BlackBeast  武田すん先生の『グレイプニル』第3巻(講談社)を読みました。正体が露見すると大変なことになるという恐怖感がこれまで以上に感じられた巻でした。衝撃のラストだったのですが、次巻以降、ここからどういった展開になるのかハラハラものです。キグルミという形態の意味するものも気になります。
今回も、倒錯的なサービスシーンが多くてそこも満足でございます。

  さて本日は、大月渉先生(原作:Liquid)の『黒獣~気高き聖女は白濁に染まる~』(キルタイムコミュニケーション)の遅延へたレビューです。エロゲー原作で、18禁アニメ化もされましたが(どっちも大変お世話になりました)、2017年になってコミカライズと大変に息の長いコンテンツとなりましたね。
それはともかく、気高い女王や姫騎士ヒロインが卑劣な罠にはめられて快楽に落ちていくファンタジー凌辱エロとなっています。

BlackBeast1  収録作は、ダークエルフを中心とする魔軍に対抗するため同盟が雇い入れた傭兵団の隊長・ヴォルトはダークエルフの砦を攻め落とすと共に同盟にも牙を剥き、若い女性が男性に性的な奉仕をするという狂気の「奉仕国家」建国をもくろんで同名の美しき戦士達を毒牙にかけていくのだが・・・という長編ストーリーをバックに有するタイトル長編全8話(←参照 囚われの姫騎士に迫る魔の手! 長編第3話より)。
1話当りのページ数は20~34P(平均23P強)と標準的なボリュームで推移。長編作としての読み応えには欠ける一方で、エロシーンの量的充実はしっかり図られた作品構築と言えるでしょう。

【物足りなさもあるが要点に絞ったコミカライズ版ストーリー】
  凌辱系抜きゲーであった原作ゲームの段階で元々ストーリー性が強かったわけではないものの、“体制側”である気高き姫騎士や聖女が、“反体制側”であり堂々たる外道ぶりと狡猾さ、胆力やカリスマ、そして圧倒的ち○こパワーを有するヴォルトに敗北していく中で彼女たちの過去や真意が明かされて~というストーリーは、コミカライズにあたってアニメ版以上に削られており、前述したあらすじなども作中ではほとんど描かれていません。
 また、コミカライズにあたっては、ダークエルフの女王・オリガとその側近であるクロエ、民に愛される姫騎士・アリシアとその従妹であり姫でもあるプリムの二組・4名のヒロインに絞ってストーリーを紡いでおり、原作でその他のヒロインが好きだった諸氏は要留意。
BlackBeast2特にストーリー進行におけるクライマックスと言えるセレスティンの出番がないのは勿体ないと感じるところですが、ダークエルフの主従に従姉妹同士の騎士&姫をチョイスすることで、彼女たちの固い絆や信頼関係がヴォルトの関係によって踏みにじられ、歪まされていく展開を描いており(←参照 女王の身代わりを申し出たのに・・・ 長編第2話より)、凌辱と快楽で気高いヒロインを陥落させるシナリオ全体の流れにおいて有効なギミックとして機能させています。
この二組のヒロインコンビへの凌辱展開は基本的に並行して進行していきますが、ラストでは二本のシナリオラインを結び付け、4名のヒロインを同時凌辱&完全屈服の盛り上がりを形成して、後は残りのヒロイン達も1Pくらいでサクッと陥落させて全ヒロイン攻略&奉仕国家樹立エンドでまとめています。
  1冊単位のコミカライズとして、原作のストーリーを丁寧に説明することや全ヒロインに万遍なくエロシーンを割り振ることが不可能なのは、媒体の都合上仕方ないことであって、それを強く批判するつもりはありませんが、原作ファンには物足りなさを感じる部分が多そうで、かつ原作を知らない読者に面白さを伝えるのも難しいのではと感じました。

