LongAfternoonOfSchool  たかぎ七彦先生の『アンゴルモア 元寇合戦記』第9巻(角川書店)を読みました。狭まる包囲網の中で散っていく仲間達と主人公の奮戦、非常に緊迫した場面が続きます。
トッムヤス氏、おお、これは強者の登場かと思いきや一瞬で討ち取られており、なんだこれ??って感じでしたね。

  さて本日は、あしもと☆よいか先生の『学園の長い午後』(ジーオーティー)のへたレビューです。当ブログでは始めてレビューの俎上に挙げますが、ここ数冊は名作SFの題名をもじった単行本タイトルで気になってはおりました。
巨乳美少女ヒロイン達がハードな責めに快楽堕ちし、破滅的な痴態を曝け出すインモラルな作品集となっています。

LongAfternoonOfSchool1  収録作は、優秀な人材を輩出し続ける載舟学園を舞台に様々な部活を舞台として破廉恥な所業が繰り返される様をオムニバス形式で描きつつ、この学園を性によって支配する生徒会長の所業が明らかになっていくのだが・・・な長編「学園の長い午後」シリーズ全8話(←参照 学園での悪行を暴くために潜入した新聞部員が見たものは・・・ 同シリーズ第5話「闇探るものに淫辱を」前編より)、および読み切り形式の短編4作。
なお、フルカラー短編「放課後地獄めぐり その2」は前単行本『歌おう、淫堕するほどの悦びを!』(同社刊;未レビュー)に収録された同名作の続編となっています。
前述したフルカラー作品(8P)を除き、1話・作当りのページ数は14~28P(平均19P強)と平均値としては控えめな部類。長編ストーリーとして一定の読み応えを有しつつ、エロメインの作品構築で安定しています。

【狂気の快楽が生み出す陶酔感とその連鎖を描く凌辱系】
  タイトル長編シリーズの題名は名作SF「地球の長い午後」(ブライアン・W・オールディス)の翻案ですが、ストーリー性としては、このシリーズの中核を為す「輝くもの天から堕ち」の翻案元である「輝くもの天より墜ち」(ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア)により近いものを感じます。
長編シリーズとしてはオムニバス形式で学園で営まれる各種の怪しい痴態を提示していきますが、この学園において完成された搾取のシステムを構築する会長の存在が明らかになってくる「闇探るものに淫辱を」前後編と「輝くもの天から堕ち」前後編が作劇の存在感として中核を担います
LongAfternoonOfSchool2  自身が作り上げた完璧な搾取のシステムで、快楽に溺れる者達を見下す存在が、そのシステムの中で作り上げられた怪物に逆襲され(←参照 シリーズ第8話「輝くもの天から堕ち」後編より)、自身が搾取される側に正しく堕ちるという終盤の構図は、勧善懲悪の爽快さというよりかは、狂気が再生産されていく後味の悪さを有するものではありますが、この“天から堕ちる”ことも含めて、メインヒロインたる会長の本当の願望を叶えさせるために用意されていたとすれば、元ネタ的であるとも評し得るでしょう。
自身へのコンプレックスから解放されようとして無軌道なセックスの快楽に堕ち、そして一種逆恨み的な復讐を果たす女子大生を描く短編「痴情は立ったまま眠っている」なども含め、暗い感情や邪な欲望がシナリオを駆動する作品が多く、軽いノリの作品も一部に認められますが、いずれにせよインモラルな欲望が支配していく流れは共通しています。
  エロシチュとしての快楽堕ちを作劇の中核に据えた作品が多く、長編シリーズでのオムニバス形式パートを含め、エロのお膳立てに徹するシナリオワークという印象はあり、重厚なドラマ性を期待するのは避けるべきですが、登場人物達が悪意に踏み躙られるじっとりとした重さ・苦さのある作劇に仕上げており、一定の存在感のある作劇と感じます。

