AsStrategy ヨシノサツキ先生の『ばらかもん』第14巻(スクウェア・エニックス)を読みました。島で書道教室を開くことになった先生ですが、果たして上手くいくもんでしょうかね、特に月謝の設定。
エキセントリックな人物揃いということもあってか、精神的に成長中とはいえ、最年少クラスのなるちゃんが呆れたりツッコミを入れてたりという構図が微笑ましかったです。

  さて本日は、有賀冬先生の『尻戦略』(ティーアイネット)の越年へたレビューです。先生の前単行本『オナホバイバー』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
主人公の少年のお尻をめぐって美少女&美女トリオが主義をぶつけ合う大騒動&汁だくセックスがたっぷり詰まった1冊となっています。

AsStrategy1  収録作は、偶然の事故?で男性のアナル開発に興味津々な変態ガールと尻合って知り合った主人公は、彼女とのアナル開発プレイに励んでいるのを“わかもの生活指導員”なる女性に見つかり、なんとその女性も主人公のアナルを狙って彼を無理矢理エッチに・・・な中編「僕にケツバット」全5話(←参照 最初からヒロインの尻に敷かれて尻をいじられる主人公 同中編第1話より)。
収録本数は多くないものの、1話当りのページ数は42~46P(平均43P弱)とかなりボリュームがあり、単行本としての厚みも十分長編作としての読み応えは控えめ部類ではありますが、その分お尻を攻めたり攻められたりなエロシーンをたっぷりとご用意な作品構築になっています。

【善きアナル開発道と悪しきアナル開発道のドタバタバトル】
  アナル開発を求道する明るく元気な変態ガールに捕まってお尻の快感に目覚められた主人公が、少年をオモチャにする悪いお姉さんにも狙われてしまい、幼馴染の女の子と結ばれるも彼女も少年のアナル開発に理解をしめして~と三人のヒロインが主人公のアナルを愛でるという何とも特殊な人間模様が長編では描かれています。
一応は、正しい愛のあるアナル開発を目指す変態ガールと幼馴染さんとが協力し、主人公を籠絡しようとするスケベお姉さんをアナルの正道(胡乱な表現)を以てやり込めるという勧善懲悪のストーリーが骨格となっていますが、この展開自体に強い緊張感があるわけではなく、どちらかと言えばドタバタコメディ的な楽しさが先行するスタイル。
AsStrategy2この展開において、主人公も体(主にアナル)を張って勝利に貢献するわけですが、穏やかな性格もあって、エッチでは相応に奮闘するものの、変態ガールの作戦や年上美人の色香や攻めに翻弄され続けており(←参照 すっかり開発された主人公アナル 中編第5話より)、棚ボタ的な幸福感や女の子に好き放題にされてしまう倒錯性などが基調の雰囲気と評し得るでしょう。
  なお、男性側がアナルを開発されるというシチュエーションで、プレイにもしっかりとアナル攻めは反映されていますが、女性が男性を一方的に調教するという関係性としては描いておらず、変態ガールの台詞にある通り、善?側である彼女や主人公が営んでいるのはあくまで対等な関係性にあるアナルエッチなので、倒錯性や背徳感はそれほど強くなく、読み口の穏やかさに貢献する一方、美少女ヒロイン達に服従したい趣味の諸氏には物足りなさがあるかもしれません。
  終盤まで主人公を快楽責めで圧倒するお姉さんも、主人公チームの作戦によって(性的な意味でも)撃破され、改心することで主人公とのアナルエッチ仲間に参入して大団円というまとめ方となっており、前述した様に攻防劇・復讐劇としての緊迫感や深刻さは敢えて追求していない分、緩やかにフェードアウトする幕引きにしています。

