2020年12月

2020年私的ベスト10

 どうも、当ブログ管理人のへどばんです。2020年最後の更新は、毎年恒例の年間ベスト10の記事となります。結果として“新型コロナ一色な年”になってしまった2020年ですが、来年には落ち着いてエロ漫画を楽しめるようになってほしいものだと思います。

 2020年の年間レビュー冊数は266冊(越年レビュー含む)と昨年より減りましたが、今年も250冊以上のレビューを書けたのは良かったと感じております。このまま順調にレビューを書いていけば、来年中ごろには単行本レビュー累計3000冊を達成できるであろうと思われます。
 そういった累計が何冊であろうと、個々の作品としっかりと向き合うことこそがレビューでは大切なわけですが、年間ベストの選出や短評はまたそれとは異なる趣向と言いますか、普段とは異なる評価軸みたいなものがあって、未だに慣れませんし苦労もしますが、年末恒例の、自分にとっても楽しい“イベント”であるなとも感じております。

 毎年の表記となりますが、当記事では、ストーリーの面白さやエロシーンの実用性、登場キャラクターの魅力など、エロ漫画としての様々な側面における魅力を総合して評価し、あくまで私個人にとってのベスト10として選出しております。
 ランクインした各作品の詳細なレビューは、それぞれのリンク先にある該当作のレビュー記事をご参照下さい。当記事内では、主に雑感やランクインの理由等を記しておきます。
それでは、本年も実に多様であったエロ漫画作品の中で、管理人が特にお勧めな10冊(+α)を挙げさせて頂きます。

特別賞 藤丸『ユアソング』(ワニマガジン社)
YourSong 2019年末に発売された単行本で、昨年中にレビュー出来ていれば2019年のベスト10に、ベスト10はその年に発売された作品から選ぶというレギュレーションがなければ2020年のベスト10の、それぞれベスト3に入ったであろう珠玉の短編集にして一大長編でもある1冊。越年レビューになったのを後悔していますが、せめて特別賞にということです。→単行本レビュー

10位 蒼井ミハル『キミとシたいお姉さん』(ワニマガジン社)
TheTasteOfHoney 著者3冊目にして初ランクイン。絵柄も作劇も繊細さが魅力であって、もどかしい感情で読ませながら、柔らか女体の官能性によって抜きツールとしての満足感も高い1冊。そのスタイル自体は快楽天系列らしい“手堅さ”のある構築とも言えるのですが、その上で作家としての個性がしっかりと感じられる作風であるのが魅力と言えるでしょう。→単行本レビュー

9位 煌野一人『千年隷嬢』(キルタイムコミュニケーション) 
SlaveLadiesIn1000years 著者4冊目にして2回目のランクイン。石化やスライム姦、丸呑みにオナホ化等々、ファンタジー凌辱系において先鋭化していくアブノーマル系ジャンルを担う作家さんであり、特殊な状況と強烈な快感の組み合わせは圧巻。一方で、メインの中編は強いヒロインを快楽で屈服させるという構図ではありつつ、よりポジティブなハーレムとしてのウハウハ感があって、作風に幅を持たせてきた4冊目。→単行本レビュー

8位 黒青郎君『永世流転』(茜新社)
EternalStream 日本国内では初単行本であり、初ランクイン。近年、エロ漫画ジャンルにおいて海外出身の作家さんの活躍が広がってきましたが、その中の一人。口リBBAといういかにも日本のオタクコンテンツ的なキャラ属性を用いながら、中華オカルトファンタジーという独自性を明確な軸としており、それらが合わさっての漫画としての豊潤な魅力があります。2巻が非常に楽しみですが、1巻だけでもその魅力は十二分に伝わりました。→単行本レビュー

7位 スミヤ『オートマチック・ガール』(ワニマガジン社) 
MyAutomaticMaiden 著者7冊目。これまでも年間ランキング候補にはしばしば入っていたのですが、今回初ランクインとなりました。洒落た雰囲気を醸し出す作劇&絵柄の魅力はそのままに、話の構成の上手さが今回は際立った印象ですし、抜きツールとしての満腹感も適度に強く仕上がっています。作劇・作画の個々の要素は決して特殊ではない一方で、総和としての独自性を感じさせますし、そのスタイルでの積み上げを感じさせる最新刊です。→単行本レビュー

6位 水龍敬『MC学園 完全版』(コアマガジン)
MCHighSchool 著者3冊目(共著除く)にして初ランクイン。性の解放を楽しむ(架空の)テーマパーク“水龍敬ランド”で有名な作家さんですが、こちらも“場の設定”が非常に効果的であった作品でした。美少女キャラがお下品痴態を曝け出して乱れまくる様子をたっぷり提供する抜きツールでありながら、長編全体としての緊張感や読み応えが保たれており、じっくり読めてがっつり使えるという“ストーリーエロ漫画”として理想的な構築と言えます。→単行本レビュー

5位 もみやま『おっぱいスイッチ』(ティーアイネット) 
BustySwitch 著者4冊目にして2回目のランクイン(2年連続ランクイン)。柔らかおっぱいの洪水に飲み込まれるおっぱいいっぱいのハーレムもの。「そうは言っても一度に揉めるのは二人のおっぱいまでじゃん」などと思う読者諸氏は是非読んでみて下さい。如何におっぱいの感触を同時に多数味わうかのミラクルプレイが連発されます。おっぱい一点突破ではありますが、それで十二分に勝負できる熱量やアイディアを感じさせる作品と言えます。→単行本レビュー

4位 赤月みゅうと『異世界ハーレムパラダイス』(ティーアイネット)
HaremParadiseInAnotherWorldF 著者11冊目および12冊目。当ブログの年間ランキングの常連であり、今回は7回目のランクイン。長編全体としての構成力、多数のヒロインが登場する大ハーレムものという従来の魅力を踏襲しつつ、異世界まるごと子作りハーレムという壮大なスケール感を打ち出してきたのもすごいですし、それがストーリー全体とちゃんと結びついているのも見事です。→単行本レビュー

