
醤のライバル達が審査員として再登場したのはグッと来ましたねぇ。
さて本日は、立花オミナ先生の『ゆけむりハーレム物語』(ティーアイネット)のへたレビューです。先生の前単行本『アットホーム・ハーレム ふでおろシスターズ』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
豊満ボディの美人お姉さん達と多人数セックスしまくりの豪華ハーレムセックスが満喫できる1冊です。

フルカラープロローグを除き、1話当りのページ数は38~42P(平均39P強)とかなりのボリュームを誇ります。この大ボリュームを惜しげもなくエロシーンに投入し、大変に満腹感のある長尺濡れ場を提供し続けるサービスフルな仕様となっています。
【拡大していくハーレムでのセックス大満喫のストレートさ】
今単行本で5冊目となる作家さんですが、そのスタイルに些かのブレも見せることなく、都合の良すぎる棚ボタ・ベタ甘ハーレム展開を今回も序盤からフルスロットルで投入。
官能小説家である紗季さんに翻弄されたり、彼女の作戦でインモラルなプレイに興じたり、はたまたエロ的一騒動が起きたりと、シナリオ面で一定の動きはありますが、それ自体がストーリーの骨組みを形成することなく、あくまで新キャラ・新エロシチュの投入に徹したスタイル。

一方、登場ヒロインの数が多いこともあって、個々のキャラクターとの関係性を掘り下げることはできておらず、全員が恋人になってラブラブハーレムという流れながら、恋愛関係性が形成されていく甘い幸福感には不足があるのは確か。
基本的に人の良い主人公もエロシーンでは積極的に攻め側に回ることもあって、美女達を我が物にする支配欲を刺激する要素もありますが、いずれにせよヒロイン達もその関係性に充足し、セックスの快楽を主人公同様に満喫していることもあって、重苦しさや攻撃性は少なく、あくまでポジティブなエロ的幸福空間を作り上げているのはハーレムエロとしての大きな美点と言えるでしょう。
【もっちり柔らか巨乳&安産型ヒップの肉感ボディの美女達】
仕事の同僚である後輩ガールのみ年下キャラクターですが、その他は主人公よりも年上の20歳~20代半ばくらいのお姉さんや20代後半~30代前半程度と思しき美人女将などの美人キャラが勢揃い。
元々主人公に好意を寄せていたり、小説のネタとしてもセックスに興味深々であったり、Mな性癖の持ち主であったりと、皆さん主人公とのセックスに積極的なドスケベレディであり、それと同時に主人公に対してのみその積極性を発揮して独占を許してくれるという、男性読者の煩悩を直撃するタイプのキャラクター揃いなのも見事。
メインヒロイン・紗季さんや、セックス覚えたての彼女にアドバイスをするバツイチな宿泊客・綾乃さんの作戦や提案に乗って、セックスに誘導される主人公であり、ストーリー中における存在感・主体性は乏しいものの、キャラクターとしてネガティブな要素のない真面目な善人かつエロシーンでは性欲に任せてがつがつと腰を振る役割は、読み手の代役としてハーレム空間に没入しやすくすることにつながっています。

粘膜描写にはやや質感に拙さを感じることはあるものの、程好いサイズ感で美巨乳を形成する乳首&乳輪に、控えめな濃さで茂る陰毛、艶っぽい黒髪の質感など、アダルトレディのエロさを醸し出す体パーツも各種揃えています。
程好い粗さ・乱れも備えつつ、女性の肢体の柔らかさや穏やかな表情などに健康的な色気を感じさせる絵柄は万人受けするタイプであり、十分なキャリアの持ち主であることもあって、十分な作画密度を保ったまま単行本を通して絵柄を安定させています。
【蕩ける豊満ボディに全身を包まれて幸福感・全能感】
十二分に長尺の濡れ場を用意し、その中で一定の攻防変化などを示しつつ、主人公をたっぷりと搾り取ったり、リードを許してがっつりピストンされちゃったりな美女ヒロインたちの痴態をたっぷり提供し、かつ抜き所を多数搭載の非常にパワフルな抜きツールとして構成。
目隠ししてのエロマッサージや、M性癖の女将さんを縛って蕩けさせるソフトSM的なプレイもあったりしますが、基本的にはヒロイン達が主人公と共にセックスの快楽を満喫する和姦エロであり、1on1のセックスも用意しつつ、多人数ヒロインとの同時セックスを基調とするエロシチュになっています。
豊満バストでのパイズリやもっちりヒップに顔を包まれてのシックスナイン、バツイチ美女の技巧を尽くすフェラご奉仕などのサービスプレイを充実させた前戯パートは、やや短めではありつつ、ダブル素股やトリプルフェラ、両手にヒロインを抱えてのダブル乳揉みなどなど、美女の肢体やご奉仕を同時に楽しめる複数人セックスならではプレイも充実。

大人の余裕を感じさせ、男性のやる気を感じさせる序盤の台詞回しから、セックスの快感に蕩け、待ち望んだ中出しの感触を実況するドスケベなエロ台詞の連呼へと移行していく台詞表現や、ずぼずぼと肉棒が出し入れされる結合部のアップ構図などアタックの強いエロ演出を用いつつ、熱っぽい表情付けはどちらかと言えば穏やかで、ヒロインの陶酔感と美人キャラとしての容姿を常に両立。
十二分な尺を確保した抽挿パートでは、中出し連続使用としており、特に安産型ヒップをがっちりホールドしながら迎え腰に叩き付け、エッチに参加した全ヒロインに中出しを決め、彼女達が体をのけぞらせビクビクと痙攣しながら絶頂を迎える様を連発していく終盤の怒涛の流れは実用性を大きく高めています。
豊満ボディ美女達とのセックスを大充実できるハーレムエロであり、余計な思考を巡らすことなくスムーズにエロ的幸福かつ全能な空間に浸れる作品であって、無論今回も強力な抜きツール。“ハーレムマンガの帝王”の異名は伊達ではないと言うべきでしょう。
個人的には特に紗季さんと女将さんとの3Pセックスには愚息が大変お世話になりました。ハーレムエロをお求めな諸氏はマストバイな1作でしょう。