2020年04月

前島龍『メスに生まれたお前が悪い!!』

YoureTobeBlamedAsYoureFemale TVアニメ版『波よ聞いてくれ』第4話「君は笑わない」を観ました。中原君、男気はあるし気持ちは真っ直ぐで働き者だし、思考も真っ当なんですが、惚れた相手の評価だけはちょっとアレなんですよね・・・。
色々な意味で重要なキャラクター・マキエさんの登場ですが、彼女のエピソードはどのくらいまでアニメで盛り込めるんでしょうね?

 さて本日は、前島龍先生の『メスに生まれたお前が悪い!!』(茜新社)のへたレビューです。先生の前単行本『おとなのおもちゃの使い方』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
可愛らしいランドセルガール達が理不尽な性暴力や陰湿な欲望に晒される展開と彼女達が強烈な感覚に悶えるハードなエロ描写とが詰まった作品集となっています。

YoureTobeBlamedAsYoureFemale1 収録作は、仲良しな女の子コンビの片方が卒業記念の思い出に二人で処女を卒業しようと言い出しておじさん達を呼び出したり、二人に影響された女の子が色々勘違いして不審者おじさんに処女卒業の手伝いをお願いしたりな連作「処女卒業式」「処女入学拒否!?」(←参照 二人同時に処女喪失だ! 同連作「処女卒業式」より)+描き下ろしおまけ漫画(計4P)、親の留守中、ヒロインの面倒を色々とみてくれる優しいお兄さんは実はヒロインに睡眠薬を盛ってその体を好き放題にしている最低野郎で・・・な短編「夢見るお姫様」+描き下ろしおまけ漫画(2P)、その他読み切り形式の短編6作。
描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数は16~26P(平均21P弱)と平均値としては中の下クラスのボリュームで推移。ストーリー性そのものが強いわけではないものの、話の方向性もあってインパクトのある展開が多く、エロシーンにも強烈な印象があるスタイルと言えるでしょう。

【歪んだ欲望が叩き付けられることの理不尽さや陰湿さ】
 不穏な雰囲気の表紙絵から察せられるであろう通りに収録作の過半数は、暴力的な欲望がヒロインに叩き付けられる凌辱系や、ヒロインの無知に付け込んで搾取をする陰湿な展開であって、相応に重苦しい雰囲気や陰惨さがある作劇となっています。
 痴漢の虚偽通報を繰り返して他人を不幸にしてきたクソガキちゃんが拉致&輪姦という猛烈な復讐をされる短編「いいこになぁれ」、パパ活で簡単に金銭を得られることや浪費の喜びを知ってしまったヒロインが歯止めが効かなくなった金銭欲で援交に手を出して悪い大人につかまる短編「パパ活エスカレーション」とヒロイン側に問題があるケースがあるものの、これらの場合でも制裁の苛烈さやヒロインの過ちに付け込む陰湿さは十分にあって爽快感はほとんどありません
YoureTobeBlamedAsYoureFemale2 また、無茶苦茶な被害妄想を無垢なヒロインに叩き付けて一方的に凌辱する短編「レイプおじさん注意報」(←参照 突如激高して襲ってくる気持ち悪いおじさん 同短編より)、犯罪者な悪徳医師に治療と偽ってレ○プされることになる短編「君の発育には問題がある」など、何ら落ち度のないヒロインに対して性暴力が突如として振るわれることになるシナリオワークもあって、純粋なもの、善良なものが醜悪な欲望や負の感情によって蹂躙されることの不条理さ・理不尽さを生み出しています。
 SNSを通して女児の心を掴み、恋人であると騙しながら自分のオナホに仕上げていく短編「誰でもできる!簡単オナホ確保術」や、自分を信頼している女の子を睡眠薬で眠らせてその体を好き勝手に扱っていく短編「夢見るお姫様」などは、直接的な暴力性は低いものの、相手の信頼や好意を利用して搾取するという構図自体の陰湿さを有しています。
これらの作品では、ヒロインの状況が更に悪化していくことや搾取構造が継続することを示すまとめ方であったり、ヒロインの心身がズタボロになった状況を示す陰惨なラストを迎えたりしており、それらの状況の重苦しさに加えて凌辱側の悪意や狡知が何ら罰せられることなく放置されることへの嫌悪感も生じさせています。
 ナチュラルビッチちゃんと彼女に引っ張られる大人しいけど意外に積極的な女の子があっけらかんと処女卒業に挑む「処女卒業式」や、筆おろしをしてくれるという女児幽霊に会い行った男性が無口で不思議な雰囲気の女の子に出会うもののその正体は!?な短編「トイレの詠ちゃん」などは、状況そのものは不穏さを含みながらもあっけらかんとした雰囲気の作品であって、凌辱系の作品と打って変わっておとぼけ風味のラストにまとめています。