3位 アシオミマサト『記憶凌辱』(ティーアイネット)
MemoryGame 著者12冊目にして4回目のランクイン。ギミックの使い方の上手さに定評がある作家さんですが、今回はVRという現代らしいギミックを用いつつ時間遡行というSF的な設定を絡めています。特に主人公の設定が明らかになる終盤の展開には唸らされました。端正な印象でありつつも程好く粗さや乱れを含む絵柄のユニークな魅力、絵柄との適度なギャップのある痴態描写の濃厚感と実用性の高さも魅力的です。→単行本レビュー

2位 べろせ『べろまん2』(茜新社) 
BeromanSecond 著者2冊目にして初ランクイン。初単行本に続いてセルフタイトルなのですが、なるほど、この作家さんならではという作品であり、また『コミッAOHA』の誌風を代表する作家さんだなと改めて感じます。前単行本の短編の世界観を広げた長編は、波乱万丈のロードムービー的な魅力がありますし、ラストは噛み締める良さがあります。ひげた先生とどちらを入れるかで悩みましたが、2冊目として作画・作劇が磨かれた印象があるこちらをチョイス。→単行本レビュー

1位 鈴木狂太郎『窓際のタバ子さん』(ヒット出版社) 
SmokingGirlAtTheWindow 著者8冊目にして4回目のランクインであり、初の1位。弱い者、虐げられた者への共存による救済はこの作家さんの作品で頻出するテーマではありますが、タイトル長編はそれを見事に描き切った作品であり、ストーリーのドラマチックな構成、小道具や空間の使い方の上手さ、感情の奔流を打ち出す激しいセックス描写がいずれも光っています。本年だけでなく“オールタイム・ベスト”と評し得る1冊。→単行本レビュー

 以上10作品が、私個人が選出した2020年のベスト10+αとなります。斯様に振り返ってみると今年も面白い作品が沢山あったなと改めて感心致します。選出した作品の作風の幅は広いので、読者諸氏にとっての合う・合わないは様々だとは思いますが、エロ漫画選びの参考になったり、名作を思い返す楽しみがあったりすれば書き手としては幸いです。
今年は10冊中5冊が初ライクインですが、黒青郎君先生のように初単行本から傑出したものを見せて初ランクインというケースもあれば、キャリアの中で円熟味を増したと感じて選出させて頂いたスミヤ先生というケースもあります。また、結果として、新鋭から中堅、ベテランまで幅広い選出となったと感じます。
来年も多彩な作品を楽しみ、またその魅力を読者諸氏に提示できるレビューが書けますよう、精進して参りたいなとランキング記事を書きながら思いました。

年末に際しまして、本年に当ブログで取り上げた全ての作品、その作家様および出版社様に対し、心からの謝意と敬意を表しますと共に、当ブログの読者諸氏の御愛読に対し、管理人より改めて厚く御礼を申し上げます。
 2021年も素敵な作品に沢山出会えることと、エロ漫画を愛する全ての方々に幸多い一年であることを祈りまして

一エロ漫画愛好家 へどばん拝

伊丹『フタナリおチ×ポコレクション』

FutanariDickCollection アサイ先生の『木根さんの1人でキネマ』第7巻(白泉社)を読みました。佐藤さんのなんでも「シックス・センス」扱いの言動連発に笑いましたが、どんでん返しのある映画はどんでん返しがあるよという前提で見ると基本的には駄目なんですよね…。スターウォーズ大好きおじさん達(+妙齢のオタサーの姫)の姿は頼もしくもあり、また自戒にもせんとな…と思いました(おじさんなので

 さて本日は、伊丹先生の『フタナリおチ×ポコレクション』(キルタイムコミュニケーション)のへたレビューです。先生の前単行本(初単行本)『まんキツ❤ぱこライフ』(エンジェル出版)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
ハイテンションに突き進む特大フタナリちんぽ狂いな性の狂乱が詰まった1冊となっています。

FutanariDickCollection1 収録作は、女装男子である漫研部員・黒猪は後輩でギャル、そして壁サー主であるフタナリガール・丼部さんに自作のBL漫画における男性器描写のクオリティの低さを指摘され、資料として魅せて貰ったその逞しい女の子チンポの虜となってしまうのだが…な中編「ヲタサーのギャルVSボク」シリーズ全3話(←参照 “女の子のおちんぽ!!” 同中編第1話より)+描き下ろし後日談(10P)、および読み切り形式の短編4作。
 描き下ろし後日談を除き、1話・作当りのページ数は20~31P(平均26P強)と中の上クラスのボリュームで推移。ストーリー性そのものは強くないものの、終始勢いの強さで牽引できており、強烈な語感と痴態表現で押しまくる長尺のエロシーンもその勢いの形成に寄与しています。