【多彩なキャラデザインの美少女&美女ヒロインズ】
  学園モノである長編シリーズでは女教師さんも登場しますが、基本的に女子校生縛りの陣容であり、短編群では女子大生~20代半ば程度の働くお姉さんなども投入
  コンプレックスを抱えながらセックスの快楽に溺れる中でそれを歪に解消し、他者を利用・支配するように豹変する短編「痴情は立ったまま眠っている」のヒロインや、他者を自身の為に平気で踏み躙り、高慢な態度を取りながらその内に破滅の願望を抱える長編シリーズの悪女ヒロインなど、ヒロインのキャラクター性を丁寧に掘り下げることもありつつ、どちらかと言えば、特に凌辱系作品において、その善性やコンプレックスを踏み躙られる善良な被害者としてシンプルにまとめた造形がメインとも感じます。
無論、正義感に燃える強気娘や気弱なお姉さんタイプ、高慢美少女にピュアガールと、バラエティ豊かな属性のヒロインが、いずれも背徳で強烈な快楽に支配されて堕ちていくというギャップがエロシーンの実用性を高める要素であり、理性や感情を塗りつぶす快楽の凶悪さを強調。
LongAfternoonOfSchool3  複数ヒロイン制を取ることが多く、多数の女性キャラクターが登場するため、並乳サイズのスレンダーボディや、口リ色のある未成熟ボディ、お腹が膨らんだ妊娠ボディなどキャラ設定に応じて異なるボディデザインを投入していますが、数的にメインとなるのは十分な存在感の美巨乳を備えたスレンダー巨乳ボディ(←参照 長編シリーズ第2話「わたしになることを」より)。
控えめサイズの乳首・乳輪、基本的につるつる仕様の股間など、肢体全体の淫猥さを抑えつつ、濡れて妖しくテカる粘膜描写やグレースケールでの肌の艶っ気を増すなど、淫猥さの強い表現も取り込んで、女体描写に十分な煽情性を含ませます。
  細やかな描き込みも見せつつ、比較的くっきりとした描線を勢いの強さを伴って組み合わせていく絵柄は、最先端とは言い難いものの、アニメ/エロゲー絵柄的なキャッチーさはあり、また前述した勢いの強さや一定の荒さを感じさせつつ、絵としての淫猥さや描写の力強さに直結する魅力でもあります。

【演出のアタックの強さと肢体の存在感が魅力の濡れ場】
  ページ数に幅がある分、濡れ場の尺にも一定の差はありますが、いずれのエピソードもエロメインの構築であり、ヒロイン側の精神を蹂躙する展開や、それによる精神の変容を追わせる流れを形成するなど、分量以上の存在感を持たせることにも成功しています。
快楽堕ちという要素を共通させた上で、明確に凌辱系統を中心としたエロシチュであり、緊縛凌辱や薬物による強制発情、輪姦エロや多数の男性に痴態を開陳させられる恥辱シチュなど、インモラルな要素を織り込んだ上で、それらが生む狂気の快楽を濃密にしていくエロシーンとなっています。
  手コキやフェラなどの奉仕プレイの嬌声や、身勝手にその肢体を弄られる愛撫責めなどでヒロインの羞恥心や屈辱感を煽りつつ、ヒロインの絶頂潮吹きや白濁液のぶっかけなどでエロシーン前半の抜き所を形成。
この時点でメロメロに蕩けさせられているケースもあれば、まだ事態を飲み込めていないケースもあるものの、野郎連中の獣欲が炸裂して相手のことなどロクに考えない強引なピストン運動が開始され、ヒロインを更なる恥辱や恐怖、そしてそれらすら塗りつぶす快楽を叩き込んでいくシークエンスがスタート。
LongAfternoonOfSchool4  エロ描写としてのアタックの強さを高めていく中で、前出した様に、多少のラフさやデッサンの乱れを描画に感じることはあるものの、結合部見せつけ構図なども含めて悶える女体の見せるべきものを強調していく流れは力強く、苦痛や羞恥、陶酔といった表情付けや言葉にならない悶絶や嬌声、肉棒が最奥まで突き込まれる断面図といった各種演出にも十分な濃密さや強烈さがあります(←参照 短編「陰裂のスキャナー」より)。
乱交・輪姦エロも多く、上下前後の肉穴をち○こで突かれるままに悶絶したり、はたまた複数の女性キャラがピストンされる様子を連続させたりと、インパクトのある絵作りを前述したアタックの強い演出で彩りながら、トドメの中出しと悶絶アクメのフィニッシュシーンまで力押しすることに成功しています。

  凌辱系統の作品がメインであり、またそこに宿る悪意や愚かしさに相応の胸糞悪さもあるため、読み手をある程度選ぶ作品なのは間違いないですが、それ故に、特に長編シリーズには一定の凄味も感じるものに仕上がっています。
個人的には、多彩な美少女&美女ヒロインのそれぞれのインモラルエロが楽しめるという意味でも長編シリーズが最愛でございます。