【ぺたんこ~膨らみかけバストのランドセルガールズ】
 連作では卒業直後な女の子達が登場していますが、基本的に小○校高学年クラスの女の子で統一された陣容となっています。
 生意気で虚偽通報という違法行為に興じる女の子、年齢不相応な遊興にのめり込む女の子といった問題のある子、明るく能天気なマセガキちゃん、純真な女の子とヒロインの位置づけは作品によって様々であり、その作劇における立ち位置は話の方向性と密接に関係しています。
 性格面やキャラ付の方向性が多彩であることもあって、ヒロインのキャラデザインも様々であって、ガーリーで派手な格好をしている女の子や真面目そうな女の子、三つ編み&眼鏡や太眉の地味系ガール、さらさらとした長い黒髪のミステリアスな印象の女の子などが登場。
YoureTobeBlamedAsYoureFemale3連作のダブルヒロインでは発育が大変に良好な柔らか巨乳の持ち主な女の子が登場していますが、大半のキャラはほぼぺたんこ~膨らみかけバストの持ち主であって(←参照 乳首責めでアクメを迎える女児ヒロイン 短編「君の発育には問題がある」より)、くびれのほとんど無い寸胴ボディや鏡面仕様の股間、華奢な四肢なども肢体の未成熟感を強調しています。
 なお、竿役については無難な容姿の青年タイプも存在しますが、気持ち悪さや醜さを感じさせる容姿のおじさんキャラが多く、ヒロインとの美醜の対比を形成。体格が良い男性が多いこともヒロインの肢体の小ささや華奢さを強調することにつながっています。
 適度にあざとい萌えっぽさの主張がある絵柄でありつつ、あまりクドさは感じさせずにヒロインの二次元らしい可愛らしさを引き出すタイプ。作画密度は十分に高く、表紙絵と完全互換で安定しているのも安心材料と言えるでしょう。

【強烈さのあるエロ演出と一方的なセックスとしての表現】
 ページ数としてそれ程ボリュームがある訳ではないものの、欲望任せにスムーズにエロシーンに突入することで十分な尺は確保されていますし、凌辱エロとしての強烈さや状況の陰湿な印象などが質的な存在感を押し上げています
 合意の上で素性の分からないおじさん達とセックスを繰り広げる無軌道セックスや援交セックスもあって、こちらはヒロイン側の積極性もあってマイルドな読み口を保っていますが、リンチめいた輪姦や睡姦、騙しエロなどの暴力性や陰湿性が強いエロシチュが主であることは前述の通り。
暴力や強烈な性的感覚の前に為す術がなくなっているヒロインに対し、竿役の男性達は無茶苦茶な理屈であったり好き勝手な評価や罵倒であったりを豊富に口にしており、この点も性行為における男女の非対称性を明示して、理不尽さや欲望の獰猛さを強調することにつながっています。
 ヒロインのちっぱいや秘所を執拗に刺激する愛撫や小さなお口でのフェラ強要といったプレイを投入する前戯パートは十分な尺を投入することもあれば、抽挿パートを長めにとった上で輪姦での上下のお口同時責めや中出し連発でのインターバルとしてのお掃除フェラ強要といった形で口淫描写を投入していく構成を採ることもあります。
YoureTobeBlamedAsYoureFemale4 エロシチュの方向性によってヒロインの痴態描写のハードさには一定の変化を設けていますが、基本的にアタックの強い演出を用いており、行為の進展に伴って精神的にも追いつめられる流れを演出の強化によって表現し、半分意識が飛んでいるような表情付けや涙や鼻水が漏れる無様フェイス、呂律の回らない台詞回しや抽挿に押し出されるような喘ぎ声などで強烈な感覚に圧倒されるヒロインの姿を表現(←参照 短編「いいこになぁれ」より)。
ヒロインの頭部や肩を押さえつける体位や、抵抗できない状態になっているヒロインへのベロチュー等、男性側の支配権を視覚的にも明確化しつつ、淫液があふれ出る秘所に下半身が叩き付けられる様子を濁音メインのマッシブな擬音で表現しながら、中出し連発の抽挿パートをアグレッシブに駆け抜けていきます。

 凌辱エロとしての暴力性や理不尽さを包み隠さず表現しているため、明確に好みが分かれるタイプの作品が多いのは確かでしょう。歪んだ欲望がストレートに発揮される分、現実では叶えてはいけない黒い欲望を吐き出せる二次元の場としての好適さを備えているとも言えます。
個人的には、他人の人生を滅茶苦茶にしてきたクソガキ・苺(べりぃ)ちゃんに集団で制裁な短編「いいこになぁれ」と、真面目なポニテガールに悪徳医師の魔の手が・・・な短編「君の発育には問題がある」が特にお気に入りでございます。

甘竹朱郎『晒され愛ドル』

ExposedIdol TVアニメ版『プリンセスコネクト!Re:Dive』第3話「美食のフロンティア~隠し味に天上の果実を添えて~」を観ました。ギルド“美食殿”の目的、楽しそうですよね。キャルちゃんは監視という目的のために参加したのでしょうが、他の皆と心から打ち解けられる日が来るといいですね~。脇役&分かり易い悪役に津田健次郎氏に千葉繁氏という豪華キャスティングなのが笑えました。

 さて本日は、甘竹朱郎先生の『晒され愛ドル』(ジーウォーク)のへたレビューです。当ブログでは久しぶりにレビューの俎上に載せさせて頂きますが、先生の前々単行本(初単行本)『愛され性悪ラブビッチ』(茜新社)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
ヒロインの心と体が乖離していく背徳&狂気のラブストーリー&ヒロインが強烈な快楽に支配される寝取らせエロが詰まった1冊となっています。

ExposedIdol1 収録作は、愛する担当マネージャーに告白したアイドル・広上ゆなは彼の深刻な寝取られ性癖故に交際を拒否されるのだが、彼の性癖に応えるために様々な過激プレイを配信する番組に出演することになり、処女を散らした後も様々な性行為にチャレンジしていくことになるのだが・・・な長編「無理やり!?イキってパコらNight」全6話(←参照 初回は気持ち悪いおじさんに全部の穴の処女を奪われることに・・・ 同長編第1話より)+描き下ろしのおまけ漫画(8P)。
 描き下ろしのおまけ短編を除き、1話当りのページ数は30Pと標準を優に上回るボリュームで固定。長編作として十分な存在感のあるストーリーであり、その上でハード&過激なエロ描写がたっぷり楽しめるエロシーンを用意して満腹感のある1冊に仕上がっています。