【欲望と感情のエネルギーで押し通すテンション高めの作劇】
 中編シリーズはハイテンションなエロコメスタイルのフタナリものですし、短編4作については学園モノな百合ふたなりセックス、ファンタジー系フタナリ主従ラブ、催眠メス堕ち兄弟セックス、女体化父&息子ファンタジー近親凌辱エロスと、漫画チックな面白さが多彩に用意された作品集となっています。
 メインとなる中編シリーズは、陰キャなオタク女装男子である黒猪さんと“オタクに優しいギャル”的なフタナリギャル・丼部さんがセックスを満喫しながら同人活動に邁進していくというストーリーであり、タイプの異なる者同士の関係性という意味では短編「フタナリさんとノンケさん♀」とも似た構図。
FutanariDickCollection2大人気同人作家である丼部さんの薫陶もあってへたれ同人作家・黒猪さんも漫画家として成長していく…ということは一切なく、自分より画力も人気も上、おまけに圧倒的なち○ぽを持つ丼部さんに完全に依存し、そのチ○ポを求める余りにどんどん駄目な方向へと転がり落ちていく黒猪さんがコミカルに描かれますし、丼部さんも対等ではなくあくまで圧倒的で奔放な存在として描かれています(←参照 あまりの(作家としての)駄目っぷりにチンポビンタで喝を入れる丼部さん 中編第3話「ヤリサーのボクVSギャル」より)。
 中編シリーズは黒猪さんの性欲でストレートに推し進めることでのテンションの高さがあるスタイルですが、短編群の場合では竿側の恋愛感情であったり(短編「フタナリさんとノンケさん♀」「おちんぽ女騎士と処女姫」)、征服欲や復讐心であったりと(短編「双子カースト」「息子が魔王の女体化お父さん勇者、堕つ」)、性欲+αのパワーで駆動しており、その+αの部分で作品の雰囲気が決定していると言えるでしょう。
 また、同人エロ界隈の中編シリーズであったり、なかなか複雑な親子関係である短編「息子が魔王の女体化お父さん勇者、堕つ」、身分違いの純愛がフタナリ化で叶えられる短編「おちんぽ女騎士と処女姫」といったファンタジー世界観であったりと、作品によって掘り下げの充実度は異なりつつ、設定に漫画チックな面白さがあるのが特長と感じます。
 お馬鹿でコミカルなオチになる中編、純愛が少々の狂気を帯びる短編「おちんぽ女騎士と処女姫」、生意気弟君メス堕ちラブラブエンドな短編「双子カースト」等、話のまとめ方は様々ですが、個々の方向性として座りのよいラストになっていると言えるでしょう。

【漫画チックに楽しい多様なキャラ性&ボディデザイン】
 フタナリ、女体化や男の娘など、そもそも性別のカテゴライズがあやふやなキャラクターが多いのですが、年齢層としては幅広く、ロー~ミドルティーン級の可愛らしい少年少女であったり、女子校生・大学生クラスや、20代半ば~30代前半程度と思しき男女であったりが登場。
 ギャルで人気同人作家の後輩、陰キャドスケベ女装男子、姫様に秘めた熱情を抱く凛々しい女騎士に純真無垢なお姫様、ビッチギャルと堅物お嬢様な委員長キャラ、催眠でお兄ちゃんラブにされちゃう生意気弟ショタ君、息子が魔王な勇者でパパなのにメスイキ快感でママにされちゃう(どういうことなの…)女体化男性などなど、登場人物の設定や展開は非常に多彩です。
とにかく駄目で他力本願で性欲魔人な黒猪さんに、頼もしさがある奔放フタナリギャルの丼部さんの組み合わせもそうですが、実はドスケベな真面目委員長に圧倒されるビッチギャル、凛々しい女騎士さんと可愛らしいお姫様、陰キャな童貞兄と華やかさがあるモテモテ弟、正義の心と父性を保とうといする勇者のお父さん(でもママに)と復讐心に燃える美少年魔王と、対比的なキャラの組み合わせが多いことで、双方のキャラ性が引き立っているのが上手い点と言えます。
 キャラの設定の多彩さもあって、各キャラのボディデザインも様々ですが、フタナリキャラが竿役である場合には巨乳&安産型ヒップのスレンダー巨乳ボディであることが多い一方、ショタ系キャラが攻めの場合もありますし、受け側の男女は低身長貧乳ボディであったり、そもそも男性なので貧乳?であったり、巨乳キャラであったりと多様。
FutanariDickCollection3 ショタ系キャラも含めてちんぽ(フタナリさんは玉アリ)は特大サイズで非常に自己主張が強いですし、バスト&ヒップもその存在感を強く打つ出しており、それらの描写とやたらとテンションの高い台詞が組み合わさることでの絵としての勢いが(←参照 アナニー中の女装男子のデカ美尻とこの台詞 中編シリーズ第2話「壁サーのギャルVSボク」より)、エロシーンのみならず形成されていると感じます。
 描線の濃淡を含めて絵柄には一定の変遷がありますが、華やかさのあるキャッチーな二次元絵柄として方向性は一貫。そういった華やかさとドストレートな淫語満載的なエロ演出やエロエロな女体とのギャップのある組み合わせは魅力となるスタイルと言えます。

【ハイテンションな実況エロ台詞&ハードな痴態描写】

 二人のエッチに至るまでの過程を重視するケースもありますが(「フタナリさんとノンケさん♀」等)、その場合でもお猿さんめいた激しいオナニー描写を前半で投入するなど、エロ描写の総量は十分に用意されており、全般的に量的な満腹感がしっかりとあります
 丼部さんのちんぽケース志願となった黒猪さんが彼女に使われてアヘアヘ乱れまくる中編、女騎士フタナリ化での身分の壁を越えての純愛レズ?セックス、弟君メス化催眠凌辱、お父さん女体化触手凌辱、ビッチギャルがフタナリ堅物(ダブルミーニング)ちんぽに敗北な片想い炸裂セックスとエロシチュも多彩ですが、いずれにしても受け側の男女が怒張を挿入されてその強烈な快感にメロメロにされてしまうという構図自体は共通しています。
 女装男子君はふたなり巨根をしゃぶらされてその味や臭気にメロメロになるフェラ、豚顔バキュームフェラ、女騎士によるお姫様への丁寧な愛撫、隠れドスケベな委員長キャラによるセンズリ、女装男子君のパワフルなディルドアナニー、女体化された男性が乳首や秘所などを触手でたっぷり弄られてメス快感に包まれるプレイ(ニプルファックもあるでよ!)等々、前戯パートのプレイ内容も多彩であり、この時点で各種台詞によるテンションの強烈さも既に顕在。
フタナリものというのは、台詞のテンションの高さがある種伝統芸でもあって、本作においても「おちんぽ掘削工事しゅごひッ♥」「おちんぽ様ホームカミングッ♥オゥイェス♥」「精子アガってきたッス~~♥」「おっ♥姫様の淫語で脳ミソまでちんぽになりゅ♥」などなど、多彩な語彙と異様なテンションでお下品ワード乱舞の実況系エロ台詞を打ち出しているのが印象的です。
FutanariDickCollection4れらの台詞表現に加え、程好くお下品なアヘ顔、巨根が子宮口をノックするパワフルな断面図や結合部アップ描写、多数散りばめられて喘ぎ声と混じり合うパワフルな擬音等々、アタックの強いエロ演出を高密に施しており(←参照 お射精きてしまいますのォッ♥ 短編「フタナリさんとノンケさん♀」より)、飽和感のあるエロ描写が連続していくことでのハイカロリーさが感じられます
 1Pフルの大ボリュームを基本とするフィニッシュシーンは受けが女性なら秘所に、男性なら♂ま○こ(アナル)に白濁液を勢いよく発射して、受けの悶絶絶叫アクメでハードに〆ており、ダイナミックな構図や強烈な演出を絡めて抜き所としてのアタックを非常に強く仕上げています。

