2019年09月

ばーるん『真面目でメガネなおっぱい達』

SoberBustiesWithEyeGlasses 野田サトル先生の『ゴールデンカムイ』第19巻(集英社)を読みました。流氷の上、吹雪の中、それぞれの思惑が交錯する大混戦に死闘の数々、感動の再会もあれば悲しい死別もありと、なんとも盛りだくさんで感情が激しく揺さぶられる巻でした。
アシリパさんに銃を向けながらの尾形の台詞が、重く苦いなぁと感じましたね。

  さて本日は、ばーるん先生の『真面目でメガネなおっぱい達』(ヒット出版社)のへたレビューです。先生の前単行本『ぐらすとっぷ!』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
眼鏡巨乳な美少女ヒロインとのドタバタ模様&豊満ボディが揺れ弾む肉弾ファックが詰まった作品集となっています。

SoberBustiesWithEyeGlasses1  収録作は、理不尽な廃部を高慢な生徒会長(メガネっ娘)に言い渡された男子連中は彼女と百合ックスな関係な女子との関係性を掴んでそれをネタに彼女に復讐を目論むのだが・・・な連作「廃部の理由」前後編(←参照 巨乳メガネっ娘に凌辱の魔の手が・・・? 同連作前編より)、および読み切り形式の短編6作。
1話・作当りのページ数は10~30P(平均24P弱)と幅は有りつつ標準~中の上クラスの平均値となっています。全般的に軽めの読書感でまとめつつ、十分なボリューム感のあるエロシーンを提供する作りで安定しています。

【お馬鹿ラブコメからダーク&インモラル系の作品まで】
  作劇の方向性としては、明るく楽しいラブコメとお仕置きと称される凌辱系要素を含むタイプに大別されます。
  後者に関しては、理不尽な命令をしたりモテて調子にのっていたりなヒロインへの復讐という面があり、エロシチュとしては一定の攻撃性を備えていることもあって、男女のラブラブな様子のみを楽しみたい諸氏は一定の留意が必要。
SoberBustiesWithEyeGlasses2とは言え、実は罠に掛かっていた男子の方がやり込められて逆転敗北となったり、展開の中でヒロイン側の方がむしろ積極的に状況を押し進めることになったりするため(←参照 更なるお仕置きをおねだりだ! 短編「きっと見つかる」より)、話としての重苦しさはなく、男子連中の身勝手な馬鹿さ加減なども含めて、最終的な読み口はドタバタコメディの範疇にギリギリ収まる印象もあります。
  これに対して、ストレス解消のために屋上で露出行為をしていた女の子との出会いであったり(短編「見られて委員長!」)、一人海を眺めていた青年を自殺志願と勘違いして(色々と)勇気づけてくれる暴走機関車レディとの出会いであったりと(短編「ラッキーネガティブワード」)、素っ頓狂な展開からのラブコメディは明るく楽しい読書感が身上。
こちらのタイプでも、短編「らヴぁーすちゅーでんと」といった例外はありつつ、ラブエロ系としての甘味はそれ程強くはない一方で、微笑ましくコミカルなオチへと自然に落着することもあって、読書感・読後感は共に良好です。
 話自体に強い存在感があるわけではないものの、適度にフックのある展開であったりエロシチュの盛り上げであったりと、単調さを排除する作劇となっており、テンポの良さと語り回しの安定感があるスタイルと感じます。

【メガネ美少女&美人が勢揃いな巨乳ヒロインズ】
  連作のサブヒロインである女教師さんや、短編「ラッキーネガティブワード」のマリンスポーツお姉さんなど20代半ば程度と思しきアダルト美人も数名登場しますが、人数的に過半数を占めるのは女子校生級の女の子達。
SoberBustiesWithEyeGlasses3  メガネヒロインを得意とする作家さんであり、非メガネキャラがヒロインの短編2作(「ラッキーネガティブワード」「また明日。」)や、連作のサブヒロインの一人といった例外、またメガネっ娘でもメガネ着用時と非着用時の両方のエロシーンを用意するケース等々、例外もありつつ、もちろん主力はメガネ美少女です(←参照 “眼鏡かけてる方が好きだ” 短編「らヴぁーすちゅーでんと」より)。
なお、真面目で大人しいタイプのメガネっ娘もいれば、ツンとした強気なメガネっ娘も登場しており、一挙両得な布陣ですが、前者はラブコメ系が、後者は前述のお仕置き・凌辱系シチュが主として用意されています。
  等身高めで健康的な肉感のボディに、適度な存在感の乳首&乳輪を備えた美巨乳と負けず劣らずなボリュームの主張がある安産型ヒップを組み合わせたボディが勢揃い。また、この柔肉の存在感に加えて、標準搭載なもじゃっと濃い目の陰毛描写も特徴的です。
  設定に合せて制服(狭義)での着衣セックスが多いですし、またコスプレ要素であったり、部屋着や水着であったり縦セタであったりと衣装面も相応に多彩。
 細やかな描線で適度な密度を持たせた絵柄は健康的な色気感のあるタイプであって、コミカルであったりキュートであったりなヒロインのリアクションも見せつつ、胡乱な表現ですが、“美人”という印象を持たせるキャラデザインにつながっていると感じます。

