DestoyForJoyWithFriends  真じろう先生(監修:小林靖子氏)の『仮面ライダーアマゾンズ外伝 蛍火』第1巻(講談社)を読みました。バイオレンスアクションであり、人とアマゾンの間での葛藤というのを、アマゾンの側から描いた骨太の外伝でコミカライズと感じます。
食人衝動とは異なる、狂気的にも感じる主人公の衝動の行き先が気になります。

  さて本日は、仙道八先生の『こわしてあそぼ ともだちいっぱい』(茜新社)の遅延気味へたレビューです。先生の前単行本(初単行本)『こわしてあそぼ』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
ヒロイン達が狂乱の痴態を曝け出す凌辱を中心として、人の悪意と狂気に包まれた重苦しい作劇が詰まった作品集となっています。

DestoyForJoyWithFriends1  収録作は、何故か去年の記憶がぼんやりしている主人公は、新聞部の3人の女の子と共に学校の七不思議について調べることになるのだが、それらの謎を追いかけていく内に学校で生じた大量殺人に関する真実が徐々に明らかになってきて・・・な長編シリーズ全7話(←参照 殺人事件の犯人は・・・? 同シリーズ第4話「だれかの想い」より)、および読み切り形式の短編2作。
1話・作当りのページ数は16~24P(平均20P強)と中の下クラスのボリュームで推移。話の重苦しさに加え、長編作では十分な読み応えのあるストーリーを展開しており、その上で諸々の強烈さがあるエロシーンを標準的な分量で搭載した構築となっています。

【人の悪意と狂気が満ちていくダークなストーリー】
  ホラー漫画の様な表紙絵ですが、実際に長編作はホラー&ミステリな作品であって、主人公達が学園の七不思議を追う中で、主人公の記憶が徐々に思い出され、主人公と彼女達の因縁、そして過去に起きた大量殺人事件の真相が明らかになっていくストーリー。
当初はほのぼの学園ラブコメの様な雰囲気を持たせつつ、欲望や狂気、異常性が感じられるセックス描写が差しはさまれる中で次第に、シリアスでダークな雰囲気へと変わっていき、登場人物達の心に秘められていたトラウマや後悔、そして狂気が描かれていきます
DestoyForJoyWithFriends2  短編作も含め、設定や細かい部分でのストーリー展開にはやや粗い部分はありますが、それはホラー作品では必ずしも欠点ではなく、同時に“本当に恐ろしいものは怪異ではなく、人間なのだ”というホラー作品としての王道的なテーマ性が貫かれているのも醍醐味と感じるところ(←参照 メインヒロイン・心の笑みが映すのは・・・ 長編第6話より)。
事件の真相や、終盤の衝撃的な展開は是非ご自身の目で確かめて頂くとして、一人の少女の純粋さが、他者による小さな悪意の積み重ねによって歪み、狂気の愛へと育っていったという描き方には凄味があり、ヒロインへの過酷ないじめを描く短編「光、その心のままに」も含め、“加害をした側にとっては小さなことでも、被害を受けた側には大きなことで、それが深刻な事態につながることもある”というスタンスで描かれていると感じます。
  計3人のヒロインに加え、過去において重要な立ち位置にあるキャラクターもいるため、個々のエピソードを丁寧に掘り下げるにはやや尺が足りなかった印象はあり、作劇面での弱さではありますが、とは言え、その点をあまり感じさせることなく、緊張感の中でグイグイと読みを引っ張るストーリーテリングは魅力的でした。
  陰湿ないじめとそこからの救済を描きながらも現実的な絶望へと再び叩き落とす「光、その心のままに」、少女達が日常からふとしたことで転落し、苛烈な凌辱と未来なき地獄に絡め取られるソリッドな凌辱エロの「SILENT HILL」と、短編2作もコンパクトながら共に強烈さと後味の悪さのある作劇となっています。

