2020年01月

みぞね『異種恋愛』

MonsterGirlsRomance 飯田ぽち。先生の『姉なるもの』第4巻(電撃コミックス)を読みました。ゆう君、カワイイな要素もある男の子とは思っていましたが、こうも女装が似合うとは・・・お姉ちゃんもいい趣味していらっしゃりますな。
陽さんも加わることで、平和ではありつつお姉ちゃんの独占欲も高まる仕様で、キスシーンも大変眼福でございました。

 さて本日は、みぞね先生の『異種恋愛』(文苑堂)のへたレビューです。先生の前単行本『モンスター娘の堕とし方』(ジーウォーク)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
多彩な人外美少女さん達とのハートフルな純愛ストーリー&優しく力強い恋愛セックスが詰まった1冊となっています。

MonsterGirlsRomance1 収録作は、人間と他の種族が共存する世界で、過去の種族間での対立から人間のことを毛嫌いする氷鬼の少女・雪花さんは心優しい人間の少年・英司君に告白をされ、最初は関係を拒絶していた彼女も、周囲の異種族カップル達の関係や彼らからの後押し、そして何より英司君の魅力にひかれて恋愛関係を深めていくのだが・・・な長編シリーズ「異種恋愛」全7話+独立した短編「理想の彼女」。
なお、短編「理想の彼女」には前々単行本『ばけものえっち』(文苑堂)に収録の短編「愛しの宇宙人」のヒロインがちょろっと登場しています。
1話・作当りのページ数は22~28P(平均26P弱)と中の上クラスのボリュームで推移。長編作としても、個々のエピソードについても程好い読み応えのストーリーであると共に、ラブラブHの幸福感にたっぷり浸れる構築でもあります。

【違いを超越する誠実でエネルギッシュな恋心の微笑ましさ】
 長編作は、雪花さんと英司君との恋愛関係の進展というものをストーリーの軸としつつ、彼らの周囲のカップルさん達の恋模様をオムニバスに近い形式で描いていきます。
体のつくりが違ったり、言語が違ったり、倫理観が違ったりと人間である少年達と、異種族であるヒロイン達が、それらの違いを乗り越え、種族如何ではなく、個と個として互いを好きになり、素直な感情を打ち明け、性愛の快楽を共にするという恋愛ストーリーとしての王道的な要素を、異種族ヒロインという設定によって印象的に打ち出すことを可能としているのはこの作家さんらしい美点。
MonsterGirlsRomance2 また、ストーリー面でのつながりは決して強くないものの、そういった個々のカップルの幸福が、人間を毛嫌いしていたヒロインの後押しとなって、彼女もまた“異なる種族”としてではなく、“素敵な相手”として英司君のことを認め、受け止め、性愛を共有することになっていく流れを終盤の初エッチまでじっくりと描いています(←参照 確かな好きの気持ちを以て初エッチへ 長編第6話より)。
登場人物達の微笑ましくも直向きな恋心の表現もあって、恋愛ストーリーとしての甘い幸福感を一貫させていますし、長編全体の構築として、恋愛の善なるものが新たな善なるものを呼び込んで皆が幸福になっていく様相にハートウォームなものがあると言えるでしょう。
 また、登場人物達が皆善人であり、色恋沙汰における不器用さであったり、すっと素直な感情が表出されるいい意味での衝動性があったりと、親しみやすい感情の動きが描写されることで、彼ら彼女らが恋愛とセックスを通じて幸福に満たされることへの祝福を呼んでいるのも小さくない美点。
短編「理想の彼女」などのように、コミカルさを含めたオチに仕上げることもありますが、いずれも甘く優しいハッピーエンドに仕上げていて、心地良い読後感を残してくれています。

【人外としてのキャラデザとキャラとしての親しみ易さの両立】
 短編「理想の彼女」の居候宇宙人ガールや、長編第3話の陸上とは異なる文明を築いている人魚さんなどは年齢層が不明ですが、その他のヒロインは作品世界における女子校生であって、その恋人となる人間の男性達も同年代。
 ヒロインは人外キャラクターのみで占められており、角が生え青い肌の持ち主の氷鬼、首がとれるデュラハン、下半身が馬なケンタウロスに異なる言語を話す人魚、鼻や毛皮&尻尾にケモ要素が目立つ獣人サキュバス、はたまたスライム系ボディの宇宙など多彩な種族が登場します。
MonsterGirlsRomance3前述した様に、ケモ耳や長耳、角、馬や魚の下半身、ギザギザ歯等々、人間と異なる部位を明確に盛り込んだボディデザインであったり(←参照 幼馴染に大胆アピールなケンタウロスガールだ! 長編第2話より)、そもそも人語を話さなかったりと、種族間の差異というものを明確に主張して人外キャラに対する一種のフェチ的な嗜好を引き込みつつ、そこに依存した話作りではなく、そういった差異を乗り越える個としての対等性が重要であるのも上述した通り。
 なお、温和な性格の好青年である英司君を含め、不器用な堅物ボーイであったり、温和な性格の幼馴染であったり、自己評価の低い根暗系ボーイであったりと、ヒロインと性格面での好対照を形成する男性が比較的目立っており、かつ読み手の共感を呼ぶタイプであることで、彼ら彼女らの恋の成就を読み手が素直に応援したり祝福できるのも恋愛モノとしての大きな加点材料。
 下半身が人間のそれと大きく異なる構造であることもあって、単純な比較は出来ないものの、低身長&控えめおっぱいなケモサキュバスさんや、高身長スレンダー巨乳な雪鬼の雪花さんにトランジスタグラマータイプのその妹・歩雪ちゃんなど、おっぱいサイズや身長の高低といった(人間に類似した部分の)ボディデザインはキャラクターによって様々です。
 細やかで丁寧な描き込みを示しながら、絵としての重さを感じさせず、描線の軽やかさや柔らかさが印象に残る絵柄は、漫画チックな親しみ易さや程好い華やかさを有するタイプであって、表紙絵・裏表紙絵と印象の差異を多少感じるものの、単行本を通して安定しています。

