2019年10月

Cuvie『RAUNCHY』

Raunchy 拙著のファンタジー小説『ダークエルフ王国見聞録』シリーズ(リンク)ですが、久しぶりに最新第50話をアップしました。10月中に2回アップできてよかったです。
おかげさまで前回を含めて12回連続でピクシブの週間ランキング入りしました。読んでくれたりブクマしてくれたりした方、いつもありがとうございます。

  さて本日は、Cuvie先生の『RAUNCHY』(スコラマガジン)のへたレビューです。3か月前に発売された(成年向け)前単行本『NASTY』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
男心を掻き乱す多彩な性愛のストーリーを等身大の心情描写と痴態描写の熱っぽさとで魅せる作品集となっています。

Raunchy1  収録作は、自らの母親と姦通していた土地の名士への復讐心から、成長した主人公は彼が大切にしている箱入り娘な孫娘に家庭教師として近づき、甘いマスクと台詞で彼女を籠絡していくのだが・・・な連作「復讐連鎖」前後編(←参照 胸に黒い憎悪を抱きながらヒロインをたぶらかす主人公との関係に溺れていくヒロインだが・・・ 同連作前編より)、および読み切り形式の短編7作。
1話・作当りのページ数は24~26P(平均25P弱)と中の上クラスのボリュームで推移。また、単行本としての厚みはかなりあります。概ねストーリーとしてはコンパクトですが、適度に読ませる作りであり、程好いアタックのエロを十分量お届けな構築にも安定感があります。

【ヒロインとの関係性に陰陽様々に揺れ動く男性の感情】
  前単行本からあまり間を置かずの最新刊ですが、収録作の初出は前単行本よりも古い作品で占められており、これまでの単行本で収録に漏れた作品を集めた1冊。とは言え、この作家さんの作劇面の魅力は初出時期を問わないので、落ち穂拾い的な要素はあるとはいえ、多彩な読み口を味わえます。
 エッチなヒロインとの出会いや突然のエロ展開などなど、男性にとっての棚ボタ的な幸福感のあるラブコメ・エロコメ系はこの作家さんの主軸の一つであって今回もそのタイプの作品を複数用意。
  一方で男女の関係性における欲望や感情の不一致や毒薬めいたものとしての快楽を描くダーク&インモラル系の作品にも変わらず存在感があって、性的な手段を用いて復讐を成し遂げたと思いきや主人公に衝撃の真実が告げられる連作や自分のことを男性として以上に一人の人間として存在を認めない憧れの女性への感情が暴発する短編「Gimme Your Smile」などはそのタイプ。
Raunchy2  これらの作品において、突然なエッチな状況に戸惑いつつもそれを受容してウハウハな状況に流される様子や、意中の女性が自身に興味も何もないことを目の当たりにされての悔しさや虚しさ(←参照 “いないもの”の前で無防備に眠る憧れの女性に 短編「Gimme Your Smile」より)、母を“奪われた”ことへの息子としての憎悪、はたまた彼女を兄に取られたくないと感じてしまうコンプレックス含みの弟の感情などなど、棚ボタ展開にしても負の感情がにじむ展開にしても、男性読者の共感を呼び込むような“男性”の心情描写で話の展開に引き込む魅力があります。
 男女間の心情の性差云々を主張するスタイルでは全くないし、レビュアーとして管理人は作者の性別を判断基準にはしませんが、女性である作者が、斯様に男性が納得できる軽重を問わない心の動きを表現できているのは率直に感心しますし、優れた描き手は登場人物の性別を問うことなく心の機微を描き出せることを示しています。
 前述した様に、基本的にはコンパクトな作りの話が多いですが、このことは話の存在感の無さにはつながらず、負の感情が暴走した結果の喪失感や罪悪感、ラブエロ系でのほのぼのとしたまとめ方や欲望に飲み込まれた人達など、強烈なドラマ性こそ排しながらそれぞれ読後の余韻を感じさせるラストに仕上げています。

【端正な美しさがあるエッチな美少女・美女】
  女子大生~20代前半クラスと思しき綺麗なお姉さんタイプも数名登場しつつ、人数的に主力となるのは女子校生級の美少女さん達。
Raunchy3 主人公の兄へのコンプレックスを理解した上で好きなのは主人公と断言してくれる彼女さん、既にエッチな調教を受けていてしかも新たな性愛相手として突如求めてくるヒロイン、世間知らずでセックスに夢中になってしまうお嬢様、綺麗でエッチなお姉さんに小悪魔系の誘惑姪っ子ちゃんなどなど、男性側のこんなこといいな出来たらいいななラブ&エロをみんなみんなみんな叶えてくれるタイプのヒロインが勢揃いしています(←参照 ハイ!調教済みドスケベ美少女! 短編「先天的性的身体」より)。
男性にとって“都合の良い”タイプのキャラ造形ではあって、その点がエロのウハウハ感を高めているのは確かですが、その一方で女性側のしたたかさに率直な恋愛感情や性欲などが描かれているため、ヒロインに平板な印象が少ないのも美点。
  並乳~程好い巨乳をお持ちのスレンダーボディは、すらりとした美脚やさらさらヘア、程好く締まったウェストと端正な美しさのあるタイプであり、概ね標準搭載な陰毛やぬめった秘所の描写等に淫猥さを持たせつつ、ストレートなエロアピールよりは整った美しさを重視したスタイルと言えます。
  初出時期としては4~5年前になるものの、絵柄は完成しているベテラン作家さんである故に近作との落差は無く表紙絵とも完全互換。当世流行の修飾性の高さはむしろ抑制的で、健康的な色気感のある絵柄でありつつ、そのような絵柄で描かれるヒロインが熱っぽく乱れるというギャップが明確な武器であるのも不動の特色です。

