MonsterSex  中道裕大先生の『放課後さいころ倶楽部』第11巻(小学館)を読みました。先輩組と後輩組に分かれたことでの、相互の関係性の絡み合いが面白くなってきましたし、何より色恋沙汰が色々と多くなって参りました。うーん、春ですねぇ。
奈央ちゃんの告白シーンにはグッと来ました。

  さて本日は、みぞね先生の『ばけものえっち』(文苑堂)のへたレビューです。なお、先生の前単行本(初単行本)『鬼ヶ島の許嫁』(ジーウォーク)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
多彩な人外美少女さん達とのほのぼのラブエロ模様&人外スキルも生かしたユニークな蕩けセックスが詰まった作品集となっています。

  収録作はいずれも読み切り形式の短編で計9作。1作当りのページ数は20~26P(平均22P弱)と書店売り誌初出として概ね標準的な部類で安定。短編集ということもあって、ストーリー面での読み応えには乏しいですが、設定の面白さで魅せるタイプであり、またエロシーンも質・量の両面で適度な満腹感のあるタイプとなっています。

【人外さん達とのユニークでほのぼのとしたラブコメディ】
  人外ヒロインという要素において独自性を打ち出しつつ、シナリオの方向性については王道的なラブコメ系統であり、棚ボタ的なエロ要素を含めて明るいハピネスで包まれたタイプ
肥満体型の男性が妖怪である垢舐めさんに気に入られてギブ&テイクな同棲生活を始めたり、昔飼っていた人魚さんがすっかり大きくなって一人暮らしの男性のところに押し掛けて来たり、彼氏君とのエッチにすっかり夢中になった体パーツに頭部パーツがお困りなヂュラハンさんであったりと、ヒロイン側のラブ&エロへの積極性でシナリオ展開を押し進めるのが基本となっています。
MonsterSex1  異なる背景・文化を持つ人外ヒロインとのラブエロ模様は、他者と何かを共有し、相互に理解しあおうとする恋愛の主要な要素を、明確にしやすいものであると言え、人外ヒロインとの“違い”を認めながら、対等なパートナーとして両者が結ばれるという描き方が(←参照 同じ人としての側面を見出して 短編「植物の育て方」より)、性愛の善なる側面への祝福を呼び込んでいると評し得ます。
また、人外ヒロインの持つ人間との違いや、なぜ彼らが同じ世界で共存しているのかといった、キャラクターや世界観の設定もこのサブジャンルの大きな魅力ではあり、ある程度その部分も描きつつ、短編と言うこともあって、また作家さん自らあとがきで書いておられる通り、これらの部分の描写が量的に不足しているのはもったいないところ。
  エロコメ的な要素の強い短編「お泊りは妖怪荘へ」を除き、ほのぼのとしたラブラブエンドでまとめており、程好いアタックのエロの解放感や幸福感に引き続いて、柔和な読後感を最後まで維持しています。

【多彩なボディデザインの人外美少女&美女ヒロインズ】
  会社勤めの美人ケンタウロスさん(28歳)、成長が早いために長身巨乳のダイナマイトボディであるが中身は素直なおこちゃまな鬼族ガール、女子校生に擬態?している宇宙人少女にかなり長命と思われる妖怪美女トリオなどなど、年齢的にも設定は様々ですが、外見としてはキュートな美少女さん&綺麗なお姉さんが勢揃い。
MonsterSex2  髪の毛が意識共有用の触手である宇宙人ガール(←参照 これは髪コキなのか!? 短編「愛しの宇宙人」より)、下半身が馬のソレなケンタウロスさん、長い舌で男性の体を舐め回す垢舐めガールに、マズルのあるタイプのケモ娘な狐美人さんに下半身が蛇でやはり長い舌を持つ蛇妖怪さんなど、それぞれの人外ヒロインのデザインには工夫が為されており、またそれらの身体的特徴をエロシーンでのプレイ内容にも生かしています。
動物の耳や、尖った所謂エルフ耳、鬼族などの角、人と異なる肌の色といった比較的人間的なボディデザインから逸脱しないタイプの体パーツもあれば、人間離れした長さの舌であったり、蛇や馬のボディであったり、ケモノ要素の強いマズルであったりと、読者の嗜好によって好みを分けるであろう要素をキャラデザに盛り込んでおり、ここらの踏み込みの強さはこの作家さんの美点。
MonsterSex3  それらの人外らしい体パーツ群にも注目を呼び込みつつ、主人公をパパと慕う並乳な人魚さんなどを例外として、スレンダー巨乳ボディにおける美巨乳の存在感やスベスベとしたお肌の質感、臭味を抑えつつ程好い淫猥さを醸し出す濡れた粘膜の描写など、女体描写としてのベーシックな魅力も十分に備えています(←参照 妖怪美女トリオのお誘いだ 短編「お泊りは妖怪荘へ」より)。
  初出時期によって描線の濃淡などに一定の差異を感じることはありますが、快活なキャッチーさと端正な色香を適度な濃度で載せる絵柄自体は、表紙絵との印象の差異を感じさせずに安定しており、訴求層の幅広いタイプと言えます。

