2020年10月

Cuvie『GLOSSY』

Glossy ありま猛先生の『連ちゃんパパ』第3巻・最終第4巻(エンターブレイン)を読みました。後半になるとパパは相変わらず駄目なんですけど、周囲の人物(特に奥さん)の怖さとかエゴとかもより印象的で、彼がむしろ振り回され、奮闘するのがコミカルかつ深刻なんですよね。
ネットで読んだ時も思いましたが、作品のラストは実にこの作品らしいもので、希望もありながら、同時に強い不安と恐ろしさもあるんですよねぇ。

 さて本日は、Cuvie先生の『GLOSSY』(スコラマガジン)のへたレビューです。先生の(成年向け)前単行本『TEMPTATION』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
どうしょうもなく体を焦がす性欲に衝き動かされる美少女&美女達が熱っぽく乱れる様子を多彩な作劇でお届けな1冊となっています。

Glossy1 収録作は、妹の結婚式で再開した姪っ子が主人公に友人を紹介したのだが、その少女は彼にエッチな自撮りをどしどし送ってきて、直接会ってその理由を問い質すと純粋に付き合うためのアピールであると言うのだが・・・?な連作「みんななかよく」前後編(←参照 会ってみると意外に大人しい娘なのだが? 同連作前編より)、および読み切り形式の短編6作。
1話・作当りのページ数は24~28P(平均26P弱)と中の上クラスのボリュームで推移。ストーリー性こそコンパクトにまとめつつ、展開に惹きつける上手さが相変わらず魅力の作劇であり、十分なアタックと量的満足感のある濡れ場も安定供給されています。

【男女双方の快楽欲求で進行する多彩なお話】
 ラブコメ系からヘビィ&ダークなお話まで作劇の引き出しの多さを誇る作家さんであり、今回もシナリオワークの方向性は多彩。その上で、これまでの単行本レビューでも繰り返し述べていますが、抗しがたい情動や欲望が登場人物を衝き動かしていく様相は、作劇の方向性を問わず大半の作品に共通する要素と言えます。
 セックスの際に夢中になってしまいヒロインへの気配りの無さを悩む彼氏君とそれでもいいからちゃんとエッチをして欲しい彼女さんのラブエロ模様な短編「セカンドヴァージン」、居残り作業中な二人が疲れもあってか興奮してしまいヒロインによる悪戯がエッチなことに発展な短編「Splaaash!!」などは、男女二人に閉じたお話ということもあって性的な解放感を含めたポジティブさがある作品。
これに対し、エッチに興味津々な思春期ボーイズが隣人の奥様の不倫セックスを覗き見したこととで淫乱な彼女に誘われてそのまま浮気3Pへ~な短編「ボーダー」、職場の先輩に誘われてエッチされるも、そのルームメイドの女性にも誘われてベランダでいきなりの浮気セックス?に突入な短編「とらいあるっ!!」、ナンパして合意の上でエッチした女性が兄の婚約者であることが判明してしまう短編「最低の再会」などは、話としての明暗には幅がありつつ、浮気や寝取りといったインモラル系の要素が絡む作品。
インモラルさもありつつ、 棚ボタ据え膳展開からヒロインの意外な行動により姪っ子も含めてドタバタな騒動が繰り広げられる連作、決して覆ることのない母親の遺言を枷とさせ、単なる強姦以上にヒロインの尊厳や人生そのものを踏み躙る伯父を描く重苦しい短編「不自由…」など、その他の作品も雰囲気の明暗は様々です。
Glossy2 各作品において、ヒロイン側の率直な性欲を展開の駆動因とすることが多いですが、それによる一方的な(男性にとっての)棚ボタ展開として描くのではなく、いざ目前に性的欲求を満たすものがあるのであれば、男性もそれを押しとどめることが出来ず、歯止めが効かなくなるという点は共通(←参照 それでも挿入してしまう・・・ 短編「最低の再会」より)。インモラル系では、双方にとっての背徳感が高まる共犯的な構図になりますし、ラブエロ系ならばそれ故のセックスの熱情につながることになります。
 話そのものはコンパクトですし、非常に多作の作家さんということもあって話の構図に過去作との共通点がある、逆に言えばあまり新味がないというケースも散見されますが、とは言え、オチなども含めて展開の意外さ、明暗どちらの場合でも印象的な台詞・モノローグなど、適度に読ませる作劇の上手さは明瞭と言えるでしょう。

【端正な美しさがある美少女&美女のしなやかボディ】
 ヒロイン陣の年齢層としては、JK級から20代半ば程度までとなっており、女子校生ヒロイン、女子大生ヒロイン、社会人ヒロイン(人妻含む)が概ね同数程度という陣容。
 少し不器用であるが何だかんだで彼氏君ラブでエッチな彼女さん、伯父による性的搾取に苦しめられる真面目で働き者な女子大生、性的に奔放すぎる童顔巨乳若奥様、大人しい様で意外に大胆なスケベガールとクールな様で実は伯父さんラブなツンデレ的姪っ子ちゃんなどなど、多彩なヒロインを用意。
決して奇をてらったタイプのキャラ造形ではなく、エロ漫画的にオーソドックスな要素で形成するヒロインも多いのですが、男性キャラも含めて“分かっちゃいるが止められない”的な人間の普遍的な複雑さ・もどかしさが織り込まれることで、単調なキャラ造形にしないのが巧さと感じます。
Glossy3 すらりと伸びる四肢を含めてスレンダーな印象と端正な美しさがある女体造形であり、おっぱいサイズについても貧乳から巨乳までの描き分けを施しつつ(←参照 椚さんはおっぱいデカい方 短編「Splaaash!!」より)、バスト&ヒップの存在感が強いタイプではなく、肉感の強さより整った美しさを重視するスタイル。
ねっとりとした淫液が絡む舌や秘所、控えめサイズの乳輪&乳首、薄めでありつつ適度に主張する陰毛など、体パーツ描写は丁寧に描き込んで適度な淫猥さを持たせつつ、上述した女体描写のバランスを崩さない水準に収めています。
 絵柄として完成していると同時に、成年向けだけでも今年3冊目という作品の生産速度の高さもあって言うまでもなく作画は安定。表紙絵の印象とも齟齬を感じさせない作画の適度な密度と細やかさもあって、訴求層が広い漫画絵柄と言えるでしょう。

