2021年02月

伊藤エイト『こころのこり』

TheRegret TVアニメ版『ウマ娘 プリティーダービー Season2』第5話「無敗と連覇」を観ました。レースなのでどちらかが勝つものなのですが、テイオーもマックイーンもどちらも勝って欲しいという勝負でした。それでも、何度でも立ち上がることをテイオーに期待できることの嬉しさとでもいいましょうか。
どうした急に!?の眼鏡オタク風モブ氏の唐突な早口語り、なんとなく他人と思えませんな(苦笑

 さて本日は、伊藤エイト先生の『こころのこり』(ジーオーティー)の遅延へたレビューです。先生の前単行本『それでも愛しい彼女たち』(ワニマガジン社)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
もっちり肉感ボディの美女&美少女との背徳&倒錯のエロ模様が多彩に詰まった作品集となっています。

TheRegret1 収録作は、新居を建てた夫婦のお祝いにやってきた大学時代の恩師である外山は、かつて妻である恵美からの告白を既婚者である故に断ったのであるが、独身となったこともあって告白のことを蒸し返し、二人にとっての“心残り”を埋めようと一夜の関係を持つのであるが、恵美の気持ちはそれだけでは収まらず…な中編「こころのこり」全4話(←参照 二人にとって忘れられない“断絶”であったが…? 同中編第1話より)、および読み切り形式の短編・掌編4作。
フルカラー掌編「地味妻の暴かれる過去」(4P)を除き、1話・作当りのページ数は20~32P(平均24P強)と中の上クラスのボリュームで推移。ヘヴィな読書感の中編と、話としてはコンパクトな短編群でストーリーの存在感には差もありつつ、共に十分なボリューム感のエロシーンが用意されています。

【男女の複雑な情念がうごめく背徳のエロ模様】
 明るいラブコメ系と重苦しい寝取られ展開の両方を得意とする作家さんであって、今単行本でもどちらの作風も存在しますが、タイトル中編「こころのこり」を筆頭としてインモラル系の作品がメイン
 中編は、幸福な夫婦生活を送っていたものの、妻の心の中に残っていた寝取り側の男性教授への恋愛感情が再燃し、かつての恋愛感情が満たされ、また寝取り側との(旦那とのそれを上回る)強烈な性的快感を得ることで、その心身を寝取り側に明け渡してしまうという寝取られ系として王道の展開を用意。
TheRegret2ヒロインの日常が犯され続ける中で、寝取られる側の旦那・隆馬は疑念を抱いて真相を突き止めるべく行動を開始しており、寝取られ展開に対して無力な存在ではないのですが、事実に気付いた時には既に遅く(←参照 二人の幸福な新居は既に外山に侵犯されていたことに気付く 中編第3話より)、また彼の行動が隆馬の中に芽生えた性癖に由来するものであって、ヒロイン自身に対して向き合えなかったために、むしろ“寝取られ”を決定づける方向に作用してしまうという皮肉な展開で、重苦しさを形成。
 この(寝取られ側にとって)絶望感のある展開で一度は3話分としてまとめつつ、三者の思惑や意志が改めて絡まり合って決着へと向かう第4話が追加として描かれており、それぞれが素直な感情を打ち明けた時に彼ら彼女らがどうなるかは、是非ご自分の目で確かめて頂きたいところ。
 短編群については、明確に寝取りモノではありつつ、欲求不満な叔母さん側が積極的なこともあって比較的穏やかな雰囲気の短編「伯父の妻」、幼馴染に彼氏が出来てセックスしまくりな状態を盗撮しつつ、その状況に嫉妬して彼女を睡姦してしまうというBSS的な要素と寝取り的な要素が混交する短編「幼馴染のアイツに俺が欲情するワケない」などは明確にインモラル系。
一方で、強気で肉食系の先輩美人の性欲処理に強引に付き合わされる(男性にとっての)被虐的な要素もありつつ総体としてはラブコメ的である短編「元ヤン女と舎弟男」、デリヘルを呼んだらクールで仕事の出来る職場の同僚美人が来ちゃって、普段のストレスをぶつけちゃう短編「派遣さんは事務的」などは、エロの強引さや倒錯性はありつつ、平和な雰囲気にまとめています。