【心身の乖離や関係性の矛盾を孕む狂気の純愛ストーリー】
 男性主人公の立場からすれば“寝取らせ”展開ではある一方、愛する彼のために自身の体や精神を犠牲にしていくヒロインの心の動きを追わせるシナリオワークになっており、特に中盤までは悲愴感や絶望感のある暗い雰囲気になっています。
ExposedIdol2 本心ではマネージャー以外の男性とはセックスしたくないにも関わらず、番組の趣旨のためにセックスが大好きな痴女のフリをし(←参照 本音と演技 長編第2話より)、愛する男性の間で処女を奪われ、心がボロボロになりながらもカメラの前では笑顔を振りまき、挙句の果てにはこれらを演技と分からない視聴者に襲われ、マネージャー以外の男性との子を妊娠する等々、ヒロインが次々と酷い状況に追い込まれる辛い様子を連続していきます。
第5話で示されたマネージャーの過去から示される通り、彼の寝取られ性癖はかなり深刻で根深いものであり、ヒロインの好意をそのような形でしか受け入れられないことも、マネージャーに認められたいというヒロインの気持ちも心からのものであることもストーリーにおいて一貫しており、双方の純粋な気持ちが狂気のラブストーリーを駆動しているのもユニークであり、かつ状況の救いようの無さを感じさせる要因。
  度重なるハードなプレイの中で、ヒロインの心身が変容を迎えて強烈な快楽に支配されていく王道の展開を採っていますが、一方で上述した様にヒロインのマネージャーへの愛情は確実に保たれていることに加え、伴侶以外の男性とのセックスに心から快楽を感じる存在になったことでマネージャーの“愛しえる存在”へとなったことで、第三者からすれば明らかに歪な形態ながらも、二人が伴侶として結ばれることになります。
ヒロインの努力が報われ、愛する男性との確かな絆を得るラストは、少なくとも二人にとってはハッピーエンドと言えるものではあるのですが、一般的な感覚からすると釈然としないものを感じてしまうことで読後にも強い印象を引き摺らせるとも言えるでしょう。
 作劇全体の流れや設定と各種エロシチュを多彩に投入していくことに矛盾が無く、狂気的でありながらも純愛でもあるストーリーの存在感とエロの強烈さが組み合わさることで強いインパクトを生み出した長編であると総括できるでしょう。

【肉感巨乳ボディな美人アイドル&匿名化された竿役達】
 乱交の場面で犯られモブ的な女性キャラクターが登場したり、長編第5話ではマネージャーの男性の母親についてその過去の痴態が描かれたりしますが、基本的には20歳前後と思われる現役アイドルのゆなちゃんの一人ヒロイン制。
 本音と演技の乖離による動揺や望まぬ性行為への嫌悪感、自身の肉体の変容に対する戸惑いと受容、好きな男性に認められたことの喜びや彼への変わらぬ愛情など、ヒロイン側の心情を丁寧に描いて作劇の骨格を形成しており、彼女がどのように変容していくか、彼女自身の受容の仕方がどうなっていくのかという点で作劇に緊張感を持たせているとも言えるでしょう。
 清楚で可愛らしさもある美人フェイスなヒロインのボディデザインは、もっちり柔らか弾力の巨乳&桃尻を組わせた肉感ボディであり、程好く大きいサイズ感の乳首&乳輪、艶っぽい唇に淫液に濡れる秘所やアナルなど、粘膜描写を含めた体パーツ描写にも、クドさは抑えつつ、十二分な淫猥さを持たせています。
ExposedIdol3 全裸セックスが基本であり、着衣セックスはそれ程重視されていませんが、シチュエーションの方向性を視覚的にも明瞭にするため、痴漢エロでの私服や乱交神事での浴衣姿(←参照 長編第3話より)、お偉いさんへの枕営業でのドスケベ水着等、それぞれの場面に合わせた衣装を用意するケースもあります。
 なお、マネージャーの男性は性行為には一切参加することはなく、種付けおじさん的な人や痴漢、犯罪者めいた男達に下衆なお偉いさんといった男達に身を任せています。脂ギッシュな中年男性や気持ち悪い肥満男性などキャラデザの主張が強い男性が多いですが、彼らの顔にはモザイクが掛かっており、彼らの匿名性は確保されているのにヒロインは配信においてタレントとして自身の顔を晒し続けているという対比も状況の残酷さを感じさせます。
 漫画チックな親しみ易さと程好い艶っぽさが同居するタイプの絵柄であって、絵としての適度な濃厚感を保っています。また、落ち着いた色気感からエロシーンにおけるハードな演出に切り替わることでのギャップも魅力と言えるでしょう。

