DoubleSenpai  南勝久先生の『ザ・ファブル』第13巻(講談社)を読みました。佐藤・ヨウコ・社長それぞれの思惑が微妙にずれまくるクリスマスパーティーの話の回し方は面白かったですねぇ。
お馬鹿騒ぎの後、社長の素朴な優しさ・人情に触れたヨウコの描写がしんみりとさせてくれました。

  さて本日は、松河先生の初単行本『両手に先輩』(ワニマガジン社)のへたレビューです。二人でハートを作るポーズはポピュラーですが、これにおっぱいを加えるナイスポージングな表紙絵ですね!
清楚な美人&美少女ヒロイン達が淫蕩な姿を曝け出すほんのりアモラルなエロ模様が詰まった作品集となっています。

DoubleSenpai1  収録作は、会社の美人先輩に宅飲みに誘われ、もう一人の男性は欠席したため両手に花の状況になり、しかも3Pセックスする流れになって土日も使ってヤリまくり~なタイトル連作「両手に先輩」前後編(←参照 頼れる先輩達はドスケベだったのだ! 同連作後編より)、および読み切り形式の短編9作+おまけイラストコーナー(2P)。
フルカラー作品である短編「卒業」(8P)を除き、1話・作当りのページ数は16~24P(平均19P弱)とやや控えめながらコンビニ誌初出としては標準的な部類。全体的に直球の抜きツールという印象で、十分なボリューム感のあるエロシーンとコンパクトな作劇とでまとまっています。

【ほんのりアモラルで性的欲求がストレートに叶う話運び】
  作劇の方向性としては、ほんのりとインモラルな香りを特にエロシチュやプレイに含ませながら、ヒロイン主導の棚ボタ的な状況で彼女達の表情や台詞、もちろん乱れた痴態を鑑賞させることに特化したスタイル
DoubleSenpai2エッチなお姉ちゃんにショタ系主人公が優しく誘惑されたり(短編「オトナになった君へ」)、パンツぶっかけ大好きな彼氏君に呆れた彼女さんがもっと気持ちいい行為に誘導してきたり(←参照 “矯正・・・してやる” 短編「スペルマーキング」より)、はたまた友達の彼女さんが彼氏とのエッチとの間にのぞき見していた主人公を誘惑したりと(短編「俺たちの彼女」)、前述した通りに女性主導で話が進むことが多くなっています。
  後述する様にほんのりアモラルな香りのあるエロを、これらの棚ボタ的なウハウハ感も含めて軽く柔らかい読書感にまとめる手腕は、訴求層を広げる上で有効な長所と評し得るでしょう。
  一方、ラブラブカップルの微笑ましいラブ&エロ模様もあるものの、どちらかと言えばストレートなセックスへの欲求で話を駆動するスタイルであり、恋愛エロとしての甘味やコメディの楽しさには乏しい作劇でもあります。
その分、ヒロインのキャラクターの魅力を高めていく丁寧さはあり、これがシナリオ・エロの両面で明確な美点ではありますが、全体的に話としては平板であり、悪い意味でページ数以上のボリュームを感じてしまうのは個人的には改善を要するところと感じました。

【すべすべ柔肌&もっちり柔乳の肉感的で端正な女体】
  20代半ば程度と思しき綺麗なお姉さん達も複数名登場しつつ、女子校生~女子大生級の美少女さん達を主力とする陣容。ティーンキャラとしての可愛らしさを重んじたタイプのヒロインもいますが、どちらかと言えば、程好く大人の色香を漂わせたセクシー美人が多いと感じます。
  優しいお姉さんキャラにクールで頼れる先輩、普段は清楚な委員長にちょっと気だるげな彼女さんなど、様々なタイプのヒロインを投入しつつ、そんな彼女達にも淫靡な側面が~というギャップが生きるようにキャラクター描写が設計されています。
DoubleSenpai3  おっぱいサイズには並乳~巨乳クラスで幅はありますが、基本的には皆さんもっちりと弾力感のある柔肉をバスト&ヒップ&太股に備えるボリューミィなボディの持ち主(←参照 このおっぱいの柔らか肉感! 短編「隣人の彼女」より)。控えめサイズの乳首やスベスベとした柔肌の描写など、端正な美しさとストレートなセックスアピールを両立させた女体描写と言えるでしょう。
下着ぶっかけや着衣尻コキなどが好きな男性キャラが登場する関係もあってか、下着関連の描写が非常に丁寧であることは一つの特徴であって、美人ヒロイン達の肉感ボディのセクシーさを増強することに大きく貢献。
  初単行本ということもあって、絵柄とそれに関係するキャラデザの方向性には一定の変化が見て取れますが、繊細な描線を丁寧に組み上げてトーンワーク等の各種装飾を重ねて密度の高さを打ち出しつつ、お洒落な印象やさっぱりとした色気を感じさせる絵柄そのものの魅力は一貫していると感じます。

【熱っぽい表情に密着する柔らかな肢体のエロス】
  ページ数の都合上、たっぷり長尺とは言い難いものの、コンビニ誌初出としては標準的な分量を搭載しており、濃過ぎず薄過ぎずのエロ描写と相まって、軽めの満腹感を味わえる万人向けの構築を取る濡れ場。
  ドスケベお姉さんにリードされたり、Sっ気のある彼女さんにご奉仕したり、睡姦や寝取り/寝取られチックな味付けがあったりと、前述した様にアモラルな雰囲気を絡めるエロシチュが多く揃っていますが、倒錯性や背徳感を強く指向するタイプではなく、最終的には双方が強く快楽を求めあう和姦エロへと収束させています。
  柔らかバストの感触を味わう乳揉みや下着と太股の感触に挟まれる素股、綺麗な指にローションを絡めての密着手コキに豊満ヒップに顔騎されながらのシックスナイン、ヒロイン側のオナニー見せつけやチンぐり返しされてのアナル舐め&手コキなどなど、多彩なプレイを前戯パートに搭載し、ヒロインの潮吹き描写や、パンツやお口に発射する射精シーンで前半の抜き所を形成。
DoubleSenpai4フェラ描写等で、小ゴマの連続コマを使用して動作のシークエンスをじっくり見せる手法を比較的多用しており、抽挿パートにおいても熱っぽく乱れる肢体&表情を大きく見せるコマと、連続した二~三コマでキスや乳揉みなどの行為を見せる描写を連結してしばしば投入しています(←参照 突き込み描写&乳吸い描写 短編「オトナになった君へ」より)。
  この手法で情報量を高めつつ、エロ演出的には視覚的なアタックの強さをそれ程追求することなく、表情の美しさを保ったまま陶酔感の熱っぽさを表現する表情付けや、程好い汁気感と、比較的語感の強い擬音の散りばめ、キス描写なども含めた肢体の密着感の強調などで、ヒロイン達の痴態を彩ります。
ヒロイン達のねっとりフェラや手慣れたご奉仕プレイに、自ら腰を振って男性を搾り取る騎乗位など、女性側の積極性を明確に示すプレイを投入しつつ、終盤では快楽の熱に取り込まれ、力強いピストンに蕩けて中出し精液を受け止めてアクメへという流れを形成しており、受け・攻め両方楽しんだ上で双方に射精シーンを投入するサービスフルな仕様となっています。

  綺麗なお姉さん・美少女さんが淫蕩な一面と熱っぽい痴態を曝け出すという魅力がキャラ・エロの魅力の中核となっていると言えるでしょう。
個人的には、タイプの異なる美人先輩さん達と成り行き任せでウハウハ3Pセックスへな連作「両手に先輩」に愚息が大変お世話になりました。