【程好いアタックと密度のエロ演出と肉感ボディの存在感】
  短編「また明日。」(10P)を例外として十分なページ数がある分、エロシーンにも相応の尺の長さがあって多回戦仕様の構成となっています。
  前述した様に作劇の方向性に明瞭な差異があるために、恋愛エッチや棚ボタ的な幸福感のある和姦エロもあれば、ヒロインを恥辱に染める凌辱・輪姦系、ショタな容姿の兄に友人との電話中に攻められちゃう近親&羞恥系シチュもありと、エロシチュの方向性は多様であり、作劇の方向性はマイルドにまとめつつ、エロシチュとしてはそれぞれへの踏み込みを適度に示しています
  前戯パートの尺の長短には幅は有りつつ、どちらかと言えば短めのケースが多め。パイズリやフェラのご奉仕サービスがあるケースでは射精パートを投入しつつ、ヒロインの秘所を愛撫したり、おっぱいを揉んだり、お仕置きスパンキングであったりとヒロインの羞恥心を刺激しつつ快感も高めていくシークエンスも多くなっています。
SoberBustiesWithEyeGlasses4  柔らかく揺れ弾む巨乳の表現やバックショットからの豊満ヒップの強調など、抽挿パートにおいては肉感的な肢体の存在感を印象付けると共に(←参照 短編「見られて委員長!」より)、前述した陰毛描写にも存在感がある結合部見せつけ構図や断面図・透過図等でも挿入感の強調が為されています
熱っぽく蕩ける表情や、思わず漏れ出る嬌声など、陶酔感のあるエロ演出を施しつつ、アタックの強さや演出密度はむしろ抑え気味にしており、過激なエロ描写を期待するのは避けるべきですが、絵柄の魅力を活かし続けるスタイルと言えるでしょう。
  がっつく男子や更なるおねだりをするヒロインによって連続中出しとなることも多く、また輪姦エロではアナルと前穴同時発射など、尺を長めにとった抽挿パートに抜き所を固めるスタイルであり、フィニッシュまでのタメを欠くケースも稀にありつつ、蕩けきった表情とビクビクとアクメに戦慄く肢体で白濁液を受け止める姿を中コマ~大ゴマでお届けしてエロシーンを〆ています。

  エロシチュの幅の広さは多少好みを分ける点ですが、端正な絵柄、軽快な読み口、程好いアタックのエロと万人向けする要素が揃っており、その上でメガネキャラへの愛着も感じさせる作品集。
個人的には、強気メガネ委員長に反撃して快楽堕ちさせるも実は・・・な連作「廃部の理由」に愚息がお世話になりました。

ミカリン『ビッチ多め、ときどき処女』

BitchesAndVirgins TVアニメ『ダンベル何キロ持てる?』第11話「お正月何してる?」を観ました。ジーナちゃん、まだ諦めてなかったのか、それにしてもその路線ではアイドルは・・・と思いきや、まさかのテレビ企画が始まり最終回がどうなるか楽しみです。肉ノ島とは、いったい・・・!?
Cパートの筋トレシーンで、彩也香ちゃんのおっぱいがおっぱいで最高でしたね!!

