LittleDevilishGirlfriend 三上小又先生の『ゆゆ式』第9巻(芳文社)を読みました。相変わらずのまったり&素っ頓狂な日々なのですが、三人で知らない街に行ってわざと“迷子”になるという試み、若者らしい自由な行為に感じられて、おじさんであるところの管理人は、素敵だなぁとしみじみ思いました。
あと、僕もおしおきしたいな~特に唯ちゃんをしばったりしておしおきしたいな~(邪悪な笑み

  さて本日は、たまちゆき先生の『小悪魔的カノジョ』(茜新社)の遅延へたレビューです。なお、先生の前単行本『ボクらの不純異性交遊』(三和出版)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
思春期ボーイ&ガールの微笑ましい恋模様と華奢ボディが快楽に染め上げられるエロ可愛い痴態が詰まった作品集となっています。

LittleDevilishGirlfriend1  収録作は、クラスメイトの女子がお見舞いに来たのをキッカケとして意識していた二人は付き合うことになり、甘酸っぱい二人のラブエロ模様がその後も続く「ダメだよ!?」シリーズ全3話(←参照 この初心なイチャイチャ具合・・・! 同シリーズ第2話「食べなきゃダメだよ!?」より)+描き下ろしおまけ漫画(4P)、および読み切り形式の短編6作。なお、短編「略奪❤えっち」「先輩!我慢出来ないっス!!」については、おまけ漫画(3~4P)が描き下ろされています。
なお、短編「白濁ドラキュラ」については、茜新社での前単行本『少年×少女』に収録の短編「薄紅ドラキュラ」の続編となっています。
描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数はいずれも20Pと中の下クラスのボリュームで推移。話としては小粒ではありますが、相応の味わい深さがあり、十分量のエロシーンを備えた作品構築となっています。

【初々しい少年少女の思春期ラブストーリー】
  少年少女の微笑ましい性愛の有様を優しい筆致で描く作品と、逆に少女が歪んだ欲望に晒されるハード&ダークな作品の双方を得意とする作家さんですが、今回は前者のみで構成された単行本
  続編である短編「白濁ドラキュラ」は既に付き合っている二人を描いていますが、その他の作品は、お互いに意識はしているのだけれども、羞恥心であったり性愛への戸惑いであったり、恋愛関係に踏み込むことで現在の関係が崩れることへの恐怖であったり、様々な理由であと一歩が必要な二人を描く作品となっています。
ふとしたキッカケで手を握る、言葉の掛け合いの中から正直な気持ちが出てくる、ピュアな嫉妬心や独占欲が好意を行動に移すといった、思春期のボーイズ&ガールズらしいピュアで初々しい言動や情動から、二人が素直な恋心を分かち合うに至る過程の甘酸っぱさは、健全ではないかもしれないが健康なものであって、作劇上の大きな特徴と言えるでしょう。
LittleDevilishGirlfriend2  これと言ってドラマチックな展開や特殊な設定があるわけではなく、若い男女の照れや恥ずかしさ、優しい気持ちに素直な性欲などなど、素直な気持ちが穏やかな筆致で描かれる作劇は(←参照 ドキドキな二人 短編「略奪❤えっち」より)、普遍的なテーマを小粒にまとめたスタイルですが、それ故に満腹感はなくとも味わい深さがあると評し得るでしょう。
ストーリーの展開そのものよりも登場人物達のリアクションや思考などの描写に魅力があるスタイルであり、少年達のいい意味での前のめり感や独占欲、羞恥心と幸福感に染まる少女達のキュートな姿には、読み手の親近感を呼び込みます。
  まだまだ完全には素直になり切れない、思春期らしい自意識などものぞかせつつ、基本的に微笑ましいハッピーエンドでまとめており、最後までニマニマできること請け合いとなっております。

