ErectForFleshBustAndPussy  太田垣康男先生の『機動戦士ガンダム サンダーボルト』第9巻(小学館)を読みました。水中モビルスーツ大好きなので、マーメイド隊がガンダム相手に全滅してしまって悲しかったですな。水中でも大活躍と、敵にとっては悪魔の如き存在ですな。
それはともかく、不正を働くだけでなく、ジオン軍装姿の金髪美人といちゃこらしているガレ将軍、許せませんな!(義憤

  さて本日は、鬼頭サケル先生の初単行本『ナマチチマラトロピクン』(ワニマガジン社)のへたレビューです。インパクトのあるペンネームと単行本タイトルですが、中身も十二分に強烈な作品集となっていますよ。
破天荒な登場人物たちがそれぞれの欲望任せに突っ走る強烈なドライブ感でエロ&シナリオを魅せるユニークな作品集となっています。

  収録作はいずれも読み切り形式の短編で8作。1作当りのページ数は18~34P(平均24P弱)と幅はありつつ平均値としては標準的な分量となっています。とはいえ、ページ数どうのこうのというカテゴライズが不可能なインパクトの強さがあるエロ・シナリオであり、強烈な印象を残してくれる作品が揃っていると評し得るでしょう。

【エキセントリックな変態レディ達が暴走するおねショタ】
  作風について大雑把な括りをするのであれば、エッチなお姉さんヒロインに可愛らしさもあるショタがたっぷり絞られて❤というおねショタ的な構成を有しているのは確かであるのですが、そういったスタイルが有する穏やかさや幸福感とは全く異なる作風であり、暴風めいた性の強烈さが終始吹き抜ける作品が揃っています
前述した通りに、“エッチな”お姉さんがショタボーイに対して“積極的”にセックスを迫るという構図そのものは確かなのですが、女性キャラクターの欲望の強烈さは標準的な“エッチな”という概念を越えており、また“積極的”という要素についても、相手の要望や在り様を無視して女性側の欲望・要望を徹底的に貫徹して快楽を貪るという強烈さを有したものとなっています。
ErectForFleshBustAndPussy1これらの女性キャラクター側の欲望や主導権の強さは、ある意味では“被害者”の立場であるショタボーイズ達に恐怖の念を抱かせる水準であり(←参照 迫りくるおなご軍団 短編「鬼頭サケルのウラシマ物語」より)、場合によっては男性キャラクターを中心として精神異常を引き起こすレベルにすらなっています。
  そういった(特に女性側の)欲望の強烈さや自己中心性を描き、男性キャラクターを蹂躙して男性読者にとっての被虐欲を満たしつつも、ストーリーとしての深刻さを強く感じさせない作風も特徴的で、竜宮城での歓待を凶悪なレベルでの射精管理調教に置き換える短編「鬼頭サケルのウラシマ物語」や、ドスケベショタコン女教師と小悪魔系美美少女が本人の意思そっちのけで一人の少年を飴と鞭を繰り出しつつ奪い合うセックスバトルな短編「愛と液のビート」など、パロディ的なものも含めて漫画チックな面白さを含ませたシナリオワークが目立ちます。
作者および読者の相互理解の上にあるエロ漫画的にオーソドックスな展開や設定を序盤からちゃぶ台返しして読者に挑みかかるような展開、ぶっ飛んだ台詞回しで叩き出すキャラクターそのもののインパクトなど、ページをめくる度に何かどんでもないことが起きるのでは!?という緊迫感と期待感が読みを強く牽引していると評してもよいでしょう。
  禍々しいダークなオチがあったり、コミカル&ハッピーなラストになったり、詩的にまとめつつ何も解決してないシュールなオチになったりと、各作品のまとめ方も様々であり、この点もこの作家さんの作風におけるいい意味でのカテゴライズの難しさにつながっていると感じます。