【幸福感と実用性を高める恋愛セックスとしての熱量の強さ】
 登場人物の恋路とセックスに至るまでの流れを比較的丁寧に描く分、がっつりエロ特化という印象はない一方で、ページ数が十分であることもあって濡れ場の満腹感は適度に強い構成となっています。
 通話しながらのほんのりドキドキ羞恥シチュやサキュバスさんの搾り取りエッチといった味付けを加えることもありますが、それらの場合も含めて愛し合う者同士の初めてのエッチの高揚感や解放感、そして双方の心と体が性的な快感を通じ合う幸福感を明確に基調とした恋愛セックスとして描かれています。
MonsterGirlsRomance4熱っぽく蕩けた表情に言葉にならない嬌声など、演出として十分な強度を持った痴態描写は、それ単体で性描写としてのアタックを形成しつつ、相手を気持ち良くしたいという熱意、快感に包まれた相手を愛おしく思う感情を双方に呼び起こすものとして効果を発揮しており、若者らしい素直なエネルギーを打ち出すことに大きく貢献しているのが魅力の核と評し得るでしょう(←参照 “なんてい愛おしい・・・” 長編第3話より)。
 体から分離した頭部を少年が支えながらのフェラ、透明スライムボディである故の心臓のドキドキ感や自動的に透過図となるピストン運動、お馬さんボディへのバックからの交尾的体位などなど、人間では困難なプレイや表現を投入しているのは人外ヒロインらしい特徴ですし、その上でそういった差異とは無関係に好きな相手をがむしゃらに求める力強さが一貫しているのも作劇の傾向と合致しています。
 好きな相手を気持ち良くしてあげたい一生懸命さの伝わるフェラやクンニといった前戯パートにも適度な尺を設けており、そこで射精シーンを投入することもありますが、抽挿パートに十分な尺を設け、そこで身も心も密着して気持ちが通じ合うという様相に重点を置いており、前述した様に前のめりなパワフルさと恋愛セックスとしての甘い幸福感を両立させています。
 英司君への想いを募らせてお風呂で雪花さんがオナニーする様子をたっぷりお届けな長編第5話といった例外もありつつ、ヒロインのエロ可愛く熱っぽい表情と躍動感のあるパワフルな肢体の絡み合いを描いてラブラブ絶頂フィニッシュへと突入する抽挿パートを用意しており、適度なハードさをポジティブなエネルギー感に無理なく内包させたエロシーンに仕上げています。

 人外ヒロインとのラブエロものの魅力が、作劇にもエロにもしっかりと組み込まれた作品であって、流石この作家さんと思いますし、緩やかなつながりでありつつ幸福が伝播し、メインの二人の関係が深まる長編としての構成の魅力も高く評価したいポイント。
不器用ピュアガールな雪花さんも大好きですが、個人的に一番好きなのは長編第3話の言葉によらず気持ちが通じ合った人魚さんですね。お勧め!

桃之助『ネトラレタイムリープ』

NTRTimeLeap 武田一義先生(原案協力:平塚柾緒氏)の『ペリリュー 楽園のゲルニカ』第8巻(白泉社)を読みました。確からしい証拠を得ても敗戦を認識することが出来ないことに関してはコラムでも触れられていましたが、写された平和故の笑顔が戦争を生き続けた故に違和感を生ずるという状況そのものにも悲しさを覚えました。吉敷と田丸が大変なことになりましたが、どうなるのでしょうか?

 さて本日は、桃之助先生の『ネトラレタイムリープ』(ジーオーティー)のへたレビューです。先生の前単行本『褐色マーメイド』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
何回も繰り返されていく寝取られ展開というハードでダークなストーリーと背徳の快楽に溺れるセックスが描かれる1冊となっています。

NTRTimeLeap1 収録作は、幼馴染の凛と恋人になり初めてのセックスをした主人公・浩太であったが、彼女が不良に襲われ快楽に蕩けた姿を晒すのを目にしてしまい、そのショックで交通事故に遭って死亡するも、不思議なアプリの力で過去に飛び、彼女を別の男達から守るべく、主人公は自死と過去への跳躍を繰り返していくのだが・・・なタイトル長編「ネトラレタイムリープ」全10話(←参照 次こそ彼女を守るために・・・ 長編第7話より)+サブヒロインの聖さんの描き下ろし番外編(13P)。
描き下ろし番外編を除き、1話当りのページ数は20~22P(平均20P強)と中の下クラスのボリューム。とは言え、長編作としてストーリーの読み応えは強く、その上でエロメインの構築での濡れ場の存在感もしっかり図られています。