  さて本日は、ミカリン先生の初単行本『ビッチ多め、ときどき処女』(ワニマガジン社)のへたレビューです。暴風ときどき晴れみたいな単行本タイトルが目を惹きますよね。
明るいビッチヒロイン&不器用な処女ヒロインとの棚ボタ的なラブエロ展開が楽しめる作品集となっています。

BitchesAndVirgins1  収録作は、お金大好きなJKヒロインは親の再婚で出来た義理のニート兄のことを嫌っていたものの、自身に好意を寄せている彼が実は資産運用の結果大金持ちであることを知ってエッチの代金に大金をせしめる交渉を成立させ・・・!?な連作「まにまにまに!」正続編(←参照 色々込みで生本番250万円也 同連作正編より)、および独立した短編5作。
1話・作当りのページ数は18~24P(平均22P強)と標準的なボリュームで推移。ただし、収録本数が多くないこともあって、単行本としての厚みは多少薄く感じます。ヒロインのタイプによって作劇面の存在感には差異も感じますが、短編メインということもあって、全般的にコンパクトなまとまりの良さが重視された作りとなっています。

【オーソドックス故の安定感がある棚ボタ的ラブエロ系】
  単行本タイトル通りに、ビッチヒロインと純情乙女ヒロインが登場しつつ前者がメインであって、そういったヒロインの設定を活かした棚ボタエロ展開や青春ラブエロ展開を描く作品が揃っています。
BitchesAndVirgins2  お金大好きビッチな義妹ちゃんに資産を目を着けられて割り切りセックスをする内に・・・な連作や、法曹資格を取るために勉強している苦学生がお隣のエロエロお姉さんに翻弄される短編「ビッチのたしなみ」、おじさま逆レイプが大好きな黒ギャルバーテンさんに襲われちゃう短編「バーテン女子は逆レイプがお好き」など(←参照 バーテンさんにされるがままなのだ! 同短編より)、ビッチヒロインを擁する作品では棚ボタ的な幸福感もありつつ、エッチなヒロインに心を掻き乱されるドキドキ感も魅力となっています。
一方で、短編「フリースタイル」「友×恋」といった作品では、やはり棚ボタ的に美味しい状況が転がり込んでくるという作劇要素はありつつも、恋人としての関係性になかなか踏み込めなかった男女がちょっとしたきっかけで互いを求め合い、恋人になるというシナリオワークは、青春ラブストーリーとして王道的なものと言えるでしょう。
 両方のタイプの作品において、オーソドックスな魅力を備えており、前者に関しては恋愛関係の成立といった甘いラブラブ感を求めるのは避けるべきとはいえ、コミカルなオチなどもあって読後感も柔和に仕上がっています。
  全般的に語り回しの良さもあり、明確にネガティブな引っ掛かりも無いシナリオワークではあって、エロシーンの脇をそつなく固めてはいる一方で、話としての面白みには乏しく、短編ということもあって話をコンパクトにまとめる分、前述のいずれの展開においても強引さや唐突な印象がありながら、それを含めてもあまり印象に残らないという作劇と個人的には感じました。

【端正な美しさと色気感のあるスレンダー巨乳ボディ】
  明確な記述が無いケースが多いものの、JK・JDキャラも含めて概ねハイティーン級~20代前半クラスと思しき女の子たちが揃ったヒロイン陣であり、短編「バーテン女子は逆レイプがお好き」を除いて男性連中も多少上下に幅がありつつ同年代。
  いずれのヒロインもセックスに対する積極性を明示されつつ、自らの欲望を素直に発揮して男性を誘惑してリードするビッチ系ヒロインと、不器用なアプローチでありつつも素直な恋愛感情故に勇気を出して・・・的な純情ヒロインとの描き分けは為されており、これが前述した作劇のタイプ分けに寄与しています。
小悪魔系義妹ちゃん、明け透けなビッチお姉さん、おじさん大好き黒ギャルバーテンダー、気になるアイツにちょっと素直になれない方言ガールなどなど、多彩なキャラ属性のヒロイン陣は、キャラデザインの描き分けも明瞭で視覚的な多彩さは魅力。
BitchesAndVirgins3  並乳寄りから十二分な巨乳までおっぱいサイズには少々の幅は有りつつも、等身高めのすらりとしたボディに乳輪小さ目の美巨乳&形の良い桃尻を組み合わせた女体が揃っており、すらりとした脚も含めて整った美しさと上品な色気感のあるタイプと言えるでしょう(←参照 黒髪ロングなスレンダー美巨乳ボディ! 短編「On or Off?」より)。
体パーツ描写の淫猥さもどちらかと言えば抑えたスタイルではあるのですが、輪郭は整えられつつも比較的濃いめに生えている陰毛描写は、丁寧な描き込みも含めて一定の生々しさを喚起させるものであり、全ヒロインに標準搭載されていることもあって特徴的。
  短編「友×恋」のみ絵柄の雰囲気がやや異なるものの、その他の作品は表紙絵とほぼ完全互換で画風は安定。青年誌に載っていても違和感のない健康的な印象の絵柄は、描線の細やかさやふわっと軽やかな印象が魅力的。ただ、アニメ/エロゲー絵柄的なキャッチーさと作画の濃密さを両立させた流行りのスタイルとは方向性の違いを強く感じる分、読み手によって好みは分かれるであろう印象もあります。