【中出し連発のハードなセックス&お下品アクメ痴態】
 各話のページ数が多いこともあって、エロシーンも十分に長尺。複数のエロシチュを入れ込んだ分割構成となることもありますが、その場合でも個々のシーンに適度な尺はあって、複数ラウンド制の濡れ場を形成しています。
 いずれも合意の上の行為ではありますが、特に序盤ではヒロインの内面の恐怖心や嫌悪感を明確に描いており、にも関わらず演技としては笑顔で下品なエロ台詞を喜々として発さなければいけないという心身の強い齟齬を表現。ヒロインの変容に伴って、愛する男性以外との肉体の強烈な快楽を心から楽しめるようになっていきますが、これも男性の性癖を叶えられる存在になった喜びという側面も強く、“寝取られ”(“寝取らせ”)が成就したとも、していないとも言える独特な状況へと至っていくのも面白い点。
 上述した通り、各エピソードにおいて、醜悪な容姿のおじさんに前穴もアナルもお口の処女も全部奪われて愛する男性の前で悶絶アクメを迎える初セックス、事前交渉が為されているとはいえ、拉致されての車内輪姦&換金夜通し輪姦、痴漢や生セックス乱交、演技抜きで襲われてしまう展開、妊娠後のやはりマネージャーの前で痴態を自ら振りまく枕営業セックス等々、ハードであったりアブノーマルであったりなエロシチュ・プレイを投入し続けます
ExposedIdol4痴態描写においては、演技であったものが本当になってしまうという展開に皮肉さもあり、口汚い男性の言葉攻めを浴びながら好き放題に肉穴を使われる状況で、瞳にハートマークを浮かべながら呂律の回らないハートマーク付きエロ台詞を連呼し、たっぷりの愛液を漏らしていくという、強烈な陶酔感に包まれたヒロインの様子をハードかつ適度にお下品に描き出していきます(←参照 長編第5話より)。
 巨根に押し広げられる秘所をストレートに見せつける構図や子宮口を無遠慮に突きまくる様子や子宮内への射精をアピールする断面図など性器関連の描写・演出は頻度高く用いており、それらの淫猥さも十二分。
 お口をオナホ扱いされてのイラマ射精、パイズリやフェラでのお口ご奉仕からの射精、はたまた秘所を指で穿られて派手な潮吹きアクメを迎える等の前戯パートに一定の描写量を投入していますが、抽挿パートの尺を重視した構成がメインではあり、複数人を相手にすることも多いこともあってヒロインの上下前後の肉穴に次々と中出しが為され、ヒロインが強烈なアクメを連続していくアグレッシブな流れを形成しています。

 愛する人のために自身の意志や肉体を犠牲にする悲惨さがある一方、それ故に愛する人に受け入れられて彼女なりの幸福を掴み・・・という非常に独特なスタンスのストーリーであって、好みが分かれる可能性は高いですが、その独特さ故に話に引き込まれました。
美人アイドルがドスケベ痴態を曝け出すという抜きツールとしての鉄板の魅力があるのも強みでしょう。

高岡基文『日焼け少女の白いトコ♥褐色娘のピンクなアソコ♥』

WhiteSkinOfSuntannedGirlAndPinkSpotOfChocolateSkinGirl 『アズールレーンコミックアンソロジー』vol.12(一迅社)を読みました。うぱ西先生の描くシリアス&ダイドー、豊満おっぱいの魅力は勿論のこと、シリアスのポンコツ加減で〆るオチに笑いました。ヤマグチ先生のボルチモア&マーブルヘッド&ブレマートンのトリオも賑やかで楽しかったです。レフトハンド先生の鉄血組は今回も斜め上の方に暴走していて、こちらも安定の楽しさでした。

 さて本日は、高岡基文先生の『日焼け少女の白いトコ♥褐色娘のピンクなアソコ♥』(茜新社)のへたレビューです。先生の前々単行本『めちゃシコなでしこ』(ヒット出版社)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
キュートでエッチな褐色ガール達とのドタバタなラブエロ模様&ちっこいボディがハードに感じまくりなエロシーンが詰まった作品集となっています。

 収録作はいずれも読み切り形式の短編で計10作。1作当りのページ数は16~22P(平均17P強)と控えめな部類となっています。作劇の存在感は概して弱めですが、その分、エロシーンの満足感が程好く図られた構築が揃っています。

【背徳感もありつつ平和にまとめるハッピー口リータ系】
 元々作劇の引き出しが多い作家さんですが、LOレーベルでは今単行本も含めてハッピー口リータ系の作劇でまとめており、少女性愛の背徳感を喚起しつつも話としての重さや暗さは除いたシナリオワークで揃えています。
WhiteSkinOfSuntannedGirlAndPinkSpotOfChocolateSkinGirl1ヒロインに手を出した実父と担任が彼女を奪い合うものの、その両方を受け入れる女の子であったり(←参照 どっちも大事なパパなので 短編「ぱぱせれくと」より)、姪っ子に手を出した上にしばらくの間彼女の前から逃げていたものの再会したらむしろ彼女の方から関係を求めてきたりと(短編「ごめんなさいと言うまでは」)、不穏な要素があってもヒロイン側のラブ&エロにおける積極性によって罪悪感等の精神的な負荷を下ろす展開にしていると言えるでしょう。
 また、既に性愛関係にある口リっ娘ちゃんとの関係性を描く作品も多く(短編「おんゆあまーきんぐ」「おみやげ夏妹」等)、これらの作品では年下ヒロインに翻弄されたり、はたまた男性側の性欲を恥ずかしがりながらも受け入れたりと、信頼関係の中でドキドキ感を甘受できるように仕上げられています。
捕えられたダークエルフの少女を救出しようとするも、実は子作りが目的であった彼女の用いた怪しい薬のせいで発情し、欲望任せにセックスすることとなる短編「えるふの奸計」はファンタジー作品ですが、背徳感を出しつつもヒロイン側の能動性とその目的の成功によって読み口を軽く柔らかく仕上げていることは他の作品と共通。
 全般的にドタバタラブコメ的な雰囲気を基調としており、ストーリーの存在感は弱いですし、コミカルさはありつつ笑いの要素に重きを置いたスタイルではありませんが、作劇の主張が弱い分、ヒロインの褐色肌というキャラ属性とエロシーンに集中できる作りとも言え、ほのぼのとした印象のポジティブなラストへと穏やかに収束していきます。

