ProofOfLove 新ブログに移って参りました、管理人のへどばんです。ブログ移設に関して、読者諸氏にお詫びし、また報告すべきことは多々ございますが、私が何より優先すべきことはレビューを書くことと思いまして、報告は後日にさせて頂き、このサイトでのレビュー更新を始めます。
改めて、よろしくお願い致します。

  さて本日は、きりりん先生の『らぶぷるっ』(ヒット出版社)の越年遅延へたレビューです。なお、先生の前単行本(初単行本)『いもーと*もーど』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。約10年ぶりの新刊でして、当時まだ駆け出しのレビュアーだったため、拙レビューはかなり稚拙で、恥じ入るばかりでございます。
それはともかく、ちっこいぷにぷにボディのキュートガールズとの不思議なお話&汁だくセックスが詰まった作品集です。

ProofOfLove1  収録作は、怠惰で鬱屈した日々を送る青年・春雪は送られてきた新幹線の切符で郷里の雪国へと戻ると、そこで出会った“さなぎ”と名乗る不思議な少女と関係を持つ中で、彼の初恋の人である渚先輩との優しくも辛い思い出を思い返していくのだが・・・な中編「さんさぁら」全4話(←参照 何故か彼の過去を知る少女 同中編第1話「Ich bin lastig.」より)、素直になれなかった幼馴染の二人がバレンタインデーに互いの気持ちを打ち明け・・・な連作「マイ・ファニィ・バレンタイン」「サカリ」、および読み切り形式の短編2作。
1話・作当りのページ数は16~40P(平均31P強)と幅はありつつ、標準以上のボリュームを持つ作品が多くなっています。長編作を中心に十分なストーリーの読み応えを有した作品が揃っており、その上でエロシーンに長尺を設ける構築の余裕を感じさせます

【表出される欲望の罪と関係性の中でのその救済】
  キュートなアリス達のエッチというロリコンの願望にドストライクなものを描き出しつつ、少女性愛であれ近親相姦であれ、それらが有する禁忌性や欲望の衝動性、特に男性側のそれらへの葛藤についてシリアスな筆致で描き出すスタイルは10年ぶりの今単行本でも健在
  かつて、心臓に病を持つ少女と恋人となり、セックスをしたもののそのことが彼女の体に大きな負担を掛けてしまったことに罪悪感を抱き続ける主人公が、目前の幼い少女とのセックスにおいて、やはり性的な欲望が他者を傷づけてしまうかもしれないという怖れと、それでも好きな相手を求めてしまう想いに葛藤する中編作は、性的欲望が持ち得る罪科を二重に描いていると評し得るでしょう。
ProofOfLove2そして、その罪悪感に耽溺するのではなく、他者を求め、また他者を受容する関係性において、禁じられた性愛の罪科を認めつつも、慈しみの中に救済されるものとして描いています(←参照 相手が痛みを受け入れることを受け止めることが 長編第4話「Sehr erfreut, Papa!」より)。
  素直になれなかった二人が互いに素直な気持ちをぶちまけ、その上で互いを求めあう連作もそうですが、性的な欲望に素直であることと、それが他者を害さないものへと承認される関係性を幸福に描き出していると評し得ます。
逆に、その性的な衝動が暴力的に表出されてしまう短編「ユメヲカシ」のような作品では、一種の禍々しさを以て描かれているのが対照的ですが、ラストの意外かつコミカルなどんでん返しで優しくまとまっているので、読み口は重くなっていません。
いずれも、エッチな口リっ子達と棚ボタエロ的な展開ではありつつ、前述した葛藤を含めた男性側の感情の丁寧な描写や、相互認証の幸福感、漫画チックなSF(すこしふしぎ)の楽しさなどが散りばめられることで、それぞれしっかりと読ませる作りとなっています。