【快感にのめり込んでいく適度に濃厚さとアタックのある痴態描写】
 展開の都合上、エロシーンの分割構成が必須な短編「最低の再会」「とらいあるっ!!」といったケースもありますし、セックスに至るまでの導入に十分な尺を備えた構築も多いですが、ページ数の多さもあって特にメインとなる濡れ場には適度な量的満足感があります。
 カップルの恋愛セックスもありつつ、作劇面で上述した様に不倫や寝取り的様相、凌辱エロなどインモラル系のエロシチュが多くなっています。その場合でも、性的解放感で比較的ポジティブな印象を有するケースもあれば、脱することの出来ない泥沼へと沈み込んでいく暗さ・重さがあるケースもあって、受ける印象は作品によって様々です。
 エロシーンの分割構成をする場合では前戯パートはかなり短くまとめることが多い一方で、ヒロインの胸や秘所をねっとりと愛撫して快感を刷り込んでいく描写など十分な尺を用意することもあります。ヒロインのねっとりフェラや密着手コキなどの、彼女達の積極性を示すサービスプレイを適度な尺を投入することもありますが、この場合射精シーンは基本的に付随しないことは賛否が分かれる点でしょう。
Glossy4 いずれの作品でも十分な尺の長さがある抽挿パートに移行すると、強烈な快楽に包まれて激しく乱れ、濡れて蕩ける官能フェイスにハートマーク付きのエロ台詞の連呼というヒロインの痴態を提示すると共に(←参照 短編「セカンドヴァージン」より)、その反応に対して男性側が更にのめり込んでアグレッシブにピストンを繰り出すという正のスパイラルが形成されています。
比較的シンプルな表現ではありつつ、淫液にまみれた媚肉が絡みつく結合部アップ描写や断面図には十分な淫猥さがありますし、これも好みが分かれる要素ではありますが、ねっとりキスなども含めて男女の体の密着感を、男性の体躯を相応の面積で描くことで十分に強調しています。
 小~中コマを詰めた画面構成とフィニッシュを含めた大ゴマの威力のある画面の緩急の上手さもあり、短編「ボーダー」等の少数の例外を含めて1回戦仕様でフィニッシュまでの十分な描写のタメがある構築も加わって、小刻みなアクメの連続から最高潮のアクメに至るフィニッシュの実用性を高く仕上げています。

 派手さこそ無いものの、作劇・作画の両面に丁寧で細やかさ、繊細さを感じさせますし、総評としてはいつものCuvie先生らしい1冊だなぁと感じる最新刊。
個人的には、職場の先輩に誘惑されてセックス&そのルームメイトにも誘惑されて即日浮気セックスだが、果たしてその結末は!?な短編「とらいあるっ!!」が特にお気に入りです。

さいもん『初恋時間。』

TimeForFirstLove 里見U先生の『八雲さんは餌づけがしたい。』第10巻(スクウェア・エニックス)を読みました。愛する人を亡くして気力が湧かなかったんだと思うのですが、二人の絆の象徴である結婚式のための預金が、時間と共に擦り減っていき、消滅したという展開、八雲さんの再始動にもつながりつつ、なんというか喪失の悲しさがあるんですよね。そして、ルイちゃん、強く生きて欲しいし、報われて欲しいです。

 さて本日は、さいもん先生の『初恋時間。』(ジーオーティー)のへたレビューです。先生の前単行本『異世界の魔法使い』(キルタイムコミュニケーション)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
多彩かつキャッチーな美少女ヒロイン達とのピュアラブ模様&しなやかボディが快感に包まれるエロシーンが楽しめる1冊となっています。

TimeForFirstLove1 収録作は、名家の跡取りである主人公の少年と幼馴染でもあり、お付きのメイドでもある使用人一家の娘であるヒロインは、彼に対していつもつっけんどんで冷たい態度を示すのだが、ある日彼の寝室でオナニーをしているのを少年に発見されてお仕置きプレイを・・・!?な連作「Little My Maid」前後編(←参照 まだクールな表情と言動を崩さないけど・・・? 同連作前編より)+描き下ろし後日談(12P)、常に校内一の成績を収める奔放な天才少女に、真面目で堅物、負けず嫌いな少年は更なる猛勉強で万年二位の汚名返上を目指すのだが、そんな彼に天才少女が急接近して・・・!?な短編「トムラとジュリ」+描き下ろし後日談(2P)、および独立した短編5作。
なお、読み切り形式ではありつつ、短編「曇りガラスのむこう」と「Re:初恋」、短編「Love & Sick」と「フライングスタート」など、登場人物のつながりで世界観が同じであることが示されたり、緩やかに話のつながりがあったりする短編群となっています。
 描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数は24~36P(平均29P弱)と標準を上回るボリュームで推移。このページ数の多さを活かし、コンパクトではありつつも登場人物のキャラ性をしっかりと立てるシナリオワークと十分な尺のある複数ラウンド制のエロシーンとで構築されています。