【繰り返される寝取られの悲壮感とその打開への焦燥感】
 以前にも書きましたが、寝取られ作品においては寝取られる側の主人公がヒロインとの関係性を取り戻す好機を逃してしまうということが、展開の決定打として印象付けられる王道的な作劇要素になりえるのですが、本作は過去へのタイムリープというギミックによって主人公側に寝取られ展開を打破する選択肢が与えられ続けるという点は特徴的であり、このアイディア自体の面白み・新鮮さは強い魅力です。
 不良による寝取られ展開を回避すれば、それが別の男の魔の手を呼んでしまい、過去に戻って対抗策を打てば更に別の寝取られ展開を呼び込んでしまうという、何回もの“やり直し”にも関わらず、愛する彼女が別の男に汚されてしまうという終わりなく絶望感とそれでも必死にあがき続ける主人公の悲壮感が話の展開と共に高まっていきます。
寝取られる彼女の痴態の目撃と自死を繰り返し、心が荒んでいく主人公は、不思議なアプリの開発者・聖と出会い、彼女を凌辱してしまうなど、その精神の不安定化は顕著になっていき、ヒロインとの初めてのセックスだけを繰り返す選択肢すら芽生えてきます。
NTRTimeLeap2 その選択を蹴り、彼女の体さえ利用して、繰り返しの中での経験から寝取り側の男性全てを破滅に追い込み、終に彼女を独占できる状態になった主人公は、既に元の純朴な青年ではなく、また守りたかった純粋なヒロインも強く淫蕩な存在となってしまった事実に対し(←参照 自身が変えてしまったヒロインに何を思うのか 長編第10話より)、彼が最終的に如何なる結論を導き出すのは読者諸氏自身の目で確かめて頂きたいところ。
 詳細は伏せるとして、寝取られ展開としての暗さ・重さという魅力が主人公自身も染め上げてしまうというダークでアイロニカルな決着と言え、“怪物と戦う者が怪物になってしまった”という構図に仕上げているのは唸らされました。
 寝取られモノとしての王道さとそこにタイムリープという要素を加えることで王道展開をひっくり返す展開の面白さ、繰り返しの中での試行錯誤や時系列の組み立てといったタイムリープものの面白さが共に光っており、緊張感を以てラストまで読ませる長編と評したいところ。

【主人公の明確な存在感と清楚黒髪巨乳美少女の魅力】
 サブヒロインとして、アプリの開発者である研究員の女性や、ヒロインである凛ちゃんの母親が登場していますが、メインヒロインである主人公の彼女・凛ちゃんが一貫してストーリーの軸を担います。
 毎度ひどい展開で寝取られに巻き込まれる清楚で優しい凛ちゃんや強くて凛々しいアダルト美人の聖さんなど、ヒロインには明確なキャラクター性と作中での役割がありますが、時間跳躍を繰り返しながら記憶を保つ主人公の目線から話が語られることもあって、“寝取られ側”である主人公の存在感がヒロインよりも強く印象付けられます。
 また、粗暴な不良の少年、下衆な悪徳教師、歪んだ執念と独占欲を持つ伯父、邪悪さを無邪気な言動で隠すドSショタなどなど、繰り返される時間の中で寝取り側としてポピュラーな男性陣が多彩に登場するのも寝取られ系作品の王道的要素を上手く取り込んだ点ですし、ヒロインの在り方やこの悪人達の所業も、主人公を追い込み、変容させていくという役割を果たしています。
NTRTimeLeap3 ヒロイン・凛ちゃんは黒髪ロングの清楚美少女であり、ギリ巨乳クラスのおっぱいと形の良い桃尻の持ち主であって、その清楚感や綺麗さのある表情や肢体が悪い男達に汚されてしまうという背徳感を形成。しなやかなスレンダーボディに巨乳&肉感ヒップをお持ちな強気美人の聖さんや艶っぽさのあるママさんなども、女体のしなやかさや美しさと適度な肉感の押し出しにバランスが取れたタイプと言えるでしょう(←参照 悪漢達に襲われるアダルト美人の聖さん 長編第6話より)。
もじゃっとした陰毛に淫猥さを感じさせますが、その他の体パーツ描写の淫猥さは抑え気味であって、基本的にはしなやかな女体の端正な印象を阻害しないタイプの描き方。
 最先端の濃厚かつキャッチーな絵柄というよりかは、より素朴さによる親しみ易さや健康的な色気感のある絵柄であって、表紙絵と完全互換で単行本を通して安定させています。