【貧乳さんから巨乳さんまでのJKヒロインズ】
  計3名(+α)のヒロインを擁する長編作も短編2作も、女子校生キャラで占められたヒロイン陣となっています。
  明るく元気な美少女・心に、へっぽこ系わがままお嬢様なエリカ、クールで無表情タイプの光莉と、それぞれラブコメ系作品のヒロインの様なキャッチーな性格付けをされた長編作のヒロイン達ですが、ストーリーの進展に伴って、彼女達のトラウマや狂気が滲み出てくることで、一筋縄ではいかないキャラクターとして成立していくことが面白い点。
短編2作については、それほど明瞭なキャラ立てがある訳では無いものの、それ故に普通の人物が“被害者”になってしまうことの恐怖感を喚起しているとも言えるでしょう。
DestoyForJoyWithFriends3  ヒロイン陣のボディデザインについては、貧乳・並乳・巨乳を揃えた長編作を含め、おっぱいサイズ控えめ組と巨乳組の両方が存在しており(←参照 貧乳お嬢様 長編第2話より)、貧乳組についてもロリ色の強いボディデザインというわけではなく、すらりとスレンダーな印象を持たせたタイプ。
ボディデザインについても、各種体パーツ描写にこれといった特色はありませんが、二次元らしい華やかなキャラデザインと、健康的なエロさのある思春期ボディの組み合わせはオーソドックスな訴求因であり、同時にそれらが後述する凌辱エロの中で破滅的な姿となるギャップを形成。
  初単行本である前単行本では絵柄の安定感を欠いていましたが、2冊目となる今回では絵柄の安定感を大きく高めており、適度な作画密度と修飾性の高さを有した親しみ易い漫画絵柄は幅広い層に向いたタイプであり、この点も凌辱エロでの強烈な描写のインパクトを高める要因となっています。

【強烈な痴態描写で彩るハードな凌辱エロ】
  ページ数の都合上、たっぷり長尺のエロシーンを期待するのは避けるべきですが、濡れ場の分量としては標準的なものがあり、その上で描写としての強烈さやシチュエーションのインパクトがあるエロ描写であるため、質的な満腹感は十二分にあります。
  恋愛セックスが描かれることもあり、また、男性の一方的な欲望によるストレートな輪姦・凌辱が描かれることも多いですが(長編の一部や短編「SILENT HILL」)、七不思議の怪異それぞれの内容に見立てた鰻責めや犬姦、薬物の影響下でのセックスを描く長編では、ホラー作品らしく恐怖をかき立てる行為として描かれていますし、短編「光、その心のままに」ではいじめの一環としての性行為の強要等が描かれており、単純な性欲とは異なる害意や異常性によって過激であったり、特殊であったりな性行為が描かれていることが、最たる特徴と言えるかもしれません。
  ヒロインに羞恥心や屈辱感を味わわせるために、敢えて手コキをさせたり、またヒロインの胸や秘所などを一方的に愛撫して恐怖を感じさせたりといった描写を充実させることはありますが、どちらかと言えばヒロインの意志と関係なく挿入されて一方的に蹂躙され続ける抽挿パートを量的なメインとした構成となっています。
DestoyForJoyWithFriends4  恐怖や苦痛、絶望感に歪む顔や、精神が擦り切れて無反応になってしまった表情、悲鳴や苦悶が絶叫される台詞回しなど、ヒロイン側のリアクションを表紙絵の様にホラーテイストを感じさせるレベルの強烈さで表現しており(←参照 長編第5話より)、明確に好みを分けるタイプではありますが、間違いなくこの作家さんの個性であり、また事の深刻さを読み手にも刻み込んでくる圧を感じます
加えて、恐怖のあまりの失禁なども含めてぐちゃぐちゃになった結合部を見せ付ける構図や、最奥までち○こや異物が侵入する様を強調する断面図、男性キャラが登場する凌辱エロでの一方的な罵倒やあざけりの言葉など、ストレートな煽情性のある性器関連の描写と、シチュエーションの密度を高める演出の併用も巧さを感じます
  言葉にならない声を漏らしながら歪んだ表情を浮かべる破滅的な状態のヒロインに、白濁液を溢れる程大量に注ぎ込む描写を大ゴマ~1Pフルで提供するフィニッシュであり、エロ演出的な盛り上げと絶望感を十分に発揮した〆となっています。

  シンプル&ストレートな凌辱エロとはまた異なるタイプの凌辱作品であり、人の悪意や狂気を描く分、エロの過激性と併せて重苦しい読書感のある作品群となっています。読者によって好みは大きく分かれると思いますが、個人的には長編へのチャレンジが大きく成功した2冊目だと総括したいところ。