
毎回ゲーセンでの邂逅が示唆されますが、次回は果たしてどうなりますかね・・・?
さて本日は、上田リエコ先生の『童貞キラーな妹たち』(ジーオーティー)のへたレビューです。先生の前単行本『童貞キラーな妹』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
エッチでキュートで黒ギャルで妹なヒロイン達とのドタバタラブコメ&エロ可愛く蕩ける痴態描写が楽しめる作品集となっています。

描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数は18~28P(平均24P弱)と標準的なボリュームで推移。中編・短編共に軽めの作劇であり、十分なボリューム感のエロシーンを提供しています。
【エッチな妹ヒロインに翻弄されるラブコメ・エロコメ】
中編、短編群共にポジティブな雰囲気のラブコメ・エロコメ系であり、黒ギャルを中心とするヒロイン側の積極性に男性側が翻弄される状況が描かれています。

短編群についても、ヒロイン側が積極的に仕掛けてきたり、男性側の性欲を引き出してきたりな展開が共通しており、年下に翻弄されるちょっとした倒錯感もありつつ、一枚上手でエッチが得意なヒロインに色々と委ねる安心感もある描き方と言えます。
中編の次女ちゃんのように恋愛感情をモチベーションとして動くタイプのヒロインもいますが、あっけらかんとセックスの快楽を求めて突き進むタイプのヒロインが多く、ラブラブな状況をお求めな場合には物足りなさがあるかもしれませんが、近親エロでありながら終始軽いノリと快楽欲求が満たされる幸福感を形成しています。
短編「妹が露出始めました♥」は唯一の非黒ギャルヒロインであり、純情な彼女が大好きなお兄ちゃんの性癖に合わせて積極的に~というお話は他の作品と多少雰囲気が異なりますが、いずれの作品もほのぼのとしたまとめや、これからもエッチに励んでいくぞという素直な印象のまとめとなっています。
【巨乳ボディ&華やかさのある黒ギャルのキャラデザ】
女子校生級をメインに女子大生級も数名程度加わる布陣であり、全員妹キャラであると共に前述の短編「妹が露出始めました♥」のヒロインを除いて皆さん黒ギャル。
姉に憧れて黒ギャルになったものの、中身はピュアな中編の次女・遥香ちゃんのようなキャラクターも居ますが、前述した様にエッチに積極的で貞操観念に乏しいヒロインがメイン。分かり易くビッチ系のキャラ造形ではありつつ、主人公に対する好意や一定の執着も感じられるので誰でもOK的な奔放さは一応あまり感じさせません。
なお、主人公の兄達については善良でありつつ性的には奥手なところがある童貞男子達で統一されており、性的な事項に関しては妹達に翻弄され、リードされるという構図が明瞭。
程好いボリューム感の強さがある巨乳&桃尻、むちっとした太股に締まったウェストのエロボディで概ね統一されており、体パーツ描写の淫猥さはややマイルドにまとめつつ、分かり易いセックスアピールを有するタイプ。

時折見せるデフォルメ絵の可愛らしさも含め、萌え系のトーンを有する絵柄はくどさを排しつつ、丁寧な描き込みを見せる部分とあっさりと軽めに見せる部分の濃淡のメリハリが効いたタイプ。描き込みの密度の高さもあって、表紙のフルカラー絵と中身のモノクロ絵に印象の差異がほとんど無いのも加点材料でしょう。
【ヒロインにリードされつつエロ可愛い蕩け痴態も満喫可能】
兄の友人の童貞を切った後に、辛抱堪らなくなった兄の方の童貞も切ってくる妹ちゃんを描く短編「黒ギャル妹にお金で童貞を卒業させてもらった件。」など、複数のエロシチュを入れ込むために濡れ場を分割するケースもありますが、十分なボリューム感のあるエロシーンを提供するのは構成に依らず共通。
黒ギャル妹さんの思いつき?で女装目隠し状態で弄られちゃうプレイや、お兄ちゃんのために恥ずかしがりながらも妹がしてくれる露出プレイ、妹コンビとの3Pセックスとエピソードによってエロシチュの趣向に変化を付けつつ、エッチな黒ギャルさんにリードされる女性上位な状況とそこから男性側が夢中になってがっつき、ヒロインを蕩けさせる流れが主流となっています。
童貞である故に裸体にあわあわしてしまう男性に対し、技術力を感じさせるフェラやパイズリでち○こを気持ち良くしてくれるプレイに黒ギャル尻顔面騎乗といったプレイで主導権を握るヒロインという対比構造を形成する前戯パートは、十分な尺を有しつつ、射精シーンの有無は作品によって分かれることには要留意。
挿入をヒロインに誘導されたり、お股をぱっかり開いて見せ付けられたりで挿入へと誘われて開始される抽挿パートは、序盤はヒロインの優位性を保っており、男性を挑発したり教導したりな台詞回しで彼女らにリードされる倒錯性や受動的な幸福感を喚起しています。

女体の存在感の適度な強度での打ち出し方、エロ可愛さを保った上で濃厚感のある演出、結合部見せつけ構図にお兄ちゃんの興奮を高めてくれる台詞回しと、情報量の多さと程好いアタックのある描写を積み重ねた上で、大ゴマ~1Pフルのフィニッシュシーンに突入させてハイカロリーに〆ています。
エロエロでありつつキュートな面もある黒ギャルヒロインにリードして貰いつつ、一定の主導権も取らせて貰えるという奥手童貞マインドに対して至れり尽くせりな状況を提供してくれる作品集であり、その読み口の良さで抜きツールとしての安心感も高めています。
個人的には、銀髪ロングな巨乳黒ギャルな中編の麗ちゃんとのエロ模様に愚息が大変お世話になりました。