【寝取られエロの王道要素&美しいものが変容する背徳感】
 ページ数の都合もあってたっぷり長尺という訳ではないものの、長編ストーリーを構築しながら各話におけるエロシーンの比重は十分に高く取っており、抜きツールとして適度な満足感のある水準。
 繰り返される時間の中で主人公とヒロインの恋愛セックスも描きつつ、毎回異なる男性に凌辱されて身も心も籠絡されてしまう寝取られエロをメインとしており、そこに精神が荒んでいる主人公や悪漢による聖さんへの凌辱エロも加わっており、話と同様にダーク&インモラルなエロシチュで固めています。
NTRTimeLeap4主人公への恋心や歪んだ欲望への恐怖から主人公以外の男性達との行為を拒みながらも、強烈な快楽によってその心身を蝕まれ、寝取り側の支配を受け入れる言葉を喜悦と共に口にしてしまうという寝取られ系シチュの王道的なエロ展開を踏襲しており(←参照 “浩太とのは・・・SEXじゃなかった・・・” 長編第1話より)、これを1話にまとめる分、展開としてコンパクトで展開としてやや急という感がありますが、これが毎度繰り返されていくという絶望感や無力感は寝取られ系としての相応の強みと言えるでしょう。
 主人公の変容と共に、エロシーンにおけるヒロインの変化もまた魅力であって、徐々に陶酔感を高めていき、最後まで一方的な凌辱として描くケースでも、ヒロイン自らが腰を振って嬌声を上げるような痴態に仕上げる場合でも、性表現としてのアタックを高めることと守りたい存在が守れなかったという事実の明示とが両立されています。
乱れる髪の毛や汗でじっとり濡れる柔肌など、上品な艶っぽさのある表現と共に、時に瞳の焦点を失った様な強烈な表情付けであったり、巨根が内側から下腹部を押し上げる表現であったり、濁音メインのマッシブな擬音であったりとアタックの強い演出も組み込んでおり、ハードさを有しつつ過剰さは排した塩梅にまとめています。
 基本的に抽挿パートの尺を重視する構成であり、前戯シーンにおけるヒロインのアクメなどを含めて1~2回戦の展開の中で抜き所を複数用意しつつ、ビクビクと反応しながら内も外も白濁液を浴びるヒロインの痴態を1Pフルでお届けなフィニッシュに向けて十分なタメも形成しています。

 寝取られとタイムリープを組み合わせるという発想の勝利であり、そのアイディアだけに留まらぬストーリーの重厚さ、エロの十分な存在感で読み応えのあるエロ漫画に仕上げています。
アプリの機構など細部には?という部分も残りますが、最後までぐいぐい牽引される読み口が良かったですね。

あるぷ『めるてぃーりみっと』

MeltyLimit ゆうきまさみ先生の『新九郎奔る!』第3巻(小学館)を読みました。親族間でも敵味方に分かれることが普通の時代とは言え、兄弟の間に決定的な決裂があったわけでもないのに不幸な運命の分かれ目となってしまって、切ないものがあります。
本作の義政、いわゆる優柔不断な駄目さではなくて、他人への想像力の無さという欠点の持ち主として見せていて、その解釈になるほどな~と思っています。

 さて本日は、あるぷ先生の初単行本『めるてぃーりみっと』(ジーオーティー)のへたレビューです。腋見せポージング!エッチです!!
インモラル系のシチュエーションと棚ボタ的幸福感をミックスした上で肉感ボディが濡れて蕩けるエロシーンが詰まった作品集となっています。

MeltyLimit1 収録作は、男だけで訪れると戻ることが出来なくなるという伝承を求めて山奥の村に到着した民俗学者の男性は、夜になると淫靡になる村の女性に夜這いを掛けられ、その謎を解き明かそうとするのだが・・・な中編「闇憑村」全3話(←参照 昼には冷淡な態度だった女性が夜には豹変して・・・? 同中編第1話より)、昔から好意を寄せていたお嬢様なヒロインに勇気を出して告白に挑んだ主人公の少年であったが、彼女の専属メイドさんからセックスの実力を証明しなければその資格は無いと言われ・・・?な連作「西園寺家の華麗なる性活」前後編+描き下ろし後日談(6P)、および読み切り形式の短編・掌編5作。
描き下ろし作品とフルカラー掌編「Addiction」(6P)を除き、1話・作当りのページ数は18~26P(平均22P強)と標準的なボリュームで推移。作劇面にも一定の存在感はありつつ、エロシーンにおける攻防などの展開で魅せるタイプであって、抜きツールとしての満腹感も十分に図られています。

【方向性は多彩でありつつエロ展開を軸に据えた構築】
 作劇の方向性は作品によって様々であり、伝奇モノである中編作にドタバタラブコメ的な連作、軽重に幅がありつつ凌辱的な要素を含む掌編「Addiction」「姦落指導室」、はたまたヒロイン誘惑シチュな棚ボタ系の短編「艶カウント!」などが多彩に揃っています。
 淫魔に操られた村の女性達に夜這いを掛けられ、また正体を突き止めた淫魔からも搾られてしまう中編でも、セックスパワーを試してくるメイドさんに何発も抜かれたり実はドスケベなお嬢様に求められたりな連作でも、より分かりやすくエッチなヒロインに誘惑される短編「艶カウント!」でも、エロ的に美味しい状況が転がり込んでくるという状況は共通。
MeltyLimit2これらヒロイン主導型のエロシチュにおいては、エロシーンの中盤以降、主人公の絶倫ち○こパワーで逆転するエロ展開が多いですし(←参照 絶倫パワーで逆転し、クールメイドさんを圧倒だ! 連作「西園寺家の華麗なる性活」前編より)、逆に男性側が無理やり女教師さんをセックスに持ち込むも彼女に逆襲されてしまう短編「姦落指導室」なども含めて、エロシーンにおける攻防の変化などが展開としての特徴であり面白みでもあります。
 淫魔さんをセックス勝負で撃破しつつ改心?した彼女とパートナーになる中編、意中のお嬢様とも幸福に結ばれて専属メイドさんも含めて両手に花エンドな連作を中心として、エロ的な攻防を経つつもお話のまとめ方は平和であることがほとんどであって、読後感の良さに貢献しています。
とは言え、幼馴染ヒロインを襲って快楽堕ちさせる短編「幼馴染は優等生?」、大人しいヒロインがエロ自撮りをSNSに晒し、寄って来た男性とのセックスに溺れそれを続けていくことが示させる短編「びっちごっこ」など、マイルドではありつつ、インモラル系ではラストまでその雰囲気を貫徹させています。
 意外な展開やギミックの登場する面白さのある伝奇モノな中編作もあれば、ストーリーやエロ展開にこれといった大きな動きの無い短編「艶カウント!」「幼馴染は優等生?」もあって、シナリオワークとしての面白みや存在感は作品によって異なっていると感じます。

