KuchuKuchu   叶恭弘先生の『KISS×DEATH』最終第7巻(集英社)を読みました。最後の決戦で見事な演技をみせた戸津君、成長しましたねェ。Zとの種族を越えた信頼関係、そして別れと希望というまとめ方も王道で素敵でした。
最後までテンポの良い読書感(とサービスシーン)で楽しませてくれた作品です。

  さて本日は、無洗米先生の『くちゅ❤くちゅ❤』(ヒット出版社)のへたレビューです。今単行本が、この名義では2冊目(通算3冊目)となる作家さんですね。
多彩な作劇&エロシチュで肉感ボディな美少女さん達が汁塗れで蕩ける痴態をたっぷり鑑賞できる作品集となっています。

  収録作はいずれも読み切り形式の短編で計8作。なお、短編「続・シズクトリップ」は前単行本『アクメカタログ』(同社刊; 未レビュー)に収録の同名短編の続編で、ざっくりとしたあらすじ付きということもあり、該当作を読んでいなくても特に問題はないでしょう。
1作当りのページ数は22~28P(25P弱)と中の上クラスのボリュームで安定しています。短編集ということもあって、コンパクトにまとめた作劇であり、十分なアタックのある濡れ場を十分量提供することに注力した作品構築と言えるでしょう。

【全体的に欲望任せで話としてはイージーに進行】
  前単行本に引き続き、ライトなエロコメ系統から比較的ヘビィ&ウェットな凌辱系まで多彩な作劇の方向性が揃っており、いずれにしても性欲に素直に従ってサクサクとエロシーンへと雪崩込んでいく流れをスムーズに提示してきます。
KuchuKuchu1  作劇としてメインとなるのは、軽快な読み口のエロコメ系統であり、売り言葉に買い言葉でお姉ちゃんが弟君にアナルセックスを挑戦させたり(←参照 負けず嫌いで体を張るお姉ちゃん 短編「弟の困った性癖」より)、純朴オタクボーイがメイド喫茶でまさかのスケベ大サービスを受けることになったり(短編「あん☆ぐり」)、キツネ耳美少女なこっくりさんを元の世界に返すお礼にエッチなボディチェックをしたりと(短編「帰して!こっくりさん」)と、漫画チックな楽しさ&イージーさでセックスへと導入していきます。
短編「続・シズクトリップ」「僕の玩具(かのじょ)」など、カップルさんのお話もありますが、スケベな主人公の性癖に彼女さんが振り回されるも、一緒に夢中でセックスに励むといった流れであり、恋愛ストーリーとしての側面よりも、あっけらかんとエロの勢いで突っ走る印象が強いタイプ。
  一方的に想いを募らせていた相手が別の男性と付き合っていることを知り、勝手に嫉妬と憎悪を抱いた主人公が、彼氏の前でそのヒロインを凌辱な短編「ラヴァーズキャッチャー」、壁尻大好き馬鹿男子トリオが軽い流れからヒロインを罠にハメてガンガン凌辱な短編「壁ω研究部」と、話としての明暗や陰湿感は異なり、またオチは勧善懲悪的な要素を含んだ比較的コミカルなタイプですが、凌辱エロとして共に相応のハードさのあるエロ描写を備えます
  このように作劇の方向性には一定のバリエーションはありますが、短編「ラヴァーズキャッチャー」を覗いてエロコメ的な軽さを重視してまとめるため、読後の印象は薄いものの、余計な負荷も無い分、実用的読書に集中しやすい作りとも評し得るでしょう。