【肢体全体に肉感の強さがある巨乳&デカ尻ボディ】
 女子校生級の美少女から40手前の美熟女ヒロインまで女性キャラの年齢層は幅広く、今単行本でエロシーンの分量としても中核となる中編のヒロイン・恵美さんが20代後半程度と思われます。
 愛する旦那とかつて恋焦がれた男性との間で板挟みになって心を乱しつつ、次第に後者へと傾いていく心情を王道的な展開で追わせる中編の人妻ヒロイン、彼氏とのセックスを聞いて急に異性としてに認識し始めてしまう快活な幼馴染ヒロイン、穏やかな性格ながら旦那の年もあって夜の営みが欲求不満気味の伯母さんヒロイン、デリヘル嬢として主人公のエロエロな指示を受けることになるクール鉄仮面系有能美人さん、男勝りで性的に肉食系の元ヤンな先輩と、ヒロイン陣はキャッチーな属性を含めて、多彩でかつ分かり易いキャラクター性に仕上げられています。
 寝取られ側の旦那の心理にもしっかりフォーカスした中編を含め、男性側の描写に一定の重要性があることは特徴であって、中編では寝取られる側の疑念や焦燥、芽生えていく性癖に敗北の絶望感などが重要になっていますし、短編群でも嫉妬や寝取り側としてのある種の優越感、歪な性欲の向け方などがエロシチュと密接に結びついています。
TheRegret3 清楚系黒髪美人、金髪そばかすガール、年増感のある顔の造作な美熟女、いかにも気の強そうな眼光のそばかす元ヤン美人とキャラデザインは様々ですが、女体造形としてはもっちり弾力の巨乳&安産型ヒップを備えた豊満ボディであって、バスト&ヒップの存在感を強く打ち出します(←参照 デカ尻!! 短編「元ヤン女と舎弟男」より)。
肢体全体にも柔肉を適度に盛っており、旧来のエロ劇画的な豊満さも感じさせますが、絵柄の性質もあってクドさや重さは上手く排したスタイル。程好く大粒な乳首に、ぷっくりと膨れる乳輪、濃いめの陰毛を標準搭載の股間など、体パーツ描写にも適度に濃い淫猥さを持たせています。
 くっきりとした太めの描線が特徴的であり、程好い密度を有しつつ絵柄の方向性は漫画チックな親しみがあるタイプ。表紙絵とは完全互換で単行本を通して安定しているのも安心材料です。

【背徳感のあるエロシチュ&豊満ボディへのパワフルピストン】
 作品によってエロシーンのボリューム感には幅があり、長めの作品では展開に合わせて複数のエロシチュを入れ込んだ分割構成ということもありますが、いずれにしても抜きツールとして十分な尺の濡れ場を用意。
TheRegret4 一貫して寝取られ展開である中編、幼馴染の彼氏とのセックスでの喘ぎ声を盗聴し、それを再生しながら睡眠薬を盛った彼女を睡眠姦するという二重三重の倒錯性とねじれた感情のエロシチュが描かれる短編「幼馴染のアイツに俺が欲情するワケない」(←参照 このアイディアはスゴイと思いました 同短編より)、主人公にセックスの相手をさせつつ終盤では男性を押さえこんでガツガツ腰を振る搾精セックスを展開する女性上位シチュの短編「元ヤン女と舎弟男」、憧れの美人叔母さんとのセックスを続ける日々から寝ている伯父さんの横で征服セックスな寝取り系シチュな短編「伯父の妻」など、背徳感や倒錯性のあるエロシチュを様々に揃えています。
 シチュエーションやエロ展開の構成に依るところはありつつ、ヒロインの性感帯をねっとり愛撫したり、バキューム気味のフェラからの射精であったりな前戯パートは短めにまとめることが多く、その分、抽挿パートをたっぷりの尺でという組み立てがメイン。
 この抽挿パートにおいては、重たげに揺れる巨乳、後ろからのショットで突き出されるように描かれる巨尻、結合部から愛液が溢れ出す肉厚の秘所と、女体そのものの存在感やもっちり柔らかな質感を前面に押し出した画面が続き、強い語感の抽挿音で肉体が激しくぶつかり合う肉弾ファックを表現。
 熱い吐息を漏らし、顔を真っ赤に紅潮させた官能フェイスやハートマーク付きの熱情的な台詞表現など、ヒロイン側の痴態描写に濃厚さを打ち出しつつ、あまり過剰な表現はしないスタイルであり、男性側のリアクション、特に台詞や心情描写の存在感が比較的強いのも特色です。
 ストーリー展開の必要上、ゴム付きセックスや外出しが描かれることも多いですが、その場合でも特に終盤でのトドメ、或いは精神的な一線を越えてしまうものとしての中出しフィニッシュを投入することが多く、ビクビクとアクメ痙攣しながら乱れた嬌声を叫び、大股開きで結合部を見せ付ける大ゴマでハイカロリーに〆ています。