【抑制を効かせつつも描写の緩急が効く熱っぽい痴態描写】
  ページ数に余裕がある分、欲望が発露されていく流れの導入パートをしっかりと形成しつつ、抜きツールとして十分なボリュームを有した構築が為されています。
  自身の“存在”を歪んだ形で承認させようとする衝動的でストレートなレ○プや、ヒロインを騙して籠絡し、汚すことを目的とした性行為、調教済みのヒロインによって着火された欲望を夢中で叩きつけるセックスなど、ダークさやインモラルさを有したエロシチュも多い一方、棚ボタ和姦や恋愛セックス、ドスケベ姉妹に翻弄されっぱなしの流され3Pセックスなどなど、雰囲気の陰陽を含めてエロシチュは多彩。
  前戯パートを短めにまとめて抽挿シーンを長尺とする構築もありつつ(短編「おとしごろ!」等)、復讐の完成としてのセックスを後編に投入するため、キスや愛撫、フェラの教え込み等の前戯に相当するプレイだけにまとめる連作前編など、前戯パートを長尺に取るケースも存在。
この前戯パートは、ちんこに積極的にがっつくフェラやパイズリで射精に導かれたり、愛撫で秘所がどろどろに濡れたりと、射精シーンの有無に関わらず、美少女・美人ヒロインが性的な存在としてそれまでとは異なる印象に変容していくことで抽挿パートへの盛り上げを的確に図る構成となっています。
Raunchy4  ヒロインのリアクションに中てられてパワフルに腰を振ってピストンをする抽挿パートは、演出手法そのものはオーソドックスかつ抑え気味でありつつ、瞳を潤ませ頬を紅潮させた表情に、ハートマーク付きの実況台詞や嬌声によって、彼女達が強烈な快感に乱れている様相を十分な熱っぽさで表現(←参照 短編「おとしごろ!」より)。
男性側の表情や体躯、言動に一定の存在感を持たせつつ、ヒロインの痴態描写の邪魔をせず、エロシチュの盛り上げや没入感に寄与させているのも上手い点であり、ビクビクと反応するヒロインの反応から小~大ゴマの中出しフィニッシュでのアクメ痴態に到達。もっとも、小ゴマにまとめるケース等、フィニッシュシーンを抜き所としてエロの最高潮に持ってこないと感じる場合もいくつかあるのは好みが分かれる点かもしれません。

  シナリオ・エロ共にこの作家さんらしい、また幅広い層にとっての魅力がある作品集であり、本日通巻400号を迎えた『ペンギンクラブ』(おめでとうございます)の看板を支える作家さんであるなぁと改めて感心した次第。
存在すら無視されてきた男性の黒い情念の暴走と自業自得とは言え喪失感のあるラストが印象的な短編「Gimme Your Smile」と、エッチな巨乳お姉さん棚ボタセックスヤッター!な短編「VACANT」が特にお気に入りでございます。

シイナ『ノラネコ少女との暮らしかた』第2巻

HowToLiveWithNoranekoGirlSecond TVアニメ版『アズールレーン』第4話「【桜嵐】外套と短剣」を観ました。今回も重桜を中心として新たに登場するKAN-SEN達が沢山でしたが、シェフィールドのはいてない大活躍アクション良かったですねぇ。あと、明石が意外にちっこくてキュートだったり、駆逐艦トリオが可愛かったり。
作画が不安な箇所もありましたが、それよりお腹のアニメーションがエッチ過ぎる!!

  さて本日は、シイナ先生の『ノラネコ少女との暮らしかた』第2巻(茜新社)のへたレビューです。前単行本(初単行本)でもある、第1巻(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
健気でキュートな美少女ヒロインとのラブラブ&エロエロ生活にたっぷり浸れる1冊となっています。

HowToLiveWithNoranekoGirlSecond1  収録作は、家出少女・美鶴との同棲生活もすっかり長くなり互いの信頼関係は高まり、お互いに意識しながらも告白は出来ていない二人は、ちょっとしたトラブルもありつつ仲良くエッチな日々を過ごしているのだが・・・なタイトル長編第9~15話(以下続刊; ←参照 気晴らしにやってきた元カノさんとドタバタしているのを美鶴ちゃんに見られてしまい!? 同長編第9話より)+描き下ろしおまけ四コマ(3P)。
なお、前巻を読了していなくても話の理解そのものは難しくないですが、二人の出会いや信頼関係の構築という面も重要なので、本作の魅力をフルに楽しみたい諸氏は1巻の読了が必須。
描き下ろし作品を除き、1話当りのページ数は18~40P(平均25P弱)と幅は有りつつ平均値としては中の上クラスの水準。長編作としてのストーリー性は有しつつ、今回はゆったりと読ませる作りであり、程好い満腹感のあるエロシーンも安定供給されています。

