FriendSex 鈴木健也先生の『おしえて!ギャル子ちゃん』第4巻(メディアファクトリー)を読みました。ギャル子ちゃんの爆乳が重たげに横揺れ(大変眼福でした!)することを示す、新たな擬音“ギャプルン!”が個人的にクリティカルヒットでしたね。
OAD付き特装版を買ったのですが、アニメのギャル子ちゃんもやっぱり可愛いです。

  さて本日は、デコセンタクジ先生(原作:彩画堂先生)の『ともだちっくす』(エンジェル出版)のへたレビューです。なお、デコセンタクジ先生の前単行本『秘蜜のアルテミス』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
若い男女のもどかしい恋模様を優しく描くハートフルなラブストーリーと程良いアタックの和姦セックスが楽しめる1冊となっています。

FriendSex1  収録作は、高卒無職な主人公としっかり者の女子大生・珠洲葉ちゃんは幼い頃から仲良しで色々と初体験を重ねてきた上でセックスをする仲なのだが、小さい頃に主人公がした“偉くなって珠洲葉を迎えにいく”という約束もあって恋人関係には発展せず、このままでは駄目だよなぁと主人公は思っているものの・・・という状況で始まるタイトル長編全9話(←参照 お買い物デートからラブホテルへ 長編第1話「ともだち=セックス?」より)。
1話当りのページ数は全て20Pとコンビニ誌初出としては中の上クラスのボリュームで固定。長編作として適度な読み応えのあるストーリーと、質・量共に比較的ライトに仕上げつつ一定の存在感のあるエロシーンとでバランスよくまとめた構成になっています。

【小さな幸せの大切さをハートフルに描く青春ラブエロストーリー】
  レーベルとしてはエンジェルコミックスの単行本ではありますが、本長編はアクションピザッツの掲載作であり、マチズモ全開でゴリゴリのハードコアエロを提供するエンジェルレーベル本流の雰囲気はなく、コンビニ誌的な穏やかさや楽しさが担保されたストーリーが楽しめます。
幼馴染の女の子と仲良しでかつセックスする関係性にありながら、前述した約束もあって二人ともが恋人関係に踏み出すことができない中、主人公はあるキッカケで知り合った大手建設会社の美人部長さんと知りあいになり、彼女の愛人的なポジションで仕事の世話をして貰ったりセックスをしたりすることになります。
FriendSex2ヒロインである珠洲葉は、主人公と美熟女さんの関係性に気付いてしまい、ちゃんと働くことになり彼女も出来た主人公の姿を見て、彼の幸せを願って関係を断ち切ろうとするものの・・・というのが終盤の展開であり、どのような展開でどのような選択を二人がするのかというのは是非作品を読んでお楽しみ下さい(←参照 二人の選択は・・・ 長編第9話「ともだちからの再スタート」より)。
  詳細は伏せますが、本作のメインテーマは、「人から与えられた幸福ではなく、小さな幸せであっても自分自身が大切なもののために、自らの足で歩むものが祝福されるべき」というものと言ってよく、紆余曲折を経て二人が掴んだ幸せは、それぞれの“小さな幸福”のために日々を生きる多くの読者を優しく励ましてくれると評し得るでしょう。
  珠洲葉ちゃんと美熟女・カレンさんとの三角関係的な側面もストーリーにはありますが、主人公を色々な面で助けることになったカレンさんは仕事にも有能であり、エッチも大好きであり、同時にかなりの善人で、主人公とヒロインとの関係性を破綻させる意図はなく、むしろ二人の仲を取り持つ様な役割を結果として果たしているのも、修羅場展開的なストレスを読み手に抱かせないことに貢献。
  ストーリー全体の流れからしてやや蛇足と感じるエピソード(第8話等)もありますが、それだけストーリー構成に余裕があるということでもあり、二人の関係性は紆余曲折を経て元の鞘に収まるものの、それが決して無駄な遠回りではなく、二人の成長につながったと思わせてくれる長編ストーリーでした。