【多彩な設定の巨乳&桃尻美少女ヒロインズ】
  狐神さまのように年齢不詳なヒロインもいますが、その見た目も含めて概ね女子校生級~20歳程度と思しき美少女さん達で占められた陣容となっています。
KuchuKuchu2清楚系美少女なクラスメイト、エッチなメイドさん(←参照 メイドカフェで3Pセックス大サービスだ! 短編「あん☆ぐり」より)、アイドルの女の子に、押しに弱いチョロ系彼女さんや負けず嫌いで世話焼きなお姉ちゃんと、漫画チックにキャッチーなヒロインを多彩に用意しており、彼女達が恥ずかしがったり、暴走したりとチアフルに動き回る楽しさも、エロコメ的な魅力の一つとなっています。
  ヒロイン陣のボディデザインについては、もっちりと柔らかい弾力感のある巨乳に締まったウェスト、これまた十分なマッスのある桃尻にパイパン仕様の股間と、オーソドックスなものであり、これといった特徴は無いものの、バスト&ヒップのストレートなセックスアピールは十分で万人受けするタイプ。
なお、ほぼ全てのエロシーンにおいて着衣セックスが描かれており、コスプレ的なものも含めて、各種の着衣を丁寧に描いており、そこから柔肌がこぼれていく流れの良さは好印象。
  トーンワーク等の修飾性が高く、十二分な描き込み密度を有する絵柄は、初出時期による一定の変遷と多少のクドさが気になる部分はあるものの、漫画チックな親しみ易さとオーセンティックなアニメ/エロゲー絵柄の良さを併せ持っており、表紙絵の印象と中身の絵柄はほぼ完全互換なのが安心材料と言えます。

【濡れる女体描写をたっぷり詰め込んだ複数ラウンド制】
  十分なページ数をエロシーンへと振り向けており、前戯・抽挿の両パートそれぞれにバランスよく分量を設けた上で、中出し連発を主軸とする複数ラウンド制で濡れ場をたっぷり用意というサービスフルな構築となっています。
KuchuKuchu3  棚ボタ的なウハウハHやら、彼女さんを恥ずかしがらせる露出要素のある羞恥系エッチ、ツンデレ気質なお姉ちゃんとのラブラブ両穴セックスなどの和姦エロに加え、ヒロインを罠にはめてオナホ扱いする壁尻凌辱や(←参照 短編「壁ω研究部」より)、拘束した彼氏の前でヒロインを寝取り凌辱など、凌辱エロ系統は相応にハードなプレイ・攻撃的なシチュで組み立てています。
  拘束したヒロインへの電マ責め、エッチなメイドさんによるダブルフェラ、お姉ちゃんのアナルを舐めながらのシックスナインに強引なイラマチオ、丹念なクンニなどなど、シチュエーションに合わせた各種プレイを前戯パートに投入し、ヒロインの派手な潮吹きやお口にドプドプと注いでヒロインを驚かせる射精などの抜き所を配置。
この段階ですっかりぐしょ濡れの秘所に誘導されたり、無理矢理挿入したりで開始される抽挿パートでは、男性キャラクターの体躯の存在感をあまり感じさせず、蕩けた表情と汗やら汁やらで濡れた肉感ボディに意識を集中させるエロ描写を連続しています。
KuchuKuchu4この蕩けた表情付けにシズル感を増す女体描写を明確な武器としつつ、ストレートな結合部見せつけ構図や、乱れた描き文字で表現されるハートマーク付きエロ台詞など、エロ演出は適度なアタックのものを高い密度で散りばめるスタイルを保っていると言えるでしょう(←参照短編「ラヴァーズキャッチャー」より)。
  多少画面が窮屈に感じたり、小ゴマの緊張感が抜けたりすることはあるものの、二アングルを平行させた連続コマや枠線を取っ払っての複数描写の詰め込みなど、情報量を増してページ単位での見せ方に技巧のあるコマ遣いも特徴的で、前穴中出し&潮吹きアクメを大ゴマ~1Pフルで提供するオーラスの射精シーンまでページ数以上のボリュームを感じます。

  強い個性こそないものの、安定感のある作劇に適度なアタックと十分なボリューム感のあるエロシーンとでまとまっており、軽い読書感もあって幅広い層にとって有用な抜きツールに仕上がっていると言えるでしょう。
個人的には、ダブルメイドさんにエッチなサービスをして貰う短編「あん☆ぐり」と、壁尻状態で前後・上下の穴をガンガン攻め立てる短編「壁ω研究部」が特にお気に入りでございます。