【未成熟な華奢ボディと健康的な褐色肌の組み合わせ】
 いずれも小○校高学年クラスの女の子であり、短編「えるふの奸計」には百歳以上のダークエルフガールが登場していますが、彼女も見た目としてはその他のJSガールと同様です。
 日焼け肌もしくは地黒の褐色肌の女の子達で統一されており、その見た目から想像される通りに活発であったりボーイッシュであったりなヒロイン達ですが、そんなヒロイン達が恋愛やセックスにおいてはキュートな女の子としての印象を強めるというのが一種のギャップの魅力として機能しています。
WhiteSkinOfSuntannedGirlAndPinkSpotOfChocolateSkinGirl2単行本タイトルにある通りにヒロインの褐色肌は2タイプがあって、一つはダークエルフガールも含めて全身が褐色肌のタイプ、もう一つは日焼け跡の白い肌との鮮やかなコントラストで魅せる日焼けっ娘のタイプ(←参照 日焼け跡の上からマイクロビキニ!マーベラス! 短編「おんゆあまーきんぐ」より)。なお、人数的には後者の方が主力となっています。
 キュートフェイスにたわわな巨乳をお持ちのトランジスタ・グラマなヒロインも居ますが(短編「あんばらんすがーる」)、メインとなるのはぺたんこ~膨らみかけバストであり、ほんのり骨格が浮き上がって見える肉付きの弱い体幹や華奢な四肢との組み合わせで未成熟感を強めていますし、成人男性の竿役との対比でその小ささや華奢さを強調しています。
 絵柄としてはオールドスクールな印象があって、二次元的な華やかさやあざとい萌えっぽさを期待するのはやや避けるべきですが、漫画チックな親しみ易さでヒロインのキュートネスをお届けする絵柄であって、十分なキャリアに基づく絵柄の安定感も加点材料。ただし、彩色で細やかさを増す表紙絵と中身の絵柄には一定の差を感じることには留意されたし。

【アタックの強い演出で彩るハードな蕩け模様】
 ページ数の都合上、長尺のボリューム感を求めるのは避けるべきですが、導入パートをかなりコンパクトにまとめてエロシーンに移行するため、抜きツールとして十分なボリューム感を有する濡れ場を提供。
 序盤において男女いずれに主導権があるかは作品によって異なるものの、いずれも双方の性行為に対する積極性が高まっていく和姦エロであって、近親エロスや外出先でのセックスといった背徳感を高める要素を持ちつつ、それらの暗さや異常性は排しており、羞恥心などをアクセントとしつつ互いに気持ち良くなる行為として描かれています。
WhiteSkinOfSuntannedGirlAndPinkSpotOfChocolateSkinGirl3 ヒロインのお口ご奉仕やちっぱいズリを含めたパイズリといった女の子側の積極性を重視したプレイに十分な尺を設けることもあれば、小さな褐色肢体の性感帯を丁寧に愛撫してヒロインを感じさせる描写を軸とすることもある前戯パートは(←参照 乳首&クリ同時愛撫で 短編「れでぃふぁ~すと」より)、いずれも十分な描写量を有しています。
前戯パートに射精シーンを投入することもあれば、ヒロインの反応に堪らなくなって挿入に移行することもありますが、抽挿パートではヒロインの華奢ボディをホールドしてガンガン腰を振っていくパワフルな描写を連続。男性の体躯との比較やヒロインの体を持ち上げたり抑え込んだりな様子などで、口リ系ヒロインの肢体の華奢さや軽さを表現しているのもポイントでしょう。
WhiteSkinOfSuntannedGirlAndPinkSpotOfChocolateSkinGirl4 比較的あっさりとした性器関係の描写もあって、結合部見せつけ構図やアップ構図に質的な物足りなさはあるのですが、フィニッシュシーンを含めて抽挿パート終盤では、アヘ顔チックな表情付けやハートマーク付きの淫語搭載エロ絶叫など、ちびっこヒロインがしちゃいけない感じまくりのリアクションを示しており(←参照 短編「ボールガール」より)、演出密度の高さというよりかはシンプルに個々の演出強度の高さで勝負するタイプ。
 アップ描写などで比較的込み入った画面構成になることもあれば、シンプルに直線的なコマを連続させる構成もあるなど、演出密度の緩急が比較的シンプルなこともあって、多少単調に感じることはありますが、終盤ではヒロインの痴態描写を畳みかけた上でアヘ顔だったり仰け反りポージングだったりとアタックの強い演出を伴った中出しフィニッシュへと突入しており、複数ラウンド制の〆に相応しいカ口リーの高さを示しています。

 褐色口リ好きにはもちろんお勧めな1冊ですし、軽い読み口のお話と十分に強いアタックのある痴態描写は(ローボールヒッターの)幅広い層にお勧めできるスタイルと言えるでしょう。
個人的には、キュートな口リビッチ彼女さんの破廉恥衣装アピールにすっかり中てられて・・・な短編「おんゆあまーきんぐ」に愚息がお世話になりました。

由雅なおは『電脳姦淫辱QUEST』

CyberInsultQuest TVアニメ版『放課後ていぼう日誌』第3話「マゴチ」を観ました。マゴチ、淡白だけど美味しいですよね。羨ましい。釣り人なら普通は大きな魚を釣りたいというスタンスに対し、大きな魚は嫌いだけど負けず嫌いで・・・という陽渚ちゃんのアンビバレンツな反応が面白いですよね。
陽渚ちゃんに色々教えてあげる夏海ちゃんカワイイですね。八重歯舐めたい。