【絵柄の性質を生かしつつ程好く生々しさを織り込んだ痴態描写】
  エロシーンは十分な尺を有しており、前戯パートと抽挿パートにバランスよく尺を割り振った上で複数ラウンド制を基本としており、抜きツールとしての安定感があります。
  ヒロインのエロアタックに流されるままに~という状況もありますが、基本的には和姦エロとなっており、ビッチ系ヒロインがポジティブにセックスを満喫するタイプと、嬉し恥ずかしな青春ラブラブHが用意されています。
 ヒロイン側が積極的なこともあって、柔らか巨乳でのパイズリやねっとりフェラで彼女達に主導権を握られるスタイルとなっており、挿入まで射精お預けというケースもありつつ、手マンからのヒロインのアクメなども含めて抜き所を配置した前戯パートを十分な尺でお届け。
BitchesAndVirgins4  抽挿パートにおいては、前述した淫猥さのある陰毛描写が生きる結合部見せつけ構図を多用しつつ、汗に濡れた肌の重なりや唾液の絡むキス描写、涙や涎に濡れる表情と絞り出すような嬌声と、漫画チックな過激さを押し出すよりも、一定の生々しさを感じさせるエロさをじっくりと形成する演出を重ねています(←参照 短編「ビッチのたしなみ」より)。
 近作ではかなり抑えてきた印象もありますが、男女の肌の密着感と双方の高揚、もしくはヒロインとのエッチの快楽で翻弄される趣向を美点とするため、イケメン・イケおじの表情を含めたリアクションに一定の存在感があり、この点は評価を大きく分けそうなポイント
 ヒロインが蕩けきって中出し(一部ゴム付き)を受け止めるフィニッシュまで、前述した生々しさを織り込んだ上で綺麗な印象もあるエロ描写を重ねており、その手堅さ自体が単調さを生んでいたり、直線的な込み入った画面構成の見づらさであったり、短所もあるものの、絵柄の性質を活かした上で丁寧に描き込んだエロ描写になっていると感じます。

  作劇・エロ描写共に初単行本として十分にウェルメイドな1冊でありつつ、ビッチ系ヒロインを擁しながらも手堅くまとまり過ぎている感はあって、もう少しパンチは欲しいと感じるところ。
個人的には、隣なビッチなお姉さんに誘惑されるがままに~な短編「ビッチのたしなみ」が特にお気に入りでございます。

sorani『スキコイ』

LoveAndLove カトウコトノ先生の『将国のアルタイル』第22巻(講談社)を読みました。将国・帝国双方の首都攻防戦、目まぐるしい動きですが、共に肉を切らせて骨を断つ的な過酷な状態となっております。
マフムート君、大活躍ではありますが、レレデリク公側にも謀がありそうですし、攻城は不首尾に終わりそうですしで、将国、かなりピンチなのでは!?

  さて本日は、sorani先生の初単行本『スキコイ』(文苑堂)の遅延へたレビューです。半月ほど遅れてのレビューで申し訳ありません。
巨乳美少女さんとのストレンジ・ラブストーリー&彼女達が柔らかく熱っぽく蕩けるセックスが詰まった1冊となっています。

LoveAndLove1  収録作は、過去の告白に関する出来事がトラウマになり、やや暗い性格となってしまった主人公に自らを“ペット”にしてくれというヒロインが登場し、何でも言うことを聞いてくれる彼女とのセックスに興じていくのだが・・・な中編「いきなりペットガール」全4話、お金持ちの御曹司である主人公からカツアゲをしている女子グループのヒロインが彼の専属メイドとして雇われることになり、過去の復讐として彼女に性的な奉仕を命じるのだが・・・な中編「主従コンプレックス」全5話(←参照 ヤンキー娘を言いなりに!? 同中編第1話より)。
1話当りのページ数は16~24P(平均21P弱)と標準的なボリュームで推移。共に中編作としてストーリーに相応の読み応えを有しており、エロシーンの量的満足感も程好く強く図られた構築で安定しています。