【清楚感のあるキャラデザ&肉感的な巨乳ボディ】
 20代前半~半ばくらいと思われる連作のメイドさんや短編「姦落指導室」の女教師さんなども存在しつつ、概ね女子校生~女子大生級の年齢層であり、明治~大正辺りの時代であろう中編の村娘さん達も概ね同年代だと思われます。
 淫らに変貌する村娘&巫女さん、誘惑エロエロガール、クール&強気なメイドさんにドスケベだけど純情お嬢様、優しく穏やかな性格でありつつその本性はド淫乱な女教師さん、世話焼き系幼馴染と、多彩なヒロインは前述のエロシーンの攻防も含めて意外な一面のギャップなどで魅せるタイプ。
 連作のメイドさんなど、二次元的な華やかさのあるキャラデザを投入することもありますが、清楚な黒髪美人的なキャラが多く、地味系とは異なりつつも、色気や華やかさに抑制を効かせつつ、そんなヒロインが淫蕩な姿を濡れ場で晒すという変化が鮮明になるタイプと感じます。
MeltyLimit3 十分なボリューム感の柔らか美巨乳、程好く引き締まったウェストにむちっとしたお尻&太股の下半身と、等身をある程度高めにとって肢体のしなやかさを引き立てつつ、バスト&ヒップを中心とした肉感の強さもストレートに感じさせる女体造形が勢揃い(←参照 女教師がピンチに!? 短編「姦落指導室」より)。
バスト&ヒップの存在感を押し出し過ぎることはなく、また体パーツ描写に存在感はありつつ淫猥さは抑え気味で、美少女&美女の端正な印象を保ちますが、後述するようにエロシーンでは濃密な演出を加えて、女体の煽情性を高めていくのも特徴的なスタイル。
 初単行本ながら絵柄の統一感や表紙絵との互換性は高く、親しみやすい漫画絵柄でありつつ、そこに表情や演出で艶っぽさを十分な密度で重ねてくるタイプと感じます。

【熱っぽく蕩けまくるリアクション&汁だくボディの淫猥さ】
 前述した様にエロシーンの中での展開を軸に構成していることもあって、エロメインの作品構築により、十分な尺を以て中出し連発展開を含む複数ラウンド制の濡れ場を提供しています。
 作劇の方向性の多彩さはエロシチュの多彩さであって、ヒロインによる夜這いや誘惑など主導権が女性キャラ側にある場合もありますし、拘束凌辱や無理やりHなど男性側が主導の凌辱要素を含む場合もありますが、攻防の逆転を含めてどちらかが一方的にという構図が保たれることはなく、気持ち良くしたりされたりで両者が行為に夢中になってしまう流れを形成。
 フェラやパイズリ、シックスナイン、密着手コキなどプレイのバリエーションと尺は相応に用意しつつ、射精シーンはやや目立たないことはあります。とは言え、お口発射や、ヒロインの秘所を丁寧に愛撫してビクビクと体を震わせるアクメに導く描写などの抜き所を用意。
MeltyLimit4 抽挿パートにおけるエロ演出の特色は、肉感ボディをじっとりと濡らす汗やぬめった水音を奏でる秘所から溢れ出る愛液などなど、豊潤な液汁描写であって、ぬるぬる&柔らかなエロボディそのものの淫靡さが実用性を大きく高めています(←参照 汁だくボディに汁だく秘所だ! 短編「艶カウント!」より)。
また、清楚感のある美少女&美女がアヘ顔チックなものも含めて蕩けきった表情を浮かべたり、言葉にならない悶絶ボイスをあげたりと、少しだけ下品さも含ませた熱っぽい痴態描写を曝け出したり、挑発的な表情で淫靡に腰を振って搾り取ってきたりと、普段の様子との強いギャップを形成する演出も特色。
 抽挿パートの前半にゴム付きセックスからの中出しを投入することもありますが、その場合でも中盤以降からは生セックスに移行し、オーラスは両者絶頂ノックアウトの生中出しで〆ており、大ゴマ~1Pフルで濡れまくり&乱れまくりなヒロインの痴態も高いカロリーを備えています

 方向性の多彩さもあって、エロや作劇における特定のスタイルにこだわりのある諸氏にはやや不向きではありますが、エロ描写の適度な濃厚さとインモラル系の要素を含みつつラブコメ系と差異を感じさせないマイルドなまとめ方で訴求層を広く取ったスタイルと言えるでしょう。
個人的には、クールメイドさんが逆転されて蕩けちゃう連作前編に愚息が大変お世話になりました。

あたげ『都合が良くて可愛いメス。』

ConvenientAndCuteGirl 映画『劇場版 ハイスクール・フリート』を観てきました。明乃ちゃんとましろちゃんのパートナーとしての絆を丁寧に描いた印象で、特に終盤ましろ自らがスキッパーに乗って・・・というシーンは互いの理解という意味では印象的でした。
大和型戦艦4隻による迫力の砲撃シーン、機関が好調なままでの麻侖ちゃん、お風呂シーン等々サービスフルな劇場版だったなぁと。

