ErocologicalObservationOfDailyBitches  野田サトル先生の『ゴールデンカムイ』第14巻(集英社)を読みました。網走監獄での大混戦と同じく、杉本一行それぞれの思惑が複雑に発露され、目まぐるしく展開が動く巻でした。とにもかくにも、尾形・・・!
北海道すら抜け出して樺太へと行き、更に大きく話が広がってきました。

  さて本日は、山本やみー先生の初単行本『日常ビッチ性体観察』(ジーオーティー)のへたレビューです。表紙みたいに清楚系美少女とギャル美少女の組み合わせは大好物ですよ!
多彩な作劇の中で巨乳美少女&アダルト美人が熱っぽい痴態で乱れまくりな作品集となっています。

ErocologicalObservationOfDailyBitches1  収録作は、憧れの清楚美少女のパンツに手を出してしまった主人公の姿をギャル美少女さんが見つけて一悶着になるも更にその現場を押さえた清楚ガールが、淫蕩な本性を剥き出しにして二人にエッチなことをするように命令してくるのだが・・・な中編「清楚ビッチと純情ギャル」全3話(←参照 清楚ビッチさんの前でセックスすることに 同中編第1話より)+描き下ろし後日談(8P)、調教した“ペット”をお披露目し合うペット愛好会の活動を描く短編「学園ペット部調教飼育記」+そこに登場する強気美人教師・荒川先生の調教スピンオフなフルカラー掌編(4P)、および読み切り形式の短編5作。
描き下ろし作品とフルカラー作品を除き、1話・作当りのページ数は20~26P(平均22P弱)と概ね標準的なボリュームで推移。作劇の存在感はあまり無いですが、適度なアタックのエロシーンを十分量提供する構築で安定しています。

【ドタバタエロコメ系から凌辱エロまで】
  作劇の方向性としては、ドタバタエロコメ的な中編作の様なタイプもあれば、短編「狩られた若妻」の様にストレートな凌辱系統の作品も存在しており、雰囲気の明暗も含めて作劇の方向性は多彩。
清楚に思えて実はビッチなヒロインと、ギャルだけど中身は純情なヒロインという対照的な二人が登場し、前者に翻弄されつつも後者と組んで逆襲に転じていく中編作は、倒錯的な雰囲気を有しつつ、素直な快楽全能主義と攻防劇をドタバタ模様として見せている分、雰囲気としてはあっけらかんとしたタイプ。
ErocologicalObservationOfDailyBitches2初エッチで失敗してしまった少年を大人の女性が優しく慰めてくれる短編「童貞つまみ喰いカウンセラー」(←参照 マ、マッマー! 同短編より)、突如アイドルを目指すと言い出したお馬鹿なお姉ちゃんにエロ特訓!?な短編「生意気姉に教育的指導」なども、棚ボタ的な幸福感を含んだタイプの作劇となっています。
  これに対し、ヒロイン達を調教しながらもあっけらかんとした雰囲気がむしろ不気味さを伴う短編「学園ペット部調教飼育記」や、若妻さんが理不尽な性暴力に蹂躙されるストレートな凌辱エロである短編「狩られた若妻」などは、調教・凌辱エロとしての分かり易い攻撃性・嗜虐性を有する作品。
  雰囲気としては両者の中間的な印象のある短編「受付嬢はハメ撮りがお好き?」といった作品もあり、作劇の方向性は多彩ですが、いずれもストーリーに存在感や面白みがあるタイプではあまりなく、エロシチュをお膳立てすることに徹した作劇と総括できるでしょう。
各作品のまとめ方も、基本的には軽めに流すタイプであり、良くも悪くも作劇の存在感を少なくしてエロシーンに集中しやすい作りとなっています。