 フタナリ(+女体化等)ハードコアエロとしての強烈さを備えると共に、各登場人物のキャラクター性や話の設定の面白さが魅力となる作品集となっています。
個人的には、陰キャドスケベ女装男子と、陽キャドスケベフタナリギャルとの賑やかなエロコメディな中編シリーズが特にお気に入りでございます。

砂漠『俺は屑だからこそ救われる権利がある!』

IShouldBeSavedAsIamWorst TVアニメ版『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rhyme Anima第13話「Tomorrow is another day.」を観ました。最終決戦での伝説のチームの再結成!味方全員が駆けつける展開!!王道の熱さですよねぇ。あと、今回になってようやくラップバトルにおける(回復以外の)スキルの重要性が理解できました。
まとめ方は2期をやる気満々っぽいので楽しみにしたいところです。

 さて本日は、砂漠先生の『俺は屑だからこそ救われる権利がある!』(茜新社)のへたレビューです。先生の前単行本(初単行本)『女の子のおもちゃ』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
ほのぼのハッピー口リータからヘビィ&ダークな話まで多彩な作劇で華奢ボディが強烈な快感に染まるエロシーンをお届けな作品集となっています。

 収録作はいずれも読み切り形式の短編8作+描き下ろしおまけ漫画「LOLI-CON of the DEAD」(4P)。描き下ろし作品を除き、1作当りのページ数は20~24P(平均21P)と標準~中の下クラスのボリュームで推移しています。
ストーリーの存在感の強弱と濡れ場の尺の長短には作品によって幅がある印象ですが、いずれの作品も両者がバランスよく噛み合った構築であると言えるでしょう。

【少女に魅了される構図を恋愛系からダーク系まで多彩に提供】
 キュートな女の子との棚ボタ的なラブエロ展開な作品と、ヒロインの純粋な想いが裏切られ歪んだ欲望で満たされていくダーク&インモラル系の作品があるのは前単行本と同様であり、ファンタジー的な要素が絡む作品もあって(短編「南の島のラーヴァちゃん」「餌」)、作劇の印象は様々です。
IShouldBeSavedAsIamWorst1 行きつけの居酒屋の看板娘ちゃんのちっぱいを見ていたら彼女の方からエッチに誘ってきて~な短編「やきとり屋のりっちゃん」(←参照 まんざらでもないりっちゃんなのだ! 同短編より)、妹の友人である年下ヒロインと妹から隠れながらの自宅Hを敢行するも彼女に翻弄されっぱなしな短編「妹の友だちのセキレイちゃん」、廃ビルの一室を居場所とする少年少女の出会いとセックスのお話な短編「ふたりぼっち」などは前者のタイプで、棚ボタ的な幸福感や性愛のポジティブさが魅力の軸になっています。
日本軍兵士が南国少女の他には誰も居ない美しい浜辺で彼女との行為に苦しみを癒されていく様子(おそらくは彼岸)を描く短編「南の島のラーヴァちゃん」、男性を魅了し、その魂を糧とするサキュバスの少女との生活をしていく内に、ただの餌としてではなく、大切な存在になりたいと悩む男性を描く短編「餌」は、共にファンタジーとしての面白みがあると同時に、男性がヒロインとの性愛において救われる・報われることを描いています。
IShouldBeSavedAsIamWorst2これらの作品に対し、塾で好きになった女の子に少年が勇気を出してデートに誘うも彼女は既に塾の男性講師にすっかり調教され済みであるという短編「清楚な二条さん」(←参照 ヒロインの私的領域も踏み躙る男性だが・・・ 同短編より)、少女を盗撮していた男性がふとしたことからヒロインの女の子と仲良くなるも、実は買春をさせられている彼女を彼女に知られぬまま“買い”、暗い欲望に堕ちていく短編「団地のゆあちゃん」などは、男性側の欲望の身勝手さが暗く重い印象を残す作品となっています。
 前単行本に引き続き、少女に魅了され、引き込まれていくという構図を有した作品が多いのは特徴的であって、短編「清楚な二条さん」ではヒロイン側は被害者であると同時に、変容した彼女にも駆動因があるように描かれていますが、ヒロインの純粋性が搾取される短編「団地のゆあちゃん」や男性側の黒い欲望をピュアなヒロインが受け止めてあげるという構図の短編「なまいき晴海ちゃん」といった作品もあって、作劇の幅を広げてきた2冊目と感じます。