 寝取られ/寝取り系としてインモラル系に振ってきた印象ですが、特に中編「こころのこり」は続き物としてしっかり読ませる技量を感じさせる作品でした。
抜き的にも中編は良かったですが、主人公の嫉妬や鬱積した性欲が絡まり合って特殊なエロシチュに突入する短編「幼馴染のアイツに俺が欲情するワケない」が特にお気に入りでございます。

南乃さざん『ずりちちヘブン!!』

HeavenBetweenBoobs 武田一義先生(原案協力:平塚柾緒氏)の『ペリリュー 楽園のゲルニカ』第10巻(白泉社)を読みました。吉敷と田丸の投降への逃亡、成功するにしろ失敗するにしろ、まさかこんなことが起こるとはいう事態を迎えてしまい、小杉伍長も含めてなんとも悲しい結果になってしまいました。二人が一緒にいて同じ虹を見ることが出来ないことを示すラストが切ないですね。

 さて本日は、南乃さざん先生の『ずりちちヘブン!!』(ワニマガジン社)のへたレビューです。先生の前単行本『むちちち❤』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
充実のパイズリも含めてもっちり弾力の爆乳を満喫するパワフルHをドタバタコメディと共にお届けな作品集となっています。

HeavenBetweenBoobs1 収録作は、パチンコのせいで常に金欠なヒロインはバイト先の同僚である主人公に、エッチなくじ(有料)を引かせて金を巻き上げることを思いついたが、次第にくじの内容はエスカレートしていき…?な短編「くじむちゅー❤」(←参照 最初は脱衣くじだったが…? 同短編より)+おまけ前日談(6P)、および独立した短編7作+各作品のヒロインが集合しての描き下ろしパイズリ三昧漫画(4P)。
描き下ろし作品と上述のおまけ前日談を除き、1作当りのページ数は8~30P(平均20P強)と幅がありつつ、平均値としては中の下クラスです。作品構築は、軽い読み口のシナリオワークと適度なボリューム感とアタックのエロシーンとの組み合わせで安定しています。

【いい意味であっけらかんとした雰囲気のラブコメ・エロコメ】
 作劇の方向性としてはラブコメ、エロコメ系統であり、アブノーマルな趣向を主にエロの面で織り込むことはあっても、話としての軽さや明るさを保つスタイルと言えるでしょう。
HeavenBetweenBoobs2 黒ギャルさんがビッチとしての誇りにかけて、真面目な堅物として有名な男子をメロメロに出来るか挑む短編「ビッチ性豪イッパツ勝負!」(←参照 逆バニー衣装でヒップ顔面押し付け攻撃だ!! 同短編より)、お金欲しさにエッチなくじを引かせて各種プレイに励む短編「くじむちゅー❤」、パートナーの男性の汗臭さが大好きで発掘作業の後にそのままセックスをヒロインの方から始めちゃう短編「シエル教授の女体調査報告書」と、ヒロイン側がセックスに積極的である故の、棚ボタ的であったり(男性にとって)受動的であったりな幸福感のある展開を多く用意。
 これらの作品とは逆に、酔っ払いのおじさんがJKヒロインにセクハラしたり(短編「誘惑シャープアイズ」)、美人人妻さんが仮眠しているところに職場の上司が悪戯をしたりと(短編「私は寝てるだけ」)、男性側の一方的な欲望でエロシーンへ雪崩れ込んでいくケースもありますが、実はヒロイン側がそうなるように仕向けていたり、ヒロイン側も行為に加担したりと積極性を発揮していく展開につながっており、コミカルなオチで平和にまとめています。
 また、怖がりなのにオカルト動画を配信しているヒロインが廃墟探索中になんのかんので壁尻シチュエーションになってしまう短編「【閲覧注意】絶対イっちゃダメ!」や、自分以外の女性をナンパした彼氏君を手錠で拘束してお仕置き搾精Hな短編「オシオキTITY FUCK」など、アブノーマル系のエロシチュであってもコミカルな展開の中に位置づけて、倒錯性としての暗さを排しているのも特色でしょう。
 総じてシチュエーションありき、おっぱいありきの作品構築であって、ストーリー性そのものはかなり目立たないのですが、賑やかな印象や軽い印象を保ってエロシーンの前後を整えてくれる作劇はおっぱいラブコメ・エロコメとして好適なものであると言えるでしょう。