【一途な恋心が叶えられる幸福感を基調とする青春恋愛模様】
 作劇の方向性としては、甘い幸福感のある青春ラブストーリーであり、適度にラブコメ的な楽しさを織り込んだ作品もありつつ、恋愛におけるドキドキ感やピュアな反応を男女双方において丁寧に描いていくことが主眼となるスタイル
 ヒロイン側がラブ&セックスの面において積極的なケースが大半であり、このことによる棚ボタ的な幸福感が明確に形成されていますが、十分な尺で彼女達の言動を描いていることもあって、単にご都合主義的な展開としてではなく、それぞれの恋路に一生懸命なヒロインの様子によってそれぞれのキャラの魅力を高めることにつながっていると感じます。
TimeForFirstLove2また、ヒロインの好意が唐突に発生するのではなく、好意を抱くに足る理由が提示された上で、その想いをヒロインが一途に抱き続け、そしてそれが解放され、相手に承認されることでの喜びや安堵が表現されており(←参照 ずっと秘めていた恋心 短編「Re:初恋」より)、話の要素としてはオーソドックスではありつつ、要となるシーンでの印象的な台詞&表情であったり、男女のやりとりの丁寧さであったりで王道的な美点を高めているのが平凡さを払拭する要因でしょう。
 後述する様に、ヒロインの色恋沙汰におけるキャラ性のギャップが魅力の中核となる作品ではあり、彼女達の描写を軸としていますが、同時に男性キャラクター達の心情や反応もおろそかにされておらず、他人との交流を避けていた主人公がタイプの異なるヒロインとの恋愛で他者と関与していくようになる短編「曇りガラスのむこう」、真面目で負けず嫌いで多少頑なな所がある男性が、奔放ガールとのエッチの中で自分の気持ちに気付いて変わっていく短編「トムラとジュリ」など、誠実な人物である彼らも恋愛の中で自分の気持ちに気付き、ヒロインとの関係においてポジティブなものを得ています。
 相互認証における対等性の獲得という点で、恋愛ストーリーとしての誠実さがあり、思春期後半ボーイズ&ガールズの素直な感情表現により、青春ラブ模様としての瑞々しさもある作風であって、微笑ましいハッピーエンドに十分な甘味を含ませています。

【スレンダー巨乳ボディ&多彩なキャラ属性なJK美少女】
 ヒロインはいずれも女子校生キャラであり、短編「Re:初恋」の兄であり教師であるキャラを除き、男性キャラも先輩だったり後輩だったりしつつ基本的に同世代。
TimeForFirstLove3 遊んでいそうなギャルだけど実は恋に一途で処女なヒロイン(←参照 大胆な告白は 短編「曇りガラスのむこう」より)、クールでツンツンした態度ながら実は主人公のことをずっと慕っている幼馴染でメイドな女の子(連作「Little My Maid」)、落ち着いた雰囲気の無表情ガールながら意外に熱烈なラブ&エロアタックをかけてくるクーデレ系幼馴染お姉ちゃん(短編「Love & Sick」)など、最初の印象とラブ&エロ展開になった時の印象にギャップがあるキャラ造形が多く、恋愛モノにおける王道的な魅力と言えるでしょう。
その他にも、何故か主人公が隠しているオタク趣味のことを知っており、ゲームやアニメの話題をふってくる後輩ちゃん(短編「フラグ回収は突然に」)、堅物主人公を性的な面も含めて様々に翻弄してくる色々と奔放天才少女(短編「トムラとジュリ」)など、上述のヒロイン達も含めて、キャッチーなキャラ属性を備えた美少女達が勢揃い。
 キュートな後輩キャラから派手な見た目のギャルさん、健康的な色香のスポーツ少女に美少女メイドと、設定の多彩さ故にキャラデザインも多彩に描き分けられていますが、ボディデザインとしてはすらりとスレンダーな印象の体幹に程好いボリューム感の巨乳&安産型ヒップを組み合わせたタイプで概ね統一。
きめ細かいお肌のスベスベ感や細やかな髪の毛の描写、主張が比較的抑え目である乳首や秘所などの粘膜描写と、ストレートなエロさも担保しつつ、綺麗な印象のある女体に仕上げる方向性が明瞭と言えます。
 描線の濃淡や女体造形のバランス(スレンダーさの強弱)に多少の変化を感じることはありつつ、細やかに描き込んで絵としての密度を出すと共に、軽く繊細な印象も保つ画風自体は一貫していて、表紙絵とも概ね完全互換となっています。

【程好いアタックのエロ演出で彩る甘い雰囲気の恋愛H】
 各エピソードに十分なページ数があるため、導入パートでヒロインのキャラクター性の魅力を表現した上で、彼女達が恋愛感情と性欲の充足感に包まれるエロシーンを十分な長尺で提供しています。
 連作におけるメイドな幼馴染との主従お仕置きプレイや羞恥系シチュエーション、複数の短編における野外や校内などで周囲から隠れながらというドキドキ感のあるやはり羞恥系のシチュエーションといった味付けを加えつつ、男女双方の恋愛感情が表出し、意識されていく純愛セックスとしての様相を明確化していく流れの濡れ場となっています。
 前戯パートではお口ご奉仕やパイズリなど、ヒロイン側の積極的なサービスプレイを主軸としており、彼女達に主導される受け身的なウハウハ感があります。加えて、後述する様にヒロインが実は処女であることが明かされることもあって、彼女達の一途な恋心故の積極性、奉仕としての印象が形成されているのもポイント。
この前戯パートに加えて、2回戦を基本とする抽挿パートを用意しており、男性側が主導権を明確に握り、ヒロイン側を快感で圧倒することを意識させるパターンもありますが、双方が強烈な快感に飲み込まれて夢中で行為を続けるという流れがメイン。
TimeForFirstLove4 整った美しさのある肢体がしっとりと濡れる様子や、美少女フェイスが程好く蕩けて乱れる表情付け、切れ切れに漏れ出る嬌声や言葉にならないアクメボイスなど、演出面ではアタックを比較的抑えたものを密度の高低に緩急を付けながら施すスタイル(←参照 クーデレお姉ちゃんの蕩け顔 短編「Love & Sick」より)。なお、断面図や結合部などのエロシーンにおける粘膜描写には十分な淫猥さがあり、これは特に近作でクオリティアップが達成されています。
 最初から生セックスで中出し連発というケースもあれば、ゴム付きセックスから生セックスへの移行や、一貫してゴム付きセックスというケースもあり、膣内射精については単に気持ちいいからという理由ではなく、男性側にも相応の決心を伴っての行為として描かれています。いずれにせよ、十分な演出的な盛り上げとヒロインの美少女としての造形を両立したフィニッシュシーンは1Pフル~2P見開きの大ボリュームでがっつり提供されています。