 さて本日は、あたげ先生の初単行本『都合が良くて可愛いメス。』(茜新社)のへたレビューです。マイクロビキニと女児ボディの組み合わせ!これは出来る!と感じさせる表紙絵ですね(個人の感想です)。
キュートでちっちゃい女の子達が黒い欲望&ハードなファックに晒されつつ身も心も男性に都合の良い存在にさせられちゃうお話が揃っています。

 収録作はいずれも読み切り形式の短編で計10作。1作当りのページ数は8~24P(平均19P)と幅はありつつ平均値としてはやや控えめな部類。ストーリー性そのものは強くないものの、後述するようにヒロインの状況にはインパクトがあり、またエロシーンの存在感も十分に強い構築となっています。

【男性の欲望を受け入れる存在としてのヒロイン造形】
 いずれの作品もヒロインが男性の欲望にとって“都合の良い”存在となることは共通しつつ、ヒロイン側がそうさせられてしまうか、または元からそのようなタイプであるかは作品によって異なります。
ConvenientAndCuteGirl1 前者のタイプは、レ○プであったり騙しセックスであったりと、ヒロインが歪んだ欲望に晒され続ける内にセックスの快楽に溺れ、更なる快楽を求めて男性に従順な存在となり、その状況で好き放題にされてしまうという展開を主としており(←参照 かわいい女の子に憧れる心に付け込まれてすっかりエロペットに 短編「都合が良くて可愛いメス。」より)、生意気ガール分からせ展開なども含めて凌辱・調教色があり、またヒロインの変容のギャップを核とする構築です。
元々性的な好奇心を持っていたヒロインが十分過ぎる程に性的に充足しており、また彼女達の積極性が高まっていくこともあって雰囲気をマイルドに収めてはいますが、無垢な存在であった女の子達とそれを都合よく利用する軒並み下衆&犯罪者揃いの男性達との関係という明瞭な非対称性が生む不穏さや歪みが確実にあって、平和で甘味のあるハッピー口リータ系を期待するのは避けるべきでしょう。
 ヒロインが主導権を握ったりなんのかんのでラブラブになったりなまとめ方もありますが(短編「駄目人間がつよすぎる!」等)、ハードな調教でも男性への思慕を失わない女の子を平気で捨てることを示唆する男性のモノローグで〆るラスト(短編「教え子との付き合い方」)や友人が巻き込まれるラスト(短編「大好きな先生♥♥♥」)など、ダークな印象を残すことも多くなっています。
 これに対して、外ではしっかり者ながら家では甘えん坊な兄を色々と癒してエロ面でも甘やかしてくれるバブみ溢れる妹さんや、問題のある性癖の孫をエッチに包み込み各種要望も聞いてくれる口リBBAさんなど、最初から男性にとって“都合の良い”存在として好意的に振る舞ってくるヒロインを擁する作品もあり、こちらはより穏やかで男性にとっての幸福感を呼び込む作劇となっています。
 ダークな欲望によるヒロインの変容にしても、甘やかしシチュにしてもキャラ性を軸としつつ状況のインパクトがあって、作劇としては軽くコンパクトですが、強烈な欲望の表出とそのスムーズに過ぎる充足でまとめあげた作品群と感じます。

【寸胴ぺたんこボディのピュア&キュートな女の子達】
 主人公の祖母でありながら見た目は幼い少女な短編「ロリっ娘にえろいことしてもババアなので避難される謂れはないよねっ」のヒロインや、JC級と推測される短編「いもうとはあっまあま」などを設定として例外としつつ、その他のヒロインはJS級であって、見た目の年齢層は例外組も含めて概ね固定。
 優しくしっかり者の強気ガール、露出などのエッチなことに興味津々なお嬢様、可愛い女の子に憧れるボーイッシュガール、清楚可憐で世間知らずなお嬢様、兄を優しく癒してくれるバブみ溢れる妹ちゃん、ち○こ漁りに精を出すも相手にされずに暴走する口リビッチちゃん等々、多彩でキャッチーな女の子が揃っています。
生意気&強気で年上男性に対して挑発的な言動をしたり、変態チックなことに興味を持って実践したり、巨根大好きでセックスしまくりであったりと、ヒロイン側に事態を呼び込む要因があるケースもありますが、エロエロな所も含めて純粋性や無邪気さを魅力とするキャラ造形であり、そんな彼女達が性的な快楽に染まるというギャップが背徳感を高める要因。
ConvenientAndCuteGirl2 成人男性の竿役の体に比して小さなヒロインのボディは、ぺたんこバスト&小ぶりヒップ&寸胴ボディ&華奢な四肢&鏡面仕様の股間とフルスロットルに未成熟感あふれる女体(←参照 男子トイレで露出オナニー誘惑 短編「生オナホへの道」より)。各体パーツが小ぶりでありつつぷにっとした柔らかさを感じさせる描き方となっています。
 なお、悪いイケメンタイプの男性や甘やかされシチュでの駄目な男性もいますが、凌辱色のある作品では、禿頭&太鼓腹&巨根の中年男性がしばしば登場しており、表情すらほとんど描かれないことで“種付けおじさん”的な、黒い欲望の担い手として記号化されたキャラになっています。いずれにしても、ヒロインのエロ可愛さの引き立て役という側面が描写上は重要と感じます。
 女体描写の口リぷに感の強弱に一定の幅を感じさせますが、初単行本ながら絵柄の統一感は十分に強く適度にあざとい萌えっぽさと二次元らしい華やかさが特徴的な画風は女の子の可愛らしさを存分に引き出しており、コミカルな表現からエロのハードな描写まで筆致の自在さも魅力です。

