FertilizableMaidTeam 旅井とり先生(原作:坂戸佐兵衛氏)の『めしばな刑事タチバナ』第29巻(徳間書店)を読みました。管理人もインスタントみそ汁には大変お世話になっておりますが、言われてみるとコンビニで売ってるブロック型タイプは美味しいけど、高級カテゴリーですね。
あと、少しだけ登場したサンジルシのあおさ汁は大好きです。

  さて本日は、もりしげ先生の『孕ませメイド隊』(海王社)のへたレビューです。一般向けで長く活躍されていて、成年向け単行本は相当久しぶりのはずですね。初期作についての考察記事などもよろしければ併せてご参照下さい。
強気美少女&美女がデレて蕩ける棚ボタラブ展開&エロシーンが楽しめる作品集となっています。

FertilizableMaidTeam1  収録作は、名家の血を残すためだけの役割を与えられ、広大な屋敷に住む主人公の少年に、新たにメイド長に就任した怜悧な美女が次々とメイドの女性を登用し、彼との種付けセックスを繰り返していくのだが・・・というタイトル長編「孕ませメイド隊」全6話(←参照 メイド長の企みとは・・・ 同長編第1話より)+描き下ろしのおまけ掌編(4P)、および読み切り形式の短編3作。
描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数は22~26P(平均25P強)と中の上クラスのボリュームで推移。どちらかと言えばストーリー面の存在感は弱く、程好いアタックのエロ描写を十分な分量で提供するという訴求層の広い作品構築となっています。

【ヒロインのデレや蕩け具合を効果的に魅せるシナリオワーク】
  著者の代表作と言える『花右京メイド隊』のもじりであるタイトル作は、次々とメイドヒロインを登場させて彼女達との孕ませセックスを描くストーリーであり、設定を生かしたイージーな棚ボタ感を有する作品。
FertilizableMaidTeam2この孕まセックスの連続の中で、妾腹であり血筋を残す役割の身を与えられた少年の心境、彼女に女性をあてがっていくメイド長の真意などを描き出しており、最初のヒロインである瀬良さんとの出会いが、非人間的なポジションに置かれた主人公の少年に“人間らしさ”を取り戻させることにつながるのは(←参照 種付けではなく恋愛がしたい 長編第6話より)、『花右京メイド隊』へのセルフオマージュと評しても良いかもしれません。
  それらのストーリー要素は一定の重要性・存在感を見せて終盤の収束につながっていますが、前述したエロへの誘導における展開のイージーさなどもあって、良くも悪くもお気楽抜きツール的な側面が目立っているとも評し得ます
  短編群については、高慢なお嬢様をちんこで屈服させる凌辱系もあれば(短編「お嬢さまと僕」)、サキュバスさんが突如現れてドタバタ展開なエロコメ系(短編「僕の吸精種」)、復讐凌辱から意外なことに相思相愛展開となったりと(短編「佐藤君と高橋さん」)、読書感や後味の軽さは概ね共通させつつ、方向性は多彩。
長編作も短編作も、気の強い美少女やクールな美女などが恋愛面で素直な気持ちを吐露して“デレ”たり、高慢ガールが快楽の言いなりになって蕩けてしまったりと、魅力あるギャップを見せることに注力したシナリオワークであることが共通しており、エロシーンの実用性を高める仕掛けとして機能している印象があります。

