SchoolUniformJK 尚村透先生(原作:河本ほむら氏)の『賭ケグルイ』第7巻(スクウェア・エニックス)を読みました。大変に妄ちゃん向きなギャンブル“指切りギロチン”、彼女の最後の行動は本当に予想外でしたし、それは夢子の激怒を買うのも当然と言ったところ。
蟲喰恵利美ちゃんと妄ちゃんの迷コンビ誕生?なおまけ漫画も楽しかったです。

  さて本日は、井上よしひさ先生の『制服JK』(ヒット出版社)のへたレビューです。なお、先生の(成人向け)前単行本『じょしてつ』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
制服美少女ヒロイン達の肉感ボディが緊縛されてドMに感じちゃう緊縛・拘束エロスが詰まった作品集となっています。

  収録作はいずれも読み切り形式の短編で計8作。1作当りのページ数は20~28P(平均24P強)と標準的なボリュームで安定。短編集ということもあって、ストーリー面の読み応えはあまり感じませんが、個々に十分な尺のエロシーンが用意された作品構築になっています。

【緊縛セックスへと至る過程の多彩さの面白さ】
  一般向けジャンルでの漫画執筆に専念するため、しばらくエロ漫画ジャンルでの活動を休止していた作家さんですが、昨年末くらいから『コミック阿吽』に復帰してバリバリと作品を発表され、今回が復帰後の初単行本。
あとがきで“初心に帰って制服JKポニテっ娘が縛られたりする話に専念した(大意)”と書かれている通りの内容ですが、その一方で緊縛エロスに突入するまでの展開は様々で、それに合わせて作品の雰囲気も多彩であるのは、引き出しの多いこの作家さんらしい点。
SchoolUniformJK1  ヒロインがアクシデントによって体が拘束されてしまったり、はたまた美少女くノ一が悪人に捕まって緊縛拷問されてしまったり、緊縛趣味を突き進み、自らを緊縛してしかもウィンチを利用して逆さ吊りするヒロインが登場したりと(←参照 自分で自分を逆さ吊りに!? 短編「月曜日のタイツ」より)、緊縛に至る過程は棚ボタ展開や凌辱展開、コミカルな展開など様々。
シナリオワークとしての存在感はさほど強くないものの、定番のものから変わったものまで、定評のあるアイディア力を緊縛エロへの導入に用いて魅せる作劇と評してもよいでしょう。
緊縛エロとしてのハードさや適度なアブノーマル感を打ち出しているため、ある種の過激さも感じさせつつ、あくまで双方の願望や欲望が叶えられるプレイとしての緊縛シチュエーションがメインであり、シナリオワーク全体としては概ねハッピーエンドで収まることで過剰な罪悪感や嗜虐性は抑制するスタイルと言えるでしょう。
  また、ブルマ体操服やくノ一(忍者)、ポニーテール、新体操レオタード、180度開脚などなど、キャラデザインや着衣、プレイなどで、この作家さんらしい要素が作品に詰め込まれているのもファンとしては楽しいところ。

【縛られて柔らかい肉感を増す健康的巨乳ボディ】
  短編「Watashino Beer-Sales Costume」に登場するビールの売り子さんコスプレをした妹ヒロインや、短編「制服 Jyo Kyoshi」に登場する20代半ば~後半程度と思しき美人女教師さんを除き、女子校生ヒロインで固定された陣容となっています。
上述のビールの売り子さんコンプレを除き、いずれも制服を着用しているのも単行本タイトル通りで、通常の制服ガールズはもちろんのこと、くノ一ヒロインでも制服をアレンジ?した忍び装束を身に付けていたり、女教師さんでも制服姿を見せてくれたりと、制服要素はかなり徹底しています。
  明るく世話焼きな美少女女将(もちろん制服JKだ!)、切れ長の瞳がクールな美貌を感じさせる美人ヒロイン、暴君系ツンデレガールな生徒会長さん、天然気味なおっとり優しい女教師さんに、任務に忠実なくノ一さん(もちろん制服JKだ!)などなど、多彩なヒロインを用意。
キャラデザインにおいて制服要素を徹底していることに加え、髪型にポニーテールが含まれることも非常に多いにも関わらず、ヒロインの描き分けは分かりやすく為されており、キャラクターの性格設定等とのマッチングも良好と感じます。
SchoolUniformJK2  小さ目ボディに貧乳バストのヒロインも一名程登場しますが、基本的には健康的な肉付きの肢体に、たっぷりバスト&むっちり太股&形の良い桃尻を組み合わせた女体の持ち主たちであり、緊縛されることでそれらのむちむちした肉感や柔らかさ、ボリューム感などが強調されることが大きな特長(←参照 短編「制服 Jyo Kyoshi」より)。
  デジタル作画の華やかな修飾性や、絵柄としてのキャッチーさは一般向け漫画における経験を積んだこともあってか更に伸張しており、初出時期が4年前の1作品を除いて短い期間に固まっていることもあって、表紙絵と完全互換の絵柄で安定しています。

【ハード&アグレッシブな緊縛・拘束エロス】
  たっぷり長尺とまでは言えないものの、抜きツールとして十分なボリューム感のあるエロシーンが揃っており、いずれも緊縛・拘束シチュエーションで統一。
SchoolUniformJK3前述した通り、作品の方向性によって凌辱色が強かったり(←参照 くノ一JKを駿河問い責めだ! 短編「制服くノ一JK拷問」より)、はたまたドタバタラブコメ的な雰囲気であったりと変化はありますが、ヒロインの肢体が拘束され、抵抗できなくなるということそのものが有する支配欲や嗜虐/被虐欲の相補完を強く表現していることは共通しており、いずれもエロとしてのアタックは強く仕上がっています。
縄やベルトで四肢を拘束され、身動きが出来ない状態で身じろぎする姿や、縄が食い込む太股やバストの様子、拘束された状態での愛撫や自慰など、拘束とそれに対する体や心のリアクション、およびその状態で好き放題にされてしまう倒錯性などをアピールする前戯パート的な部分に描写の分量を多く割いているのは構成上の特色。
  その分、抽挿パートの尺が多少圧迫されることもあるものの、身動きの取れないヒロインを自らの腕でもがっちりホールドして秘所やアナルを突きまくるピストン描写はアグレッシブで、180度開脚や海老反りなどの身体的に負担の大きそうなポージングが多いのも特徴的。
SchoolUniformJK4  ヒロイン側が口を塞がれていることが多く、男性側の説明台詞が多いことも演出上の特徴で、この点は好みを分けると思いますが、緊縛セックスの被虐的な快感に染め上げられたヒロインが熱い吐息と紅潮した頬、潤んだ瞳の恍惚とした表情を曝け出し、乱れまくったエロ台詞や悶絶を上げる描写にも十分な密度があります(←参照 短編「足くせの悪い女の子」より)。
ヒロイン側の絶頂シーンなども抜き所として設けつつ、基本的には1回戦仕様をじっくりと描いてヒロイン側の変化していく反応を見せる構成であり、アナルフィニッシュや中出しフィニッシュ、はたまた二穴フィニッシュではぐしゃぐしゃに乱れた表情と淫液まみれで絶頂する拘束ボディを1Pフルで見せつけて〆としています。

  緊縛エロはもちろんのこと、いつもの“この作家さんらしさ”が詰まった作品群という印象でありつつ、パワーアップしてエロ漫画ジャンルに戻ってきたなとも感じさせる最新刊でした。
個人的には、くノ一さんをエロ拷問な短編制服「くノ一JK拷問」と、クールな美少女さんの秘密の緊縛趣味を知り・・・な短編「月曜日のタイツ」が特にお気に入り。