 ラブエロ系としての王道の魅力があるヒロインのキャラクター造形とラブラブHが多彩に楽しめる作品集であって、エロシーンの十分なボリューム感も含めて幅広い層にお勧めできる1冊。
個人的には、生意気系ギャル妹ちゃんの一途で純粋な恋心がやっと叶えられる短編「Re:初恋」とツンデレ系幼馴染美少女メイドという属性てんこ盛り感も魅力な連作「Little My Maid」が特にお気に入りでございます。

黒青郎君『永世流転』

EternalStream 『アズールレーンコミックアンソロジー Breaking!!』vol.2(一迅社)を読みました。赤城さんが大好きな作家さんとして名高い鈴木さん先生の赤城さんラブラブ漫画が読めて嬉しかったですね。あく先生の撫でられるの大好き夕立ちゃんも実にラブリー。ヤマグチ先生のエッチなJK(重桜KANSEN)リフレ、熊野ちゃんが大変眼福でございました。ヤッペン先生のロイヤルメイド軍団も実によかった・・・etc

 さて本日は、黒青郎君先生の(本邦での)初単行本『永世流転』(茜新社)のへたレビューです。“生生流転”という人の世の理を示す言葉の対義語の様な造語を単行本タイトルにするのは、本作らしい趣を感じるところです。
美しい童女の姿のまま永遠を生きる者達との間で織りなされる純粋な愛と不死を求める激しい欲望の中華ファンタジー長編となっています。

EternalStream1 収録作は、薬種の商いを家業とする名家には当主のみが交わり“不老不死の秘薬”を得ることが出来る不思議な少女が居て、その家の少年は彼女に恋をするのであるが、彼らの一族と少女との約定は歪にほころんでいき、また流浪の身となった彼女と関わった者達それぞれの恋路と運命をそれそれ描いていく長編シリーズ第1~6話(以下続刊か;←参照 密かに幽閉された永遠の命の少女に一目惚れをしたが・・・ 同シリーズ第1話「永世の香り」より)+描き下ろしエピローグ(3P)。
描き下ろしエピローグを除き、1話当りのページ数は30~50P(平均33P強)と標準を優に上回るボリュームで推移。重厚なストーリー性でじっくりと読ませるタイプの構築であり、ハード指向のエロシーンは量的には物足りなさはありつつも質的に十分に強い存在感を備えています。

【永久を生きる者から見た人の儚さ、弱さ、尊さという無常観】
 秦の始皇帝が不老不死の薬を求め、三千人の童男童女(と百工)と共に東方へと向かった方士・徐福の伝承をベースとし、彼が作り上げた薬を飲んだことで不老不死となった少女を軸として長い世、具体的には秦から宋に至るまでの中国を舞台とした伝奇ファンタジーとなっており、まずこの設定だけで十二分なオリジナリティーがあると言えるでしょう。
 徐福あるいは鴆妃と名乗り、その髪や淫水が延命をも可能とする妙薬となる少女、自ら長春の術を練り上げ“徐福”に不老の薬をもらった踊りの伝説的名手の少女、“徐福”の血を得てしまったために永久に生きる肉塊となった太歳のうち、人型である少女の三人がメインヒロインであって、所謂“ロリBBA”的な設定のキャラクターとなっています。
オーソドックスなロリBBAヒロインが、関係を持つ男性にとって永遠に幼い可愛らしさと年長者としての慈愛をもたらしてくれる存在として描かれるのに対し、本作では永遠に生きていく彼女達の視点から、定命の者としての人間達が描かれていると言えるでしょう。
EternalStream2 美しく温かい約束も、時が流れ代が変わり、欲に支配されることで消え、その身に叶わぬ永遠の命を望んで、他者の命を軽んじ、己の命や尊厳まで失うこととなり(←参照 不老不死の秘薬であると同時に、命を軽んじながら不死を求める者にとって猛毒なのが鴆妃 シリーズ第4話「永世の鴆」より)、美しく純粋な愛を交わした者は死によって去り、また彼が遺した美しい約定も欲で消え失せていくという哀切は、永久を生きる者の目によって明らかにされうる“無常観”という、日本人にとっても馴染み深い観念に基づいています。
 無常観における人の儚さや脆さ、或いは醜さを描き出しながら、それでも定命の者の心からの愛や矜持を美しく尊いものとして描いており、それが失われることの切なさを描くエピソードもあれば(「永世の香り」)、その時その時を大切に愛する者と歩める幸福として描くエピソードもあって(「永世の舞」)、共に永遠を生きる三人の少女それぞれの価値観の違いがストーリーの方向性に影響しているのも語り回しの上手さと感じます。
 この3人の出会いが示唆されるエピソードでは、「一日無常到 方知夢裏人 萬般帯不去 唯有業隨身(無常(死)が訪れる日になって人は人生が夢の如きものであったことを知る。この世を去る時、持って行けるのはただその身における業のみである:管理人訳)」という語句を陰陽しており、不老不死の彼女達の無常とは、また業とはと想いを巡らされ、続きを読めるのを非常に楽しみにしています。