【華奢さ・小ささを感じさせる思春期初期ボディ】
 長命なサキュバスさんや南の島の不思議な少女など、年齢層が不明なヒロインも居ますが、その他は高学年JSガールを主力としつつ、JC級ガールも1名が加わる陣容であり、外見としては思春期初期なものとして統一されています。
 明るく優しく世話焼きな焼き鳥屋の看板娘ちゃん、真面目でママ味がありとってもピュアな教え子ちゃん、清楚な優等生ながら男性に調教されて淫靡に染まる女の子、無表情で孤独を漂わせながら性的な好奇心で主人公と意気投合する女の子、実の母親によって売春をさせられる虐待状態にありながら穏やかさや純粋さを失わない貧困ガール等々、多彩な設定のヒロインを用意。
IShouldBeSavedAsIamWorst3 ハッピー口リータ系を中心に、ヒロインのピュアさとそれによる可愛らしさを魅力とすることもありますが、無垢な様で大胆であったり、清楚さの中に淫蕩さが入り混じったり、高慢で超越的でありながら不器用でもあったりと、一面的なキャラ性でまとめるのではなく、時として妖艶さも感じさせる奥行き(←参照 バレてしまうことのスリルの快感が芽生え 短編「妹の友だちのセキレイちゃん」より)、あるいは理解不能性もある少女像として描いていると感じます。
 ファンタジーキャラも含めてヒロインのキャラデザインは多彩ですが、ボディデザインとしては肉付きの弱い体幹に細い四肢、ほぼぺたんこ~膨らみかけのバスト、肉付き弱めの尻にツルツル仕様の股間を組み合わせたもので統一しており、華奢さや儚さも感じさせるタイプ。
 丁寧な作画でヒロインの可愛らしさを引き出す絵柄であり、ベースの絵柄は表紙絵よりも親しみ易さがあるタイプではあるのですが、時に水彩画のような表現を用いたり、歪んだ欲望に取りつかれた男性をホラー風味の絵柄で描いたりと、アート的な絵柄を用いてキャラクター性や状況を印象付けているのはユニークな点と感じます。

【濃密な演出と適度な生々しさのある背徳のエロ描写】
 上述した様にエロシーンの長短には作品によって幅があり、ストーリー性重視の上にエロシーンが分割構成される短編「餌」や男女がセックスに至るまでの展開を重視する短編「ふたりぼっち」などでは、抜きツールとしての満腹感にやや欠けることもあります。
 ラブラブHもあれば、下衆な男性教師にヒロインが甲斐甲斐しく尽くしてくれる状況、仲良しになった少女に認識されないために目隠し&拘束をした上で欲望を叩きつける買春、サキュバスヒロインに搾られる女性上位なシチュ、妹から隠れながらその友人とエッチするスリリングなシチュと、各作品のエロシチュは様々ですが、ヒロインの年齢層自体による背徳感は共通していると言えるでしょう。
 前戯パートの尺や射精シーンの有無は作品によって異なりますが、屹立した男根を小さなお口でくわえるフェラや、ちっぱいを揉んだり舐めたり、未成熟な秘所へのクンニであったりな愛撫描写を投入しており、性器関連や舌などの粘膜描写の適度な生々しさが描写の淫猥さを引き立てています
IShouldBeSavedAsIamWorst4 初めてのセックスのドキドキ感であったり、身勝手な言葉責めのある調教シチュであったりと、台詞表現で各エロシチュの雰囲気を形成しつつ、特にエロシーン終盤において激しいピストンを繰り出していくことは共通しており、瞳を潤ませ蕩けきった表情や力強い互換の擬音、恋愛系では小さなハートマークの乱舞など、演出の密度・強度を十二分に高くとっています(←参照 “ギュッとして” 短編「なまいき晴海ちゃん」より)。
加えて、男女の体躯の比較でヒロインの肢体の華奢さ・小ささを強調したり、前述した適度に生々しい淫猥さのある秘所を用いた結合部見せつけ構図、汗でじっとりと濡れる柔肌など、ヒロインの女体そのもののエロスに適度な濃厚さがあることも実用性を底上げしています。
 大ゴマで投入する中出しフィニッシュは、男性側も陰陽それぞれの想いをぶちまけるかの如き射精の力強さを感じさせると共に、ビクビクと小さな体を震わせるアクメに乱れきった痴態を曝け出すヒロインの痴態を投入しており、抜き所としてのカロリーの高さを備えています。

 単行本タイトル通りに、男性側が“救われる”展開が多いですが、とは言えそうでない作品もあって、多彩な読み口の中で少女に魅了される1冊と言えるでしょう。
 個人的には、じゃり○子チエ的看板娘のりっちゃんとイチャラブHな短編「やきとり屋のりっちゃん」と黒髪清楚ロングな女の子が下衆な男の欲望に晒され続け~な短編「清楚な二条さん」が特にお気に入りでございます。

昼寝『一昼夜』

AllNightAndAllDay 石黒正数先生の『天国大魔境』第5巻(講談社)を読みました。“天国”と“魔境”が次第に近づいてくる展開で、高原学園の目論みも次第に見えてきました。“天国”の子供たちの能力、もしかして十五君のそれと同じものなのかとも考えていますが、どうなんでしょうか?
あと、高原学園、全国的な組織なのに北海道・東北エリアに全く支部等がないのも少し気になりました。

 さて本日は、昼寝先生の初単行本『一昼夜』(ワニマガジン社)のへたレビューです。初めて作品を読んだ時に結構な衝撃があった作家さんなので、成年向け初単行本を大変楽しみにしておりました。
陰陽を飲み込む性欲の洪水で突き進む、男性の巨体と女性の巨乳ボディが激しく交わり合うハードファックをユニークな絵柄でお届けな作品集となっています。

 収録作はいずれも読み切り形式の短編で計8作。1作当りのページ数は16~24P(平均20P弱)と平均値としては中の下クラスのボリュームで推移しています。
とは言え、非常に個性的な印象を残す画が連続することもあって、視覚的な読み応えとでも言うべきものがあり、程好いボリュームと強烈なアタックの濡れ場を用意しています。