【小さなボディが強烈な感覚に圧倒されるハードな痴態描写】
 ページ数の関係もあって総じて長尺のエロシーンを期待するのは避けるべきであり、また話の展開に合わせて濡れ場が分割構成されることもあるので、一シークエンスのエロをがっつり楽しみたい諸氏も要留意。
 エロシチュとしては、凌辱・調教系もあれば、ヒロインが男性を襲っちゃうケースや性欲を受け入れての甘やかしHもあるなど、ヒロインのキャラ性と竿役の状況との関係で異なりますが、いずれもヒロインが男性の性欲にとって都合の良い存在として欲望を受け入れていくという構図は共通しており、対等性が無いにせよ合意が為されることで凌辱・調教系でも悲惨さや重苦しさを表面に出さないスタイルではあります。
ConvenientAndCuteGirl3 とは言え、ヒロインが好き放題に扱われてしまうという状況は前戯パートから形成されていることが多く、ヒロイン側が男性を圧倒するケースもあるものの、小さな頭部を抱え込んでイラマチオ気味のフェラから喉に白濁液をむりやり注ぎ込むハードな描写を高い頻度で投入(←参照 短編「駄目人間がつよすぎる!」より)。
前戯パートでヒロイン側に主導権があるケースでも、抽挿パートに移行後は獣欲に火が付いた男性側が女の子を圧倒するパターンがメインであり、凌辱系ではヒロインをオナホ扱いするなどの言葉攻めも交えて、華奢ボディをホールドして狭い秘所へ一方的に腰を叩き付ける攻撃的なシークエンスを打ち出していきます。
ConvenientAndCuteGirl4 エロ演出としては量的な過剰さはむしろ抑制しつつも、体格差を明示した上で小さなボディをがっちりホールドする構図や強烈な感覚でのヒロインの仰け反りポージング、蕩けた表情&ハートマーク付きのエロ台詞などアタックの強さを有しており、フィニッシュシーンを中心にこれらのハードな痴態描写を固めています(←参照 短編「大好きな先生♥♥♥」より)。
 エロシーンの尺の関係上、射精シーンまでのタメを欠く傾向にあるのは減点材料になり易いですが、可愛らしい女の子が滅茶苦茶にされちゃう状況そのものの強い背徳感と強引に快感が叩き込まれることを物語る台詞回しやポージングの攻撃性で質的な補償を為していると言えるでしょう。

 強い背徳感を共通させつつ、黒いものを含めて読み手の欲望を円滑に叶えてくれる状況を用意しており、その過剰な円滑さが温和さと危うさの両方を感じさせてくれる作風と感じます。
個人的には、可愛さに憧れる女の子が悪いおじさんに騙されて便利穴にされちゃう短編「都合が良くて可愛いメス。」と、生意気ガールが駄目人間なおじさんち○ぽに分からせられちゃう短編「駄目人間がつよすぎる!」に愚息がお世話になりました。
 

ぼっしぃ『水泳部のサキュバス達』

PrettySwimsuitSuccubuses 紙魚丸先生の『惰性67パーセント』第6巻(集英社)を読みました。かつてこんなにしょーもない(誉めてます)裸エプロンからの乳首ポロリがあったでしょうか・・・?西田君、つきあっても自然な気はしますが、いくら巨乳でもねぇ・・・。
新キャラの五木さん、なかなかぶっ飛んだ言動の人物ですが、ミモレットの感想は分かる気がします(ウェット・青カビ好きなので

 さて本日は、ぼっしぃ先生の『水泳部のサキュバス達』(ワニマガジン社)の越年へたレビューです。当ブログでは久しぶりにレビューの俎上に載せますが、『Radical GoGo Baby!』(同社刊)のへたレビュー等、過去作のレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
柔らかボディの美少女&美女のしなやかボディとそれを包む密着着衣の質感&濡れて蕩けるセックス描写を総天然色で楽しめる1冊となっています。

PrettySwimsuitSuccubuses1 収録作は、強豪の女子水泳部の秘密は有力選手が男子部員を(性的な意味で)食うことで精液によるパワーアップを図ることで!?な中編「水泳部のサキュバス達」全3話(←参照 エッチな特別メニューだ! 同中編第1話より)、楽しい夏を前に入院してしまった彼氏君に彼女さんが浴衣姿で夜に訪れて病室でエッチをエンジョイな連作「アフターサマーあふたー」「ぱんつ♥らいん」正続編、入居人のエッチな相談に乗ってあげる管理人の男性の奮闘劇なシリーズ2作、および読み切り形式の短編・掌編10作+フルカラーイラスト計7P。
連作正編「アフターサマーあふたー」を除いていずれもフルカラー作品ということもあって、1話・作当りのページ数は2~16P(平均7P弱)と基本的に少量。エロ・シナリオ共に小粒ではありますが、そこはフルカラーの魅力で一定補っています。

