
今まで、先手が必勝の流れだったので、ラップの応酬に見応えがあってよかったですし、勘解由小路さんのおっぱいも見応えがありました!(ヤッター
さて本日は、環々唯先生の『エチエチJK包囲網』(ヒット出版社)のへたレビューです。なんと9年ぶりの商業単行本となりますが、その前単行本『えっちスケッチ』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
多彩なエッチヒロインズとのドタバタ&ドキドキなラブエロ模様&程好いアタックのエロ描写が楽しめる1冊となっています。

描き下ろし作品を除き、1話当りのページ数は16~36P(平均29P弱)と幅がありつつ標準を上回るボリュームで推移。両中編でストーリーの存在感には軽重の違いがありつつ、共に程好いアタックで十分な尺のエロシーンを用意しています。
【展開に緊張感のある三角関係&ドタバタ棚ボタエロコメディ】
中編「雨とキャラメル」はドキドキ&ハラハラな三角関係を描き、中編「革命スピカ」は漫画チックに楽しい、いい意味で能天気なエロコメディであって、読み口の異なる2作品をなっています。
中編「雨とキャラメル」は、互いに初々しい恋愛感情を抱いて微笑ましいお付き合いを主人公と竹石さんが始めるも、元々意中であった園川さんに誘惑されて彼女との性的な関係を続けてしまう展開となっており、構図としては園川さんによる主人公寝取り的な様相を呈します。

この関係性が竹石さんに暴露されることになりつつ、主人公の明確な決断と竹石さんの一途さが合致することでハッピーエンドへと収束することになり、これを園川さんも祝福する立場として描かれることで、紆余曲折を得ながら安心感のあるハッピーエンドに落ち着いていますし、欲望と愛情の葛藤の末に愛情が勝利するこの終盤展開のためのハラハラ展開と言えるでしょう。
これに対し、中編「革命スピカ」は女性だらけの学院で、エッチに興味津々なヒロイン達や男嫌いだが箱入り娘のせいかかなりチョロい先生、元は蔵である男子用控室に住み付いている化け猫ガールと次々とエッチしていく賑やかで軽い読み口のエロコメディ。
こちらは未完の作品であり、色々と謎めいた自治委員・中条さんや彼女の提案が如何なるものかなども気になるところであって、各ヒロインとの関係性なども含めてお話がどう展開していくのかに期待を持たせて今回はおしまいという構成になっています。
【健康的な肉感の巨乳ボディな美少女ヒロインズ】
中編「革命スピカ」に登場する20代半ばの花房先生や年齢不詳の化け猫口リBBAを例外としつつ、その他のヒロインはJKガール達であり、中編「雨とキャラメル」はダブルヒロインでの三角関係、中編「革命スピカ」はエピソードごとにヒロインを増やしていくスタイル。
明るくテンション高めな元気ガール・竹石さんと、クールでミステリアスな妖艶ガール・園川さんと対比的なキャラ性で、それぞれのとの関係性のコントラストを上手く形成する中編「雨とキャラメル」、ナチュラルに性欲を発揮してセックスを要求してくる女の子達と、男嫌いだったり高慢だったりしつつ主人公のテクであっさり快楽堕ちな美女&化け猫を用意した中編「革命スピカ」と、それぞれヒロインのキャラ立ちの良さが作品全体の魅力につながっています。
なお、性欲にダイレクトアタックされて浮気的なエッチに流されつつ、自身の想いを誠実に貫く中編「雨とキャラメル」の主人公は読者の好感を引き出す好青年ですし、中編「革命スピカ」の主人公も、エロシーンでは意外に強気ですが、こちらも根が真面目な人物であり、読む口の軽さや安心感につながっています。

絵柄の性質もあって、控えめサイズの乳首や鏡面仕様の股間といった体パーツ描写は淫猥さが抑え目。前述のたっぷりおっぱいも含めて、ドスケベ感よりはエッチで可愛い印象を保つタイプの女体描写と言えるでしょう。
少女漫画チックな印象で、古き良き萌えっぽさやキャラデザとしての親しみ易さがある絵柄であり、華やかかつ濃厚な当世流行の絵柄と比較すると、悪く言えば物足りなさはありつつ、前述した女の子のふんわりと柔和な可愛らしさに直結するスタイルと感じます。
【程好いアタックの痴態描写とパワフルなピストン描写】
二人の間を揺れ動く展開をしっかりと魅せる中編「雨とキャラメル」、ストレートに欲望任せでエロシーンにサクサク突入していく中編「革命スピカ」で構成は異なりますが、ページ数の多さもあって、各エピソードに十分な尺の濡れ場を用意。
中編「雨とキャラメル」では妖艶な本性をさらけ出すヒロインに籠絡されるような、女性による男性の“寝取り”的な要素のあるエロシチュと、ピュアな恋愛感情で駆動する初々しくも情熱的な恋愛セックスが楽しめますし、中編「革命スピカ」ではエッチに積極的な女の子との和姦エロもあれば、コミカルな雰囲気にまとめていますが、主人公君が意外に強引に押し切ってヒロインを蕩けさせて解決しちゃうエロシチュもあります。
園川さんによるじらしプレイ的な密着手コキなど、エロシーン本体と切り離されて投入される場合もありますが、全般的に前戯パートには十分な尺があり、指先のテクニックに優れた中編「革命スピカ」の主人公君では特に強調されるヒロインの各種性感帯への愛撫に十分な描写量があります。逆にヒロイン側のサービスプレイはそこまで多くないことには要留意。
前戯パートにおいてヒロイン側に主導権がある場合でも、抽挿パートに移行するとち○この快感にヒロイン側がすっかり夢中になって、男性側に行為の主導権を大なり小なり明け渡して快楽に耽溺しており、その様子に中てられて男性側が更にパワフルに腰を振っていく流れを形成。

この断面図等の描写も、意外に細やかさは無くてラフな印象があり、好みを分ける要素ではあるのですが、牧歌的な可愛らしさもある絵柄と、ドストレートな結合部見せつけ構図のアタックの組み合わせは実用面における特長でもあって、巨乳ボディをビクビク震わせながらエロボイスを絶叫する1Pフルの中出しフィニッシュに突き進むパワフルさが身上と言えるでしょう。
久しぶりの単行本ですが、明るくてエッチなヒロインの魅力はそのままですし、タイプの異なるシナリオワークでそれぞれが引き立っている1冊と言えましょう。
中編「革命スピカ」が未完ということもありますが、二人の恋路はどうなっちゃうの~!?というハラハラ感でしっかり読ませた中編「雨とキャラメル」が特にお気に入りでございます。