【強烈な個性と健康的な肉感ボディをお持ちの美人お姉さん達】
  一応は(ここ重要)、おねショタ的なフレームワークにある作風ということもあって、20代前半~後半程度と思しき綺麗なお姉さん達と、幼い可愛らしさや無邪気さを残すショタボーイズ達との組み合わせで統一されています。
ErectForFleshBustAndPussy2普段は穏やかだけどお酒を飲むと攻撃的に豹変するお姉さんや(短編「酩酊こみゅにけーしょん」)、変態ショタ君に追い込みをかけられた結果として攻勢に転じるお姉さん(短編「黄色の研究」)などもおりつつ、元からショタコンやブラコンの度合いが重度の水準にあったり、男日照りで性欲過剰になっていたりと(←参照 開始2P目でこの有り様のヒロイン 短編「露天ブレイク」より)、元から強烈な個性を有したヒロインが主体であり、彼女らの欲望や願望が作品全体を圧倒的なパワーで駆動することが前述した通りに大きな特徴となっています。
  無邪気な我儘さを発揮してメイド達を性の捌け口にしていたお坊ちゃまや、盗撮行為をしていた温泉旅館の少年など、一定の勧善懲悪的な文脈でお姉さま達に成敗されるショタキャラクターも居るのですが、とはいえそれらの罪科を上回る懲罰を押し付けられるキャラクターも多く、またピュアで善良なショタキャラクターが年上美人の貪欲な性欲に蹂躙・管理されるシチュエーションもメインであり、男性読者にとって一定の被虐性を生み出すことに貢献するキャラクターとなっています。
一部ショタキャラクターと同世代である未成熟ボディの美少女さんもいますが、健康的な肉感と柔らか巨乳&桃尻を備えた肉感的な大人ボディの持ち主がメインであり、バスト&ヒップを中心としたセックスアピールを前面に押し出すというよりかは、適度に現実感を備えた官能性のある女体設計に仕上げているという印象。
  漫画的なデフォルメ感や華やかなキャッチーさはむしろ抑え気味にして、十分な作画密度を保ちつつも、上品な色香や素朴な親しみやすさを備えた創作系寄りの絵柄であり、殊更に個性の強い絵柄ではない一方で、この方向性の絵柄と捻ったコミカルさと強烈なアブノーマル感が同居するシナリオワークとの組み合わせ自体に相当な独自性があることは特筆すべき特徴と個人的には評したいところ。

【猛烈にハードな攻めを繰り出すお姉ちゃんとそれに悶絶するショタ達】
  短めの導入パートにおいて、ドスケベ変態お姉さん達を中心とした登場人物のトンデモ具合をコミカルに描いてキャラクターをしっかりと立たせた上で、彼女らの欲望任せにセックスへと直行していくため、エロシーンは十分に長尺であり、加えて質的なインパクトの強さもあって抜きツールとしての満腹感は強く仕上がっています。
ErectForFleshBustAndPussy3  ショタ側がお姉さんを攻め立てるという展開を序盤に投入することもあるものの、それもお姉ちゃん側が反転攻勢に出て主導権を握り返すための布石であり、キュートなショタやちんこによって爆弾めいた欲望に点火させられたお姉さん達がショタ達の希望等はガン無視で快楽を貪ってくる逆レ○プ系のエロシチュエーションがメイン(←参照 悶絶するショタとご満悦のお姉さん 短編「酩酊こみゅにけーしょん」より)。
射精を禁じられ続けての快楽責めやショタの顔面を臭いや黄金水まみれにする顔面騎乗、使用済みパンツやナプキンを口に捻じ込まれての窒息プレイ、アナルをほじられながら手コキをされる二重攻め等々、ハードなプレイがショタ達を、アヘ顔を示したり快感と苦痛が入り混じる苦悶の絶叫を上げたりな凶悪な水準の快楽地獄に叩き込んでいます。
  男性読者にとって明確に被虐欲を満たす趣向のエロ描写と言えますが、ヒロイン側に主人公を虐めるという意志そのものは強くなく、あくまでヒロイン側が自らの欲望をフルバーストさせてセックスに邁進する上で男性キャラクターを圧倒するという描き方であり、また、「まさか・・・「迎えショタ」を!?」「私こそ真のオナホ・・魔法の鞘・・・」「言うなればこれは天界の冷血自慰」(全て原文ママ)等々のエキセントリックな台詞回しが投入されて畳み掛けることで、独特のドライブ感やある種のギャグ的印象を有しています。
ErectForFleshBustAndPussy4  ショタ側が悶絶し続けることに加え、エロ展開終盤ではヒロイン側も完全に快楽に飲み込まれて狂乱の痴態を曝け出しており、自らガンガン腰を振ってち○この感触を楽しみながら蕩けまくった表情や、目の中にハートマークを浮かべたり獣めいた喘ぎ声を連呼したりと強烈なエロ演出を重ねて痴態を彩ります(←参照 ガンギマリ状態 短編「ボトルちんちん」より)。
臭いで窒息寸前になったり、性感帯を蹂躙されたりとハードなプレイの中で無理やりちんこを搾り取られ、ガクガクと痙攣しながら涙目で苦悶するショタ達が何回も射精を強要された末に迎えるフィニッシュは、蕩けきったアクメフェイスで絶頂を迎えるヒロイン達のやりきった満足感のある痴態を十分な演出密度と1Pフル~2P見開きの分量で強力なインパクトの〆を形成しています。

  欲望のあっけらかんとした発露とそれに伴うギャグ的な要素、ショタ被虐系プレイのハードなプレイの数々に過激なエロ演出、エキセントリックな台詞回しや設定等々、非常に個性的な作風であり、エロにしてもシナリオワークにしても何処の層向けなのかカテゴライズが難しい作家さんと感じます。
エロの趣向的に好みが分かれるのは間違いないですが、とにかく強烈でユニークな作品が読みたい諸氏には是非この衝撃を味わって頂きたいと思う1冊です。