KnowHowToStealOthersWife  中島三千恒先生の『軍靴のバルツァー』第11巻(新潮社)を読みました。老獪かつ現実主義者な国王陛下ですが、激動の時代に飲み込まれそうですな。バルツァー氏、辺境で司令官していた方が無事は無事なんでしょうが・・・。
急速な兵器の進歩が描かれる本作ですが、終にトーチカや自動車化も登場ですね。

  さて本日は、神宮小川先生の『他人の妻の寝取り方』(海王社)のへたレビューです。当ブログでこの作家さんの単行本をレビューするのは初めてと記憶しております。
むちむち豊満ボディの人妻さん達が快楽に流され堕ちていく展開と派手に乱れる痴態が詰まった作品集となっています。

KnowHowToStealOthersWife1  収録作は、出張族の夫を持つ美佐子は幸せな夫婦生活を過ごしていたが隣人の男性に怪しげな催眠術をかけられて調教されてしまうと共に、その妹でやはり人妻である唯にもその魔の手が伸びてしまい・・・な中編シリーズ全3話(←参照 第1話「催眠寝取られ若奥さん」より)+描き下ろし幕間劇・後日談(計7P)、および読み切り形式の短編5作。
描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数は18~26P(平均23P弱)と標準的な水準となっています。全体的にシナリオの存在感は軽めで、その分エロシーンに集中しやすい分かり易い抜きツールとして構築されています。

【オーソドックスな寝取られ展開故の安心感】
  無邪気な姪っ子にスケベなことを教え込んで~という短編「無知むち姪っ子肉便器改造作戦」は彼氏君からの寝取り要素は共通するものの、全体的には暗さ・重さは乏しく仕上がっていますが、その他の作品群は王道の人妻寝取り・堕ちモノ系。
催眠術で夫を愛する人妻さんを好き放題に調教する長編シリーズや、借金の肩代わりの代りにその体をおっさんに差し出すことになる短編「団地妻は騙されやすい」、強気なスポーツ若妻さんが悪徳整体師のエロマッサージに籠絡される短編「快淫触手マッサージ店」などなど、設定・展開的にはこのタイプの作品としてザ・オーソドックスなものが揃っています。
KnowHowToStealOthersWife2  気の強さや夫への愛情などで抵抗するものの、強制的に与えられ続けられる快楽に飲み込まれ、自ら進んで夫や恋人以外の寝取り男へ痴態を曝け出してしまう~という展開も(←参照 息子の友達に堕とされて 短編「トモ母堕とし」より)、堕ちモノ・寝取り系の王道的なそれであり、短編メインということもあって作劇に重厚さや展開の面白みはないものの、分かり易さ故の安心感があるとも評し得るでしょう。
また、この作劇のコンパクトさもあって、寝取られる側の男性の扱いは、良くも悪くも非常に小さく、このため寝取られる側の心情の描写に存在感がなく、寝取られというよりかは寝取り側の好き放題によりフォーカスの当たった構成とも言えます。
  ヒロイン達がすっかり快楽の虜となって、仮面の夫婦生活を続けながらも、身も心も別の男に支配された状態で終幕というまとめ方であり、基本的にバットエンド傾向が明瞭ですが、前述した通りに作劇そのものの重厚さがないため、悲愴感や胸糞悪さは少なく、この軽さが長所でも短所でもあると総括しえます。

【むちむち肉感ボディの巨乳&巨尻人妻ヒロインズ】
  姪っ子の女子校生がヒロインとして登場する短編「無知むち姪っ子肉便器改造作戦」は前述の通りに例外的ですが、その他の作品では20代半ば~30代半ば程度と思われる人妻さんや友達のママさん、婚約者のいる女教師さんといったアダルトヒロインが揃っています。
  大人の色気や生活感といった要素をキャラデザインに織り込んではいますが、熟女キャラ的な要素は抑え気味で、どちらかと言えば若々しいタイプの人妻系キャラが勢揃い。
大人しく貞淑なタイプの女性や、気の強さを発揮するタイプの女性、変態チックなプレイに興じていた真面目な女教師キャラなど、堕ちモノ系として、転落に伴う変化のギャップを分かり易くするタイプのキャラクターを構築しています。
KnowHowToStealOthersWife3  やや小顔にまとめている分、肢体全体のガタイのよさが目立つ印象もあり、その上で豊満な迫力バスト&ヒップ(←参照 女教師迫力バストのご開帳だ! 短編「女教師痴漢プレイ」より)、そして適度に締まったウェストを組み合わせた肉感ボディはストレートなセックスアピールを十二分に有しています。
絵柄そのものがデフォルメ感を備えたタイプであるため、乳&尻&太股の丸みやそれに伴う弾力感が女体表現のエロさの根幹を為すと共に、絵柄そのものの描き込み密度等はあっさりとしたものであるため、体パーツ描写の淫猥さはあまり感じられません。
  前述した通りにデフォルメ感のある絵柄は、ややオールドスクールな印象があり、また描き込み密度の低さはラフな印象を与えることがあるため、読み手によって好みが大きく分かれると思いますが、このタイプの絵柄故に、エロ演出の“化粧乗り”の良さやシンプルさ故の勢いがあって、魅力でもあります。

【勢いで押すストロングスタイルの濡れ場】
  分量としては十分なボリュームのあるエロシーンであり、またコンパクトではありつつ、堕ちモノ系として重要な、ヒロイン側が徐々に変化していく過程にも一定の重きを置いた構築をしています。
  悪徳マッサージ師が何故か触手を繰り出して来たり、突然催眠術が登場したりと、飛び道具的な要素を投入してくることもありますが、基本的には寝取り男のデカいち○こや、ヒロインの性癖を刺激する姦計などによって、徐々に精神的抵抗を性的快楽で塗りつぶされていく過程は、王道的な堕ちモノ・寝取り系のシチュエーションであり、支配欲を刺激するタイプ。
催眠のオン・オフをさせながらのリアクション変化、ヒロインの屈辱感や背徳感を増幅させるご奉仕プレイの強制、旦那との電話をさせられながらのセックスなど、各エロシチュエーションの趣向に沿ったプレイを充実させています。
  ご奉仕プレイや好き勝手に体をまさぐられる前戯パートを形成し、また調教過程が進行すると、だらしのないメス顔を曝け出しながら夫や恋人でない男のち○こを浅ましい台詞回しで求める完堕ちした痴態を曝け出して、クライマックスのハードな乱れ具合を提供。
KnowHowToStealOthersWife4目にハートマークを浮かべ、紅潮した表情で淫語搭載のおねだりエロ台詞を連呼する狂乱の痴態描写と、バスト&ヒップの存在感の強いエロボディの組み合わせはスタンダードかつパワフルであり(←参照 中編第3話「籠絡ネトラレ姉妹妻」より)、前述した通りに、絵柄の性質に由来する勢いの強さが身上。
  前戯・抽挿両パートでの射精シーンや、完堕ち前と後の射精シーン等、複数ラウンド制で構築されたエロシーンとなっており、絵柄の好みの問題で実用性には振れ幅があるでしょうが、抜きツールとしての美点をバランスよく組み上げた構築と総括できるでしょう。

  作劇面もエロシーンの構築も、抜きツールとしての安定感があり、諸々の分かり易さを美点に直結させていると評し得るでしょう。
個人的には、美人姉妹人妻を共に催眠調教で完堕ちさせていく中編シリーズに愚息が大変お世話になりました。