FullOpenAdolecence TVアニメ『サクラクエスト』第12話「夜明けのギルド」を観ました。折り返し地点ということもあって、主人公達がこれまで培ってきた信頼関係が一つの成果を得た話だったと思います。イベントの集客には不安要素もありますが・・・。
カメラを意識し過ぎて有能そうな真面目キャラを演じるしおりさん、非常に可愛かったです。

  さて本日は、ぐりえるも先生の初単行本『思春期まるだしっ!』(茜新社)のへたレビューです。表紙のポージング、この指は絶対に“くぱぁ”してますね!
露出を中心に変態チックな要素を絡めつつ明るくポジティブなラブ&エロが楽しめる作品集となっています。

FullOpenAdolecence1  収録作は、特別講師として学校にやってきたOGのAV女優さんがクラスの全員に裸になって皆でセックスをする特別授業を提案してきて!?な短編「ようこそパイセン~AV女優の課外授業~」(←参照 なんだか大変なことに!? 同短編より)+描き下ろしの前日譚掌編(4P)、および読み切り形式の短編8作。
描き下ろし作品を除き、1作当りのページ数は22~30P(平均26P弱)と中の上クラスのボリュームで推移。ストーリー的な読み応えはさほどありませんが、エロメインでエネルギッシュに駆け抜ける作品が揃っていると感じます。

【アブノーマル要素を織り込みつつ陽性で快活な青春ラブエロ】
  作風の基軸としては、変態チックな性癖を扱いつつもダーク&インモラルな雰囲気に包まれることなく、エロの解放感で突き進む陽性のラブコメ・エロコメ系統で概ね統一しています。
今作は露出を中心とした他者に性行為を見られることやそれに伴う性的な興奮を、作劇におけるアブノーマルな要素として盛り込んでおり、村の奇祭の風習で皆の前でセックスを演じる必要があったり(短編「こんな村いやだっ!」)、後夜祭のイベントでカップルが成立した二人が観衆の前でエッチをすることになったり(短編「後夜祭でイこう!」)、好きな相手の部屋で友人と共にサプライズのために隠れていたらヒロインがオナニーを始めちゃって後は流れでお願いしますになったりと(短編「ハッピーバースデートゥーユー!」)、様々なシチュエーションを用意。
教育実習生の女性が校舎の中で全裸散歩&オナニーな短編「今日イク!?実習生」のように、ヒロインが元々露出的な性癖を有している作品もありますが、これはむしろ少数で、前述した様に作品設定や奇妙な展開でエッチを他者に曝け出すことになってしまい、そのことの羞恥心やそれを乗り越える恋心や性的好奇心を描くことに主眼がある作りと評してよいでしょう。
FullOpenAdolecence2  このため、関係ない他者に裸体や性行為を露出するという行為は、エロシチュエーションとしては重要でありつつ、ストーリー展開には決して重要なものではなく、むしろセックスの解放感や好きな人との性行為の充足が羞恥を上回ることに寄与しており、登場人物たちの幸福な関係性を阻害するのではなく、促進するものとして描かれています(←参照 短編「後夜祭でイこう!」より)。
没収したエロ本を読んでいるうちにすっかり変態性癖に染まった風紀委員の美少女がエロ本持ち込み常習犯の少年にその性癖を見抜かれて調教されてしまう短編「没収します!」はやや例外的な雰囲気を有しており、ダーク&インモラル系の作品ではありますが、こちらも双方の性癖が満たされるという点で共犯的な関係性であり、読後感が重くはありません。
  この作品を除けば、エッチはアブノーマル&ハードであっても、思春期ボーイズ&ガールズの素朴な善性が表現されるハッピーエンドでまとまっており、変態エロ成分も含めて性的な解放感がある種の“ハレ”の心地よさを呼び込んで、気持ち良い読書感を残してくれています。

