
“怒り”は人としての重要な感情の一つですが、それに支配されることの危うさもミラは知ったのでしょうかね。
さて本日は、エレクトさわる先生の『雷光神姫アイギスマギア』(キルタイムコミュニケーション)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『神曲のグリモワールⅢ』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
オリュンポス学園の次期学園長の座を巡るバトル展開&ヒロインイキまくりの汁だくセックスが楽しめる1冊となっています。

なお、タイトル作品は「神曲のグリモワール」シリーズ(全3巻)および「PANDRA」シリーズ(全2巻)に引き続いて同じ世界観・キャラクターを有する作品であり、今回主役に抜擢された文華さんの犯られ役姿を楽しみたい諸氏はそれらの作品も併せて読むのがよいでしょう。
掌編2作と短編「まほ☆ユニ!」は4~12P程度のページ数ですが、長編各話は20~28P(平均25P強)と中の上クラスのボリュームであり、長編作として相応の読み応えと十分なエロのボリューム感を有しています。
【ややライトな雰囲気で滑り出したファンタジー新シリーズ】
「PANDRA」「神曲のグリモワール」シリーズと同じくエロ満載の学園ファンタジーバトルという方向性は一貫させつつ、これまでのシリーズ作が学園を襲う脅威との対決という面があったのに対し、本シリーズはいわば身内での競技としてのバトルという色彩が強いため、今のところストーリーとしての重厚さやシリアスさはこれまでに比して弱くなっています。

このバトルトーナメントでのバトルはもちろん、公開凌辱やらゼウスの姉妹同士によるショタ搾精バトルやら、両刀ビッチなアプロディーテがピュアな恋愛に目覚めたり、メデューサちんぽ凌辱やら触手エロやらで文華達が大変な目にあったり、はたまた巨大ロボバトルがあったりと、登場人物の多さに加えて色々な要素が詰め込まれる展開が、漫画チックな楽しさや賑やかさに大きく貢献しているのも特色でしょう。
描写量としてメインではないものの、戦闘関連の描写に勢いや力強さがあるのは非常に好印象であり、そのパワフルさやダイナミックさが、単に戦闘能力の高さだけでなく、堂々と自らの道を進んでいこうとするメインヒロイン・文華のキャラクターの魅力を高めることにつながっているのも◎。
また、従来のシリーズに比べてドラマ性としては軽いという印象はありますが、今単行本ラストの第7話では、このバトルトーナメントを開いた真の理由が明かされるなど、今後に重厚でシリアスな展開が来ることを予感させますし、前シリーズ「神曲のグリモワール」もストーリーの動き出しは比較的ゆっくりな序盤であったので、本シリーズもこれから大いに盛り上がっていくだろうと期待しています。
【多彩なボディデザインの美少女&美女ヒロインズ】
これまでのシリーズで主役を張っていたユニコちゃんはスピンオフ短編にてドスケベ魔法少女キャラとして登場する他は、第1話にちらっと登場するのみであり、学園長の娘であり、生徒会長、雷撃魔法の使い手である巨乳ツインテ娘の文華さんが今回のメインヒロイン。

なお、それぞれ個性的な男性キャラクターも新規に多数が登場しており、恋愛関係や良きライバルとしての関係、寝取られプレイ的な恋人関係など、登場人物達それぞれの関係性が描かれている分、話としてメインヒロインに焦点が当たりにくいのは難点であるものの、群像劇としての面白みがあるのは明確な美点でしょう。
文華やアプロディーテなど、等身高めのしなやかなスレンダーボディにもっちり柔らかな巨乳&桃尻を組み合わせるボディデザインを軸としつつ、駄肉たっぷりの肥満ボディや年増ヒロインのだらしなボディに、小さな肢体に貧乳&プニプニな筋マンな口リ系ボディであったりと、肢体造形に多彩さがあるのはこの作家さんらしい特色。
大きめサイズの乳輪やこんもりと周囲が盛り上がるドスケベアナル、陰唇のビラビラがめくれる秘所に各種淫液が絡まる舌など、各体パーツ描写に濃厚な淫猥さがあるのも明確な特徴で、多少好みを分けるでしょうが、実用性を大きく高める要素と言えます。
エロ描写の濃厚さは勿論のこと、前述したバトル描写の勢いや、怪物やマジックアイテムといったファンタジー系らしい要素などの描き込みなど、全体的に丁寧で高い密度の作画を維持しており、絵そのものがエロ・ストーリー双方の魅力に大きく貢献しています。
【濃厚な演出と強力なドライブ感の複数ラウンド制エロ】
各話に十分なボリュームがあることもあって、エロシーンの尺は相応に長く、また濃密なエロ演出を重ねることで質的な満腹感を高めていることはこの作家さんのエロ描写における大きな特徴。
ゴリゴリのハード凌辱である掌編2作に対し、怪物ちんこや触手に全身を嬲られるファンタジー凌辱や、フタナリ化や触手生物などを用いてのレズセックス、合法ショタ(ゼウス様)と秘書官お姉さんのおねショタ風エロや公開輪姦ショーに美熟女コンビがショタ軍団を迎え撃ってセックスバトルと、長編作のエロシチュは様々ですが、ヒロイン達が狂乱の痴態を曝け出すことは共通。
前戯パートは比較的短めに畳むことも多いですが、濃厚かつ豊潤な液汁描写を生かした描写が多く、複数ち○ぽへのフェラからのザーメン顔射&白濁液パック、愛撫やご奉仕で興奮して淫臭とねっとりとした本気汁が漏れ出てくる秘所や派手な潮吹き描写などを投入して序盤から濃厚なエロ描写と抜き所を配置。

媚肉にみっちりと埋まる肉竿の断面図、バンバン浴びせられる白濁液に濡れる柔肌やそれらが絡む舌や秘所といった淫猥な粘膜描写、めくりあがるアナル粘膜や陰唇などを見せ付ける構図など、肢体そのものの存在感やエロさを強く打ち出しており、これらのストレートなアタックに加えて、視点誘導や動きを見せる流れなどを意識したページ内でのコマ配置の巧さなどもベテランの仕事。
ぶっかけも中出しも大盤振る舞いで連発していくドライブ感の強い複数ラウンド制であり、トドメの中出し&ぶっかけでアクメ痴態を曝け出すヒロインのハードな乱れっぷりを1Pフル~2P見開きでお届けというハイカ口リーなフィニッシュで〆ています。
まだまだ始まったばかりの新シリーズであるため、評価をしづらい部分はありますが、過去2作の同一シリーズが重厚なドラマと高い実用性を有していたことを考えれば、本シリーズも大いに盛り上がっていくことと期待できます。
個人的には、濃過ぎるキャラデザのおっさんキャラ・ポセイドンさんの活躍に期待したいところ(謎視点