TrueLoveLyricism  TVアニメ版『バーナード嬢曰く。』第9話「バス停」を観ました。黒っぽい表紙、確かにオタクっぽさもあるんですが、デザイン的にカッコいいし内容もいいのが多いから仕方ないんです!!(神林と同じ病気らしい管理人
原作漫画でもそうですが、バス亭でのエピソードは二人の特別な信頼関係を物語っていて素晴らしいですね。しかし、神林さん、可愛過ぎませんかね!?

  さて本日は、美矢火先生の『純愛リリシズム』(文苑堂)の遅延へたレビューです。これが3冊目の単行本となる作家さんですね。
美少女達のミステリアスな魅力をたっぷりと香らせる純愛ストーリー&感情が激しく昂ぶるエロ描写が詰まった作品集となっています。

TrueLoveLyricism1  収録作は、サラリーマンの中年男性がある日、家出少女を親切心から保護するも、彼女は体の関係を強く求めて来て男性は倫理観からそれを拒絶しようとするも両者の関係性は不思議なバランスを取って・・・な中編「私の好きなおじさん×俺の好きな家出少女」前中後編(←参照 執拗に体のつながりを求めようとする少女 同中編作前編より)、および読み切り形式の短編6作。
1話・作当りのページ数は10~30P(平均23P強)と幅はありつつ平均値としては標準的なボリューム。中編作には続きモノとして相応の読み応えを持たせつつ、短編群は概ねコンパクトにまとまった仕様であり、その中で適度な存在感のあるエロシーンを示す作品構築となっています。

【男女双方の気持ちで語らせる純愛ストーリー】
  綺麗でエッチな美少女と同居することになる中編作を筆頭として、分かりやすい“棚ボタ”的なシチュエーションを用意していることが多いですが、その設定の安易さに依存するというよりかは、男女の関係性を丁寧に描くラブストーリーという印象が先行する作劇スタイル。
上述した様に“エロエロ美少女”との同居ライフというイージーゴーイングが可能となる設定を擁しつつ、何故彼女がそのように肉体的なつながりを必死に求めるのかという理由の紐解き、互いに行為を寄せながら男性側が簡単には踏み切れない葛藤、そして様々な過去の背景を含めた上で“エロエロ美少女”としてのヒロインを主人公側が受容・肯定し、幸福に結ばれる流れは、適度な濃度を有した情感で魅せるラブ・ロマンスと評し得るでしょう。
TrueLoveLyricism2  中編作の淫らで複雑な感情の持ち主であるヒロインを筆頭として、“異性としての理解不能性”を含めたミステリアスさを有した女性キャラクターが多く、短編群ではそれを利用してドタバタラブコメにしてみたり(←参照 短編「恋は盲目」より)、棚ボタエッチにつながったりと、中編作とはまた異なる趣向でヒロインのキャラ性を活かしていると感じます。
また、ヒロイン側のキャラが立っている分、彼女達に翻弄されるという側面がある一方で、男性側の心理描写や意思にも一定の重点が置かれている点が、単に棚ボタ的な幸福感で押し通すだけでなく、男女双方の気持ちが寄り添っていく恋愛ストーリーとしての誠実さを形成していると言えるでしょう。
  ややもするとトレンディー・ドラマ的なリア充感を含め、作品の上品さを保つ雰囲気作りは読み手、特に男性読者の好みを分ける可能性はあり、カラッと明るく楽しいラブコメとは多少異なる面白みを有する作品が多いのは確かですが、ヒロインの魅力をその複雑さも含めて十全に出しきった上で、適度なにやにや感のある読み口と平和なハッピーエンドを保っており、幅広い読者層に受け入れらると思われるストーリーテリングになっています。

