ActionForSex  アサイ先生の『木根さんの1人でキネマ』第4巻(白泉社)を読みました。30代以上の独身オタクおじさん&おばさんにはがっつり刺さる話でしたね、趣味と成長の話の第19話にマニア開示レベルの第21話、コレクションと積ん読の第22話・・・。
佐藤さんの妙なツボに入ったらしいですが、『40歳の童貞男』は実際ハートウォームでコミカルな映画ですよ。

  さて本日は、浦井民先生の『淫行をさせる行為』(茜新社)のへたレビューです。当ブログでは久しぶりのレビューとなりますが、前々単行本(初単行本)『Hole sweet hole』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
ユニーク&キュートなガールズ達との多彩なストーリー&ぐしゃぐしゃに乱れる背徳エッチが詰まった作品集となっています。

ActionForSex1  収録作は、闇金の取り立てにある貧困家庭へと出向いた主人公を待っていたのは、同業者と名乗る怪しげな中年男性と債務者の娘達であり、留守である債務者を待つ間、幼い姉妹は父に言われたと自分の体を差し出そうとしてくるのだが・・・という出だしの中編「Happy Go Lucky」前中後編(←参照 屑な父親の言いつけで 同作前編より)、自らの性癖について自問自答する男性とその教え子であり恋人である少女のエッチな関係を描く短編「First girl I loved」+描き下ろしおまけ漫画(1P)、および読み切り形式の短編7作。
描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数は8~24P(平均19P弱)と多少控えめな部類。ページ数以上に読ませる作りであり、シナリオに存在感を持たせつつエロの満足感も図った作品構築と言えるでしょう。

【シリアスさとコミカルさが入り混じる少女達の性愛】
  ユニークなキャラや雰囲気を用いた作劇に多彩さのある作家さんで、今単行本でも少年少女の微笑ましいラブエロ模様を描く短編「Beast of Burden」「ひとつ下の幼馴染」といった作品もあれば、万引き少女への過激なお仕置きを描く短編「銭がなけりゃ、きみ」、筍泥棒をした貧乏な少女が地元の悪童に一方的に嬲られる短編「たけのこがり」といった凌辱系統に属する作品も存在。
  その中でも中編「Happy Go Lucky」は、貧困や虐待に苦しむ少女、自身の性癖とそれが表出されることや性的対象となる相手の境遇を慮ることのジレンマを抱える主人公、棚ボタ的な展開の中から浮き出る狂気とラストでの急展開、シリアスな状況と何処かコミカルな様相が共存する雰囲気と、この作家さんらしさの詰まった作品と言えるでしょう。
屑な父親のせいで大変な目に遭いながら、とある思い切った手段でそれを脱しようとする少女を描くこの中編作に加え、親のネグレクトが主人公の行為を呼び込むことになる短編「Mall」など、弱いものを虐げる者やそれに付け込む者が居るというのは明確なスタンスであり、深刻さ故の重苦しさや後味の悪さを生み出しています。
ActionForSex2  その一方で、少年少女同士の関係性において、性愛は自然で素直なものとして描かれ、また大人の男性と少女の関係性においても、築き上げられた信頼関係において生じる性愛は、単にモラルを逸脱する悪事ではなく、双方にとって価値のあるものとして描かれています(←参照 二人の間で育ったものの価値 短編「First girl I loved」より)。
中編作および短編「First girl I loved」では、共に主人公の思考を丁寧に追わせる語り回しを取っており、ある種内省的な描き方となっていますが、それは自身の性癖を認めることと、その性的嗜好の対象となる相手に幸福であってほしいことの相反、自然な情動と社会的規範の順守が対立しえることの難しさを考えざるを得ないし、考えるべきである少女性愛者の在り方と共通しているとも評し得るでしょう。
  前述した様に凌辱系統の作品もありますが、基本的にはヒロイン達が自らの意志と自らの性欲に従って前へと進んでいく流れであり、一定の重苦しさがあっても、幸福への選択が少女達自身に委ねられていることの安心感でまとまるタイプと感じます。