【漫画チックな楽しさをライトに提供する設定】
 上述した様にストーリー性を構築するにはページ数が足りていませんが、作劇の方向性としてはライトな読み口のラブコメ・エロコメ系が主力。
PrettySwimsuitSuccubuses2 入居人のエッチなケアもお仕事なアパート管理人さんであったり、積極的な英語教師さんに押し倒されたり(←参照 いきなりパイズリ! 掌編「Super English teacher X」より)、カップルさんのラブラブHであったりと、サクサクとエロシーンの突入できる仕様で冒頭からエロシーンを提供しています。
 二組のカップルによるスワッピング(短編「サマーとりかえっこ」)や、教え子二人に押し切られてしまう年上女教師さんなど(短編「まりあ先生は教育熱心」)、シチュエーションとしてインモラルさや欲望のダークさを織り込むこともありますが、話自体が軽めなことに加えて話のオチもポジティブなので、他のラブコメ・エロコメ系との差異をあまり感じさせません。
 また、エッチで男子のエナジー?を吸い取る競泳美少女さん達と男子達の反乱?を描く中編シリーズや、失楽園のモチーフを取りつつおねショタ&とある物の嘘起源が描かれる短編「楽園のわるい子たち」、頭の中での天使と悪魔の戦いという漫画的葛藤表現をセックスバトルに仕上げた掌編「なやませ♥Devil」等々、漫画チックに楽しい展開や設定があるのは嬉しいところ。
 読み応えはほとんど無いですが、キャラや設定のワンアイディアの面白みが光るのは短い作品の構成として美点であって、単行本として賑やかな読み口を提供しています。

【柔らか巨乳ボディとそれに張り付く衣装の官能的な質感】
 年齢不詳のファンタジーキャラも登場しますが、年齢層としてはハイティーン~20代半ば程度を主とする美少女&美女であり、人妻や競泳選手、女教師さんに外国人さん、グラビアアイドルに浴衣姿の似合う黒髪美人の彼女さん等々、設定も多彩。
 キャラクター性を掘り下げる余裕が無い分、ツンデレ系やエッチなお姉さん、肉食系ガールに気弱美人、優しい彼女さん等、分かりやすい属性を織り込むのを基本としていますが、同時にテンプレ的なキャラ属性でガチガチに固めるというよりかは、設定の面白さを主軸にしてそれに合わせたキャラメイクという印象があります。
 貧~並乳クラスの女性キャラクターも複数名登場しつつ、程好いボリューム感の巨乳をお持ちなヒロインがメイン。バスト&ヒップの量感を十分打ち出しつつもそれらのアピールが強過ぎることなく、整ったプロポーションの魅力で幅広い層に訴求するスタイルと感じます。
PrettySwimsuitSuccubuses3この女体の柔肌の質感が魅力であることに加え、競泳水着を含めた水着や濡れたTシャツといった濡れて肌に張り付く着衣の質感もこの作家さんの特色であり(←参照 日焼け尻&濡れ水着! 掌編「黒の誘惑」より)、柔肌とピッチリ衣装の中に入り込む密着感や濡れ透けのエロティックな表現などでも魅せています。
 これまで収録に漏れていた作品を集めたという要素もある1冊であるため、初出時期には最大で7年もの開きがあり、キャラデザインや画面の密度に多少の変動があるのは確か。とは言え、華やかさと親しみ易さを両立する絵柄はキャリア初期から完成しているので、それ程違和感を覚えることはありませんし、フルカラー作品ということもあって表紙絵との印象の祖語もほとんどありません。

【程好いアタックの演出&柔肌と粘膜の官能性】
 上述した様にページ数の関係上、エロシーンの尺は短いものがほとんどであって、フルカラーによる質感の良さで質的な満腹感を高めつつ、抜きツールとしての物足りなさがあるのは確か。
 スワッピングや強引さのあるエッチ、ヒロインによる捕食エッチと彼女達への逆襲お仕置きセックスなど一定のインモラル感のあるエロシチュも含めて基本的には和姦エロであり、ラブラブHやおねショタHも用意。
短いエロシーンであるため、構成の特徴を論じるのは難しい面もありますが、柔らかボディ&着衣の感触を満喫したり、フェラやパイズリなどのご奉仕プレイで射精に導かれたりな前戯パートに一定の尺を設ける反面抽挿パートがかなり短いケースもあれば、短尺の中でピストン描写を優先するケースも存在しています。
PrettySwimsuitSuccubuses4 フルカラー絵そのものが持つ情報量の高さやエロティックさがあるため、エロ演出は量的に抑制して絵の邪魔をしないスタイルであり、蕩けきった表情に快感と興奮を物語る台詞、粘膜のエロティックな表現で魅せる結合部見せつけ構図、ぶっかけ精液や汗などの程好い分量の液汁表現といった描写・構図で程好いアタックを形成(←参照 シリーズ第1話「103の秋月さん」より)。
中出しの場合でも溢れ出す精液や追加のぶっかけ描写を加えると共に、比較的外出しフィニッシュが多く、柔肌に精液が飛び散ったり伝ったりの官能的な表現を重視するスタイル。いずれにせよ、大ゴマ~2P見開きでのアクメ痴態で〆ており、演出的な盛り上げはそこまでに引き続いて適度なアタックにまとめています。

 フルカラー作品の長所と短所をそれぞれ有していますが、シナリオとしてもエロとしても長所が長所として光っているのは確かでしょう。
個人的には、巨乳日焼け肌の先輩さんのラブエロアタックを受けるウハウハ展開の掌編「黒の誘惑」が一等お気に入りでございます。

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