【互いの信頼感と安心感が深まるラブ&エロな日常】
  信頼関係が構築されたものの、主人公のエロ的暴走もあってちょっとしたトラブルを抱えたり、それが解消されたと思いきや今度は元カノとの関係性を誤解されたりといった様相から開始される第2巻は、そういった騒動はあくまでスムーズに解決して全体的には平和な読み口にまとめています。
HowToLiveWithNoranekoGirlSecond2  そういった騒動は、主人公との同居生活に安心を覚え、ほとんど恋愛感情と言える信頼関係に充足しているヒロインのリアクションを引き出すための要素であって、主人公と共に居たいというヒロインの健気な心情を表出させています(←参照 元カノとの関係は無いことを知って 長編第10話より)。
“野良猫”のように直ぐには懐かず、また主人公の男性にとって理解しがたい部分もあった少女が主人公の好意や信頼を素直に言葉に出せるようになってきた変化が明瞭に描かれており、彼女の孤独が主人公の存在によって明確に埋められていることは二人の同棲生活の幸福感に寄与。
  主人公がややヘタレな様相を見せており、ヒロインに対する告白に踏み切れないこともあって、二人の関係性に決定的な一歩が生じないというのはストーリー性としてはやや冗長という感がないわけではないものの、この辺りのもどかしさは少女漫画っぽい魅力とも感じます。
また、主人公と美鶴との関係性を不動の軸としていますが、主人公の従姉妹の女性や職場の同僚など、二人以外のキャラクターも話に絡んできており、第13話のラストなども印象的ですが、二人の関係性が閉じたものではなく、周囲に認められるものへとシフトしつつあるのも読書感を良くしています
  二人の関係性の維持・深化をゆったりと描き出していくストーリーであり、ドラマチックな展開や過去の掘り下げといった作劇要素も無いため、話そのものには物足りなさもありつつ、穏やかで微笑ましい空気を保って以下続刊としています。

【健気でピュアな可愛らしさが伸長する華奢ボディヒロイン】
 ヒロインと微妙な関係にある強気クラスメイト(彼氏君がとても善人)、奔放な性格の主人公の元カノ、頼れるお姉さん的な主人公の従姉(バツイチ子持ち三十路)など、他の女性キャラクターも登場しますが、あくまでJK美少女・美鶴ちゃんの一人ヒロイン制。
 ちょっと素直になれなかったり、不機嫌な様子になったりしつつも、序盤に比べて明らかに警戒心を解いたヒロインの姿が描かれており、寝ている無防備な姿であったり、主人公への恋愛感情に戸惑ったり幸福を感じたり、エッチな姿も曝け出してくれたりと、彼女のキュートで健気な様子を満喫できるエピソードが揃っています。
人見知りなところがある分、普段はクールな印象のある表情が、実のところ喜怒哀楽を素直に表現するのを見せてくれるのもヒロインの可愛らしさにつながっており、漫画チックに楽しい表情付けから繊細な心情描写の印象的な表情付けまで多彩に描き出しています。
  また、エッチへの流れではスケベ心や酔いの勢いでヒロインに対して強引さを示すこともある主人公ですが、善良さや誠実さが基調のキャラクターであって平穏な関係性を乱すようなことはしないタイプ。
HowToLiveWithNoranekoGirlSecond3 ふわふわとしたボサボサヘアーに小柄な体躯で猫っぽい印象を織り込んだキャラデザであり、ほっそりとした四肢に貧~並乳クラスのバストと鏡面仕様の股間を組み合わせた女体設計も含めて、エロ可愛さを感じさせるデザインとなっています(←参照 きゅん❤きゅん❤ 長編第13話より)。
  前述した表情付け以外でも、コミカルなデフォルメ絵から描線の細やかさと修飾性の高さのあるリリカルな表現までタッチに自在さがあり、程好い作画密度を保ちつつも軽やかさや柔らかさを感じさせる絵柄で安定。突き抜けた特徴があるわけではないものの、作品の雰囲気と密接に結び付いた絵柄であり、それ単体でもアピールポイントとなっています。

【エロ可愛い痴態の程好い濃厚感がある和姦エロ】
  トラブルからの仲直り展開や、ヒロインに安心感を与える二人でのデート、部屋での日常のやり取りなど、微笑ましい関係性の描写にも尺を割いている分、エロ特化の構築という訳ではありませんが、各話のページ数の多寡に影響されることなく抜きツールとして十分量の濡れ場を用意しています。
  学校で隠れながらのエッチなど主人公側がやや強引に押し切る形での羞恥シチュを今回も用意しつつ、いずれも和姦エロであり、ヒロイン側が主人公の性欲を受け止めると共に、また肌を重ねる温もりや安心感に包まれつつ蕩けていく様子を描き出しています。
 ヒロインが積極性を発揮してフェラをしてくれるケースもありつつ、前戯パートのメインはヒロインの華奢ボディの性感帯を丁寧に愛撫して感じさせていく流れであり、優しく舌を絡めるキスや乳首弄り、秘所を濡らしていく前戯などでヒロインが熱っぽい表情に変化していく流れに十分な描写量を用意。
HowToLiveWithNoranekoGirlSecond4すっかりされるがままになってしまったヒロインに挿入してピストンを開始すれば、瞳を潤ませ頬を紅潮させた熱っぽい官能フェイスと、ハートマーク付きの切れ切れの嬌声を曝け出すエロ可愛い痴態を曝け出しており、華奢な肢体がビクビクと反応してしまう姿でもヒロインが強い快感に包まれている様子を表現(←参照 長編第14話より)。
殊更にアタックの強い演出は投入しないものの、上述の蕩けフェイス&ボイスには十分な密度があって陶酔感には十二分な濃厚感があります。また小ゴマやカットインでの表情のアップの魅せ方は効果的で、華奢ボディ全体の大ゴマと併せて描写のテンポの良さがあります。
  射精描写は量的・質的に抑制を効かせつつ、前述したエロ可愛い演出の密度を更に高めてビクビクとアクメに震えて表情を蕩けきらせた痴態を大ゴマで投入して〆ており、じっくりと1回戦という構成がメインである分、フィニッシュまでのタメも十分と感じます。