【キュートなキャラデザと怪異としての性質の共存】
 ヒロインはいずれも遥かな時を生きる存在であるため、実年齢は非常に高齢と思われますが、見た目は可愛らしい童女という印象であり、それでいて年齢相応の尊大さや余裕もあるというロリBBA的な王道さも備えたキャラクターに仕上げられています。
 特に“徐福”は好いた人間やその子孫に慈愛を注ぐ存在ではあるのですが、同時に人間を破滅させる存在でもあり、主人公君とポジティブにラブラブな日々を送る公孫大娘さんも精兵を軽くあしらえる剣技の持ち主、驚異的な再生能力と人を喰らう修正を持つ人型の太歳と、三人とも人間にとっての怪異という面も明瞭に描かれた存在です。
人間にとって奇跡の薬にも、激烈な毒にもなり得る“徐福”の在り方は、本物の徐福が望んだ結果通りのものと言え、作劇面で上述した様に、個々のキャラクターが彼女達と如何に関わるか、彼女達がそれをどう受け止めるかによってそれぞれのキャラクター性の掘り下げと、ストーリー性が形成されていると評して良いでしょう。また、彼女達は超越的な不死の存在でありつつ、決して不変な存在ではなく、人との交わり、特に良き交わりに強い影響を受けていく存在として描かれているのも特徴的です。
EternalStream3 黒く長い美髪と落ち着いた色香を持つ“徐福”、美しい銀髪で舞子としての華やかさのある公孫大娘、獣の如き猛々しさと少女の美しさが同居する太歳と、それぞれキャラデザの味付けは変えつつ、ぺたんこバストにほっそりとした四肢、鏡面仕様の股間(1名除く)という未成熟感のある女体造形であることは共通(←参照 公孫大娘さん シリーズ第3話「永世の舞 後編」より)。
なお、シルクロードを通した影響を感じさせる公孫大娘の衣装からして、おそらくそれぞれのエピソードの舞台となる時代(漢、唐、宋代)らしい衣装をチョイスしているのだと感じるのですが、管理人はそれ程詳しくないのでその辺りの正誤は分かりません。とは言え、衣装や髪型、調度など、日本人にとっては異国情緒を魅力的に感じさせ、中華ファンタジーとしての雰囲気作りを丁寧に行っていると感じる点でもあります。
 背景や衣装の細やかな描写、老若男女の描き分け、コミカルで漫画チックな表現から緊迫感のあるバトル描写や恐ろしさを感じさせる残酷な描写まで、多彩で自在な筆致を誇り、全般的に文字が多いものの、それに依存することなく、エロシーンも含めて絵・漫画としての説得力を持たせているのは見事と感じます。

【ハードな演出と細やかな作画で表現するアグレッシブな痴態】
 ストーリー性重視の構築であるため、濡れ場がほとんどを占めるような作品構築は避けるべきですし、その長短や分割構成の有無にも作品によって相応に幅がありますが、ページ数の多さもあって適度な尺を確保していることが多く、またハードな演出による質的な満腹感もあるスタイル。
 友人の息子君と関係を持ったために、周囲から隠れながらのドキドキ羞恥系エッチを展開する「永世の舞」前後編や、太歳ちゃんが主人公君を(性的な意味で)食べちゃう「永世の業」前編など、背徳的ではありつつポジティブな雰囲気のエロシチュもありますが、数として多いのは複雑な感情や歪んだ欲望が絡むハードでインモラルなシチュエーション。
EternalStream4 大好きな存在である故に、彼女が肉親達と交わり快楽に包まれてきたことへの強い嫉妬と独占欲が、激しい形で叩きつけられることになる「永世の香り」、超越的な存在である彼女達と強制的に交わり、また不死を得るために快楽堕ちを目論む惨い凌辱を描く「永世の鴆」や「永世の業 後編」などはその好例であって(←参照 太歳を支配するための過酷な凌辱が・・・ シリーズ第6話「永世の業 後編」より)、ロリBBAヒロインを可愛がったり可愛がられたりなラブラブHをお望みな諸氏は要留意。とは言え、これは前述した人の愚かしさやままならさと、それを注がれ続ける不死の存在の対照的な在り方を表現した性描写とも言え、作劇全体の重厚さを高めるものとも個人的には感じます。
 これら攻撃的なエロシチュエーションを中心に、エロ演出はハード指向であって、アヘ顔を含めて強烈な感覚を物語る表情付け、小さな体が抑え込まれたり抱き上げられたりと男性の膂力に圧倒されている状態、断面図を含めたストレートな結合部見せつけ構図といったものに十分なインパクトがあります。
また、細やかな髪の毛の表現や適度な分量の液体描写、情熱的なキスの描写などにおける粘膜描写のエロさなど、細部まで丁寧に描き上げているのも、質的な濃厚感に寄与。
 童顔ながら経験豊富故に巧みである小さなお口でのねっとりフェラ、余裕の笑みを浮かべながらの脚コキなど、ヒロイン側のサービスプレイ(がある場合には)から射精に導かれる前戯パート、双方が快楽を貪りながら絶頂に至る中出しアクメを大ゴマで提供して締める抽挿パートを用意しており、前者は比較的抑えた、後者は十二分に強い煽情性の盛り上げが図られています。

 ロリBBAというキャラクター属性を十全に活かした上で、それを作者ならではの壮大なスケールの中華ファンタジーの中で生かすユニークさは唸らされる点であって、エロ漫画でこういうことが出来るんだと感心させて頂いた1冊。
第2巻を非常に楽しみにしていますが、この第1巻だけでも十分に作者の才気を感じさせる逸品と言えましょう。お勧め!


