OfficeSlaves  三好智樹先生・橋本智広先生(協力:福本伸行先生、原作:荻原天晴氏)の『中間管理録トネガワ』第6巻(講談社)を読みました。企業の公式ツイッターというのもなかなか管理が難しいと思うのですが、これは駄目ッッ!中の人の人選が駄目ッッ!
それにしても、なんだかんだで、いいねボタンを押してあげる利根川先生、本当に面倒見がいい上司ですなぁ・・・。

  さて本日は、SINK先生の『オフィス肉便器』(ティーアイネット)の遅延へたレビューです。当ブログでは久しぶりにレビューの俎上に載せることができましたが、既刊『アヘかん!』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
強くて有能な美人達を下衆な男性が好き放題に嬲るルサンチマン・ストーリー&ハード凌辱が詰まった1冊となっています。

OfficeSlaves1  収録作は、コネ入社したヒラ社員の主人公は美人揃いの監査部で有能な先輩や上司に扱き使われていたが、先輩の弱みを握ったことをキッカケとして、策略と調教を以て彼女らを次々と肉便器へと堕とす邪悪な存在へと目覚めていく長編「オフィス肉便器」全5話(←参照 部長の娘の弱みを握り 同長編第2話より)、および読み切り短編「聡美さんの憂鬱」。
1話・作当りのページ数は28~34P(平均32P)と強いボリューム感のある構成。長編作として一定の読み応えのあるストーリーでありつつ、質的な強烈さを有するエロシーンの存在感がより強い作品構築と言えるでしょう。

【強気&有能美人を屈服させていく黒い爽快感】
  監査部の機密漏洩案件に関わったことで、自分を扱き使ってきた先輩や辣腕をふるう上司を罠にはめていく主人公を描く長編作は、少々自堕落で凡庸な主人公が次第に奸智と非道ぶりを発揮していく凌辱系ストーリー。
良くも悪くも有能な先輩や女性を自分に服従させたいという黒い欲望で突き進んでいく主人公であるため、社内政治劇的なドラマ性は薄いものの、出世や社内政治を志向していた漏洩先の男性がストーリーから早々に退場するのに対し、毒牙を隠しながら獣欲を発揮する主人公がヒロイン達にとってある種想定外の脅威となってくるのは面白いところ。
OfficeSlaves2  パワハラ気味の罵倒を繰り返すキツイ性格の先輩美女を除けば、特に落ち度があるわけではないものの、コネ入社で能力に欠ける主人公が、有能で強気な美人を屈服させ、恥辱を味わせ、支配するというルサンチマン的な歪んだ嗜虐性がストーリーを支配していると言ってよいでしょう(←参照 上司にオナニー命令&足蹴 長編第3話より)。
機密漏洩の端緒を掴んだ美人副部長を搦め手で攻略することで、職場で底辺に居た主人公が力関係を逆転させ、ヒロイン達を肉便器として支配するハーレムを築くラストで黒い爽快感を生じさせつつ、組織の檻を破壊することなく、性欲と支配欲の充足を他に優占させて主人公はあくまで雑用係のヒラ社員に留まっているというのは社会人にとっては少々アイロニカルなまとめ方かもしれません。
  短編「聡美さんの憂鬱」は、長編作とは逆に、無職の男性が綺麗で天然気味の若奥様にエアコンの修理を頼まれたら、その人妻ヒロインが実はとんでもない性癖・性欲を持つ女性で、彼女に囚われてしまうという女性の性欲が男性を支配する構図。
いずれにしても、狂気を加速させていく者に、異性が飲み込まれていくという構図は共通しており、その狂気性が生むエロ描写の強烈さが確たる特徴になっていることも同じと評し得るでしょう。