  ヒロインの可愛らしさに浸れる第2巻であり、柔和な読書感と和姦エロとしての適度な満腹感が味わえます。
現状は波乱を感じさせる事態は生起していないのですが、二人には幸せになって欲しいですねぇ。

染岡ゆすら『ハメられてわかるコト。』

ThingsInHoles 吉田基已先生の『官能先生』第3巻(講談社)を読みました。鳴海先生の“不倫”疑惑が晴れてこれでめでたく~と思いきや、まさかの展開の連続で吃驚しました。それでも書くしかないという小説家としての鳴海先生の姿もとても心打たれるものがあります。
あと、おまけの妄想読み切り漫画には爆笑させて頂きました。紅しょうがになりたい!!

  さて本日は、染岡ゆすら先生の初単行本『ハメられてわかるコト。』(ジーオーティー)のへたレビューです。セックスの意味と、罠に嵌められるという意味のダブルミーニングな単行本タイトルなんですかね?
それはともかく、清楚系巨乳美少女さん達が悪い男にハメられて熱っぽくハードに乱れまくりな作品集となっています。

  収録作はいずれも読み切り形式の短編で計8作。1作当りのページ数は24~30P(平均26P強)と中の上クラスのボリュームで推移しています。作劇面での存在感は強くないものの、強烈な快楽が支配していくエロ展開を含めて濡れ場の存在感が強い構築となっています。

【一定の陰湿さ・重苦しさもある凌辱系作品】
  住人達の性欲解消相手となることが条件で良物件に住む男性の話である短編「ニンフォネット」や、HENTAI文化に興味津々な外国人女性にエロ漫画を描く趣味が知られてエッチなことに~な短編「淫ジャパン!」は共に棚ボタ的なラブコメディですが、その他の作品は明確に凌辱系の要素を持っています。
ThingsInHoles1 新作コスメが貰えるというアンケートバイトに参加したJKトリオが実は悪い男達に騙されていて、そのままストレートな凌辱に突入する短編「ウワサのコスメ」(←参照 怪しげな薬を盛られてしまい・・・ 同短編より)、母親の再婚相手であるゲスな義父に凌辱されてしまう短編「おとうさん」は、罪のないヒロインへ男性の獣欲がストレートに叩き付けられる展開。
これに加え、男性教師との交際を知られたヒロインがそれをネタに脅されてチャラ男に凌辱調教されてしまう短編「ワタシたちはつながっている」、不良な交際相手が遊び半分でした万引きを知られて、嫌っていた兄の言いなりになってしまう短編「HIGH HAT SISTER」など、寝取り・寝取られの要素を有する作品もあります。
 寝取り・寝取られ系に加え、前述した短編「おとうさん」を含む近親エロスなど、陰湿さを含むシナリオワークが多く、嫌悪や抵抗感が強烈な快楽によって塗りつぶされていく展開に一定の苦さ・重さを感じさせます。
快楽堕ち展開からそれまでとは異なる背徳の幸福に浸るタイプのインモラルエンドもありますが、悪人に好き放題され続けることを明確に示すバットエンドでまとめることも多く、シナリオ的な存在感がそれ程強くないために読後感の重さはそれ程ではないとはいえ、読み手の好みを選ぶタイプではあります。
  なお、前述したラブコメ系はコミカルであったりほのぼのであったりなハッピーエンドで軽く柔らかくまとめており、両者の作劇の方向性は明瞭に分かれています。

【清楚系フェイスと柔らか巨乳ボディのJKヒロインズ】
  短編「ニンフォネット」に登場するエッチなアパート管理人さんや、女子大生クラスと思しき短編「淫ジャパン!」の留学生さんなど例外も存在しつつ、人数的な主力は女子校生級の美少女さん達。
愛する男性のために身を差し出す健気な女の子や、健康的な色気感のある陸上女子、ツンツン系妹や仲良しJKトリオ、亡くなった父のことを想い続けている女の子に明るく優しいHENTAI大好き金髪ガールなどなど、多彩な設定のヒロインが用意されています。
 エッチな自撮り配信をしている女の子や(短編「ハメラレライブ」)、兄に対してキツく当っていた彼氏持ちの妹キャラなど(短編「HIGH HAT SISTER」)、ヒロイン側に一定の原因がある場合もあるものの、それらも含めて基本的には善良さが示されている美少女ヒロインが凌辱に巻き込まれるという構図になっているのは、前述した凌辱系としての暗さ・重さに寄与しています。
 さっぱりとした黒髪ショートや艶やかな黒髪ロングの登場頻度が高く、健康的な色気感や清楚感のあるキャラデザインが主軸となる分、彼女達が背徳感や嫌悪感を覚えながらも性的快楽に呑まれていく痴態のギャップが効果的になるタイプ。
ThingsInHoles2  一部には貧~並乳クラスのキャラクターも登場しますが、メインとなるのはマッスたっぷりの柔らか巨乳~爆乳をお持ちな美少女達であり(←参照 健康的な日焼けフェイスと白肌の柔らか巨乳のコントラスト!グヘヘ 短編「メストレッチ~カラダの記憶~」より)、健康的な肉感の体幹に比しておっぱいの存在感が特に印象的なデザインと言えるでしょう。
 細やかさもありつつふわっと柔らかい描線で紡がれる絵柄は、女の子のナチュラルな可愛らしさを表現しており、体パーツの描写は控えめとはいえ巨乳ボディのストレートなエロさとの程好いギャップを形成。初単行本ながら絵柄は安定しており、表紙絵に比べて多少絵としての密度は下がりつつもほぼ完全互換となっています。