 さて本日は、由雅なおは先生の『電脳姦淫辱QUEST』(ジーオーティー)のへたレビューです。先生の前単行本『逆襲性裁黒ギャル教師』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
仮想世界と現実世界を行き来しながらの凌辱復讐劇というユニークなストーリーと美少女ヒロインがハードな責めで乱れるエロシーンを備えた1冊となっています。

CyberInsultQuest1 収録作は、人間の脳とVR映像をリンクさせる技術を用いたファンタジー世界のオンラインゲームの開発者である父親を喪った少年は、義理の母親や妹、その友人に酷いイジメを受ける日々を過ごしていたのだが、ある日亡き父親の書斎で見つけたチップにあった管理者権限の技術により、他のプレイヤーの意識乗っ取りやゲーム内でのチート行為が可能となって、それを用いて復讐を果たしていくのだが・・・な長編「愚妹レイプ復讐クエスト」全6話(←参照 妹の体を乗っ取り・・・? 長編第1話より)+描き下ろしフルカラープロローグ(4P)、および読み切り形式の短編3作。
描き下ろしプロローグを除き、1話・作当りのページ数は22~26P(平均24P弱)と標準的なボリュームで推移。長編を中心として作劇面に一定の存在感を持たせつつ、エロシーンの量的満足感も強く図られた構築となっています。

【復讐劇から欲望の暴走へと至る黒い全能感】
 長編作は虐げられてきた主人公の復讐劇であり、愛する父親の遺産であるプログラムを用いてバーチャルリアリティ空間で圧倒的な力を振るう、いわゆる“チート展開”の要素を備えています
こういったチート展開は異世界なりVR空間なり現実世界と異なる場で発揮されることが多いですが、本作のユニークな点は、ゲーム空間に存在する他のアカウントを通じて現実空間のプレイヤーに対する意識乗っ取りが可能という設定であり、この能力を活かして主人公が次々と復讐凌辱をゲーム空間でも現実世界でも同時に果たしていくという展開には黒い爽快感を持たせています
CyberInsultQuest2 主人公を苛めていた人物達に種々の問題がある分、勧善懲悪な側面が中盤まではあるのですが、このチート能力を活かしてゲーム世界に君臨した主人公はゲーム内で魔王と呼ばれる存在になって、復讐の対象とは関係なく、討伐に来たプレイヤーのアバターを蹂躙し(←参照 無敵モンスターを作成して凌辱&捕食 長編第5話より)、現実世界でも意識不明にさせるなど、暗い欲望と全能感に飲み込まれており、彼自身が他者からの復讐や憎悪の対象になっていくというアイロニカルな展開となっていきます。
 ストーリーの終盤では事態がかなりのエスカレーションを示しており、一国の総理自らがゲーム内で主人公を討伐しに来たり、国民の大多数がゲームに参加して返り討ち&廃人化したりで、主人公の歪んだハーレム王国がゲーム内でもリアルでも完成するというラストへと事態が悪化し続けます
 “ゲームのサーバーの電源を落とせばよくないか?”などツッコミ所は多々ありますが、ゲーム内での好き放題がリアル国家建設まで行き着く風呂敷の広げ方の思い切りの良さは見事であり、復讐劇としてのドラマ性よりかは“チート”による暗い情念の解放感が勝るストーリーとも言えるでしょう。
 短編集については、黒ギャルさんが言葉の通じないアフリカン男性とのセックスにハマっていく短編「黒×黒の勘違い異文化性交流」のようにコミカルなものもありますが、他の短編2作は登場人物の死が描かれる重苦しさや絶望感のあるタイプの話で、長編と共にビターな読後感を残しています。

【巨乳キャラをメインとしつつ多彩なキャラデザを投入】

 短編群のヒロインも含めて女子校生級の美少女を主力としつつ、その母親クラスの年増美人なども登場しており、多数のプレイヤーが主人公の毒牙にかかる長編作では犯られ要員的なキャラも含めて多数の女性キャラクターが登場。
 ゲーム空間と現実空間を行き来して凌辱を行う長編では、現実世界でのヒロインの姿とゲーム内でのアバターの姿の両方が楽しめる仕様であり、黒ギャルヒロインならダークエルフだったり、巨乳女性はゲーム内でも巨乳の持ち主であったりと共通性を持たせつつ、ファンタジー世界では別種族であったり世界観や職業に合わせた服装であったりと見た目の変化も付けています。なお、脳とリンクする技術の都合上、所謂“ネカマ”が存在しない設定でもあります。
CyberInsultQuest3現実世界の姿もゲーム内の姿も両方凌辱するというのが長編作のギミックとしての特徴ですし、並乳クラスから巨乳クラスまで様々なタイプの女性を支配して従わせるハーレムを構築する上で、ヒロインの容姿の多彩さは魅力となっています(←参照 現実世界でもハーレム構築 長編第6話より)。
女体造形としては、一部に控えめバストの持ち主も居ますが、メインとなるのはむにゅんと柔らかな美巨乳の持ち主であり、十分なマッスのある桃尻と合わせて締まったウェストとのコントラストでその存在感をアピール。なお、股間についてはパイパン仕様で統一しています。
 絵柄としては90年代後半~00年代前半を思い出させる古めの画風であることは間違いないものの、描線の細やかさや程好い修飾性のある絵柄は、作画密度も高く安定感もあるしっかりと完成されたものであって、近似した絵柄が最近のエロ漫画ジャンルで目立たない分、逆に独自性のある魅力を感じる場合もあるかと感じます。