【スレンダー巨乳ボディの強気美女軍団】
  長編作に登場する美人部長の娘さんのみ女子校生級の美少女さんですが、その他のヒロインは短編作の若奥様を含め、20代半ば~30代後半程度と思われるアダルト美人で占められており、おばさんキャラは相応に年齢を感じさせるキャラデザとなっています。
主人公を強い言葉で罵倒する、冷静で辛辣な女上司、悪漢を蹴りでノックダウンし大型バイクを操る黒髪美人と、長編作は気の強さや有能さがアピールされたヒロインで占められており、そんな彼女たちが見下していた主人公にブザマな姿を曝け出すことになるギャップが嗜虐性や支配欲を喚起する大きな要因となっています。
  平然と極悪な行為を女性にするようになっていく長編の主人公や、夫への一方通行的な愛情が肥大し、通りすがりの男性を自らの性癖に付き合せる短編のヒロイン等、狂気に犯された登場人物の存在感は強烈さがあり、感情移入はし難い面はあるものの、展開を猛然と推し進めるパワーがあります。
OfficeSlaves3前述した長編作の女子校生ヒロインは、多少おっぱいサイズが控えめで身長も低めですが、その他の女性キャラクターについては、身長高めで等身も高いスレンダーボディに十分なボリューム感の巨乳&安産型ヒップ、および陰毛が濃く広く広がる股間を組み合わせた端正かつ淫猥な女体の持ち主(←参照 中編第4話より)。
肢体描写そのものに強い特色があるわけではないものの、黒髪の艶っぽさや肌のスベスベ感、濃いめの陰毛や程好く卑猥さのある粘膜描写などで、十分なセックスアピールを持たせています。
  単行本を通して安定する絵柄については、エロシーンを中心として描写密度の高さを有しており、全体的に濃さや重みのある絵となっているのは作品の雰囲気とよく一致。余談ですが、バイクの描写が非常に緻密です。

【狂気を感じさせるハードな痴態描写】
  各話に十分なボリュームがあることもあって、エロシーンは相応に長尺であり、濡れ場における登場人物の豹変や状況の変化による更なる追い込みなど、エロシーンの中でも行為の過激化といった展開を組み込んだ構築となっています。
  棚ボタエロと見せかけて人妻ヒロインの狂気に男性が飲み込まれていく短編が逆レ○プ的な様相を示しているのに対し、長編作は明確に凌辱シチュエーションであり、前述した様に気が強い有能美人を罠にかけ、性的にズタボロの状態に追い込む鬼畜ぶりを発揮。
美人&美少女フェイスをホールドして好き勝手に口を使うイラマチオ、アナルや秘所に拳をぶち込むフィスト、複数バイブ攻めや撮影しての恥辱攻めなどに加え、チョーキングや電撃など、かなり過激で加害的なプレイが多いため、好みは分かれると思いますが、強烈な行為が男女双方に凶悪な快感を生み出し、行為が更に加速していく流れを形成。
OfficeSlaves4  エロ演出的にもお下品さというよりかは狂気性を感じさせる水準で、白目をむいて舌を突きだすアヘ顔や長いエロ台詞の連呼、言葉にならない絶叫、濁音メインで語感の強い擬音のちりばめ、結合部から吹き出す淫液などの演出を高い密度で重ねていきます(←参照 凛々しい美人フェイスが台無しに 長編第5話より)。
喉奥や子宮口までの深い挿入感を物語る断面図・透過図や、ストレートな淫猥さを有する結合部見せつけ構図などもアタックの強さに拍車をかけており、これらのアップ描写にも十分な分量を割きつつ、2P見開きがメインのフィニッシュを含めて大ゴマ~1Pフルでのインパクトのある構図を要所で投入できるのはページ数の余裕故でしょう。
  プレイの過激さだけでなく、その行為に性感を覚え、罵倒や嬌声、歓喜と屈辱が入り混じる台詞を連呼していく有り様は、ある種の禍々しさを備えており、雰囲気そのものが大きく好みを分けるでしょうが、展開の良さもあってその狂気に引き込まれるようなパワーとドライブ感があるのが大きな魅力。

  上級者向けという感は否めないものの、強烈なエロ描写と狂気に支配されていく流れは圧巻で、“普通”じゃないエロ漫画を読みたい諸氏には候補の一つとして推薦したい1冊でございます。