【ぷにっと柔らかなちっぱい女児ボディ】
  ギリ二桁級からミドルティーン級くらいまでのキュートな女の子で占められた陣容であり、育ち盛りということもあって、この程度の年齢幅でも一定の描き分けが為されています。
不思議な言動と明け透けな誘惑で主人公を翻弄する女の子に、主人公の思い出の中に登場する初恋の人たる病弱なお嬢様、ツンデレ系幼馴染に、つっけんどんな態度の小悪魔系ガールなどなど、ポピュラーなキャラクター属性を多彩に投入していますが、型に嵌まったキャラではなく、男性にとっての理解不能性やそれ故の妖しさ、表出する素直な感情の眩しさなど、奥行きのある少女像として構築しています。
  短編「誘惑実習」のように誘惑されての竿役に徹するケースもありますが、前述した様に男性側の心情、特に自身の性的欲望への自覚とそのことへの葛藤を掘り下げて描くことが多く、セックスをすることの“重み”を男性読者に無理なく共感させることにつながっています。
ProofOfLove3  前述した通り、年齢設定の一定の幅によって多少育ち具合は異なりますが、基本的にはぺたんこ~微乳クラスのちっぱいに、寸胴気味の体幹、ほっそりとした四肢にぷにっとした鏡面仕様の股間を組み合わせたロリボディで統一(←参照 どうにかなりそう! 短編「ユメヲカシ」より)。
なにぶん初出時期に開きがあることもあって、絵柄そのものが変化している為、ボディデザインにも変動があるため、それらの統一感を求める場合には減点材料となり得ます。近作では、絵柄としてのガーリーな修飾性が高まり、ほっそりと華奢なボディデザインから、ぷにっとした柔らかさ・丸っこさを重視するスタイルへと変化してきた印象です。

【相手を求める情動で駆動するパワフルな汁だくエロ】
  各エピソードに十分なページ数があるため、エロシーンの分量もたっぷり用意されていますが、ストーリーの進展やザッピング的な構成に合わせてエロシーンを分割構成することも多く、必ずしも長尺でじっくりと見せるスタイルではありません。
  一部を除いて和姦エロでまとまっていますが、イチャラブエロの甘さを感じさせる作品もありつつ、相手への独占欲や性的欲望が強く溢れ出る描き方となっており、そのことが恋愛エロにおける直向きさや、禁忌と分かっていても強く求めてしまう衝動性を生み出しており、それらがエロ描写に強いエネルギーを付与しています。
  ちっぱいの先端やぷにぷにな股間の秘所をクニクニと弄る描写や、小さなお口と舌を絡めるキス、ヒロインが積極性を発揮してのフェラなどのプレイを投入する前戯パートでは、キュートガールズ達が徐々に蕩けてふにゃんとエロ可愛い姿を曝け出す様を投入。
ProofOfLove4作劇との関係で抽挿パートが無いケースもありますが、この姿に誘発されて大量の白濁液をちんまりボディにぶっかけてからの後続でも、キスや性感帯への愛撫などの手数を稼ぎつつ(←参照 ぶっかけた姿に更に興奮して 中編第3話より)、荒く吐き出される息や思いのたけを吐き出す台詞回しで男性側ががむしゃらにピストンを加えていく様子を非常に熱情的に描き出します
  絶叫や息なども含めて台詞表現が多いことに加え、小ゴマの切り出しが比較的多いため、ややごちゃっとした印象もある画面構成ではありますが、その分情報量は多く、頬を紅潮させ、瞳を蕩けさせ、体を駆け巡る感覚に夢中になって嬌声を上げるヒロインの熱っぽい痴態をたっぷりと投入
大ゴマ~2P見開きのボリュームで投入するフィニッシュでは、エロ可愛い蕩け顔を曝け出すヒロインが膣奥で発射された精液を子宮内に充填される様を透過図・断面図で付随しており、強烈な感情や欲望を精液に乗せて出しきる様なカタルシスを強調しています。

  男性の欲望というものに対するある種の真摯さが、棚ボタ的な展開を有するロリエロ作品にシリアスさを持たせており、それに閉塞するのではなく、無理なく幸福な形へと昇華させる手腕を高く評価したいところ。
書く場所(ブログ)は変わってしまいましたが、ある意味ではそのおかげで、また10年レビューを書き続けることで、この作家さんの単行本レビューを書けたことは一人のエロ漫画愛好家として幸福なことであるなと思います。