【恋愛を通してのねじれの解消と対等性の形成】
  片やペット志願の女の子に色々と無茶を言い付け、片や復讐も含めて鬱屈した感情をメイドとなったヒロインにぶつけと、一定の嗜虐性や歪みを感じさせる序盤展開となっていますが、両中編とも男女双方においてそういった歪さを生み出す原因を描いた上で、それを恋愛関係において解消していく青春ラブストーリーこそが軸となる作品と言えます。
LoveAndLove2  恋愛に関する過去のトラウマ(中編「いきなりペットガール」)、自らの家庭環境への不満や寂しさ(中編「主従コンプレックス」)といったものが、ヒロインの性格に影を落としていた状態から、その負の情動がヒロインに向けられる一方で、前者では直向きに奉仕するそれを全て受け止め肯定すること、後者ではヒロイン側がそれを指摘し、一種の救済へと導くことで、恋愛に関する素直さや誠実さを主人公が回復することを可能にします(←参照 貴方は“愛されている”存在だと認識させること 中編「主従コンプレックス」第5話より)。
主人公争奪線的な事態も含め、両中編ともこの展開にサブヒロイン達が関与することで、主人公がヒロインの真意に気付くことができるという構成にしていますが、これらのサブヒロインの作劇上の扱い方に関しては、ヒロインに関する掘り下げに比して多少雑な印象を受けることはあります。
とは言え、安易に両手に花エンドやハーレムエンドにするのではなく、あくまで一人のヒロインとの関係性を描く中で、男女双方が幸福に結ばれるという描き方は恋愛ストーリーとしての誠実さであって、終盤のラブラブな幸福感へ明確な寄与をしています。
  前述したストーリーの主軸がはっきりしている分、中編作としての読み応えとドラマ性を打ち出せているのは高く評価できる一方で、主人公やヒロインの“事情”の説明や伏線の張り方に強引さを感じることはあるのは多少引っ掛かるところではあるのですが、重要なシーンに十分な情動を乗せて表現できる絵の良さが、話としての説得力を高めているのも美点と言えるでしょう。

【ふんわり柔らか巨乳ボディの美少女ヒロインズ】
  中編「主従コンプレックス」に登場する主人公の邸宅で既に働いていた眼鏡お姉さんメイドを例外として、その他のヒロイン・サブヒロインはいずれもJK美少女で統一。
  内向的で消極的な主人公に対し明るく優しく積極的なヒロイン(中編「いきなりペットガール」)、お金持ちで家族愛に飢えた主人公と不良娘ながらも家族のために一生懸命なヒロインと(中編「主従コンプレックス」)、好対照ながらも実は見ていたもの、求めていたものに共通点が見出されることで男女の対等性が形成されていく主人公とヒロインの配置は、作劇面における明瞭な美点となる配役。
一方で、素直になれない系ガールや不良娘コンビ、エッチで優しいメイドさんと多彩な設定のサブヒロインに関しては、エロシーンの多彩さに明確に寄与する一方で、作劇における役割に関しては不足も感じるのは前述の通りです。
LoveAndLove3  中編「主従コンプレックス」のヤンキーギャル・浅野さんや中編「いきなりペットガール」のツンデレ系ガール・佐伯さんなど、貧~並クラスのおっぱいなサブヒロインも存在しますが、メインヒロインを軸としてふかふか柔らかおっぱいの持ち主が勢揃い(←参照 猫耳コスプレ3Pセックスヤッター! 中編「いきなりペットガール」第3話より)。
健康的な肉付きで柔らかさや温かさを感じさせるボディにふわふわ柔らかバスト&ヒップを組み合わせたボディは、控えめサイズの乳首&乳輪や程好く淫猥さもありつつ過度に主張しない各種粘膜描写といった煽情性を抑えた体パーツ描写と組み合わされており、ストレートな煽情性の強さを求めるのは避けるべきですが、作劇の方向性との相性は良好。
  初単行本ながら絵柄は単行本を通して安定しており、ふわっと軽やかで柔らかい印象は少女漫画チックな印象も持たせつつ、万人向けのキャッチーネスも兼ね備えています。