【ヒロインが快楽の飲み込まれる流れの長尺な濡れ場】
 各エピソードに十分なボリューム感のあるエロシーンが用意されており、一シークエンスを長尺で提供する場合もあれば、調教過程の変遷を複数シチュで魅せていく場合もあり、いずれにしても抜きツールとしての量的満腹感は強く仕上がっています。
ThingsInHoles3 前述した様にドタバタ模様からの和姦エロでまとめる作品もありつつ、上述した様に凌辱系がメインであり、ヤリ部屋に連れ込まれての乱交セックス、愛する男性のために身を捧げて落される寝取られエロ(←参照 最愛の人を想いながらも股を自ら開いてしまい・・・ 短編「ワタシたちはつながっている」より)、逃げ場のない家庭内での義父による近親系凌辱、妖しげなお香を用いてエロマッサージからの無理やりH等々、それぞれ味付けに変化を付けつつ、強引に快楽を叩き込み続けて快楽堕ちさせていく流れを形成。
 陰毛標準搭載の秘所を指や舌でまさぐったり豊満バストを揉みしだいたりで、快感をねっとり味合わせるプレイや、嫌悪感を示すヒロインにフェラやパイズリでの奉仕を強要してお口に発射なシークエンスを投入し、抵抗や嫌悪を示すヒロインに対して好き放題にする嗜虐性や優越感を形成しています。
抽挿パートに移行後も、目線を背けたり腕で目を隠したりといった表情付けや押し殺すような嬌声で男性に対して性的快楽を感じていることを開示しないような抵抗を示しつつも、激しいピストンによる強烈な感覚に蕩けた痴態を曝け出してしまうという落差を形成することで更なる征服欲を喚起。
ThingsInHoles4 絵柄の性質もあって、演出密度はあまり高くなく、また前述の構成もあって抽挿パート前半では演出強度そのものも抑え気味ですが、快楽に屈して以降はアヘ顔的な表情や濁音メインな悶絶嬌声、淫語搭載のアクメ台詞など、アタックの強い痴態描写を後半の随所に投入(←参照 生意気妹を悶絶アクメに 短編「HIGH HAT SISTER」より)。
 やや雑然としたり、単調な画面構成となったりで小ゴマの切り出し方に多少の問題を感じるものの、豊満バストの乳揺れや分かり易い結合部見せつけ構図を有する大ゴマの威力が十分に強く、複数ラウンド制の〆は蕩けきった表情のヒロインにトドメの中出しアクメを叩き込む大ゴマとなっています。

 清楚系ヒロインが無理やり蕩けさせられてしまう構図が共通する凌辱系作品であり、軽めの作劇ではありつつ、快楽堕ちの流れを演出面も含めてしっかり形成した1冊と感じます。
個人的には、日焼けショート巨乳陸上女子が下衆なおっさんにエロマッサージからの凌辱で無理やり感じさせられてしまう短編「メストレッチ~カラダの記憶~」に愚息が大変お世話になりました。

ポンスケ『ろりとあそぼ♪』

LetsPlayWithAlice 石黒正数先生の『天国大魔境』第3巻(講談社)を読みました。おっぱい揉みたいやらトトリちゃんに入った入ってない騒動やらエロコメ的なドタバタもありつつ、ストーリー全体としては緊張感があって謎が謎を呼び、“天国”の位置づけも敢えてミスリードを誘っていたのか?とも感じます。タラオとトトリの体内にあったアレは何なんですかねぇ?

  さて本日は、ポンスケ先生の『ろりとあそぼ♪』(茜新社)のへたレビューです。先生の前単行本『学園公認 種付け合宿』(ジーウォーク)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
純真無垢で愛くるしいちびっ娘ヒロイン達のちんまりボディを内から外から満喫なハッピー口リータ作品集となっています。

  収録作はいずれも読み切り形式の短編で計9作。描き下ろし短編「公園であそぼ」(10P)を除き、1作当りのページ数は10~24P(平均20P強)と平均値としては中の下クラスのボリュームとなっています。
ストーリー面での存在感は希薄であり、温和な雰囲気の中でエロシーンをたっぷり用意した構築で安定しています。