【淫液に濡れるエロボディの存在感とハードなプレイ内容】
 長編も短編も分かり易くエロメインの作品構築であるため、濡れ場のボリューム感は十二分に強く、後述するように一シークエンスをたっぷり魅せるというよりかは複数のシチュエーションを入れ込む構成ではあるのですが、抜き所を複数備えたサービスフルな構築でもあります。
 彼氏持ち黒ギャルさんが同じアパートの住人であるアフリカン男性の巨根にすっかり夢中になって恋人に~な短編「黒×黒の勘違い異文化性交流」は素直な性欲で駆動する和姦エロですが、その他の短編は凌辱系のシチュエーションであったり、ヒロインが奉仕を強要されるシチュエーションであったりが揃っています。
 前述した様に、長編では主人公が別人の意識を乗っ取ることでセックスをさせたり、はたまた他の男性に襲わせたりといった特殊なプレイがあることに加え、ゲーム内での触手凌辱やオナホ化、輪姦といったプレイと現実世界における主人公による凌辱が同時進行となるのが大きな特色であって、ゲーム内では圧倒的な力のモンスターや感度強化、他プレイヤーへの干渉といったチート能力が活かされています。
また、性犯罪被害者の記憶を事件の遺物と際限プレイで辿ることが出来る特殊能力を持つ特別捜査官の少女を描く短編「超能力レイプ捜査官」では、記憶の中の凌辱とプレイとしてのセックスがやはり同時進行しており、複数の状況が並行して描かれることは視覚的な多彩さという長所もありつつ、視点が定まらない読みのリズムの悪さという短所も感じます。
CyberInsultQuest4 ヒロインの抵抗感や恐怖心を表現しつつ、それを強烈な性的快楽で心身ともに蹂躙していくストロングスタイルな描き方であり、主人公を見下していた存在や強力な女性プレイヤーが涙を浮かべながら無様に許しを請うギャップなども強い嗜虐性を引き出してくる要素となっています(←参照 義母&義妹を拘束凌辱母娘丼 長編第4話より)。
 ハートマーク付きの乱れたエロ台詞に描写としてはやや物足りなさはあるものの淫猥な断面図など、各種エロ演出はやや平板ではあり、フィニッシュシーンの盛り上げにも少々の不足は感じるものの、各種淫液でじっとりと濡れる女体や表情の淫猥さを明確な武器として、質的なボリューム感を高めています。

 長編や一部の短編で結構凝った設定を用いており、これが作劇・エロ共に魅力を高めていますが、同時に両面で扱いの難しさもあったのだろうと感じます。
何だかんだで長編作終盤のそこまで突き進むか!?という意外性と、父親の想いを描いて皮肉な様相を示すラストは魅力と感じた長編作が最愛でございます。

さくま司『桃色ドロップ』

SweetDropCandy TVアニメ版『波よ聞いてくれ』第3話「お前らは緩い」を観ました。中原君、思い切った一世一代の提案だったのですが、ある意味では一番報われない感じのキープ扱いな回答で可哀想なんですよね、惚れた弱みとはいえ・・・。
あと、流石北海道というか、ビールとソーセージ美味しそうでしたね。管理人は北海道限定のサッポロクラシックが大好きなのです。

 さて本日は、さくま司先生の初単行本『桃色ドロップ』(ワニマガジン社)の遅延へたレビューです。10日程遅れてのレビューとなり、申し訳ありません。
多彩な美少女&美女ヒロインとの甘いピュアラブストーリー&しなやかボディが熱っぽく蕩けるエロシーンとが楽しめる作品集となっています。

 収録作はいずれも読み切り形式の短編で計9作。なお、短編「Eclosion」「ボレロ」は分かれたカップルの男女それぞれが新たな恋を見つけるお話ですが、ストーリーとしての関連性はほぼありません。
1作当りのページ数は18~24P(平均19P強)と控えめながら旧コンビニ誌初出としては標準的な部類。恋愛ストーリーとしての甘味を打ち出しつつコンパクトにまとめた作劇であり、エロシーンも質的にも量的にも程好い加減でまとめた構築となっています。

【誠実さや上品な甘味のあるラブストーリー】
 作劇の方向性としては男女の恋模様を温和な雰囲気で描き出すタイプであって、恋愛のドキドキ感やそれがもたらす幸福感を上品な甘味と共に提供するシナリオワークと言えます。
子供の頃、迷子になった自分を助けてくれた美人稲荷様と再会して・・・な短編「狐日和」はファンタジー系の作品ですが、その他の作品は日常の中の等身大のドラマとして恋愛模様を描くタイプ。とは言え、作品の温和な雰囲気は共通した美点でしょう。
 男性側にとっての棚ボタ的な展開やエッチなヒロインの積極性で押し進める展開も無いわけではないものの(短編「Day dream」等)、既に恋仲の人物同士の幸福な恋愛セックスやキッカケを得た二人が相手を求め合う恋模様など、色恋沙汰における男女の対等性が意識されることで誠実さを感じさせる話回しが基本とも評し得ます。
SweetDropCandy1 好きな相手がお見合いをすると聞いて嫉妬やら悔しさやらで大胆に迫る勝気ガール(←参照 短編「中村、結婚するってよ」より)、ヒロインの価値観を否定した男性に対して毅然と反論する青年とそれを喜んで好意を改めて意識する女性、大人でないことを好きな男性に諭されて“子ども扱い”された故に大胆に告白をする女の子等、ヒロイン側の素直な心の動きやそれに応える男性の反応等も読み手が共感や納得をしやすいものであり、それ故に恋愛の成就を素直に祝福できるタイプのシナリオワークとも感じます。
 人妻さん寝取られ展開か!?と匂わせながら旦那さんとラブラブコスプレHに収束する短編「ヤる気スイッチ入りました♥」や、憧れの存在であり神様でもあるがセックスには無知な狐神様に色々と教えつつラブラブHな短編「狐日和」等、話に仕掛けや意外な展開を用意することはありますが、エロシチュエーションの形成等に貢献するものであって、読み口の滑らかさや穏やかさを阻害する要素は基本的に排されていると言えます。
 短編集ということもあって、ストーリーのドラマ性や分量としての読み応えはあまりありませんが、恋愛ストーリーとしてのドキドキ感や甘味に程好く浸れる作劇であり、微笑ましいハッピーエンドにまとめています。