【ちっぱいさんからおっぱいさんまでのキュートガールズ】
  各作品に登場する女の子達は、ランドセルガールズを中心としつつJCキャラも数名加わる布陣であり、中編「Happy Go Lucky」や短編「銭がなけりゃ、きみ」はその両方が姉妹で登場なダブルヒロイン制。
  愛する彼氏君のオナニーの補助を大切なことを考えている風変わりなお嬢様系ヒロイン、真面目な優等生に見えて実は腹黒&ドスケベなお姉ちゃん、気弱そうなお姉ちゃんと変態性癖を邁進する妹ちゃんな貧乏姉妹、ツンツンしながらも何だかんだで素直な三白眼ガールと、個性的なヒロイン達が勢揃い。
漫画チックな楽しさを有したキャラ設定でもありつつ、(男性にとって)異性で世代が異なる相手の理解不能性や不透明性を織り込んだ人物描写であるとも言え、であるからこそセックスへの反応も含めて少女が示してくる情動に時に振り回され、時に夢中になるものとして描かれている印象があります。
ActionForSex3  年齢層の幅は比較的狭いものの、成長期であることもあってボディデザインには幅があり、たっぷりおっぱいが成長した口リ巨乳タイプもいれば(←参照 悪いおっぱいだ! 短編「ミルキーは鉄の味」より)、小さな乳首だけがちょんと存在する微乳キャラも存在。
とはいえおっぱいサイズに関わらず、女の子のキュートネスを前面に打ち出しつつ、お肌のスベスベ感や、局所的なプニプニ感と体全体の小ささ・華奢さのバランスなど、肢体の未成熟感をしっかり打ち出したキャラデザは共通しています。
  初出時期に開きがある分、絵柄には一定の変遷が認められ、近作では描線がよりスッキリとしつつ、キャラデザの丸みやトーンワークの修飾の華やかさが高まった印象があります。表紙絵とは多少印象が異なりますが、素朴な可愛らしさを感じさせるタイプの女の子が揃っています。

【少女のイケない痴態の陶酔感を程好い強度・密度で演出】
  前述した様に、特に男性側の心理を丁寧に追って読み応えを持たせたり、女の子側のリアクションをビビットに表現したりでシナリオ展開を追わせる作りになっていますが、その上でエロ描写の占める割合は十分に高く、彼女達のイケない痴態には相応の満腹感があります。
  これまた前述した様に、少年少女の初心なイチャラブ模様もあれば、明確な凌辱エロや騙しエロ、なし崩し的に雪崩込んでいく禁忌の行為といったシチュエーションもあって、エロシチュの雰囲気は多彩ですが、いずれにしても一種の背徳性を有し、それを上回る信頼関係や、逆に歪んだ欲望の強さとセットで描かれていると言えるでしょう。
ぷにぷにな発育良好おっぱいを揉んだり、挟んで貰ったりなプレイを含め、小さなボディのすべすべ肌の感触を味わったり、小さなお口に肉棒が包まれるフェラからたっぷりと白濁液を発射したりと、未成熟ボディへの欲望を存分に満足させる前戯パートを形成。
<ActionForSex4  吊りスカートやランドセル、ブルマ体操服に制服(狭義)など未成熟ボディとの親和性が高い記号的な衣装やグッズを組み合わせた着衣エロ、小さな秘所からじょぼじょぼ漏れる黄金水描写、紅潮しこぼした涙が流れる頬にトロンと蕩ける瞳の表情付けなど(←参照 短編「銭がなけりゃ、きみ」より)、演出強度や巧拙には初出時期による差異はありつつ、特徴的な要素は全作品に概ね共通しています。
羞恥や快感に真っ赤になる表情付けや、各動作に伴う各種の擬音を小さく散りばめる音声表現、多過ぎず少な過ぎずの液汁描写と、全体的に強いアタックのある演出よりかは適度な密度・強度で演出としての手数を稼ぐスタイル。
  小さな肢体をしっかりとホールドして最奥に白濁液を注ぎ込めば、ガクガクと肢体を震わせながらアクメを迎えるヒロインの乱れっぷりを提示して複数ラウンド制を〆ており、エロ展開終盤においてフィニッシュへと向けた流れの強い勢いは実用性を押し上げる要因でしょう。

  この作家さんの個性が打ち出された作劇と、ヒロインの熱っぽい陶酔感がより強まった痴態描写が楽しめる3冊目という印象です。
個人的には、闇金業者と貧困家庭という社会の底辺で自分や少女の有様に思考を巡らせる主人公と、怒涛の終盤へと向けて少女達と共に狂乱を繰り広げる中編「Happy Go Lucky」が最愛でございます。