浦瀬しおじ『鬼孕女』

BreedingWithFemaleOni 沙村広明先生の『波よ聞いてくれ』第8巻(講談社)を読みました。震災編、公共ラジオ放送の果たす役割と引きこもり救出企画が見事に噛み合って大団円?となっており、こういう話になるかぁ~と感心しました。ミナレさんはやっぱり天才ですねぇ。
中原君の家を出る時の城華さんのモノローグ(「欲望を醸して~」のところ)、腰を抜かすほどの名台詞でこちらも唸らされました。

 さて本日は、浦瀬しおじ先生の『鬼孕女』(ジーウォーク)のへたレビューです。当ブログではなんと11年ぶりにレビューの俎上に載せさせて頂くことになり、昔のレビューは稚拙なので恐縮なのですが、前々単行本(初単行本)『年上主義』(クロエ出版)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
多彩な鬼娘達との孕ませセックスライフを送ることになるファンタジーハーレムエロが楽しめる1冊となっています。

BreedingWithFemaleOni1 収録作は、ネット配信するための動画撮影で心霊スポットの峠を訪れた青年は、偶然鬼の住む異界へと迷い込んでしまい、女ばかりの鬼の村で彼女らに食べられるか、それとも全員とセックスをして5人以上を孕まして解放されるかの選択を迫られ、後者を選んで村の鬼の女性達とセックスをする日々を送ることになるのだが・・・なタイトル長編「鬼孕女-鬼女村に迷い込んだ男の話-」全9話(←参照 村長とエッチさせられながら選択を迫られて 同長編第1話より)+描き下ろしフルカラー幕間劇(4P)。
描き下ろし幕間劇を除き、1話当りのページ数は20~26P(平均22P強)と標準的なボリュームで推移。長編作としてストーリー性に相応の存在感がありつつ、エロメインの抜きツールらしい構築としても安定しています。

【ハーレムものとしての幸福感とファンタジーとしてのドラマ性】
 非常に分かり易くエロ三昧の状況を可能とする設定を有したハーレムエロであり、エピソードによってはラブコメ的な楽しさを重視したものもありますが、話全体としては異世界の住人達との交流という面が重視されており、そのことでストーリー性がしっかりと構築されています。
 人にとって恐れるべき存在という面が描かれないわけではないですが、女性ばかりの村に種をもたらすマレビトとして好意的に扱われ、かつ色好みという鬼たちの設定もあって各キャラとのセックスはポジティブに表現されていることが読み口の良さを形成。
それぞれタイプの異なる鬼娘達とどのようにエッチに至るのかというのが個々のエピソードでありつつ、何故この村が女性ばかりになってしまったのかということや、鬼の世界と人の世界の大小さまざまなつながりのことなど、話が進むにつれて世界観が掘り下げられていくのもファンタジーとしての魅力と言えるでしょう。
BreedingWithFemaleOni2 見事5人の鬼娘を懐妊させることに成功した主人公は、現実では人生があまり上手くいっていなかったこともあって、この里に残ることも考えるものも、村長からは人の世界に戻ることを諭され、果たして主人公はどうするのかというのが終盤の展開であって(←参照 長編第8話より)、話としては相応にシリアスさを帯びています。
 お話の結末の詳細は是非ご自身の目で確かめて頂きたいところですが、例え異なる世界の間であっても愛情や絆は断ち切られずにつながっているということを示すハッピーエンドとなっており、主人公のしたことが村の未来につながっているという描き方できれいにまとまっていると言えるでしょう。
匂いの相性の問題など、話として掬い切れていない設定も少しありますが、気になるほどではなく、エロを十分量用意しつつ、長編全体としてのまとまりの良さ、適度なドラマ性がある作劇に仕上げられているのは明確に美点となっています。

【多彩なキャラ性の巨乳ボディな鬼ヒロイン達】
 人間よりも長い時を生きる種族であるため、年齢としては全員年上と思われますが、見た目や鬼たちの認識としては、可愛らしさを残す美少女タイプから綺麗なお姉さんタイプまで登場。また、話の設定もあって、いずれも子作りが出来る年齢層として認識されています。
BreedingWithFemaleOni3 妖艶さで主人公を翻弄しつつも村を復興させようと誠実に努力もする村長の桔梗さん、穏やかで面倒見の良い性格の紫苑さん、人間の道具や本に興味が強く収集している薬師の柊さん、サバサバとした性格で長身&怪力な褐色肌鬼・椿さん、少女漫画で読んだ恋愛に憧れるヤンデレガールな杏ちゃん(←参照 主人公を恋人として独占&幽閉を目論むのだが・・・? 長編第6話より)、彼女と仲良しで主人公に対して嫉妬心を抱くもツンデレ的な様相になる薊ちゃんの計6名が個別のエピソードがあるメインキャラクターであり、温泉でのハーレムHなどではモブ的に他の女鬼さん達も登場してエッチに参加しています。
 いずれも鬼であるため、頭部には角が生えていますが、その他の外見は人間とほぼ一緒であるため、怪力や妖術といった要素は表現されつつ、人外ヒロインとしてのキャラデザに物足りなさがあると感じるか、人間形態に近いので親しみやすいと感じるかは読者の趣味嗜好次第でしょう。
比較的小柄でおっぱいサイズが控えめな薊ちゃん、成人男性である主人公よりも一回り大きな体格の椿さんとボディデザインに一定の変化を付けることもありますが、十分な肉感のある巨乳&安産型ヒップをお持ちなグラマラスボディが大半を占めています。
 多少オールドスクールな印象のある絵柄であり、読者によって好みは分かれると思いますが、親しみやすい漫画絵柄に十分な作画密度で艶っぽさを載せたスタイルであり、表紙絵と概ね完全互換で単行本を通して安定しています。