【ストレートな欲望が支配し、駆動することの強大な熱量】
 カテゴライズが難しいタイプの作劇でもあるのですが、大枠としての方向性は様々であって、ピュアな恋心&性欲が発揮される青春ラブストーリーであったり(短編「帰ってきたゆうくん♂」)、契約や合意の上とは言えヒロインに男性達の強烈な欲望が叩き付けられる凌辱系であったり(短編「鮫田兄弟」など)、ヒロインの変態性癖の発露と深化を描くダーク&インモラル寄りの作風(短編「紳士遊戯倶楽部」など)であったりを用意。
AllNightAndAllDay1 これら多様なシナリオワークにおいて、恋愛感情や獣欲といった特に男性側のモチベーションや、ヒロイン側の積極性の明示のされ方などは作品によって異なっていますが、男性の女性を犯したいという欲望と、女性の男性に犯されたいという欲望が合流した上で強烈なうねりとなって濁流の如く突き進んでいくエネルギー感こそが身上と言えるでしょう(←参照 “犯すよ!”“犯して~♥” 短編「帰ってきたゆうくん♂」より)。
凌辱系での暴力性や陰惨さ、変態エロにおけるインモラルさ、恋愛系における解放感など、個々の作劇の方向性における色彩を感じさせながらも、性欲の奔流の圧倒的なエネルギーは、それらの善悪・陰陽を飲み込んで霧散させ、ただ目前の圧倒的な快感に登場人物達が耽っていく様を描いているとも感じます。
 作品の構図としては、ヒロインを犯したいという男性側の欲望を、ヒロイン側が自発的もしくは強制的に発現させられた性欲によって熱望する、または受け入れるというものになっており、この男女の関係性は非常にご都合主義的でもあるのですが、これだけの強烈な快楽であれば、それを求めてしまうのもむべなるかなと思わせるだけの熱量があるとも言えますし、登場人物達も快楽とそれへの欲求を当然のものとして認識しているように感じさせます。
 快楽に堕ちていくヒロインの痴態で〆るインモラル系や微笑ましいラブラブ感のあるまとめの恋愛モノ、男達の軽口と白濁塗れで快楽に震えるヒロインの対比が強烈な凌辱系のまとめと、それぞれの作劇の方向性に合わせたラストでまとめていますが、幕が下りても欲望が留まることはなく、まだまだ続くのだということを示唆して、そこまでの怒涛の熱量を印象付けることは共通しています。

【ユニークなバランスの絵柄で描かれるドスケベ肉感ボディのヒロインズ】
 ヒロイン陣の年齢層は概ね女子校生~女子大生級となっており、可愛らしさも感じさせつつ、後述する女体設計を軸としてドスケベ感を前面に押し出して両者の独特のケミストリーを感じさせるキャラデザイン。
 彼氏君とラブラブデートを楽しんだ後、彼に滅茶苦茶にされちゃうHを大歓迎な彼女さん、マッチョ男性に犯される性的願望のある幼馴染ガール、狂った契約により四兄弟に輪姦されるJKヒロイン、ドM調教されている普段は地味系の可愛らしさがるクラスメイト女子、押しに弱く“彼氏”君に好き放題犯されていくことになる女の子、男性の臭気フェチであり男臭さに包まれて強烈に発情するラクビー部マネージャー等、多彩な設定のヒロインを擁しており、発情スイッチが入った/入らされたことでの変容のインパクトがあるタイプであることは共通。
 設定の多彩さもあって、少しギャルっぽい金髪釣り目ガールに地味系三つ編みガール、キュートな姫カット義妹ちゃんなどキャラデザの描き分けは適度に明瞭ですが、ショートヘアの登場頻度が高いことは特徴。
AllNightAndAllDay2 また、ボディデザインについては、巨乳~爆乳と巨尻を備えた女体で一貫しており(←参照 短編「豚とプレゼント」より)、締まったウェストや等身高めのバランスなどで全体的にしなやかな印象がありつつも、バスト&ヒップがかなり強い主張をしてくるという、一定のアンバランス感が独特の魅力となる女体の描き方とも感じます。
 この柔肉に包まれたヒロインの肢体に対し、男性キャラクターの体躯は筋骨隆々の巨体をメインとして、肥満体も加わっており、その大きさや重さ、あるいは暴力としての筋力を感じさせており、柔らかさのある女体とのコントラストを形成しています。
 ヒロインの体の柔らかさと男性の体躯の無骨な印象の対比、服や皮膚、背景の質感の丹念な描き込み、大粒乳首や艶っぽい唇、秘所やアナルの淫猥な質感描写、後述する濃密なエロ演出と、アナログ作画的な荒さや乱れを細やかな描き込みの中に内包させ、ポップでキッチュな印象の中に生々しいエロスを丹念に含ませた絵柄は非常にユニークであって、好みは分かれるでしょうが、一度読んだら忘れられない印象を残す画風と言えます。

