的な体パーツ描写というわけではないものの、断面図や結合部アップ描写などにおける粘膜描写の淫猥さは抜きツールとして明瞭な武器と言えるでしょう。
  最先端のキャッチーな絵柄とは言い難いものの、適度な重さ・濃さを備えつつ絵柄自体は健康的で親しみやすい漫画絵柄である故に、濡れ場におけるハードな痴態描写とのギャップが形成されていることは実用性を高めることにつながっており、十分なキャリアを有する作家さんらしく表紙絵と完全互換の絵柄で安定しています。

【濃厚なエロ演出と密度の高い画面構成で描く寝取りエロ】
  各話に十分なページ数がある分、ストーリー展開を形成しつつ十分に長い尺の濡れ場を有した構築となっており、描写としての密度やハードな印象もあるため抜きツールとしての満腹感は高く仕上がっています。
  寝取り展開のスパイスとして、寝取られる側の男性とヒロインのセックスが描かれることもありますが、無論メインのエロシチュとなるのは、小悪党ながらも巨根で精力が強い圧倒的なち○こパワーを有する主人公が気の強いヒロインを快楽で圧倒し、エロシーンに限るとはいえ、彼女達を服従させる凌辱寄りの寝取りセックス。
ヒロイン側の抵抗感や怒り、悔しさなどの感情を描き出しながら、それが押し寄せる快楽に飲み込まれて肢体を反応させてしまうという、ヒロイン側の心理の移ろいがこのエロシチュとしての魅力を高めているのは間違いなく、また同時に快楽以外の部分では彼女達は主人公に屈したわけでも流されているだけでもないというシナリオと無理なくかみ合っています。
  ヒロインの秘所を指や舌でグニグニと好き勝手にいじったり、フェラ奉仕を強要したりな描写で前戯パートを形成しつつ、濡れ場の尺の多くを抽挿パートに割いており、巨根でヒロインの秘所を最奥まで付きまくるアグレッシブなピストン描写を、結合部見せつけ構図や断面図と共にたっぷりと提供。
StealLoversFromUnlikedPersons4顔面を紅潮させて、涙や涎が漏れる恍惚とした表情付けや、きゅっと瞳を閉じて身を焼く快感を堪えるいきむような表情付けなど、比較的濃口の表情付けはどちらかと言えば旧来の劇画的なテイストもあり、粘膜描写の充実なども含めて、性的快楽に圧倒される痴態の生々しさを感じさせることで実用性を大きく底上げしています(←参照 快感に飲み込まれて呆然とした表情 長編プロローグより)。
  エロシーン終盤では枠線を取り払って豊満ボディと結合部アップ描写や断面図を詰め込んだ画面構成を叩き込み、蕩けきったメス顔でアクメ絶叫を迸らせる中出しフィニッシュを1Pフル程度で投入することで、終盤の強い盛り上がりと抜き所としてのアタックの強さをしっかり形成しています。

  寝取りエロとしての醍醐味を確実に有しつつ、安易ではないストーリーの面白さに惹かれるものがある作品であり、前述した様に因果応報の納得感があります。
もう少しじっくりとお話を読みたかった感はありますが、同時によくまとまった作品であるなとも感じましたね。