【上品でミステリアスな色香を持つ柔らか巨乳の黒髪美少女&美女】

  短編「快感旅行」のキュートでちょっと小悪魔な妹ちゃんのみ低年齢層ですが、その他のヒロインはハイティーン~20歳前後と思しきJK~女子大生クラスの美少女さん達。
我儘&猪突猛進な没落お嬢様や、ボーイッシュだけど中身はピュアな乙女な元・教え子ヒロイン、可愛らしい外見ながら意外に積極的な看板娘さんに、ミステリアスな色気と爆発する勘気を抱えた美少女キャラクターなど、前述したようにちょっと不思議であったり男性の理解を超える側面を共通させつつ、多彩な設定・キャラクター性の美少女キャラクターを用意しています。
  なお、男性キャラクターについてはも、性にがっつく美少年(イケメン)、生活にくたびれつつヒロインを受け止める中年サラリーマン(イケメン)、綺麗な白髪とメガネの喫茶店マスターなおじ様(イケメン)、瓶底メガネで奥手な天才研究員(実はショタ系イケメン)と多彩なキャラデザが揃っており、女性読者の諸氏には嬉しい要素かもしれません。
TrueLoveLyricism3  短編「プレゼント」に登場するスレンダー貧~並乳ガールや、前述した短編「快感旅行」のちっこい妹ヒロインを例外としつつ、たっぷり柔らか質感と綺麗な円弧を描く美巨乳を備えたしなやかボディがヒロイン達の基本的な肢体造形となっており(←参照 たっぷりおっぱい! 短編「看板娘」より)、バスト&ヒップの柔らかさ・存在感としなやかな肢体の美しさ・華奢さがバランスよく同居。
艶やかな黒髪の表現なども含め、女体の端正な美しさを重視する描き方と言え、セックスアピール満載の肉感ボディをお求めな諸氏にはインパクトの弱さを感じられる部分はありますが、作品全体の雰囲気とはよくマッチしたキャラデザと言えるでしょう。
  初出時期によって絵柄の方向性には一定の変遷は認められ、オーソドックスなアニメ/エロゲー絵柄のキャッチーさを上品な色香や繊細な描線の印象で上書きしていく方向に絵柄が進化しており、旧プルメロ系列の一つの主流を引き継いでいる印象があります。

【技巧的なコマ構成で魅せるしなやかボディの熱っぽい痴態】
  各作品によってページ数に幅があるため、必然エロシーンの分量にも多寡の幅はありますが、基本的に濡れ場の分量は十分。ただし、ストーリー展開やエロシチュの変化を付けるため、エロシーンを分割構成していることも多いので、たっぷり長尺のエロシーンに没頭したい諸氏は要留意。
ヒロインとのセックスはせずに、彼女の性欲を満たすために自慰行為の手伝いをする・・・という中盤まで独特の展開を取る中編作や、周囲から隠れながらの羞恥系セックス、美少女ヒロインの逆レ○プ的シチュエーションなどなど、ほんのりアブノーマルな趣向も転化しつつ、基本となるのは男女双方の合意に基づく恋愛セックスとなっています。
  ページ数に余裕がない場合には前戯パートをほぼオミットして抽挿パートで構成したり、逆に前述した中編作では性器結合を伴わないオナニー&シックスナインで双方の絶頂までを描いたりと、エロシーンの構成は様々ではありますが、男女双方が互いに興奮を高めて快感に染まっていく流れは概ね共通。
TrueLoveLyricism4抽挿パートを中心として緩急をしっかり付けたエロシーンの描写と言え、しっとりとした雰囲気での愛撫やキスを連続コマで見せる等(←参照 舌が突き出されそして絡み合う 中編「私の好きなおじさん×俺の好きな家出少女」後編より)、男女双方の肌や粘膜の接触を丁寧に描写してエロ描写の臨場感を形成すると共に、強い快楽に包み込まれて感情をあらわにしながら激しいピストンを繰り出す描写もがっつり投入。
  描写を連続させる平行配置のコマや、大ゴマとカットイン的な小コマ、倒れ込む体に合わせた様なコマの配置など、画面配置は非常に技巧的で情報量や行為の勢いを描写に盛り込んでいくことに成功しているのは強く感心する点。
絵柄の性質もあってか、エロ演出としてはアタックの強い物をあまり選択しませんが、快楽と解放される心情の解放感に熱っぽく乱れるヒロイン達の美しく官能的な描写は上品でありつつ適度なインパクトを生み出しており、ぐしょ濡れま○こにたっぷり中出ししてヒロイン達がキュッと瞳を閉じて嬌声を絞り出すアクメに溺れる様を大ゴマ~1Pフルでお届けのフィニッシュまで十分な勢いとタメを作り出しています。

  エロ・シナリオ共に一定の間口の広さを確保した上で、女体描写の上品さや適度にしっとりとした雰囲気の良さを十分に生かしたエロ漫画という印象であり、この雰囲気に浸った上で美女・美少女達の熱っぽい痴態を味わいたい諸氏にお勧め。
個人的には、スレンダー並乳&黒髪ショートなサバサバ系ガールが乙女の恥じらいを見せながら初エッチな短編「プレゼント」が最愛でございます。