【関係性の危うさを香らせつつ柔和な雰囲気のハッピーロリータ】
  前単行本や今回での短編「かなでちゃん❤生放送」のようにJKヒロインとのポジティブなラブコメ・エロコメ系も描く作家さんですが、本レーベルではガチの口リータヒロインを擁した上で陽性の雰囲気を保ちつつエッチを満喫できる仕様。
LetsPlayWithAlice1 作劇の方向性としては、ヒロインの純粋性とそれに由来する可愛らしさや場合によってはセックスへの積極性を描き出して、男性側の危ういまでに素直な性欲の発露とその充足が図られる流れであり、良くも悪くも非常にイージーな作劇(←参照 久しぶりに会ったパパに誘惑 短編「ふたりじめ」より)。
ヒロイン側の無垢さ、言い換えれば無智さに加え、男性側もヒロインに対する害意を有しないため、性的欲望や好奇心が叶えられる幸福感で包み込むことを可能にして読み口を滑らかにしており、二次元らしいドリームフルな作品となっています。
 一方で彼ら彼女らの行為を“善いこと”として肯定するロジックも投入しておらず、閉鎖的な状況下においてのみ登場人物達の性愛関係が形成されていることは、ヒロインの純粋性に付け込んでいるという捉え方も含めて、一般的な倫理観に反する相応の“危うさ”を内包しているのも確かでしょう。
 とは言え、その危険性や破綻の恐怖は創作物としての口リエロ的桃源郷の形成の中で基本的には明確に排除しており、ほのぼのとしたオチを迎えることで、ヒロインの可愛いリアクションのみを摂取し続けることが可能になっています。
 サクサクとエッチへと進展することもあってストーリー的な存在感は無いのですが、エロシーンも含めてヒロインの言動のキュートネスを描き出すことに注力した作りとも言え、竿役の男性達はそれらを引き出す舞台装置であり、また読み手の意識を憑依しやすいキャラにすることで、背徳感を覚えつつも没入できる構築にしているとも感じます。

【体パーツに生々しさを織り込みつつ二次元的な可愛らしさのキャラデザ】
  比較的幅広い年齢層を描ける作家さんであり、今回であれば前述した短編「かなでちゃん❤生放送」にて爆乳ボディの女子校生ヒロインが登場していますが、本レーベルでは一桁クラスを主軸とする口リキャラがメインであり、このレーベルとしてもかなり低年齢寄りの布陣。
  前述した様に、無垢さ・無邪気さがヒロインのキャラ造形の核であり、生意気タイプや我儘タイプも存在しつつ、それらに棘が全くなく、女の子達の愛らしさやお子様らしい奔放さとして表現することで、全部ひっくるめての可愛らしい言動を形成しています。
  短編「美海ちゃんは泳げない」には脂ぎった肥満おじさんが登場しますが、男性キャラ達はこのおじさんも含め、年端もいかないヒロインに手を出すという点においてどうしょうもない人物ではあるのですが、前述した通りにその欲望に表裏が無く、あっけらかんとエロに雪崩れ込んでいく流れに明確な寄与を果たします。
 前述したロケット爆乳な肉感ガールも存在し、こちらはこちらで柔肉の存在感を丁寧に織り込んだボディデザインですが、ほとんどのヒロインが男性に比べてかなり小さく、華奢な四肢と薄ら骨格の存在を感じる肉付きの薄いボディ、ぺたんこバストに小さなヒップという未成熟感のかなり強い肢体設計で固定。
LetsPlayWithAlice2未発達な乳首の周りのみがぷっくりと膨らむバストの表現、一部の生えかけタイプを除いて鏡面仕様で小さく未成熟感のある秘所の描写に丁寧な描き込みのアナル、前述した薄い肉の下に感じられる骨格などなど、体パーツの描写に生々しさがあって、キュートな表情付けとのコントラストもあって“アブナイ”香りを強く纏わせています(←参照 鎖骨~肋骨のラインからのイカ腹 短編「カメとあそぼ❤」より)。
  大人しい系から無邪気快活系、生意気系まで多彩なタイプの女の子をそれぞれ可愛らしく描く絵柄は、程好い萌えっぽさやデフォルメ感もあってそれ自体は万人向けするタイプであり、表紙絵とも完全互換で安定しています。

【ねっとり弄りまくりな前戯&ふにゃんと蕩けさせるピストン運動】
 ページ数の関係上、たっぷり長尺という程ではないものの、エロシーンの割合は高く、ヒロインの幼い印象に由来する禁忌感が、柔和な雰囲気に包まれながらも提示されることで質的な満腹感の強さにつながるタイプ。
  いずれも和姦エロであり、ヒロイン側が積極的にアプローチを掛けることもあるものの、騙しエロや強引な導入などもあり、甘々なラブエロ模様をご所望な諸氏は要留意。とは言え、それらの男性側の“悪い面”すらヒロイン達の無垢さ・無邪気さが受容してしまうという描き方にする分、一定の罪悪感を丸め込む雰囲気作りと総括できるでしょう。
LetsPlayWithAlice3 このエロシチュの作り方において、“イケない”ことをしている印象を全体的に形成しており、特に長尺の前戯パートにおいては、小さく狭い秘所を指で弄ったり、キュートなアナルを舐めたりほぐしたり、ちっぱいを指で弄ったり口で吸ったりと、ヒロインの華奢ボディの性感帯を刺激して蕩けさせるという流れを、悪戯的な行為としての背徳感やピュアな女の子に性感を叩き込む一定の支配欲と共に提供(←参照 短編「おちんちん洗いのアルバイト」より)。
尻コキや小さなお口でのフェラから射精シーンを投入することもあるものの、これらヒロインのミニマムボディへの愛撫を軸に組み立てた前戯パートであり、くしゃくしゃに乱れた表情で潮を吹くアクメ描写などで抜き所を形成しつつ、抽挿パートへと移行。前戯パートをかなりじっくりと描き出す分、ピストン描写に尺の長さを求めるのはやや避けるべきでしょう。
LetsPlayWithAlice4  抽挿パートに移行後のエロ演出は、特に処女ヒロインを中心として未知の感覚に混乱したり、驚いたりしつつ、徐々に快感を覚えていく流れとしており、演出的な緩急には欠ける印象もあるものの、素直なリアクションの流れの中で、ふにゃふにゃに蕩けながらエッチな台詞や表情を曝け出しちゃう姿にエロ可愛さを強く維持させています(←参照 短編「とある宿のお・も・て・な・し」より)。
瞳をキュッと閉じたり、驚いて目を見開いたり、瞳を潤ませたりな可愛い表情の変化や、小さな秘所が押し広げられる結合部アップの構図、ねっとりキスや尻たぶ開いてのアナルオープン等の描写的な手数の多さなど、痴態のエロ可愛さと直接的な淫猥さを組み合わせたエロ描写を中出しメインの中~大ゴマフィニッシュまで連続しています。