【スレンダー巨乳ボディの整った官能性】
  女子校生級の美少女キャラも複数名登場していますが、人数的に半数強を占めるのは20代前半~後半程度と思しきアダルトレディな皆さん達。
人妻寝取り凌辱や美人教師調教エロ、年上お姉さんによる癒しセックスなど、アダルト美人さん達は前述した様に分かり易いエロシチュの組み立てに大きく貢献しています。
これに対して、前述した様に見た目と中身のギャップがある対照的なダブルヒロインを擁する中編作は組み合わせの面白さがありますが、この作品も含めてキャラクター性の掘り下げよりも、エロの雰囲気作りにキャラの設定・属性を活かすという狙いが明確です。
ErocologicalObservationOfDailyBitches3  設定年齢等で多少のバリエーションはありますが、等身高めのスレンダー寄りのボディに十分なボリューム感のある巨乳&むっちりヒップ&太股を組み合わせたボディデザインで統一しており、特におっぱいの存在感を強く打ち出してくるスタイル(←参照 短編「狩られた若妻」より)。
乳首や女性器など、体パーツ描写には淫猥さを欠く傾向にあり、好みは分かれると思いますが、スレンダー巨乳ボディの綺麗な印象との親和性は高いとも感じます。
  初単行本ながら絵柄の統一感は十分に強く、表紙絵ともほぼ完全互換の水準。どちらかと言えば、さっぱりとした印象のある絵柄であり、明瞭な個性や華やかさには欠けるものの、中庸なエロ演出の密度でもアタックの打ち出しが効きやすいタイプと言えるでしょう。

【程好い密度のエロ演出で彩る多彩なエロシチュ&痴態】
  サクサクと濡れ場へと雪崩込んでいくこともあって、濡れ場には十分なボリューム感があり、その上で複数の射精シーンやヒロインのアクメシーンなどを抜き所として有する多回戦仕様を基本としています。
  作劇の多彩さに合わせて、凌辱エロや調教メス奴隷の品評会、優しいお姉さんにリードされる甘やかしセックスに、ハメ撮りやら他人に見られたり隠れながら性行為をしたりの羞恥シチュエーションなどなど、王道のラブラブHこそ無いものの、多彩なエロシチュと関連するプレイを用意。
  エロシーンの構成に関しては、豊満バストを揉んだり先っぽをコリコリと摘まんだり、はたまた秘所を指や舌や玩具で丁寧にほぐしたりな愛撫描写およびお口ご奉仕からの口内射精といったプレイを要する前戯パートを長めに取ることが多く、結果として抽挿パートが量的に圧迫されることもしばしば。
ErocologicalObservationOfDailyBitches4とは言え、前述した様にどちらかと言えば清楚な見た目のヒロイン達が秘所からたっぷりと淫液を漏らし、そこをぬめった水音を立ててピストンされながら、熱っぽい官能フェイスを曝け出すという変容はエロ描写として相応に威力があり(←参照 短編「小窓に隠れて・・・」より)、フィニッシュに向けて適度なタメを形成していきます。
  性器描写等に強い淫猥さを欠くこともあって、結合部描写や断面図等の魅力が乏しい印象はありますが、そこを補うのがベーシックではありつつ効果的な表情描写で、熱っぽく挑発的な陶酔の表情や、羞恥と快楽が入り混じった表情、強気さと女の子的な弱さを兼ね備えた表情など、雰囲気を盛り上げる描き分けの巧さがあるのは明確な美点。
前戯パートでの口内射精等を含め、複数ラウンド制で構築するエロシーンの〆は、ハートマーク付きの嬌声を上げてぐちゃぐちゃになった表情の痴態なヒロインに、こってりザーメンを溢れる程注入な大ゴマ~1Pフルで占める鉄板の構成となっています。

  作劇・エロ共に、突き抜けた個性を感じないものの、多彩な方向性に対応できる引き出しの多さと、それぞれの方向性における構築の安定感は商業作家としての明確な長所であり、これからも色々な方向性にチャレンジして頂きたいところ。
個人的には、強気美人教師な荒川先生が調教に屈していく短編「学園ペット部調教飼育記」とそのスピンオフがお気に入りでございます。