【スレンダー貧乳な華奢ボディの思春期ガールズ】
  登場人物は男女ともに、思春期真っ只中のボーイズ&ガールズであり、JC級の美少女さん達で統一されたヒロイン陣となっています。
腐れ縁でずけずけと物を言う快活な幼馴染、大人しい性格ながら世話焼きで芯の強い部分もある彼女さん、年下ボーイの押しに流されてしまうちょっと気の弱いメガネ美少女な先輩などなど、様々なタイプのヒロインが用意されていますが、属性でがっちり固めたタイプではなく、単行本タイトルの“小悪魔的”という単語が想起させる所と必ずし一致しないキャラも多く、素朴で純粋な情動を魅力の核とするスタイル。
LittleDevilishGirlfriend3前述した通り、登場人物達の感情表現に魅力がある作品構築であり、性愛における照れた表情(←参照 視線をちょっと外すのがまだキュート 短編「小悪魔的カノジョ」より)、相手も自分も性欲が留まることのない羞恥心に染まる表情、自分達の関係性のささやかな幸福感に満足する表情などでヒロインの魅力を大きく高めています。
  ほっそりとした手足が伸びる体幹は肉付きが弱く、そこに膨らみかけ程度の微~貧乳とこれまた肉感の乏しいお尻、ツルツル仕様の股間を組み合わせた華奢な未成熟ボディはその華奢さで背徳感を打ち出していますが、ヒロイン達の快活な表情や生気のある言動などもあって過剰な“危うさ”は排除していると感じます。
ベテランの作家さんであり、決して最先端の絵柄ではないものの、適度な作画密度で濃過ぎず薄過ぎずのバランスでまとめ、デフォルメ感をベースとする漫画チックな親しみ易さに程好く華やかさや萌えっぽさも含ませる絵柄は、幅広い層にとって受容しやすい画風であると言えるでしょう。

【羞恥と快楽でエロ可愛い痴態を曝け出すヒロイン達】
  単行本としてのボリューム(厚さ)には不足を感じる部分は正直あり、1冊単位での濡れ場の量としてはそれ程ではないのですが、各作品での濡れ場の占める割合は十分に高く、次第に性欲を発露してヒートアップしていく思春期セックスのドキドキ感をたっぷり賞味できる作り。
  好意と下心から催眠術を掛けようとする少年とそれに付き合って上げ、催眠術にかかったフリで彼を受け入れるという変則的なシチュエーションの短編「ラブラブ☆催眠術」、自信の無さから煮え切らない態度を取る先輩ガールに少年がグイグイ迫っていきエッチでも一貫して押し切る短編「先輩!我慢出来ないっス!!」などのエロシチュもありますが、これらもヒロイン側が受け入れるという面に重点があり、いずれも嬉し恥かし初エッチというエロシチュに含まれるものでしょう。
  エロシーンの構成においては、前戯パートに長い尺を設けることが大きな特徴であり、戸惑いながら舌を絡める大人のキス、互いの体を服の上から次いで直に触れてその体温や反応を確かめる愛撫、そこから発展しての手コキやフェラなどの奉仕プレイに、ヒロインの性感帯を刺激するクンニなどのプレイと射精シーンも含めて、手数も尺も充実したパートとなっています。
ぬるぬるの秘所に挿入すれば、少年達はその気持ち良い穴の感触を味わうことに夢中になり、また好きな女子とセックスをしているという興奮に支配されてがむしゃらに腰を振ってその華奢な肢体へピストンをすると共に、戸惑い恥ずかしがりながらもセックスの快感と男性を受け入れる充足感に満たされていくヒロイン達の様子も活写。
LittleDevilishGirlfriend4  エロ演出的にアタックの強いものはあまり選択せず、前述した照れや羞恥の表情を中心としてエロ可愛い表情付けに、思わず漏れ出てしまうハートマーク付きの嬌声などで痴態を彩ります(←参照 短編「先輩!我慢出来ないっス!!」より)。構図としては結合部見せつけ構図などもしばしば投入しますが、これも極端なアップなどは用いない傾向にあります。
体位の変化の頻度が比較的多く、色々な角度からボーイズ&ガールズが重なり合い、腰を動かして更なる快感&感触を求めるがむしゃら感も高めて進行させ、大ゴマ~2P見開きのボリュームでお届けする中出しフィニッシュでビクビクと華奢ボディを震わせてアクメに浸るヒロイン達の痴態を提供して〆としています。

  導入パートでもエロシーンでもヒロイン達のエッチで可愛い様子が大変に魅力的な作品であり、最初から最後までニマニマしながら読める作品集と言えるでしょう。
個人的には、小悪魔的なヒロインの素直な表情が魅力的な短編「小悪魔的カノジョ」が最愛でございます。