  ヒロインの設定年齢層の関係もあって好みを分ける要素はかなり明確にあるものの、ヒロインの可愛らしさと基本的に平和な雰囲気でまとめつつ、胡乱な表現ですが、リアル感のあるヤバさを主にキャラデザの面で打ち出しており、好事家諸氏を悶絶させる要素とも言えるでしょう。
個人的には、ちっこくて可愛い鬼娘さんに男の股間の角を挿入な短編「つんつん❤」と、亀さんが大好きなツインテ釣りスカート女児に股間のカメさんを挿入な短編「カメとあそぼ❤」が特にお気に入りでございます。

ロケットモンキー『寝取られセレナーデ』

NTRSerenade 安彦良和先生の『乾と巽-ザバイカル戦記-』第2巻(講談社)を読みました。セミューノフが百鬼夜行、魑魅魍魎と称するウラジオストックですが、介入軍にロシア内諸派もその思惑と共に入り混じってなるほど評判の通りという感じ。
珠子さん、なかなかに積極的なのですが、巽君を中核とする三角関係はどうなりますやら。

  さて本日は、ロケットモンキー先生の『寝取られセレナーデ』(コアマガジン)のへたレビューです。先生の前単行本『ギリギリアイドル』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
ヘビィな読後感を残す寝取られストーリーとムチムチ豊満ボディが背徳の快楽に染め上げられるセックス描写が組み合わさった作品集となっています。

NTRSerenade1  収録作は、交際している男性とヒロイン二人の友人である主人公は、男性が仕事に忙しくなかなか二人の時間が取れないことをヒロインが不満に思っていることを知り、昔から秘めていた想いを告白して友人を裏切りながらヒロインとの不倫関係を続けるのだが・・・な中編「お花畑の中で」前中後編(←参照 友人の居ぬ間に性愛関係を構築する二人だが・・・ 同中編作前編より)、クールで頼もしいバレー部のエースであるヒロインは優しくて誠実な人柄の少年と純粋な恋愛関係にあるのだが、ふとしたことから彼女は部活の顧問の男性教師にその体を弄ばれていて・・・な連作「月がのぼる」前後編、および読み切り形式の短編2作。
1話・作当りのページ数は22~34P(平均29P強)と平均値としては標準を優に上回る水準となっています。話の方向性もあって、読み口は十分に重く、シナリオワークの重さと絡み合った上でエロシーンの存在感も強い作品構築となっています。

【善なる者が裏切られる悲哀や重苦しさのある寝取られ系】
  いずれの作品もヒロインが既存の恋愛関係を第三者の男性に侵犯され、恋人や伴侶を裏切って寝取り側に従属することを選択する展開を有しており、明確に寝取られ系の作品。
 二人の時間を減らしてしまっていたのは、ヒロインへのプロポーズと婚約指輪のためという理由が明かされる中編の友人、穏やかな性格で体躯としての力強さを欠きつつ、ヒロインのために誠実な努力をする連作の少年など、寝取られる側の男性に落ち度があまり無いのは共通する点で、自らの恋心のためとはいえ、友人の相談を逆手にとって裏切る中編の主人公や、ストレートにあくどい連作の悪徳教師など、寝取り側の身勝手さは明確です。
NTRSerenade2ヒロイン達はそういった善良な恋人や伴侶への恋心、不義の関係における背徳感を意識しながらも、寝取り側の与える強烈な快楽に囚われていくという流れは寝取られ系として王道的な要素であり、中編・連作では終盤に至るまでヒロインの寝取られ側男性への恋心や絆は強い状態で維持されています(←参照 “この人を好きになって良かった・・・”だけれども・・・ 連作「月がのぼる」後編より)。
  寝取り側を拒もうとするヒロインの決意が固ければ、寝取られ側の男性がタイミング良く何らかの対抗策を打てれば、既存の恋愛関係が守られたかもしれないのに、それにも関わらず快楽に屈してしまうという展開に相応のインパクトがあって、“善良なる者の理不尽な敗北”という後味の悪さを残す分、寝取られとしての重さ・苦さを叩き出していると評し得るでしょう。
 この寝取られ展開をストーリーとしてじっくり構築し、ラストのヒロイン陥落展開に切れ味の鋭さを見せる中編・連作に対し、短編はよりコンパクトな構築ですが、短編2作についてはズルズルと状況が悪化していく流れを十分量のエロシーンで魅せていく分、こちらもヒロインの変容・転落が印象付けられる作りと言えます。
  快楽の虜になったヒロイン達の姿や、全てを裏切られた絶望で絶叫する男性の姿で幕を下ろすラストも、全般的に重さや苦さが沁みるタイプであって、快楽の強烈さと善きものが損なわれる無力感や虚無感との相反を余韻として残しています