【熱っぽくトロトロに蕩ける痴態描写の程好い濃さ】
  ストーリー展開に一定の比重を置きつつ、エロシーンにも適度なボリューム感はあって1~2回戦をじっくりと描き出すスタイル。
  ヒロインに露出やご奉仕を命じるSっ気が明確なシチュエーションに、サブヒロインを中核として棚ボタ的なエッチや3Pセックス、終盤においてヒロインとの融和を経たラブラブHとストーリーの進展に合わせて複数のエロシチュを作品内に配置しています。
  前戯パートの尺には作品によって長短の幅は有りつつ、ヒロインの肢体の愛撫、柔らか巨乳でのパイズリ、キスしながらの手コキにエロメイド衣装でのご奉仕フェラなど多彩なプレイ内容を用意しており、ヒロインのアクメ潮吹きや射精シーン等の抜き所を基本的には用意。
すっかり発情モードとなったヒロインに挿入したり、はたまたヒロイン自ら挿入を誘導したりで開始される抽挿パートは、更に興奮の度合いを高めてエロ可愛く蕩けていくヒロインの痴態を描き出しており、視覚的表現のアタックの強さもありつつ陶酔感の強さを基調とするタイプと感じます。
LoveAndLove4  涙で潤んだ瞳に紅潮した頬、ハートマーク付きのラブエロ台詞&嬌声、ちんこをきゅんきゅんと締め付ける断面図と、クドさや過激さを排した上で適度な濃密さのあるエロ演出を重ねており、肢体全体を移す大ゴマと局所アップのカットインや小コマとの緩急の付いた画面構成にも安定感があります(←参照 好き好き❤ 中編「いきなりペットガール」第4話より)。
ピストンしながらのラブラブ接吻やクリ弄り、乳揉み、恋人つなぎ等々、ラブエロ系としての盛り上げや手数の付加を為しつつ、瞳をキュッと閉じ、肢体をビクビクと反応させてアクメ快感に包まれるヒロインの姿を大ゴマ~1Pフルで提供な中出しフィニッシュでエロシーンを〆ています。

 ストーリーに存在感がありつつ、その展開とエロシチュの組み合わせの良さ、熱っぽく濃厚な痴態をじっくりと組み上げていく濡れ場と雰囲気の親和性の高さで魅せるスタイルと感じます。
個人的には、サブヒロインとのエッチも充実な中編「主従コンプレックス」に愚息がお世話になりました。

神宮小川『オフィスで妻は寝取られる』

WivesAreStolenInOffice 大武政夫先生の『ヒナまつり』第17巻(エンターブレイン)を読みました。新田、原因の一端を担っているとは言え、そこまで悪いわけでもないのに、ガチギレした瞳ちゃんにハードな追い込みをかけられて不憫でした。
平和な世界のためにバンドを始める超人会、ヒナの台詞はグッと来ましたが、絶対一筋縄にはいきませんよねぇ。


  さて本日は、神宮小川先生の『オフィスで妻は寝取られる』(楽楽出版)の遅延へたレビューです。先生の前単行本『爆乳ママはオナホール』(海王社)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
爆乳ボディの人妻&ママヒロインが背徳の快楽に包まれて激しく乱れる寝取られ系エロが揃った作品集となっています。

WivesAreStolenInOffice1  収録作は、人畜無害なサラリーマンのようで実はあくどさと強力なち○こパワーを有する主人公・山田はクールな主任を堕としたのを皮切りに、彼女に憧れる同僚や上司の妻も次々とその毒牙にかけていくことに・・・な中編シリーズ全4話(←参照 子作りが上手くいかない愚痴を吐いて酔い潰れた主任を・・・ 同シリーズ第1話「不妊に惑う爆乳主任」より)+描き下ろし後日談(5P)、および読み切り形式の短編4作。
描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数は16~24P(平均22P強)と標準的なボリュームで推移。ストーリー面での読み応えはそれ程ではないものの、ダーク&インモラル系としての読書感の重みは一定あって、十分な尺を有するエロシーンの満腹感を高めています。

