ReezeInViscosityHell  中村光先生の『聖おにいさん』第15巻(講談社)を読みました。クリスマスのエピソード、ウリエルがまじめすぎる故なのか押しの強い天部の奇天烈な案に大天使たちが暴走していて爆笑しました。聖ニコラウスの肩身が狭いと語られてましたが、この方が悪いわけじゃないんですけどね・・・(苦笑

  さて本日は、楠木りん先生(原作:竜胆先生)の『粘獄のリーゼ 淫罪の宿命』(キルタイムコミュニケーション)の遅延気味へたレビューです。同名のアダルトゲームのコミカライズですが、管理人は『真・魔胎都市』(RadicalBlackSmith)から竜胆&黒井弘騎コンビな当シリーズのファンであります。
それはともかく、ぴっちりスーツ着用の巨乳美人な戦闘ヒロイン達の凛々しい戦いと汁塗れ着衣セックスが詰まった1冊となっています。

ReezeInViscosityHell1  収録作は、主の恩寵により七つの力を込めた剣を振るい、魔族を打倒す使命を負った美人聖職者・リーゼは、魔族による汚染が引き起こされた地へと討伐に赴くが、そこでやはり討伐の任を負った東方の退魔巫女・光流と出会うと共に、数々の卑劣な凌辱を乗り越えながら、彼女の両親の罪と対峙することになるのだが・・・なタイトル長編全9話(←参照 咎人の剣を振るう美しく凛々しいシスター・リーゼ 長編第1話「イバラの姉妹」より)。
1話当りのページ数は12~32P(平均21P強)と幅はありつつ中の下クラスのボリュームながら、キルタイム系としては標準を上回るボリューム。長編ストーリーとして一定の読み応えを有しつつ、その上で多彩なプレイと十分な尺を備えた濡れ場を提供する構築となっています。

【ヒロインの強さとエロシチュの多彩さを両立させるファンタジー凌辱】
  強く凛々しい戦闘ヒロインが触手やら魔族やらに強烈な快楽を叩き込まれてしまうというエロシーンへの運び方は、言うまでもなく原作ゲームの醍醐味であると共にキルタイム系王道のファンタジー凌辱エロともよく合致
このサブジャンルにおいては、ヒロインの快楽堕ちであったり、敗北であったりに重点があり、本作においても無辜の民を操ったり人質を取ったりな魔族の卑劣な罠にはめられて、その清い身を凌辱されてしまうという展開は明瞭。
ReezeInViscosityHell2その一方で、度重なる凌辱や快楽責めにその心身を蝕まれ続けながらも(←参照 道中エロトラップは本シリーズの定番 長編第4話「迷宮の地下下水道」より)、それでも屈することなく戦い、ラスボスへと進み続けるというのがこのシリーズの醍醐味であり、ヒロインの強さ・気高さを強調すると同時に、そんな彼女達が様々なエロシチュ・プレイに遭遇することで実用性を高めていくという一挙両得の仕様と言えます。
  メインヒロインであるリーゼの戦いと、その中で描かれていく彼女の両親の罪を贖おうとする意志、彼女と時に競合しながらも共に魔族の巣窟を進んでいくことになる光流との関係性といった要素でもストーリーの軸を形成し、長尺のダブルヒロイン触手凌辱とヒロインが死力を尽くす白熱バトルを繰り広げる終盤へと大きな盛り上がりを図っていきます。
リーゼの運命との決着はご自分の目で確かめて頂くとして、多少駆け足気味に感じる部分はあり、ストーリー全体の意外性やドラマ性が厚くは無いものの、原作シリーズにおける構成およびエロの趣向の美点をしっかりと生かしたコミカライズと総括すべきであり、コミカライズに実績があり、また原作ゲームに関わっている作家さん故の巧さと評すべきでしょう。

