どうも、当ブログ管理人のへどばんです。2019年最後の更新は、毎年恒例の年間ベスト10の記事となります。2010年代も今年で終わりますし、元号も新しくなりましたし、それで当サイトとしてどうだという訳ではないのですが、一つの区切りを迎えた年だったなぁと今年を振り返って思う次第であります。
本年を振り返りますと、年間レビュー冊数は287冊(越年レビュー含む)、9月を除き毎月20冊以上のレビュー、1月から4月にかけて100日連続のレビュー記事更新の達成、および総レビュー数2500冊越えの達成と自分なりに納得できる実績であったと思います。
レビューを書けば書くほど、作品の魅力に触れる機会も増え、その多彩さに心躍るのはエロ漫画のレビュアーとして、また一読者として大変に嬉しいことです。なので、今年の年間ベスト選出は候補が多く、選定はなかなか大変な作業でしたが、喜ぶべき苦労であるなと感じ入っております。
毎年のことですが、当記事では、ストーリーの面白さやエロシーンの実用性、登場キャラクターの魅力など、エロ漫画としての様々な側面における魅力を総合して評価し、あくまで私個人にとってのベスト10として選出しております。
ランクインした各作品の詳細なレビューは、それぞれのリンク先にある該当作のレビュー記事をご参照下さい。当記事内では、主に雑感やランクインの理由等を記しておきます。
それでは、私がこれは面白い!エロい!エロ漫画サイコー!!と特段に感じさせて頂いた作品を紹介いたします。
特別賞 鉢本『性欲群青』(文苑堂)
著者2冊目。ブログ開設12年目に(強引に)新設したランキング外特別賞ですが、エロ漫画としての既存の評価軸ではベスト10内に入れるのは多少難しいけど当サイトとして何とか受賞させたいと思った1冊。大横山飴先生の『落ちない雨』(茜新社)も候補だったのですが、ちゃんとエロ漫画でありながら、らしからぬ魅力も併せ持ち、いい意味で“しょーもないなぁ”と思わせる人物達と、本作のユニークな読み口が決め手でした。→単行本レビュー
10位 えーすけ『初恋より気持ちいい』(ワニマガジン社)
著者2冊目にして初ランクイン。こんなことあったらいいのにな~的な願望を素直に叶えてくれるタイプの短編集ではあるのですが、作中に漂う日常感や等身大の人恋しさ、ちょっとした会話の印象の良さなどを丁寧に描くスタイルが魅力的。細やかさを感じさせながら適度な乱れを織り込んだ大胆なタッチ、欲望の陰陽を併せ呑んだ熱量に、美麗かつ濃厚な痴態描写も実用性を大きく高める美点と感じます。→単行本レビュー
9位 山本善々『隷属魔王』(リイド社)
著者2冊目にして初ランクイン。今年は人妻エロな単行本(『限界性欲~我慢できない人妻たち~』(リイド社))も上梓されており、そちらも良かったのですが、ファンタジーとしての重厚な設定、堕ちモノ系としてのハードさと愛憎が入り混じるままならない感情の奔流が合わさったエロ描写が強い魅力であってこちらを選出しました。人妻エロでもその魅力は感じましたが、長編として作品世界と展開をじっくり読めたのがポイント。→単行本レビュー
8位 もみやま『ぱいドルマスター!』(ティーアイネット)
著者2冊目にして初ランクイン。本年はもう1冊の単行本(『おっぱいωラヴァーズ』(ジーオーティー))を上梓されており、どちらもむにゅんむにゅんと柔らかなおっぱい大充実な作品でしたが、よりエロシーンの分量が多く、またおっぱい大充実感が強かったこちらをチョイス。明るく楽しいハーレム仕様でひたすらにおっぱいを鑑賞して揉んで挟んでを楽しめるおっぱい星人マストバイな1冊です。→単行本レビュー
7位 シオロク『彼女と僕の交配の話。』(ティーアイネット)
著者4冊目にして初ランクイン。登場人物達にとってのささいなことが青春恋愛ストーリーのドキドキ感やヒロインのミステリアスさにつながる作劇と、端正さと繊細さを増した絵柄でありつつ豊満ボディの魅力を軸としたエロの迫力を打ち出す作画の魅力が合わさった1冊。全ての面でレベルアップしたと感じさせる最新刊で、今後も非常に楽しみな作家さんです。→単行本レビュー
6位 しんどう『人ならざるお嫁さま』(ジーウォーク)
著者3冊目にして初ランクイン。綺麗でエッチな人外お姉さんに愛されるおねショタエロであり、高位の存在に受け入れられる倒錯的な幸福感と漫画チックに楽しい雰囲気が融合した作品集。柔らかむちむちボディを独占できる喜びに満ちると共に、ヒロインが淫蕩に乱れまくる痴態描写の迫力も十二分。長編シリーズの青鬼姉妹には愚息が大変お世話になりました。→単行本レビュー
5位 岡田コウ『思春期のココロ』(コアマガジン)