【程好いアタック&密度の演出で彩る孕ませ和姦エロ】
 異界へと迷い込み、設定が明らかになる第1話やストーリーとしての最高潮を迎える最終話など、シナリオ描写が優先でエロシーンがやや短かったり分割構成されたりするエピソードもありますが、基本的には十分な尺のある濡れ場を各エピソードに用意。
 ヒロインのキャラクター性によって、女性上位が一貫するシチュエーションや主人公側が主導するシチュエーション、女の子同士の百合エッチが絡むシチュエーションなど、趣向に変化を付けつつ、和姦エロで統一されたエロシチュ。温泉でのハーレムHや百合コンビと村長を交えての4Pセックスといった趣向も用意しつつ、各ヒロインとの個別Hの方がメインとなっています。
 豊満バストでのパイズリや、巨体お姉さんにのられてのシックスナインといったご奉仕プレイもあれば、柊さんが手に入れていたローターの使用方法を実践レクチャーしたり、寝ている村長さんの秘所をクンニして感じさせたりと主人公側が積極的なプレイもあるなど、キャラ性やエロシチュに合わせて様々なプレイを投入する前戯パートは、尺の長短や射精シーンの有無はエピソードによって様々。
BreedingWithFemaleOni4 抽挿パートにおいても、ヒロイン側が騎乗位で搾り取ったり、怪力で主人公の体をリズミカルに動かしてピストンを強要したりと鬼娘さん達がリードする状況もあれば、主人公側の攻勢を許してパワフルなピストンに蕩けちゃう状況もありますが(←参照 後者のタイプ 長編第4話より)、主導権がどちらかに偏ったスタイルではなく、どちらの状況も用意しつつ、すっかりセックスに夢中な鬼達の様子を描き出しています。
しっとりと濡れる柔肌にトロンと蕩けた様子の表情付け、ハートマーク付きで叫ばれる嬌声、ストレートな淫猥さのある結合部見せつけ構図と、概ねベーシックな演出を適度な密度とアタックでというスタイルであって、強い主張はないが同時にクセもない演出のまとめ方と感じます。
 抽挿パートの尺も作品によって長短の幅がありますが、ピストンしながらのキスや乳揉みといった手数を適度に稼いでおり、孕ませを目的とするストーリー設定もあっていずれも中出しフィニッシュで〆られていて、強壮剤のおかげもあってか結合部から溢れ出る程の大量射精と絶頂の喜悦にビクビクと震えるヒロインの様子とを大ゴマで投入しています。

 ハーレム的なウハウハ感もありつつ、ファンタジー作品としての世界観の作り込みや異種族との交流ストーリーの面白さが魅力となっており、その上で抜きツールとしての適度な満足感もある構成と言えます。

きょくちょ『らぶみー♥』

LoveMe TVアニメ『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』第4話「未知なるミチ」を観ました。オタクに優しいギャル概念!!オタクに優しいギャル概念じゃないですか、愛さん!!色々な面でハイスペックな人ですが、ギャグセンスだけは結構ロースペックなような・・・。とは言え、このダジャレでどんなアイドル像を打ち立ててくれるのかは楽しみです。

 さて本日は、きょくちょ先生の『らぶみー♥』(文苑堂)の遅延へたレビューです。2か月ほど遅れてのレビューとなり、大変申し訳ありません。管理人はこの作家さんをガルパンまほ&エリカ凌辱同人エロで知ったのですが、それには現在進行形で愚息が大変お世話になっております。
それはともかく、キュートな美少女ヒロインの柔らかボディが激しいアクメを感じまくりな和姦エロが楽しめる作品集となっています。

LoveMe1 収録作は、生意気エロ娘なあいなちゃんと関係を持ってしまった田中先生であるが二人のセックス&恋路は如何なる方向に!?な「らぶりーあいなちゃん」シリーズ2作、ツンデレ系な楓と無表情系不思議ガールな鈴の双子美少女とのエロ模様を描く「楓と鈴」シリーズ2作(←参照 誕生日にご主人様へのご奉仕プレイを二人がプレゼントしてくれて!? 同シリーズ第4話より)、および読み切り形式の短編4作。
なお、「らぶりーあいなちゃん」シリーズ、「楓と鈴」シリーズおよび短編「もっと♥かくれんぼ」は前単行本『らぶりー♥』(同社刊)に収録の同名作品の続きとなっており、それらが収録作の半数以上を占めることから、前単行本を読んでおいた方がベターと言えるでしょう。
 1話・作当りのページ数は22~24P(平均24P弱)と標準的なボリュームで推移。話そのものに存在感は無いものの、キャラクター性を魅力的に立てた上での十分なボリューム感のエロシーンが用意されています。