【それぞれスタンスの異なるモチモチボディのトリプルヒロイン】
  偶然出会ったアナル開発大好きガールと主人公の幼馴染である少女の二人は女子大生級の美少女であり、主人公のアナルを狙うドSお姉さんは20代半ば程度のクール美女と共にトリプルヒロインの陣容を形成。
全員が積極的に主人公のアナル快感の成長に貢献してくれるヒロインですが、あくまで快感を交換しあう対等な行為として見ている明るく元気な変態ガール、少年を籠絡するためにアナルを調教するタイプのお姉さん、主人公の気持ちいいことを手伝ってあげたいという善意・優しさがベースとなる幼馴染ガールと、それぞれスタンスが異なるのは面白いところ。
また、素っ頓狂な台詞を連呼して主人公達を翻弄するものの、あくまでアナル開発の正しい道?を進もうと真摯に努力する変態ガールに、彼女と好対照なドSさを見せるお姉さん、優しく主人公をサポートする王道的な幼馴染ヒロインと、奇妙な四角関係を形成するそれぞれのヒロインのキャラクター性が明確に立っているのも美点です。
AsStrategy3  身長の低い主人公男子よりも更に背が低いながらも、柔らかお肉がたっぷり詰まったモチモチ巨乳と桃尻をお持ちなトランジスタ・グラマーな変態メガネっ子に、バスト&ヒップに程好い肉感を有しつつ、すらりとスレンダーな肢体のクール美人さん(←参照 中編第2話より)、健康的な肉感の体幹にたっぷり巨乳と安産型ヒップを備えた黒髪ロング美少女の幼馴染さんと、肢体造形に関しても三人のヒロインの間で一定の描き分けを形成。
オモチめいて柔らかいおっぱいやお尻の描写や後述する様に特徴的な液汁描写と絡めた粘膜描写など、ヒロインの肢体のもちっとした柔らかさ・弾力感が魅力的な肢体描写と言え、適度な濃密さと漫画チックな親しみ易さのある絵柄で描かれることで、程好く生々しさのある淫猥さが印象的になっていると感じます。

【主人公のアナルとち○こが気持ち良くされちゃう汁だくエロ】
  各話に十二分のボリュームがある作品構築であるため、主人公のアナルが攻められたり、アナルをいじられながら膣でもたっぷりち○こ搾り取られるダブル責めを受けたりなエロシーンをかなりの長尺で提供しており、前戯パートでの射精シーンに加えて中出し連発を強制されるなど、複数ラウンド制が徹底されたエロ展開となっています。
前述した様に、ヒロイン側のスタンスによってエロシチュエーションには一定の変化はあり、徹底して主人公に対して優位なスタンスからアナル弄りと貪りセックスを敢行するお姉さんとのセックスでは被虐的・倒錯的な雰囲気が強いですし、幼馴染ヒロインとのラブラブHでは結局幼馴染さんが主導権を握ると言え、主人公側も頑張りを見せて彼女を気持ち良くするなど、全般的に女性側が主導権を握りつつ、主人公側の攻勢の度合いはそれぞれ異なっています。
  ヒロイン側に主導権を握られて指やアナルプラグやらで菊門を穿られ、専用のオモチャをケツの穴に入れられながらち○この方も手コキやフェラ、はたまた前穴セックスなどで気持ち良くされてしまうという、男性側が前の棒と後ろの穴を同時に攻められるという構図になっていることが多く、ショタ的な可愛らしさもある主人公が強烈な快感に悶絶し、陶酔しているという描写も充実させています。
AsStrategy4男性側を気持ちよくさせていること自体に興奮するという点は3人のヒロインに共通しており、その興奮とアナル快感によっても屹立するち○こを激しい腰使いと膣の粘膜の絡みつきでたっぷりと味わう彼女達も、熱っぽい官能の表情と台詞回しを曝け出していきます(←参照 優しい幼馴染さんも思わず興奮 中編第3話より)。
  ローションプレイでのローションやじっとりと噴き出す汗や、飛び散る粘度の高い白濁液や愛液など、ドロリと濃厚な各種液汁がヒロインの豊満ボディにたっぷりと塗されてその上で男女の肢体が絡み合う描写は煽情性を大きく高める要因であり、主人公の直腸も含め、断面図や結合部アップ構図などの粘膜描写もねっとりとした液体表現と相まってエロさを大きく底上げ。
余りの気持ち良さに射精をしながらほとんど強制的にピストンを続けさせられて中出しを連発といった強力な終盤展開も魅力的で、行為の気持ち良さが特に主人公側の理性や我慢を吹っ切らせているのがパワフルと感じます。なお、最終話では主人公に全ヒロインがアナル処女を捧げるアナルセックスも相応の分量で投入されており、男のアナルだけが攻められるのはちょっと・・・という諸氏にも一定の配慮を示しています。

  変わり種の作品であることは間違いないのですが、男性主人公のアナルが開発されちゃうという(男性向けエロ漫画としては)マニアックなネタを、読み口の良さを概ね保った上でヒロインの熱っぽい痴態と共に提供する物件。倒錯性や被虐趣味の色彩を過度にしないバランス感覚はしっかりしていますが、無論、読み手の嗜好によって評価は分かれるでしょう。
個人的には、全ての元凶なポジティブ変態ガール・珠川さんのキャラの良さが読みを牽引してくれたなぁと感じております。