著者8冊目にして6度目のランクイン。可憐な少女の心が揺れ動くもどかしくはらはらする読み口、陰陽の情念が渦巻いていく中で強烈な快楽と混じり合っていく展開、そして美少女ヒロインがぐしゃぐしゃに乱れる濃密なエロ描写とこの作家さんの強みを大ボリュームでお届けな作品集。美しいもの、純粋なものが変質してしまうことの複雑な誘引力はこの作家さんならではの魅力でしょう。→単行本レビュー
4位 らっこ『助っ人参上!!』(ジーオーティー)
著者(成人向け)8冊目にして5度目のランクイン。「助っ人参上!」シリーズの続編的作品であり、銀髪褐色巨乳(ここ重要)の新ヒロインを迎えてのドタバタラブコメディ。二人の勝負に何でもアリな漫画チックな楽しさがあり、それでいてグラマラスボディが汁だくになるド迫力ファックのエネルギー感も強烈であって、エンタメとしてのエロ漫画を頼もしく貫いてくれる作品でした。→単行本レビュー
3位 緑のルーペ『ガールズ・オン・ザ・ブルーフィルム』(茜新社)
著者(成人向け)5冊目にして2度目のランクイン。歪んだ欲望が加速させていく狂気とそこの中で充足を得る少女達とのダークでインモラルな融合は、単なる凌辱系とは異なる重さ・苦さを残してくれるスタイルであって、理解不能性をそれとして描く胆力を感じます。商業エロはしばらくお休みとのことですが、是非また戻ってきて強烈な作品を叩き付けて頂きたいところ。→単行本レビュー
2位 愛上陸『イジラレ』(ワニマガジン社)
著者2冊目にして初ランクイン。催眠・常識改変という便利ギミックを実用性に直結させつつ、設定の上手さで長編ストーリーとしての緊張感を維持した作品であって、捻りの効かせ方の上手さに感心しました。ストーリー展開としての攻防とエロの攻防が組み合わさって実用性を大きく高めているのも◎。→単行本レビュー
1位 タケ『異種奇譚』(キルタイムコミュニケーション)
著者2冊目にして初ランクイン。エロシチュとしても好みを分ける要素が多い上に、そのダークで冷酷な世界観は好き嫌いが明瞭に分かれるであろうタイプ。とは言え、欲望の無慈悲さ、美しい成果と搾取されたものの惨禍、理解しあえぬものとしての存在といった要素をシビアに描き切った姿勢には痺れましたし、無残なエロ描写にも強烈な存在感がありました。→単行本レビュー
以上10作品が、私個人が選出した2019年のベスト10+αとなります。相変わらず個人的な趣味が先走っている気がするのですが、どれも自信を以てお勧めできる作品と確信しております。読者諸氏のエロ漫画ライフに何らかのお役にたてましたならば幸いでございます。
今年は10冊中7冊が初ライクインとなり、2~4冊程単行本を出される中でその魅力が高まったり、新たな魅力を獲得したりな方が多かったかなとも感じます。また、しんどう先生の『人ならざるお嫁さま』と山本善々先生の『隷属魔王』は、オリジナルの同人シリーズを単行本化したもので、商業誌を初出としない作品に長編シリーズとして面白いものが増えてきていることを感じさせてくれました。
今年は“コンビニ誌”というものが消滅してしまい、それはエロ漫画という文化において大きな喪失ではあるのですが、同人ジャンルを含め、発表媒体に広がりを持った上で、これからも魅力的な作品が多様に豊かに発表されるジャンルであって欲しいと思っております。
年末に際しまして、全ての作品、作家様および出版社様に対し、心からの謝意と敬意を表しますと共に、当ブログの読者諸氏の御愛読に対し、管理人より改めて厚く御礼を申し上げます。
2020年も素敵な作品に沢山出会えることと、エロ漫画を愛する全ての方々に幸せな一年であることを祈りまして
一エロ漫画愛好家 へどばん拝
本年を振り返りますと、年間レビュー冊数は287冊(越年レビュー含む)、9月を除き毎月20冊以上のレビュー、1月から4月にかけて100日連続のレビュー記事更新の達成、および総レビュー数2500冊越えの達成と自分なりに納得できる実績であったと思います。
レビューを書けば書くほど、作品の魅力に触れる機会も増え、その多彩さに心躍るのはエロ漫画のレビュアーとして、また一読者として大変に嬉しいことです。なので、今年の年間ベスト選出は候補が多く、選定はなかなか大変な作業でしたが、喜ぶべき苦労であるなと感じ入っております。
毎年のことですが、当記事では、ストーリーの面白さやエロシーンの実用性、登場キャラクターの魅力など、エロ漫画としての様々な側面における魅力を総合して評価し、あくまで私個人にとってのベスト10として選出しております。
ランクインした各作品の詳細なレビューは、それぞれのリンク先にある該当作のレビュー記事をご参照下さい。当記事内では、主に雑感やランクインの理由等を記しておきます。
それでは、私がこれは面白い!エロい!エロ漫画サイコー!!と特段に感じさせて頂いた作品を紹介いたします。
特別賞 鉢本『性欲群青』(文苑堂)