【ヒロインの変容のギャップが魅力のドタバタラブコメ】
 作劇の方向性としては、ドタバタラブコメ的なものがメインであって、プレイ内容としては適度なハードさを持ちつつも、今回の単行本では温和でポジティブな方向性で一貫していると言えるでしょう。
 年下生意気ガールがからかってくる「らぶりーあいなちゃん」シリーズや短編「なまいきかりん」など、ヒロイン側が挑発や誘惑を仕掛けてきたり、今回もなんだかんだで主人公に対してお膳立てをしてくる「楓と鈴」シリーズなどのヒロイン側の積極性が明確であったりな展開も多いですが、それらのケースも含めて男性側の素直なスケベ心や性欲が展開を押し進めることが多いのも作劇面の特色。
LoveMe2 生意気だったり、クールだったり(←参照 当たり前のことと余裕の表情な先輩彼女さんだけど・・・ 短編「みやびな先輩♥」より)、ツンツンしていたりなヒロインのキャラ導入パートで打ち出しており、これらがエロシーンではすっかりトロトロに蕩けてしまうというギャップを形成するための導入とも言え、ある種の“分からせ”エロであったり、下剋上的な様相であったりを作品に織り込んでいます。
その方向性自体は一種の嗜虐性を備えたものではあるのですが、あくまでラブラブな関係性における和姦として描かれているために暗さや重さはなく、そういったヒロインの適度なギャップのある痴態を交際相手として独占できることの喜びにつなげていると評してよいでしょう。
 このヒロインの導入パートとエロシーンでのギャップを含め、ヒロインのキャラ性を如何に立てて痴態描写の実用性を高めるかに注力した構築であるため、登場人物の関係性についての説明や掘り下げはシリーズ作品を含めて丁寧とは言い難く、分かりにくさこそ無いものの、ストーリーの存在感を良くも悪くも薄める要因。
これからも二人でエッチなことに励んでいくぞ!的なポジティブさとラブエロ系としての適度な甘味のあるラストにまとめており、賢者タイムを良好にしてくれる読後感の良さがあるタイプと言えます。

【ちっぱい系美少女ともっちり巨乳な美少女】
 主人公の男性に対して年上なのか年下なのかというバリエーションはありつつ、いずれのヒロインも女子校生キャラで統一されています。
 実はエッチなことに興味津々な清楚系眼鏡美少女な彼女さん、先輩をからかったり挑発したりなメスガキ系後輩ちゃん、冷静な言動なしっかり者先輩彼女さん、なんのかんので押しに弱い快活な生活の彼女さんに、ツンデレ系ガール&無表情クールガールな双子ヒロイン等々、多彩なキャラクター性の女の子を用意。
上述した様に、そういったキャラのヒロインがエロシーンでは蕩けまくりに~というギャップを軸にした作風であって、導入パートにおける個々のヒロインのキャラ性の打ち出しが非常に明瞭である故に、ギャップが明瞭となる作風と言えるでしょう。
LoveMe3 ヒロインのボディデザインとしては、健康的な肉感のボディにもっちり柔らかな巨乳&安産型ヒップを組み合わせたタイプと、身長低めで多少華奢さを感じさせるボディにボリューム控えめなおっぱいを組み合わせたタイプの両方がありますが(←参照 後者のタイプ 短編「なまいきかりん」より)、いずれにしてもバスト&ヒップの柔らかい質感を十分に打ち出して煽情性の基盤を形成。
 絵としての重さ・濃さは排しつつも、濡れていくスベスベお肌や秘所、乱れる髪の毛の表現など、細部まで丁寧に描き込んだ体パーツ描写となっていて、演出的な濃淡に依らず女体そのもので十分なエロさを打ち出せるスタイルとなっています。
 執筆速度の高さ故に初出時期の幅が狭いこともあって、キャッチーで適度な華やかさのある絵柄は単行本を通して安定。表紙絵よりも、すっきりとした印象と適度な修飾性のコントラストがある中身のモノクロ絵の方がより魅力的に感じられるタイプと個人的には思います。

【濡れて蕩けるヒロインの痴態を程好い濃厚さで表現】
 サクサクとエロシーンに突入していくこともあって、濡れ場の尺は抜きツールとして十分な満足感がある水準であり、射精回数としては1回戦仕様をじっくり、または抽挿パートで中出し連続的な構築となっています。
 あくまで恋愛関係にある男女の和姦エロではありつつ、お仕置きプレイやメスガキちゃん分からせエッチ、主従プレイや周囲から隠れながらの羞恥系セックスなど、適度な倒錯性や嗜虐性をアクセントとして入れ込んだエロシチュが揃っています。
LoveMe4 この作家さんのエロシーンにおける明確な特色は前戯パートにおけるヒロインの秘所への執拗な愛撫・刺激であって、今回は名物である電マプレイの登場頻度が低いものの、むしゃぶりつくようなクンニや丁寧な指マンによってヒロインを感じさせまくり、潮吹きアクメへと導く流れがメイン(←参照 シリーズ第2話「らぶりーあいなちゃん♥♥」より)。
この時点でヒロイン側が強烈な快楽に蕩けて主導権を男性側に握られることが明瞭になっていますが、抽挿パートに移行後はパワフルなピストンによって更に強烈な快感を叩き込まれて、普段のクールさや生意気さは完全に消えてだらしなく蕩けまくる痴態を曝け出すことになります。
 しっとりと濡れる柔肌、涙で潤む瞳の表情、ふにゃふにゃになったお口やキスで絡み合う舌を伝う唾液、媚肉がにゅるにゅると濡れる結合部や断面図といった、液汁表現と女体表現の絡みの良さを軸として、量的には過剰さを排しつつ、十二分に熱っぽい陶酔感を打ち出すエロ演出となっており、アヘ顔などのハード指向の演出も緩急を付けた上で要所に投入しています。
平行連続コマの多用や、キスや結合部のアップ描写の連続配置など、技巧的な画面構成も多く、上手くハマっていることもあれば、エロシーンの盛り上がりが中断してしまうこともありますが、ヒロインがエロ可愛くかつハードにアクメ悶絶するフィニッシュまで十分な煽情性の積み上げがあるエロシーンに仕上がっています。

 エロシーンでの蕩け具合が、エロ描写としての上手さだけでなく、ヒロインのキャラ性故に魅力を増すのが大きな武器であり、程好い濃密さを生み出す作画の良さが光る作品集。
個人的には、クールな先輩彼女さんがねっとりクンニと中出し連発に蕩けまくりな短編「みやびな先輩♥」と生意気メスガキ後輩ちゃんわからせ展開な短編「なまいきかりん」に愚息が大変お世話になりました。

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