【スレンダー巨乳ボディの主従&従姉妹ヒロインペア】
  前述した通り、メインとなるヒロインはダークエルフの主従に従姉妹同士の騎士&姫の二組4名であり、その他の原作ヒロインは1P程度のエロシーンで少しだけ登場。
圧倒的な魔力を有し、人間を見下すダークエルフの女王様に、過去の経緯から人間を憎むダークエルフの戦士、気高く凛々しい美少女騎士に彼女を慕う心優しいお姫様と、ファンタジー作品らしい設定のヒロインが揃っており、前述した通り、それぞれペアで登場させることに意味があるキャラクターと言えます。
BlackBeast3アダルトな色香を漂わせるダークエルフの女王様や、気の強い美少女ヒロイン、天真爛漫さを感じるお姫様(なお、プリムについては原作よりも大人びた印象があります)など、各キャラクターから受ける印象はそれぞれ異なりますが、ボディデザイン的にはスレンダー寄りの肢体に程好い量感の巨乳&桃尻を組み合わせたタイプで概ね統一(←参照 堕ちたヒロイン達 長編第8話より)。
  なお、ヴォルト隊長を筆頭として竿役の男性はモブキャラを含めて多数登場する一方で、忠誠心や愛情を利用されたヒロインが、魔術によってフタナリ化され、そのち○こで信頼関係にあった相手を陥落させることを手伝わされるという展開が両方のペアで描かれていますので、フタナリが苦手な方は要留意。
当然ながら美麗なフルカラーCGである原作ゲームと漫画の絵柄を比較するのはフェアではなく、元のキャラデザの魅力を生かしつつ、漫画の絵柄として十分な密度とエロ描写の勢いを重んじた作画は単行本を通して安定しており、エロシーンにおけるヒロインのリアクション等、視覚的な情報量の幅を広げているのはコミカライズとしての美点と評したいところ。

【快楽と屈辱、白濁液で淫靡に染まる巨乳ボディ】
  ストーリーを削っているのはエロシーンの分量を増すためでもあり、各エピソードに十分な分量で美しいヒロイン達を恥辱と快楽と白濁に染める凌辱エロをお届けする仕様は安定。
いずれも凌辱系統のシチュエーションであり、気高い女王様をゲス傭兵軍団で集団凌辱したり、その配下であるダークエルフの女戦士に巨根のオーガをあてがったりと原作通りのエロシチュも用意しつつ、ストーリー展開に合わせてオリジナルのシチュエーションも投入しています。
特にヒロインペアの片方をフタナリ化させてのレズセックスについては好みが分かれるでしょうが、互いの信頼関係や愛情がゆがんだ形で利用され、更なる快楽への耽溺へと至る流れを描写する上では効果的な絡みであるとも言えるでしょう。
  前戯パートを短めに畳んで中出し連発の抽挿パートをたっぷり見せる構成もあれば、じっくりと性感帯を攻め立てて恥辱の快楽に染める前戯パートを長く設ける構成もありますが、いずれにしても複数ラウンド制のエロシーンにおいて上下前後の肉穴に白濁液をたっぷりと注ぎ続けるシークエンスは共通しています。
BlackBeast4絵柄がややオールドスクール寄りということに加え、演出面でも飛び道具的なものを用いず、屈辱感や陶酔感、羞恥心などが入り混じった表情付けにスレンダー巨乳ボディを濡らす充実した液汁描写、ハートマーク付きの嬌声&エロ台詞など(←参照 長編第7話より)、ベーシックなエロ演出を程よい密度で重ねる分、派手さはないものの堅実に煽情性を高めていくスタイル。
  前述した通り多回戦仕様のエロシーンではぶっかけや口内射精を絡めつつ、中出し連発等の射精シーンを充実させて気高い顔とエロボディを白濁液で汚していき、フィニッシュでは1Pフルのボリュームでアクメの感覚に、震え呆けた表情や必死にこらえようとする表情のヒロインにたっぷり中出し慣行の描写でパワフルに〆ています。

  万人が納得するコミカライズというものは稀有なものであって、本作についても原作ファンとして嬉しい部分もあればそうでない部分もあるという印象です。このコンテンツの入り口としては決して悪くないですし、原作およびアニメ版ファンにとってはそれらに+して楽しめる位置づけと評し得るでしょう。
個人的には、ダークエルフ主従がメイン格だったので十分に楽しめました。