【濃密で強烈な痴態描写で飽和することの圧倒的なエネルギー感】
 各エピソードのページ数がそれほど多くないため、たっぷり長尺のエロシーンを期待するのは避けるべきですが、欲望任せに強烈な勢いでエロシーンに突入していくため、濡れ場の占める割合は高く、また性描写としてのアタックの強さによる質的な満腹感がかなり明瞭なスタイル。
AllNightAndAllDay3 凌辱的な様相のエロシチュでも、双方の合意や契約が為された上での行為として描かれていますが、恋愛セックスも含め、双方の強烈な性欲こそ合一しつつ、その指向するゴール自体が噛み合っていない印象が時として生じており、それぞれの欲望が他を顧みることなく猛然と突き進んでいくことでの、ある種の狂気性すら孕む描き方になっているとも感じます(←参照 圧倒的な快楽とそれを自明とする軽さの狂気に仰け反りました 短編「鮫田兄弟」より)。
また、徹底して主観構図で進行して男性主人公をほぼ映さない短編「いっぱい遊ぼ!」、男性側の表情がほぼ描かれない短編「裏庭大学ラクビー部」「まなの日記」など、男性キャラクターの“人間性”をほぼ排除し、良くも悪くも明け透けに欲望の権化として描くことで、濡れ場全体の強烈な推進力としているのも明確な特色と言えるでしょう。
 ほとんどコマ割りをせずに1P絵をリズミカルに連発する構成であったり(短編「いっぱい遊ぼ!」)、コマで区切らずに余白と連結させたり(短編「まなの日記」)、その一方でオーソドックスにコマを詰め込む画面構成があったりと、漫画としての画面構成は様々であり、画としての密度・圧力がある分、決して単調になることなく、際立った絵面が連続していくことの迫力は見事であると感じます。
AllNightAndAllDay4 前述した男性のマッシブなボディとその激しいピストンを表現すると共に、豊満ボディをたっぷり濡らす汗や淫液の豊潤な液汁描写、理性が吹っ飛んで男性に媚びたり自らの快感を実況したりなハイテンションな白痴系エロ台詞、アヘ顔とはまた異なる白目を剥く強烈な表情描写、濁音メインで大量に散りばめる擬音等々、非常にアタックの強い演出を濃密に重ね合わせており(←参照 短編「紳士遊戯倶楽部」より)、性的快楽というものの有無を言わせぬ理不尽さが支配する状況の凄まじさを描き上げています。
 精液の匂いや体臭、溢れ出ていく各種体液の淫猥さなど、根源的な生々しさも想起させる描写となっていて、欲望の発露と共に生じる各種生理現象を一定の過激さを以て表現した上で、強烈なアクメ快感を迎えるヒロインの絶叫痴態でのフィニッシュに収束させており、豊満ボディも含めて強い飽和感で満たしたエロシーンとして貫徹しています。

 個人的には全く賛同しないものの、“上手いがエロくない絵”と“上手くないがエロい絵”という比較軸がエロ漫画ジャンルにおいて度々言及されますが、それがあるとすれば“上手い上にエロい絵”という印象であって、紙面に叩き付けられたリビドーの熱量に唸らされる作品揃いと言えましょう。
個人的には、輪姦展開の独特のテンポに引き込まれる短編「鮫田兄弟」と、風景のリフレイン、主観構図における肉体描写のタッチのコントラストに圧倒された短編「いっぱい遊ぼ!」が特にお気に入り。一捻りが効いたエロ漫画をお求めな諸氏はマストバイな1冊と言えましょう。

煌野一人『ヒプノアプリ×タイムストップファンタジア』

HypnoAppliAndTimeStopFantasia TVアニメ『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』第13話「みんなの夢を叶える場所」を観ました。とても良かったです(素)。ファンとの間で与え、与えられるものとしての“アイドル”像を描いた上で、ここの夢が緩やかで強い連帯の中に共存する、その中にファンとしての侑ちゃんの立ち位置があったからこその作品でしょう。本作は、ラブライブ!シリーズの中でその魅力を受け継ぎつつ、大きな転機を有した作品であったと思います。

 さて本日は、煌野一人先生の『ヒプノアプリ×タイムストップファンタジア』(キルタイムコミュニケーション)のへたレビューです。先生の前単行本『千年隷嬢~マイレディ、マイマスター~』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
ファンタジー世界で多彩な戦闘ヒロイン達を時間停止&催眠アプリで蹂躙するハード&アブノーマルなエロ三昧の1冊となっています。

HypnoAppliAndTimeStopFantasia1 収録作は、魔王を打ち滅ぼした女勇者一行は、とある理由である村落を襲った魔王軍残党を快刀乱麻の活躍で打ち滅ぼすも、その襲撃で解放された古の遺物・催眠アプリ入り端末を村のおっさんコンビが手に入れて・・・!?な長編「ヒプノアプリファンタジア」本編+プロローグ(←参照 強気エルフも1コマで催眠完了な便利ギミック 同長編より)、人間を見下す美人エルフにこき使われる青年は偶然入手した時間停止アイテムによって復讐を成し遂げていくことに・・・な中編「タイムストップファンタジア」前中後編。
長編作は1話という表記ですが、複数エピソードをイラストコラム等でつないだ体裁であって、 実質的には7話程度から構成されています。
 このため、1話・作当りのページ数を規定しにくいですが、14~20P程度と考えてよいでしょう。エロシーンの強いインパクトによる質的な満腹感があって、非常に分かり易くエロ特化の構築となっています。

【設定に魅力を持たせた便利ギミックでの好き放題】
 長編「ヒプノアプリファンタジア」は催眠アプリ、中編「タイムストップファンタジア」は時間停止ストップウォッチと、共にエロ漫画的便利ギミックとしてメジャーなものを用いてやりたい放題な凌辱&調教系作品です。
HypnoAppliAndTimeStopFantasia2 地図作成士としては有能ながら戦闘能力に乏しいために馬鹿にされ、虐げられてきた青年(中編「タイムストップファンタジア」)、剣と魔法の世界おいてモブキャラ的な村人コンビと、戦闘ヒロインに対して弱い存在である男性達が、それらの便利ギミックを用いて圧倒的に強いヒロインに下剋上を果たすという、立場・優劣の逆転が話としてのインパクトを生んでいることも共通しています(←参照 最強の勇者パーティーに全裸ザーメン排出土下座を 長編「ヒプノアプリファンタジア」より)。
復讐対象のエルフ姉妹の言動がかなり悪辣である中編では復讐を果たすことの黒い爽快感がありつつ、因果応報が降りかかる主人公の結末も含めて欲望のもたらす惨禍が後味の悪さを残す一方、いい意味で村人コンビの好き放題で一貫させ、勇者パーティー総おちんぽケース化アヘ顔ハーレムエンドで〆る長編は、酷い状況ではありつつも、欲望の全能感で突き抜けた印象があるとも言えるでしょう。
 どちらも便利ギミックに明確に依存した作品であり、エロ特化の構築でもあるため、ストーリー性そのものには概ね乏しいとも言えるのですが、それら便利ギミックの設定を含めてSFとファンタジーを融合させた(特に長編作の)設定の作り込みは魅力的ですし、中編と長編で話のつながりこそ無いものの、世界設定が共通していることを示唆しているのも面白いところ。
また、ヒロインを完全なワンサイドゲームで蹂躙していく展開そのものは共通しつつ、その尊厳の蹂躙の仕方という点で多彩さがあって、エロシチュのお膳立て・踏み込みに注力したシナリオワークは、抜きツールらしい長所とも言えます。