10位 えーすけ『初恋より気持ちいい』(ワニマガジン社)

9位 山本善々『隷属魔王』(リイド社)

8位 もみやま『ぱいドルマスター!』(ティーアイネット)

7位 シオロク『彼女と僕の交配の話。』(ティーアイネット)

6位 しんどう『人ならざるお嫁さま』(ジーウォーク)

5位 岡田コウ『思春期のココロ』(コアマガジン)

4位 らっこ『助っ人参上!!』(ジーオーティー)

3位 緑のルーペ『ガールズ・オン・ザ・ブルーフィルム』(茜新社)

2位 愛上陸『イジラレ』(ワニマガジン社)

1位 タケ『異種奇譚』(キルタイムコミュニケーション)

以上10作品が、私個人が選出した2019年のベスト10+αとなります。相変わらず個人的な趣味が先走っている気がするのですが、どれも自信を以てお勧めできる作品と確信しております。読者諸氏のエロ漫画ライフに何らかのお役にたてましたならば幸いでございます。
今年は10冊中7冊が初ライクインとなり、2~4冊程単行本を出される中でその魅力が高まったり、新たな魅力を獲得したりな方が多かったかなとも感じます。また、しんどう先生の『人ならざるお嫁さま』と山本善々先生の『隷属魔王』は、オリジナルの同人シリーズを単行本化したもので、商業誌を初出としない作品に長編シリーズとして面白いものが増えてきていることを感じさせてくれました。
今年は“コンビニ誌”というものが消滅してしまい、それはエロ漫画という文化において大きな喪失ではあるのですが、同人ジャンルを含め、発表媒体に広がりを持った上で、これからも魅力的な作品が多様に豊かに発表されるジャンルであって欲しいと思っております。
年末に際しまして、全ての作品、作家様および出版社様に対し、心からの謝意と敬意を表しますと共に、当ブログの読者諸氏の御愛読に対し、管理人より改めて厚く御礼を申し上げます。
2020年も素敵な作品に沢山出会えることと、エロ漫画を愛する全ての方々に幸せな一年であることを祈りまして
一エロ漫画愛好家 へどばん拝