【程好いアタックの強さとラブラブ感の甘さの両立】
  エロシーンの尺としては標準かそれを上回る水準にあり、特に人外ヒロインの特徴を生かしたプレイを拝める前戯パートと、彼女達が人間ち○こを受け止めて積極的に蕩けていく抽挿パートにそれぞれバランスよく分量を振り分けています。
  ちょっぴり特殊であったり羞恥心を感じさせたりなシチュエーションがあったり、はたまた性欲が素直に発揮されまくる乱交シチュなどもあったりしますが、基本的には好き合う男女のラブラブHがメインであり、恋愛エロとしての甘味を適度な濃度で含ませているシチュエーションが揃っています
長い舌を活用した絡み付きフェラ、お互いの体を舐めあう垢舐めさんとのペロペロし合いっこ、人魚さんによるちっぱい押し付け手コキな洗体プレイ、デュラハンさん(頭部)が自分の体がオナニーしてしまうのを彼氏君と見守る特殊プレイ?などなど、前述した様に各人外ヒロインの特色を生かしたプレイを多彩に用意し、単に珍妙なものではなく、エロくて気持ちよさそうに感じさせる描写に仕上げているのが○。
  ラミア系ヒロインのねっとりフェラや、宇宙人ガールと感覚共有をしながらのフェラに鬼族の長身豊満ボディに顔面騎乗されながらのご奉仕シックスナインフェラなど、お口に射精することが前戯パートの抜き所であることが多く、次いでヒロイン達の下のお口に挿入してピストンを開始。
MonsterSex4人間ち○この快感に熱っぽい痴態を曝け出す中で、ヒロイン側の積極的に快感を求めて貪欲に腰を振り、またラブい台詞回しで双方が相手の心身を強く求める力強さを形成しており、十分に強いアタックを演出面で備えつつ、クドさや過剰さを排しているのは明確な特長と評し得るでしょう(←参照 短編「鬼だけど女の子!」より)。
  ちょっぴりアへ顔チックな蕩け顔に、柔肌を濡らし秘所から飛び散る液汁描写、みっちりとした媚肉に包まれる断面図描写など、要所要所で適度な濃厚さやアタックの強さを打ち出しており、大ゴマ~2P見開きのフィニッシュで演出密度・強度を最高潮にして、適度にハイカロリーな抜き所に仕上げています。

  単に人外キャラのデザインとしてではなく、キャラクターとしての魅力がしっかりとある分、是非ともその世界観やキャラとの関係性を掘り下げるシナリオ描写が出来るように、出版者様の方では柔軟に対応して頂きたいところ。
個人的には、中身はピュアJSな長身巨乳鬼娘ちゃんのイチャラブ初エッチな短編「鬼だけど女の子!」とお人好し?な蛇妖怪美女が旅の男性を食べようとするも意外な形で返り討ちに!?な短編「妖のおもてなし」が特にお気に入り。人外ヒロイン好きの諸氏はマストバイな1冊ですよ!