【多彩な設定&性格付け&ボディデザインのヒロイン達】
 JK美少女も少数名登場していますが、女子大生~20代半ば程度と思われる年齢層が主力。おそらく人間より遥かに長命ですが、短編「狐日和」の稲荷神様も綺麗なお姉さんタイプの容姿です。
SweetDropCandy2 優しくて献身的で彼氏君とのエッチが大好きな彼女さん、処女だったけど次第にエッチに夢中になっていく地味系眼鏡年上美人、ちょっとガサツな印象もあるが一途な強気ツンデレ系整備工ガール、年下男子を誘惑&翻弄な快活エロ上司(←参照 ストレスをエッチで発散だ! 短編「Day dream」より)、コスプレが趣味な人妻さんなどなど、多彩な設定のヒロインが用意されており、展開の多彩さに一定の貢献をしています。
また、強気ツンデレや少し天然&不思議芸タイプ、快活な肉食系に優しくて性的に無知な狐神様、内気なクール系ガールなどなど、ヒロインの性格面でも多彩さがあって、適度に分かり易い属性付けをしつつ、それらで人物像を固め過ぎない塩梅となっています。
SweetDropCandy3 ヒロイン陣の女体設計も様々であって、微乳スレンダーボディから程好い肉感の強さのある巨乳ボディ、両者の中間の並乳ボディ等が登場(←参照 ほっそりスレンダーボディの貧乳ガール 短編「純愛スプラッシュ」より)。人数的には、肉感的な巨乳ボディとスレンダーな貧乳ボディが概ね半々といった陣容です。
控えめサイズの乳首や乳輪、濃淡には個人差はありつつ陰毛(ほぼ)標準搭載の股間、淫液に濡れる秘所描写と、体パーツ描写には一定の淫猥さを持たせつつ、さっぱりと健康的な色気感や女体の整った美しさを阻害しないタイプにまとめています。
 少女漫画チックな雰囲気も感じさせる、繊細で柔らかい印象の絵柄はラブストーリーの程好い甘味やヒロインの可愛らしさやさっぱりとした色気感との親和性が高く、初単行本ながら表紙絵とほぼ完全互換で安定しています。

【可愛さ&美しさを保ちつつ程好いアタックと密度を出すエロ描写】
 ページ数の関係上、それ程長尺のエロシーンというわけではありませんが、導入パートでラブ模様の進展や双方の性欲の発現をスムーズに描いてエロシーンに移行しており、旧コンビニ誌初出としては概ね標準的な分量を有しています。
 即売会の会場でエッチな目で見られたコスプレイヤーの人妻さんがその格好のままで旦那さんとのラブラブコスプレHへと移行したり(短編「ヤる気スイッチ入りました♥」)、ケモ耳&ケモ尻尾な狐神様とのセックスであったり(短編「狐日和」)、可愛らしさもある男性がエッチなお姉さんに翻弄されちゃうちょっとMっ気のあるエッチであったりと(短編「Day dream」)、エロシチュに味付けのアクセントを加えることもありますが、恋愛セックスを中心とした和姦エロで統一されています。
 キスやボディタッチから始まり、そこから互いの性器への愛撫であったり、男性を気持ち良くしようとするちっぱいズリやお口ご奉仕であったりなプレイを程好い分量で提供する前戯パート、双方の興奮と欲望が更に高められて穏やかさを保ちつつ力強いピストンを繰り返す抽挿パートと、段階を踏みながら高揚感を高めていく作りは恋愛セックスとして王道的で安定したエロ展開になっています。
SweetDropCandy4 どちらかと言えばあっさりとした絵柄である分、エロシーンの演出載りが良いタイプでもあり、美人フェイスが紅潮して瞳を潤ませた蕩けフェイスになり、呂律の回らない嬌声を奏でるようになる熱っぽい痴態描写に適度な濃厚感を持たせているのが明瞭な美点(←参照 短編「レンズの向こう側」より)。
女体全体の美しさと、多用される結合部見せつけ構図・局所アップの淫猥さの程好いギャップも魅力的であり、前述の痴態描写や適度な勢いを感じさせる擬音描写など演出面でもアタックの強さを有していますが、一方で過度・過剰な演出は避けており、特に断面図・透過図を全く用いないのは、絵柄の性質や男女の密着感の打ち出し方を考慮すると、個人的には正解だと思います。
 プレイ内容のステップアップを丁寧に為す分、抽挿パートが量的に圧迫されて短尺になっているケースがしばしばあるのは好みを分けそうですが、ピストンしながらのキスや乳首弄りなど手数の多さを出す工夫はあって、中~大ゴマメインのフィニッシュへと没入感を保って突入していきます。

 ストーリーにしてもエロシーンにしても、誠実なラブストーリーとしての王道的な魅力のあるタイプであって、絵柄もよくマッチしています。こってり&たっぷりな濡れ場を求める方にはやや不向きですが、量的にも質的にも“程好さ”を上手く追及したスタイルと言えるでしょう。
個人的には、優しくてピュアな稲荷神お姉ちゃんにエッチなことを教えることになって・・・!?な短編「狐日和」が最愛でございます。

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