【多彩なキャラデザインの強気ファンタジーヒロインズ】
 かなり長命であるエルフなど、人間以外の種族が多数登場するため、あまり年齢の数値自体には意味がないのですが、人間換算の見た目としてはハイティーン~20代半ば程度の美少女&美女という印象で揃えています。
 人間を劣等種として下げ済み、他種族の殺害を気に掛けない選民思想的なエルフ姉妹、貴族の子弟である高慢なホビット女騎士軍団、同郷の主人公を見下して馬鹿にする女戦士等々、中編作に登場するヒロインは男性側の屈辱感や怒りを買うタイプのキャラ造形であって、復讐されて無様な姿を晒すギャップに前述の通り黒い爽快感があります。
長編では、名家の出身である宮廷魔術師、姉御肌のドワーフ戦士、少し高飛車で気の強いエルフ弓使い、語尾が“ござる”なロングポニテ(重要)美人サムライ、分身能力を操るホビットニンジャ、勇者に秘めた想いを抱くピッチリスーツ(重要)な僧侶、サブキャラ多数、そして圧倒的な戦闘能力を誇る女勇者と、RPG的世界観でポピュラーな職業や種族を多彩に用意。彼女達は誠実で善良な人柄でかつ高い戦闘能力を有しているのですが、それがゲスな欲望と便利ギミックにあっさり敗北してドスケベ痴態を曝け出すことになるギャップこそが強烈
HypnoAppliAndTimeStopFantasia3 身長が低いコボルトであったり、アンドロイド的存在であったり、褐色肌?の魔王の娘達であったりと、ヒロインの設定が多彩である分、身長や体の構造などは様々ですが、ボディデザインとして主力なのは、程好くムチムチ感のある巨乳&安産型ヒップの肉感ボディであって、ストレートなエロアピールのあるタイプ(←参照 あっさり敗北する高慢魔王一族、大好き 長編「ヒプノアプリファンタジア」より)。
また、ファンタジー系として個々に王道的な要素を盛り込んだヒロインの衣装もファンタジーらしい雰囲気を伸長する大きな魅力であって、こちらも多彩に取り揃えています。
 凛とした強気美少女の造形を得意とする作家さんで、キャッチーな二次元絵柄との相性は非常に良く、その絵柄は表紙絵と完全互換で単行本を通して安定しています。

【強烈なエロ演出で彩る一方的にアクメを叩き込まれるヒロインの痴態】
 個々のエピソードのページ数はそれ程多くないため、各濡れ場のボリュームは長編の終盤などを除いて大きくはないのですが、後述するようにそれを補ってあまりあるインパクトがあるエロ描写を連続させています。
 中編は時間を停止し、ヒロイン側が何も抵抗できない状態でその体を弄ぶシチュエーションであり、長編は催眠アプリによる意識改変や服従の強制によってやはりその心身を好き勝手に弄ぶシチュであって、男性側の一方的な主導権・支配性が非常に明瞭な凌辱系シチュエーション。
そのシチュ自体は各作品で一貫していますが、中編では止めた時間を再び動かすと、停止中に叩き込まれた快感が一気に押し寄せ、精液を吹き出しながら悶絶アクメを迎えたり、長編では個々のヒロインの能力や気性を敢えて利用したプレイ内容を用意したり、少しだけ催眠が解けて自身の無様な姿を認識したりとエロシチュに工夫や多彩さがあるのも○。
HypnoAppliAndTimeStopFantasia4 普段の勝気であったりクールであったりな様子と、エロシーンにおけるアヘ顔痴態や悶絶ボイス等のお下品な痴態描写との落差を明確な武器としている上、強烈な感覚に鼻血が出たり、まるで神経が焼き切れるようなブチブチという擬音を用いたりといった非常に強烈な演出の使用が特徴的ですし(←参照 中編「タイムストップファンタジア」後編より)、スイッチのオン・オフのように強烈な感覚が一挙に押し寄せることでの変化の激烈さが圧巻です。
ヒロイン側が無様な痴態を曝け出したり、無表情&無反応でされるがままであったりなヒロイン達と対照的に、男性側が好き勝手な罵りや品評の言葉を浴びせながら激しいピストンを加えており、この点も前述した欲望の一方向性や嗜虐性を増す要因と言えるでしょう。
 大量に発射された精液が秘所や口から噴出し、乱れた濁音メインのボイスが叫ばれ、ボテ腹化、仰け反りアクメ、孕ませ、尻並べ等々、視覚的にインパクトの強い構図、演出を多用して射精連発の複数ラウンド制をパワフルに進行ながら、前述した強烈な痴態演出全部載せ的なフィニッシュで、所謂“デスアクメ”的な様相を呈しており、非常にハイカロリーな〆としています。

 多彩なファンタジーヒロインへのハード&アブノーマルな凌辱エロがたっぷり詰まった1冊であり、黒い爽快感・全能感のある抜きツールと言えるでしょう。
個人的には催眠アプリでサクサク敗北&肉便器化の魔王一族三姉妹が特にお気に入りでございます。

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