【好対照でもありつつ共に主人公を支えるダブルヒロイン】
  1回だけストーリーの本筋とあまり絡まないサブヒロインとのエッチが描かれますが、基本的には20歳前後と思しき女子大生の珠洲葉ちゃんと有能なキャリアウーマンである30代半ば~後半程度と思しき美熟女・カレンさんのダブルヒロイン制。
前述した様に、カレンさんは主人公の恋路をむしろ応援してくれるポジションでもあるため、三角関係の緊張感はそこまで強くは無いのですが、彼女との関係を深めていく中で、主人公の珠洲葉への想いが強く再認識されていくという流れが作品の魅力の一つ。
また、主人公の視点から語られるストーリーになっていますが、無職であったり仕事でミスしたりな自分への無力感、自分はもう若くはないと感じながらも感じる過去への郷愁、そして自分の中にある本当に大切なものを噛み締める喜びなど、男性読者、特に社会人の男性の共感を呼び込みやすいキャラクターであることは一つ大きな特徴でしょう。
  明るく元気でしっかり者、おまけにエッチ大好きなメインヒロイン、やはり有能で優しく主人公を可愛がる美熟女さんは共に主人公を引っ張っていくタイプの女性キャラクターですが、大人の余裕を感じるカレンさんと、年相応な弱さや純粋さを有している珠洲葉ちゃんがそれなりに好対照となっているのも○。
FriendSex3スレンダー巨乳ボディを惜しげもなくオープンしてくれる珠洲葉ちゃんの健康的な色気と、ゴージャスなグラマラスボディなカレンさんのアダルトなお色気感も対照的な部分ではありつつ(←参照 美熟女さんのエロボディが乱れる! 長編第6話「上司の相手=俺の初仕事・・・!?」より)、年齢的な描き分けなどはそこまで明確にせず、適度なセックスアピールと端正さが同居する女体となっています。
  青年誌的なカラッと健康的な印象の絵柄は、トーンワーク等の修飾性もむしろ控えめな部類であり、強い個性や色気感などには欠けるものの、それ故幅広い層に受け入れられやすいタイプであり、単行本を通して絵柄や作画密度は安定しています。

【抽挿パートメインで適度にアタックを抑えた濡れ場】
  どちらかと言えばライトエロ系に属する掲載誌の傾向に加え、長編ストーリーとしての構築を重視するスタイルであることもあって、エロシーンの分量は平均的な水準よりも少々控えめであり、また主人公の二股?な状況などを説明するためエロシーンの分割構成なども取られるために、こってりとした濡れ場を長尺で楽しみたい諸氏には不向きなタイプ。
とは言え、幼馴染の美少女さんと気安くHできるシチュエーションや、美熟女さんが積極的に自分を求めてくれる愛人ポジションなどの棚ボタ的な幸福感をたっぷり楽しめると同時に、単なる棚ボタの状況を越えて二人が愛を交すラブラブHも終盤で味わえるなど、ラブエロ系シチュエーションの魅力は十分に織り込まれているのは大きな魅力。
FriendSex4また、登場するヒロインの数が多くないこともあって、各エピソードのエロシーンに色々と趣向の変化を付けており、エロ衣装でのコスプレ的なHや花火大会での野外セックス(←参照 長編第7話「思い出の夏祭り そして・・・」より)、年上美人さんによるご奉仕お風呂セックスに職場での秘密エッチ等々など様々なシチュエーションを用意。
  上述した様に各エロシーンの尺がそれほど長くないこともあって、前戯パートに尺を設ける余裕がなく、サクサクと抽挿パートに突入して互いに気持ちいい感覚を高めながら腰を振るピストン描写の力強さで一転突破するタイプ。穏やかな性格の主人公ですが、エロシーンでは比較的ち○こ弁慶(造語)であり、ヒロイン達を気持ちよくさせるためにも台詞回しなども含めてガンガンと攻め手に回っています。
ページ数に余裕がない中で情報量や行為の連続性を確保するため、結合部のアップ構図等も含めて小~中ゴマの使用頻度が高く、エロ演出もストーリーや絵柄の良さを殺さない程度にアタックの強さをある程度抑えたスタイルであることも加わって多少パンチの弱さは感じます。とは言え、作品全体の雰囲気としては適切な水準であり、過剰なエロ演出や強烈なエロ演出をひたすら連発する構成に食傷気味の諸氏にはむしろ好材料でしょう。
  フィニッシュまでのタメとしてはどうしても不足は感じつつも、すっかりセックスの快感に蕩けてトドメの射精でアクメを迎えるヒロインの痴態と、そこへの顔射やぶっかけも絡めた白濁液の放出は、フィニッシュシーンとしての威力が十分確保されており、明確な抜き所として設計されています。

  ストーリーの読後感が非常によく、要所要所での描写の印象深さが光っており、原作・作画の役割分担がしっかりと機能した良質な漫画作品。
がっつりとした抜きツールをお求めですと多少勧め難さはありますが、決してエロがストーリーから浮き立っておらず、程好くライトな濃さ・量のエロをお求めな諸氏にはお勧めできますよ。