【スレンダー巨乳ボディの凛々しい戦闘美女ヒロイン】
  リーゼさん&光流さん共にハイティーン~20代前半程度と思しき年齢層であり、いずれも凛々しさを感じさせる美人さんという雰囲気にキャラデザインされています。
なお、要所でのエロシーンはあり、ラストバトルを中心としてではダブルヒロイン同時凌辱もありますが、濡れ場の大半を占めるのはリーゼさんの方で、ストーリー展開についてもこちらの明確に軸として構築されています。
共に戦闘力が高く、魔を払い人を救うという使命への強い意志や気高さを感じさせ、またシスターや巫女といった聖職者としての立ち位置である分、彼女達が醜悪な存在によって強烈な快楽に染められてしまうという構図そのものが強烈なギャップを形成して、実用性を押し上げています。
  等身が高く、すらりとした四肢の伸びるスレンダーボディには、巨乳~爆乳クラスの豊満おっぱいとこれまたボリューミィなヒップを組み合わせており、乳尻を中心としたストレートなセックスアピールで勝負するタイプ。
ReezeInViscosityHell3一部で全裸またはそれに近い状態になることはあるものの、このスレンダー巨乳ボディをあくまでぴっちりスーツに包んだままの状態で各種エロプレイが行われるというのが(←参照 ぴっちりスーツに浮かび上がる乳首や秘裂 長編第6話「旧文明廃棄施設」より)、原作シリーズの特徴であり、無論好みは分かれる要素ではありますが、好事家にとってはこうでなければ!と思わせてくれるポイント。
  体パーツ描写も含めてやや粗さやクドさを感じさせ、最先端とは言い難い絵柄ではあるものの、オーセンティックな二次元絵柄は単行本を通して安定しており、また各種の触手描写やら液汁描写やら、作画カロリーの高い絵を十分な作画密度で保ち続けているのも評価すべきポイントでしょう。

【触手凌辱をメインとした恥辱攻めの多彩さ】
  ページ数の都合上たっぷり長尺と言うわけではなく、また多彩なプレイ・エロシチュを次々と投入していくというコンセプトもあって、個々のシークエンスが短めになることはあるのですが、そこは二話跨ぎで一シークエンスの濡れ場を形成する等、連載モノらしい構成や工夫で実用面の満足感をしっかりと形成しています。
  触手凌辱を中心として、魔族や魔族に操られた人間による輪姦、魔獣による異種姦に身体を操作されてのご奉仕強制、快楽がヒロインの心身を蝕むエロトラップと、多彩なシチュエーションで戦闘ヒロインに羞恥と快楽を叩き込んでいきます。
また、全身の性感帯を嬲る触手や、イボ付巨大触手による拘束ロデオマシーン的股間攻め、丸呑みからの全身触手攻め、乳首吸引触手に高速回転クリ責め触手と、中核となる触手攻めにおいては多彩な形状・機能を揃えた触手描写となっているのも、明確な特徴と言えます。
  前述した様に、決して完全敗北することなく、戦い続けるヒロインの強さや気高さが明瞭に描かれている分、度重なる凌辱による開発の進行と、ねちっこい責めによって羞恥や快楽を堪えきることが出来ないというのは、エロシーンにおける最たる魅力。
ReezeInViscosityHell4そのギャップが効いている分、殊に痴態描写において過剰な演出を必要とすることなく、蕩けた表情や思わず漏れ出てしまう嬌声や実況系エロ台詞といったベーシックな演出によって、十分な煽情性を形成することが出来ています(←参照 長編第9話「奇跡」より)。また、演出そのものよりスレンダー巨乳ボディがもみくちゃにされているという構図そのものにも威力があるタイプ。
  必ずしも射精シーンでのフィニッシュを重視していませんが、ピッチリスーツのまま全身の性感帯と肉穴をち○こや触手で蹂躙され、強烈な快感が高まったところに触手精液がたっぷりと注ぎ込まれることで、淫液塗れの聖女達があられもないアクメ痴態を曝け出す描写を断面図等も絡めた大ゴマ~2P見開きで投入し、オーラスの抜き所を形成しています。

  原作ゲームの美点をしっかりと盛り込んで安定したシナリオワークの中で多彩な恥辱責めを提供する、優良抜きツールに仕上がったコミカライズと評し得るでしょう。
ヒロインのピッチリスーツは簡単に脱がしちゃ駄目!という諸氏には強くお勧めできる1冊ですよ。