RemainsOfWarriorsNightmare 市川春子先生の『宝石の国』第6巻(講談社)を読みました。いくら体は再生できたとしても心は「再生」することはできないことを痛切に感じさせ、立ち直ったと思いきやフォスの体に再び大きな試練が・・・。再生したとして、今さらの疑問ではあるのですが、それは本当にフォスなんですかね?
今回、戦闘シーンが多かったので、宝石達が壊れるグロテスクでありつつ美しい絵が堪能できました。

  さて本日は、ゆたかめ先生の初単行本『つわもの共が悪夢のあと』(キルタイムコミュニケーション)のへたレビューです。このタイトルは江戸時代のハイクマスターであるマツオ・バショーのハイクをもじったもの!ポエット!!
多彩なファンタジー設定で魅せる王道のファンタジーヒロイン凌辱エロが楽しめる作品集となっています。

RemainsOfWarriorsNightmare1  収録作は、強力なエイリアンの侵攻により地獄の戦場と化した地球において、とあるシステムで異星人に対抗できる特殊な装備をまとった少女達が戦場を駆けるも、彼女達は異星人たちの罠に嵌り~な中編「生死の境界線」全3話(←参照 罠に嵌った少女戦士達 同中編第1話より)+描き下ろしの幕間劇(8P)、および読み切り形式の短編5作+描き下ろしおまけ漫画(2P)。
なお、短編「姫騎士の罰」「亡国皇妃の異端審問」「堕ちる心、穢す肢体」については同一世界を舞台にした作品となっており、ある程度話のつながりはある模様。
描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数は16~27P(平均22P弱)とキルタイム系としては標準を上回るボリュームで推移。シナリオにもある程度の存在感を持たせており、その上でエロメインの明確な抜きツールとしてのコンストラクションを示しています。

【設定の面白さで魅せるオーソドックスなファンタジー凌辱】
  各作品の骨格は、キルタイム系王道のファンタジー凌辱エロであり、高い戦闘能力を発揮する女兵士やエルフの狩人、はたまた地位の高い皇妃や姫騎士などが怪物や悪漢に敗れたり罠にハメられたりして屈辱の快楽地獄に~というお約束のシークエンスを提供しています。
RemainsOfWarriorsNightmare2その上で、相応にSFの体裁を有している中編作や、王道の剣と魔法のRPG的世界観の上記短編3作品(←参照 囚われの皇妃が敵国の観衆の前で凌辱ショーに 短編「亡国皇妃の異端審問」より)、大正~昭和初期の日本風世界観の伝奇ファンタジーである短編「救国の孕み袋」、西部劇と性転換シチュを組み合わせた異色の世界観な短編「ビリー・ザ・キッド 汚れた英雄」など、各作品のファンタジー設定が多彩であることが単行本としての面白さに直結。
中編作は、受胎することで体に宿した生命のエネルギーを利用して異星人と戦う少女達という、SF漫画の傑作『WOMBS』(白井弓子, 小学館)を思わせるSF設定が魅力であり、基地では受胎のためと称して男性の慰みものとされ続け、敵に捕まった後に今度は異星人の子を孕ませられるという悲劇が待ち受けます。
守るべき味方(の一部)からも利用され、敵にも利用され、しかも同じ様な一方的な孕ませ凌辱を受けるいう絶望的な状況の中、同じ境遇にある少女達が絆を取り戻し、苦難の中で得た力を糧に彼女達自身のために戦うことを選択するようになる終盤の展開は、構成の都合上“俺達の戦いはこれからだ!”的なラストになっているのが少々残念ですが、ストーリーとしてしっかりドラマの盛り上げは図っていて非常に好印象。
  その他の作品についてもストレートな凌辱エロで貫徹していますが、ヒロイン側の意志や自我を崩壊させるケースは少ない点が大きな特徴であり、ある者は復讐を誓って行動し、ある者は新たな快楽を追い求め、ある者は生まされた子への愛情と自らの境遇の悲哀に板挟みになりと、彼女達自身の感情や意志が残っている故に各作品のラストをより印象深いものにしていると評し得るでしょう。