【多彩なキャラデザで爆乳&巨尻のグラマラスボディが勢揃い】
 20代後半~30代前半程度と思しきアダルト美人さんも2名程おりつつ、女子校生~女子大生クラスの女の子がメイン。
 眼光の強烈な鋭さで男性から異性として認識されないことがコンプレックスで暴走気味な女の子、ビッチとしての自負がある黒ギャルさん、色々と無軌道なヤンキーガール、怖がりなのにオカルト動画配信をしている女の子、快感に流されちゃう人妻ヒロインに、主人公とラブラブな汗臭フェチな考古学者などなど、漫画チックに楽しいキャラ造形やエロ漫画的にポピュラーな要素を持ったヒロインを多彩に用意しています。
設定の多彩さもあって、プリン頭のヤンキーガール、こんがり焼いた肌と派手な容姿の黒ギャルさん、糸目のおっとり美人人妻、金髪眼鏡な外国人教授、メカクレキャラかと思いきや鋭い眼光の釣り目な制服美少女など、キャラデザの多彩さも華やかな印象を増す要因でしょう。
HeavenBetweenBoobs3 ボディデザインとしては、時に頭のサイズを上回る爆乳の存在感が圧倒的であり、単行本タイトルにある通りに充実させたパイズリ描写では男性のち○こを丸ごと包み込んでしまう程(←参照 圧倒的バストサイズによる乳圧!! 短編「オシオキTITY FUCK」より)。また、ヒップもバストに負けず劣らずかなり肉感が強く、乳&尻の主張が非常に強いこともあって、ストレートなエロさを叩き出していますが、均整のとれたモデル体型的なスレンダー巨乳をお求めな諸氏は要留意。
 バストサイズに比例して大粒な乳首が爆乳のエロさを高めていますが、粘膜描写等の体パーツ描写は淫猥さがあっさりとした描き方であって、乳&尻の強い存在感に特化した女体造形とも言えるでしょう。
 アニメ/エロゲー絵柄的なキャッチーさのある絵柄は、幅広い層にとって親しみやすいものであり、ヒロイン達のエロさと可愛らしさを両立させています。絵柄および作画密度が単行本を通して安定していることも加点材料と言えます。

【充実のパイズリ描写&迫力のある乳揺れ演出】
 ページ数に幅がある分、量的に物足りなさのあるケースからたっぷり長尺のケースまでエロシーンの分量には幅がありますが、平均としては標準的なボリューム感を備えており、前述したドスケベ肉感ボディの存在感で質的な満腹感を形成。
 目付きがキツイヒロインとの目隠しプレイ、黒ギャルさんによるエロコスプレ挑発セックスバトル、ドタバタ展開から突入していく壁尻シチュ&スパンキングセックス、ショタ系の彼氏君が彼女さんによるお仕置きされちゃう拘束セックス、睡姦シチュに恋人同士の熱烈恋愛セックスと、アブノーマル系の要素を持つものも含め、エロシチュは多彩です。
 前戯パートの尺を長く取ることが多く、爆乳のお肉にち○こが包み込まれ、谷間での発射に導かれるパイズリ描写を全作品で投入(後戯シーンに投入するケースを含む)。なお、着衣パイズリ、縦ズリに馬乗りパイズリなど、パイズリにおいても色々なタイプを用意。
HeavenBetweenBoobs4 乳揉みに乳吸い、フェラや尻コキなど他のプレイも前戯パートに合わせて投入することが多く、量的に抽挿パートを圧迫してしまうケースもありますが、抽挿パートにおいてもおっぱい描写の充実が特徴的であって、重たげにゆさゆさ揺れたり、突き込みに合わせてド派手な揺れを示したり(←参照 迫力の左右別周期乳揺れ! 短編「私は寝てるだけ」より)、鷲掴みにされて柔らかく変形したりと、その視覚的アピールを更に高めています。
おっぱい描写の方が優先されてはいますが、もっちり巨尻にも適度に存在感を持たせていますし、男性の体躯に適度な存在感を持たせてこの豊満ボディとの密着感を形成しているのは実用性を押し上げる要因でしょう。
 加えて、熱っぽく蕩けた表情に乳揺れを含めて程好くマッシブな擬音、思わず漏れ出る嬌声と、エロ演出は濃過ぎず薄過ぎずのバランスを形成。おっぱいメインということもあって全般的に結合部アップ描写や断面図にはそこまで重点を置かず、フィニッシュシーンでも、王道の白濁液が溢れ出す結合部見せつけ構図のこともありつつ、むしろ爆乳とアクメフェイスの組み合わせを見せる構図にしていることもしばしばあります。

 柔らか弾力な爆乳の魅力、漫画チックに楽しいヒロインのキャラ造形、適度なアタック&濃度のエロ描写と、おっぱいラブコメ・エロコメの鉄板の魅力を備えた作品集と言えるでしょう。
個人的には、逆バニーコスプレの黒ギャルさんとの棚ボタ的なセックスバトルを楽しめる短編「ビッチ性豪イッパツ勝負!」が特にお気に入りでございます。

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