【快楽に堕ちていくヒロインを王道的な展開で描く背徳ストーリー】
  出版社名に変更はあったものの、『マガジン サイベリア』のレーベルとしては既刊と共通しており、作風としても王道的な寝取られ・堕ちモノ系であることも一貫しています。
  タイトルシリーズに該当する中編作は、一見無害で流されタイプのように見える主人公が、その正体を曝け出すや人妻ヒロインや彼氏持ちの後輩ちゃんをち○こで圧倒&従順な性的存在に調教していくストーリーとなっており、男性側が優位性を獲得するや後は好き放題にしてヒロイン達を堕としていくというダークな全能感を備えています。
催眠アプリという便利ギミックを用いて人妻を寝取る短編「突撃❤隣の若奥様」「ヤンキー妻お本音と建前」、ママヒロインが息子のお願いに押し切られる形でセックスを許してしまう短編「優しいママは断れない」「義母を肉便器にしてやろう」など、短編群は話としてはよりコンパクトでありつつ、ヒロインが後戻りできない状態までズルズルと状況が悪化し、一気に快楽堕ちしていくというゴールデンパターンは概ね共通しています。
WivesAreStolenInOffice2  気が強かったり、年上としての余裕や慈愛を有していたり、旦那への愛情や信頼関係が明確にあったりしつつも、それらをかなぐり捨てて強烈な快楽の虜になる様子に十分な転落のギャップを織り込んでおり、屈服宣言的なシーンも印象的(←参照 高慢ツンツンおばさん陥落ヤッター!! 中編シリーズ第3話「部長の爆乳妻は欲求不満中」より)。
  寝取り側の男性主人公側に一定の悪意や強引さを持たせつつ、オーソドックスな展開に沿わせていく分、それらの黒い感情に関する掘り下げはあまり無く、またヒロインと旦那や恋人との関係性の破断について強調されることも少ないため、ダーク&インモラル系ではありつつも、読み口は比較的軽めと言えます。
  催眠アプリの実効性に関して捻りを効かせた展開の短編「突撃❤隣の若奥様」ではシナリオワークとしての仕掛けの面白さがありますが、堕ちていく展開自体は比較的シンプルな作品が多く、エロ展開の分かり易さにもつながっています。

【爆乳&巨尻なグラマラスボディの人妻ヒロインズ】

  20代前半クラスから30代後半程度と思しきアダルト美人が勢揃いであり、中編シリーズに登場する主人公の後輩(彼氏持ち)を除いて、いずれも既婚女性。
ママヒロイン(実母または義母)が登場して近親エロスとしての背徳感を形成する2作品に対し、その他のヒロインはほぼ全て人妻ヒロインであって、前述した様に寝取られる側のレスポンスがあまり描かれないこともあって、どちらかと言えば“寝取る”構図や堕ちモノ系としての展開を形成する立ち位置のヒロインとなっています。
  ボディデザインの方向性は後述する様に一貫していますが、クールでしっかり者の美人上司、優しく穏やかな性格の黒髪メガネママン、サバサバとした性格のショートヘアなヤンキー妻さんに豊齢線でおばさん感を少し強めにした気の強い奥様などなど、性格設定等に合わせたキャラデザインの多彩さは魅力の一つ。
 WivesAreStolenInOffice3表紙絵から分かる通りに、場合によっては乳房が頭部よりも大きい爆乳とそれに負けず劣らず存在感のある巨尻をお持ちの超グラマラスボディであって(←参照 爆乳パイズリ! 短編「義母を肉便器にしてやろう」より)、そのド迫力ボディをち○こで圧倒したり、好き放題にしたりといった征服感を喚起。
輪郭の丸みの強いバスト&ヒップの柔らか弾力感に対し、小粒な乳首や秘所、薄目の陰毛描写などの各種体パーツ描写は淫猥さという面でかなりあっさりとしたタイプで、好みは分かれるかもしれませんが、女体の肉感をかなり強く前面に打ち出しつつ、クドさを排しているとも言えるでしょう。
  デフォルメ感もある絵柄は、オールドスクールな印象が相応に強く、二次元絵柄としての華やかさやお洒落感を求めるのは避けるべきですが、くっきりとした描線や一定のシンプルさが漫画チックな親しみ易さに貢献しているのも確かで、表紙絵の印象と祖語無く単行本を通して安定しています。