【スレンダー美少女&グラマラス美女】
  年齢不詳で容姿を自在に変化させられる短編「僕の吸精種」のサキュバスさんなどを例外としつつ、女子校生級の美少女ヒロインに20代半ば程度と思しき美人さんが数名加わる陣容。
  優秀でクールな金髪美女メイド長さんに、努力家で涼やかな容姿の日焼け肌美少女メイド、メイド長の作戦でメイドになった高慢お嬢様に、天才医師である褐色肌眼鏡美少女メイド、実直で武人肌のお姉さんメイドとバラエティ豊かなヒロインを取り揃えた長編作に、これまた我儘なお嬢様系ヒロインや高飛車ヒロインを短編群で投入。
FertilizableMaidTeam3前述した通り、気の強さや高慢さ、主人公との関係性に対する余裕を感じさせるクールさなどを感じさせるキャラクター造形でありつつ、セックスの最中に素直な恋心を明らかにするなどの、恋愛面でのデレや(←参照 好意の裏返しで主人公にヒドイことをしていたお嬢様 短編「佐藤君と高橋さん」より)、高慢お嬢様がお下品な痴態を曝け出すなどの快楽による変容など、落差を付けたギャップによってキャラクターの魅力を高めていることは共通しています。
  長編作のメイド長さんや武辺者な警備メイドさんなど、アダルトレディ達については巨乳&安産型ヒップの豊満ボディの持ち主ですが、その他のメイドヒロインズや短編群のヒロインについては貧~並乳クラスのおっぱいと比較的肉付きの弱い体幹を組み合わせたスレンダーな肢体の持ち主が揃っています。
なお、当然ですが、メイド服の登場頻度が高い長編に加え、ボンテージ衣装など、短編群でもコスプレ的な趣向の服装が充実。
  比較的あっさりとした絵柄で、絵としての濃密さとキャッチーさを両立させる現在のエロ漫画ジャンルで流行のものに比べると少々の物足りなさはありますが、セックスアピールの過剰さを抑えつつ凛とした色気を引き出す絵柄は、気の強いヒロインやクール美女との親和性が高いと感じます。

【抑え目の演出ながら普段と異なるヒロインの痴態の魅力】
  ページ数が標準をある程度上回ることもあって、エロシーンの総量は十分に多く、例えば凌辱系から恋愛系への移行など、前半と後半でエロシーンの趣向やヒロインの積極性を変えることで、前述したヒロインの変化という側面を分かりやすく見せることにつながっています。
このため、各エピソードのエロシチュを単一にカテゴライズするのは難しいですが、ヒロイン側が攻められちゃうプレイも、彼女達が積極的に行為を求めてくるプレイも両方楽しめる濡れ場と言ってよいでしょう。
  メイドさんによるご奉仕フェラや授乳手コキ、はたまた強気ヒロインを赤面させるクンニや手マンでの攻めなどのプレイを搭載する前戯パートは、射精シーン等の抜き所を設けつつ、全般的には尺が短め。
主人公側が絶倫であったり、はたまたセックスの技術が高かったりと言う設定になっていることが多く、抽挿パート移行後は性感帯の乳首や子宮口など、ヒロインの弱い所が徹底的に責められることで快楽に蕩ける流れが基調になっていますが、中盤程度までヒロインが性行為を完全にリードするパターンも存在。
FertilizableMaidTeam4  種付けセックスである長編でのエロシーンを含め、孕ませという要素が目立っており、双方が快楽を強く求めあう抽挿シーンの後半では互いの感情が盛り上がり、子宮内に白濁液が大量に注ぎ込まれるフィニッシュシーンを中心として、そういったワードを使用して中出しとしてのインパクトを高めていると感じます(←参照 武人肌のメイドさんが蕩けて孕ませられ宣言 長編第4話より)。
クール美女&美少女が瞳の中にハートマークを浮かべる蕩け顔や、粘膜描写としてやや質の低さを感じつつも小ゴマメインでの結合部や秘所のアップ描写、前述した孕ませ関連も含む蕩けて無我夢中な様子の台詞回しなど、一定の強度を伴ったエロ演出・構図を連発させつつ、絵柄同様にやや淡泊という印象があって、濃厚なエロ演出をお求めな諸氏には不向きですが、これまた前述したヒロインの普段の姿とのギャップという痴態演出は十分に効果を発揮していると総括できるでしょう。

  棚ボタエロ的なウハウハ感を有しつつ、ヒロインのギャップの良さや一定の存在感を示す登場人物の心情で紡ぐストーリー、濃過ぎず薄過ぎずなエロ描写と、幅広い層に訴求する1冊と言えるでしょう。
  何はともあれ、もりしげ先生の成年向け単行本を非常に久しぶりに読めて嬉しい限りでございます。