【たっぷりバスト&ヒップなファンタジー美少女ヒロイン達】
  エルフやキツネ耳の亜人などファンタジー設定のキャラクターも多く、年齢層を明確に示す要素はあまりないですが、外見としてはハイティーン級の美少女~20代半ばくらいの美人さんといったヒロインで構成されています。
RemainsOfWarriorsNightmare3前述した通りに多彩なファンタジー設定を擁しているため、エイリアンと戦う特殊スーツ(もちろんお肌にピッチリだ!)を着用した女兵士や、モンスター討伐に向かった甲冑を纏う姫騎士、心優しいダークエルフの少女に(←参照 肉人形に洗脳されてしまったダークエルフ 短編「堕ちる心、穢す肢体」より)、古風な話し言葉をつかうキツネ耳&モフモフキツネ尻尾の亜人さんに、はたまた殺したネイティブアメリカンの呪いにより女性に性転換した西武劇ガンマン(ビリー・ザ・キッド)など、ヒロインの設定も様々。
また、それぞれの世界観やキャラ設定に合った服装や装備、はたまたエロアイテムなどを投入しているのも、ヒロインのキャラデザインやエロの趣向の多彩さに寄与しています。
  中編作のメインヒロインであるカチューシャのように身長が低めでおっぱいサイズも控えめというタイプのキャラクターも存在しますが、メインとなるのはたっぷりサイズの巨乳とボリューミィな桃尻を健康的な肉感の体幹に組み合わせたグラマラスな女体。
肢体設計そのものに明確な特徴があるタイプではありませんが、各種ファンタジー衣装に彩られたバスト&ヒップの直球のエロさ・存在感をエロ描写に生かしています。
  初単行本ということもあって、描線のコントロールの乱れや構図の硬直感が認められることも時々ありますが、オーセンティックな二次元絵柄は概ね安定しており、背景やキャラ描写などの各種描写に十分な描き込みの密度を載せているのは明確に美点と言えます。

【特殊プレイも多彩に用意してヒロインのメス堕ち変遷を活写】
  作品の世界設定で面白みを出し、中編作やオムニバス形式に近い短編3作では一定のストーリー性を備えていますが、前述した通りに抜きツールとしての構成が明確であり、ヒロイン達がメス堕ちしていく過程をたっぷりお届けなち○こフレンドリーな作品集
ファンタジー作品らしく、オークや触手などによる異種姦や魔術による洗脳調教、女性への性転換+制裁凌辱など、現実世界では実現不可能なプレイ・シチュエーションを各種用意しているのはこのサブジャンルの大きな魅力であり、また設定として重要な要素となる中編作を筆頭に孕ませ要素を含んだエロシチュ・プレイが多いことも特徴的です。
  エロ展開序盤では気高さや意志の強さがあるヒロイン達が、卑怯な罠や凌辱に対して明確な抵抗を示したり、性行為への嫌悪感や望まぬ妊娠への拒否感をあらわにしており、それを暴力的な快楽で一方的に蹂躙していく嗜虐性を喚起。
RemainsOfWarriorsNightmare4もちろん、それらの抵抗や嫌悪を快楽によって上書きされてしまい、体が完全に堕ちてしまった後は、瞳の中にハートマークを浮かべた陶酔の表情で半狂乱の喘ぎ声と更なる快楽を求めるエロ台詞を連呼するだらしのない痴態を曝け出すことで前半の様子とのコントラストをしっかりと形成しています(←参照 メス堕ちダブルアクメ! 中編「生死の境界線」第3話より)。
  初出時期によって各コマにおける密度の打ち出し方に巧拙の変化を感じることはありますが、前述した熱狂的な痴態描写を加えつつ、激しい乳揺れや尻を突き出された屈辱的なポージングなど、エロボディの存在感を活かした構図、剛直にめいっぱい押し広げられる結合部を見せ付ける構図などのアタックの強さで勢いよくエロシーンを進行させます。
ヒロイン側がメス堕ちする前とその後で快楽の虜になっている両方の状態で中出しを決め込んだり、竿役を変更して中出しを連発したりと、複数ラウンド制を徹底してそれぞれ味わいの異なる種付け膣内射精を投入しているのも実用性を押し高めており、アクメ感覚に飲み込まれながら子宮内に白濁液を受けるヒロイン達のハードな痴態をがっつり提供して〆ています。

  キルタイム系ファンタジー凌辱エロとしての王道的な魅力をしっかりと押さえつつ、多彩な設定の面白さを確たる魅力としている新人作家さんであるなと感じました。
管理人は心優しいダークエルフさんが悪い魔導師に捕まって洗脳調教されちゃう短編「堕ちる心、穢す肢体」と妖狐な亜人さんを孕まセックスな短編「救国の孕み袋」に愚息が大変お世話になりました。