【程よく華奢さもある発育途上の思春期ボディ】
  短編「今日イク!?実習生」に登場する教育実習生の女性を除き、全ヒロインは女子校生キャラで統一されており、男性キャラクターも同年代で統一して、ストレンジ&ピュアな青春ラブを展開。
お淑やかな美少女や、クールな女の子、真面目で凛々しい剣道ガールにごく普通のピュアな女の子など、多彩に取り揃えつつ、キャラクター性を過度に主張することないことが恋愛模様の微笑ましさを高めている印象があります。
前述した様に、元々変態チックな性癖を有しているキャラクターはむしろ例外的で、普通の性癖や性的好奇心を有しているヒロインがアブノーマルなエッチに翻弄されたり、意外な快感を感じたりという描き方がポイントであり、ほとんどのヒロインが処女で初エッチを体験することになります。
FullOpenAdolecence3  控えめサイズからたっぷり巨乳までバストサイズには幅がありつつ、全体的に等身高めで肉付きが弱めの華奢な肢体を中心としたボディデザインであり、肉感重視のボディデザインをお求めの諸氏にはやや不向きな一方で、発展途上の思春期ボディの不揃い感や現実的な淫猥さを感じさせるボディデザインと評し得るでしょう(←参照 短編「バツを覚悟の真剣恋愛!」より)。
骨格の存在感などである種の生々しさを感じさせたり、控えめな量ながら陰毛を標準装備させたりと、“綺麗な女体”で無難にまとめないことで個性を発揮すると共に、単に絵柄の特性なのかデザイン上のコダワリであるかを判断するのは時期尚早という印象もあります。
  初単行本ながら絵柄や作画密度は単行本を通して概ね安定しており、キャッチーかつ濃厚な絵柄が最先端を行く現在のエロ漫画ジャンルにおいては、多少の粗さや素朴さを感じさせる分、絵柄単体で押し出すほどの魅力はないものの、明るい雰囲気や前述した肢体描写の適度な生々しさとキャッチーさの両立という面とは漫画チックな絵柄の親和性は非常に高いタイプと評したい所存。

【ベーシックなエロ演出で醸し出す陶酔感や解放感】

  各作品に十分なボリュームがある分、エロシーンの尺も充実しており、またこの濡れ場におけるヒロインの言動などによってシナリオ展開も形作っていく分、読みを牽引しつつエロにも浸らせることも可能という安定した構築になっています。
  短編「没収します!」を例外として、好き合う少年少女のラブラブHを中心とした和姦エロをメインとしつつ、前述した露出や撮影といった裸体や性行為を他者に見せる/見られるというアブノーマルな要素を必ず盛り込んだエロシチュエーションとなっています。
前述した通り、露出性癖の変態性を強く追及するシナリオワークでない一方で、裸体やオナニー、黄金水放出など、性的な姿を他者に見られるというプレイをエロシーン序盤でかなり充実させているのが大きな特徴であり、ここでの羞恥心や意外な興奮などを描くことで、更なる快感を求めて盛り上がっていくシークエンスを形成していきます。
  単に性的衝動に支配されているのではなく、特殊な状況下で困惑したり羞恥を覚えたりしながらも、好きな相手を受け入れたい、受け入れてもらいたいという恋心をしっかりと打ち出した上で挿入に至るのも大きなポイントで、破瓜の痛みを感じたりそれを慮ったりしながら、更なる快感を求めて力強いピストンを開始して両者が夢中になって腰を振る様子を連続。
FullOpenAdolecence4汗でじっとりと濡れる肢体に、秘所から飛び散る淫液と水音、堪えきれずに漏れ出してくる乱れた嬌声や喘ぎ声、密着する肌と肌の熱っぽさなど、ベーシックな演出で統一させつつ、適度な密度の打ち出しや、大ゴマでの十分な威力を用いることで十二分な濃度を形成しており(←参照 短編「こんな村いやだっ!」より)、前述した絵としての適度な荒さや乱れが加わることで勢いを感じさせるのも一つの魅力と言えるでしょう。
  複数ヒロインを擁する乱交エッチでの同時中出しフィニッシュやゴム付きセックスなどバリエーションを設けつつ、抱きしめ合いながら最奥までピストンしての中出しフィニッシュに至るケースが大半を占めており、初めての感覚にアクメを迎える熱っぽい歓喜のアクメに震えるヒロインの表情とビクビク反応する肢体を活写して〆としています。

  変態チックなエロ成分を投入して明確な特徴としつつ、快活なシナリオワークと過度に走らないエロ描写とで読み口・使い心地の良さを確保した作風と言えるでしょう。
個人的には、クールなダンサーJKのピュアで乙女な部分も曝け出される短編「もっと見ていて」と、真面目な様でむっつりスケベな風紀委員長さんの性癖を開眼させる短編「没収します!」が特にお気に入りでございます。