【柔らかお肉の存在感が強い豊満巨乳ボディが勢揃い】
  連作「月がのぼる」のヒロインは女子校生級の美少女さんですが、その他のヒロインは20代半ば~30代前半程度のアダルト美人さん達であり、寝取られ系ということもあって恋人や夫の居るキャラクターで統一。
恋人や家庭のことを大切に思っているヒロインが多く、また男性側もそれに応えているタイプのキャラクターも多いのですが、仕事等でのすれ違いであったり(中編や短編「#裏ツマ」)、承認欲求からエッチな自撮りをネットに上げる・男女関係をあくどい人間に相談するなどのヒロイン側の行動に隙や誤りがあったりと(連作や短編「#裏ツマ」)、明瞭な理由があった上で、それを発端とする状況の悪化に歯止めが掛からなくなっていく展開は、読み手の不安や焦燥を掻き立てています
NTRSerenade3  髪をまとめている短編「祭りのあとに」の人妻ヒロインをやや例外としつつ、黒髪ショートヘアの髪型の登場頻度が高く、それ故に清楚感やいい意味で言えば落ち着いた地味な印象を持たせつつ、ボディデザインとしては肉感たっぷりの巨乳&安産型ヒップのグラマラスさの強いタイプというギャップは特色で(←参照 短編「祭りのあとに」より)、ヒロインの淫蕩さの強化というシナリオ全体の流れとも密接に結びついています。
バスト&ヒップの肉感の強さに加え、もっさりとした陰毛の茂る股間、年増ヒロインを中心とした下腹部の駄肉感、程好いサイズ感の乳首&乳輪など、体パーツ描写の淫猥さがストレートな柔肉の存在感と合わさって煽情的な印象を形成しており、整ったエロさというよりもモンゴロイド的な現実的で泥臭いエロさをしっかりと織り込むタイプ。
 その方向性自体はネオ劇画的なものもありますが、丁寧な描き込みも魅せる絵柄は漫画チックな親しみ易さやアニメ/エロゲー絵柄的なキャッチーネスがある万人向けのタイプであって、エロさの濃厚感と取っつき易さを両立した絵柄で安定していると言えるでしょう。

【豊満ボディの存在感と高密度のエロ演出の組み合わせ】
 ヒロインの不義の関係性の深化やエスカレートを描く分、エロシーンを分割構成することもありますが、その場合でもシーン間のつなぎはスムーズでまた核となるシーンに十分なページ数があることから、一シークエンスをじっくり描くケースも含めて量的な満腹感は強く仕上がっています。
 中編第2話では恋人への不満もあってヒロイン側が浮気セックスに能動性を示す展開がありますが、これも重要な事実がヒロインに対して伏せられている故に発生する状況であって、基本的にはヒロインが抵抗感や嫌悪感を抱きながらも、強烈な快楽に捻じ伏せられていくという、凌辱的な要素も持つ寝取り/寝取られ系のエロシチュで統一。
NTRSerenade4度重なる行為の中で、寝取り側の男性との快楽に抗しきれなくなっていくヒロインの変容、恋人の前での寝取られ宣言や性的能力の比較、子供を突き放してしまう展開など、寝取られ的に王道的な要素・プレイを組み込むと同時に(←参照 寝取られ側の男性に聞かせる“性的劣位”の強調 中編第3話より)、ヒロインが元の関係性に戻ることの出来ない“一線を越える”シーンに印象の強さを備えているのもこのサブジャンルらしい点です。
  寝取り側の男性がキャラデザの濃い所謂“汚っさん”な中年男性であることが多く、キャラデザインとしてもヒロインとの美醜を形成していると共に、台詞表現においても一方的で身勝手な台詞を投げかける男性側と様々な感情の板挟みと強烈な快楽で思考すらも蕩けきった女性側との対比も形成しています。
アヘ顔や長尺の台詞回しといった個々のインパクトの強さがある演出を投入するというよりかは、小さなハートマークを散りばめた実況エロ台詞&嬌声、文字の大小と表現する動作を様々に用意する擬音、肉感ボディを濡らす汗や結合部から漏れる愛液といった液汁描写など、相応のアタックの演出を高い密度で織り込むタイプ。小~中コマを比較的詰め込む画面構成であるのもページ単位での情報量を高めていると感じます。
  もっちりボディの存在感の主張も強く、キス等でそれらと密着したりストレートな結合部見せつけ構図であったり、組み伏せるような体勢で圧倒したりな描写で女体に対する征服感を強めており、熱っぽく蕩けた表情で感極まったアクメボイスを上げるヒロインの痴態を写すフィニッシュまで質的・量的に十分なタメのある構成となっています。

  幸福な関係性への回帰が可能であったにも関わらず・・・という作劇要素が寝取られエロとしてのヘビィな読書感を生んでおり、好き嫌いがはっきりと分かれるタイプと言えるでしょう。この背徳感と次第に高まっていくエロの熱情感の組み合わせも抜きツールとしての特色と言えます。
個人的には、優しく誠実な彼氏君の想いに応えたいクール長身巨乳美少女さんがねちっこいおっさんの攻めに陥落な連作「月がのぼる」に愚息が大変お世話になりました。

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