
あと、僕も夏海ちゃんをぺろぺろしたい!!!
さて本日は、GEN先生の『モンスターガールズの恋色サーカス』(ジーウォーク)のへたレビューです。当ブログではかなり久しぶりにレビューの俎上に載せさせて頂きますが、過去作『牝神たちの壊し方』(キルタイムコミュニケーション)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
モンスターヒロインとのラブエロ模様をファンタジー世界の設定の面白さと程好い濃度のエロシーンとでお届けな1冊となっています。

なお、目次や話数表記がないため、言及箇所が何話であるかや1話当りのページ数などが不明であり、今単行本についてはコマの引用は全てページ数表記とさせて頂きます。
長編作としてストーリーに適度な読み応えを備えつつ、ドラマ性というよりかは世界観の雰囲気としての面白さが先行するタイプであって、それと関連付けながら十分なボリューム感のエロシーンも用意されています。
【ファンタジーとしての世界観の魅力づくりの良さ】
大地を進む巨大な地竜の背に街を作り、魔物に偏見や恐怖を抱く人間との交流でその誤解を解こうとする魔物のサーカス一座に人間として加わり、彼らと人の橋渡しに貢献するという設定が、ファンタジーとしての大きな魅力であって、この設定のみで漫画として十分な面白さがあるタイプ。
この活動の一つとして、ゴブリンに襲われ女性をさらわれた村の助けとなるべく、主人公とケンタウロス女性のルスクワーレさんがゴブリン達との戦闘を経験するなど、冒険譚としての側面もありますが、大きなエピソードとしてはこれのみであって、基本的にはメインヒロイン・アイネスさんとのラブエロ模様が作劇のメインとなっています。

二人の関係に波風が立たないことも含めて、長編全体のドラマ性はあまり無く、旅行記・冒険譚としての魅力を形成するにはもう少しエピソードの数が欲しいとは感じますが、モンスター娘達それぞれの習性といった設定、華やかなサーカスのシーン、村娘達へのゴブリンによる暴行はありつつもそれの解消も含めてポジティブな方向性の維持等、作品世界の魅力を活かした構築になっているのが最たる美点と感じます。
ラストは一座の活躍まだまだこれから!的に綺麗にまとめていますが、ストーリーとして何かしらの決着・到達があったわけではなく、まだ個別のエピソードの無いキャラクターも居るので、可能であるならば是非この世界観で一座の旅の続きを描いて頂きたいと感じさせる作品でした。
【人外らしさを織り込んだキャラデザインのモンスター娘】
モンスター娘ということもあって人間基準の年齢はあまり意味がないでしょうが、アイネスさんやルスクワーレさんはハイティーン級~20代前半程度の美人さんという印象で、おそらく飛行種族であるため小さな体のティアさんは口リっぽさのある容姿となっています。
エッチで明るく優しい人魚のアイネスさんに、クールでありつつ熱情的な一面もあるケンタウロスの女戦士なルスクワーレさん、ツンツンしているけれど恥ずかしがり屋さんなティアさんと、それぞれタイプの異なるキャラ設定であるのも複数ヒロイン制らしい賑やかさと言えます。

また、ヒロイン達が身に着ける衣装や装身具の細やかなデザインも、キャラデザとしての大きな魅力であって、サーカスの劇団員としての華やかさや異国情緒を感じさせるのはファンタジーとしての作り込みの良さと評し得ます。
程好くプニ感のある貧乳ボディのティアさんを例外としつつ、その他二人はもっちり柔らかな美巨乳の持ち主であって、(人間形態の部分は)適度にグラマラスな印象。また、いずれもパイパン仕様の股間であり、体パーツ描写に一定の淫猥さを持たせつつ、絵柄の性質もあって綺麗な女体に仕上げられていると感じます。
前述した衣装や装身具の描写も含めて細やかで丁寧な作画は、表紙絵と完全互換で安定しており、読み手をあまり選ばない親しみ易さと華やかさのバランスが魅力の絵柄と言えるでしょう。
【程好いアタック&密度のエロ演出の和姦エロ】
上述した様に話数による切れ目があまり無い構成であり、各モンスターヒロインとのエロシーンは十分な尺で提供されています。
野蛮なゴブリン達による攫った村娘達へのハードな凌辱シーンがありますが、このエピソードにおいて量的にメインの濡れ場ではなく、三人のヒロインとの和姦エロがメインとなっており、善良な性格の主人公ということもあって、相手を気持ち良くしようとするポポジティブかつ適度なエネルギー感のあるセックス描写に仕上げられています。
メインヒロインである人魚のアイネスさんとのエロシーンが最も多く、人魚形態での誘惑エッチやアナルセックス、魔法の薬で人間の脚を手に入れて脚コキもしたり、騎乗位をしてみたりなチャレンジなど、プレイ内容を色々と用意。
セックス中にすっかり発情したルスクワーレさんのお馬さんの方の秘所へのフィストファック、アイネスさん敏感な鰓への愛撫など、人外ヒロインらしい部位へのプレイ内容は人外ヒロインらしいポイントですが、フェラやパイズリから射精に導かれる前戯パートとパワフルなピストンの抽挿パートに抜き所を設けるオーソドックスなエロ展開を基盤として間口を広げるスタイル。

ねっとり舌を絡めるキスや乳揉みなどの手数も稼ぎつつ十分な尺のパワフルピストンから1Pフルの中出しフィニッシュへと突入しており、言葉にならないハートマーク付きアクメボイスや瞳をキュッと閉じて快感に耐える表情付けで一定の演出的な盛り上げを図って、美しい印象を保ちつつ十分なカロリーのある抜き所で複数ラウンド性を〆ています。
ファンタジー作品&モンスターヒロインの魅力を活かした作品であり、その魅力をもっと楽しませて欲しいなと思えた長編シリーズでした。
ラミアのミーラメルルさんのエピソードは是非読んでみたいんですよねぇ・・・。