【アタックの強いエロ演出の勢いでハードな痴態描写を形成】
  24P級の作品を中心に濡れ場の総量は多く、調教の進展に伴う複数のシチュエーションによる複数ラウンドをスムーズにつないで長尺のエロシーンを形成しており、堕ちモノ系の抜きツールとして構成の王道さと満足感に貢献。
  いずれも寝取り/寝取られ要素を有する作品でありつつ、そこに近親セックスや電車内での露出プレイ、野外露出プレイ、催眠アプリでの常識改変にドスケベコスプレといった各種趣向をプラスすることで、エロシチュの方向性は一貫させつつ、作品によって味付けを変えています。
WivesAreStolenInOffice4  前述した様に複数のシチュエーションを投入することもあって、必ずしも前戯→抽挿パートという定番の構成に縛られることなく、中出しセックスからご奉仕プレイの強制を経て更にヒロインが乱れるピストン描写へといったケースもありますが、いずれにしても次第にヒロインが余裕や抵抗を失ってトロトロに蕩けてしまう流れ自体が重要(←参照 蕩け顔&ハートマーク付き完堕ち宣言台詞 短編「ヤンキー妻の本音と建前」より)。
 結合部見せつけ構図に、仰け反り構図、ぐしゃぐしゃに乱れたアヘ顔チックな表情付けにお下品さもあるハートマーク付きエロ台詞の連呼など、アタックの強いエロ演出や構図を多用しており、デフォルメ感のある親しみ易い絵柄との強烈なギャップを形成していますし、その落差も含めて描写としての荒さや勢いの強さが良くも悪くも明瞭なスタイルと言えます。
また、上司や母親を敢えて下の名前で呼び捨てにする、ヒロインの羞恥心や夫への裏切りを意識づけさせる台詞を投入する、孕ませ関係を含めて必死の中出しおねだり台詞を口に出させるなど、ヒロインを堕とす上での工夫であったり背徳感を盛り上げたりな小技も、アタックの強さだけでない演出上の巧さと感じます。
 相手を組み敷いての無理やりな膣内射精、瞳にハートマークを浮かべながらのご奉仕からの口内発射、ヒロインを強烈なアクメに追い込むトドメの中出しフィニッシュと複数ラウンド制において抜き所は豊富であり、前述した演出や構図で抜き所としてのパワフルさを打ち出しています

  絵柄等で好みが分かれる可能性はありますが、比較的マイルド寄りで訴求層を広げつつ、寝取り/寝取られ系や堕ちモノ系としての王道的な魅力を、作劇でもエロ展開でも備えた作品集と感じます。
個人的には、気の強いアダルト美人な結城主任と由紀子さんをメロメロになるまで調教しちゃう中編シリーズが最愛でございます。

雛咲葉『ふしだら吐息』

EroticBless 九井諒子先生の『ダンジョン飯』第8巻(エンターブレイン)を読みました。これまでも食事が重要な意味を持つ作品ではありましたが、ファリンを救う手段として食べることが重大な意義を持つことになる展開は巧いなぁと感じました。
チェンジリングのエピソード、1回目は可愛かったのに2回目はムキムキマッチョにされてしまうマルシルさん・・・

  さて本日は、雛咲葉先生の『ふしだら吐息』(ワニマガジン社)のへたレビューです。先生の前々単行本『放課後のささやき』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
柔らか巨乳ボディの美人ヒロインに受容される幸福感と汁だく陶酔エッチが楽しめる作品集となっています。

EroticBless1  収録作は、山中で宿を借りた侍の一団は、その家の娘に夜這いをかけて交わるものの、それを良しとしなかった青年を妖艶な娘が誘惑し、自身の“正体”を明らかにするのだが・・・な短編「鬼」(←参照 果たして青年の運命は・・・? 同短編より)+その前日譚を描く描き下ろし短編「蒼い焔」(8P)、および読み切り形式の短編・掌編9作。
なお、短編「恋愛アドバンテージ」と「純情スマッシュ」は同じテニス部を舞台として共有する作品ですが、話としてのつながりは特にありません。
上述の描き下ろし作品およびフルカラー掌編「すき❤スキ❤赤ずきん」(4P)を除き、1作当りのページ数は16~26P(平均19P弱)と幅はありつつ、平均値としてはやや控えめな部類。ストーリー性そのものは一部を除いてそれほど強くはないものの、雰囲気の良さはあり、質的にも量的にも程好い満足感の濡れ場を備えています

【ヒロインに受容される幸福感のラブエロ系】
  ダークな和風ファンタジーであり、寓話的でもある短編「鬼」やエッチな赤ずきんちゃんが狼さんに襲われてセックスを大満喫な童話エロパロな掌編「すき❤スキ❤赤ずきん」といった作品もありつつ、基本的には現代日本的な舞台にしたラブエロ系がメイン。
  憧れている会社の先輩や馴染みにしている料亭の女将さんとエッチな関係になれたり、行動派でちょっとお馬鹿なJKヒロインにぐいぐい迫られたりと、“こんなことあったらいいのにな~”的な願望を素直に叶えてくれるお話が多くなっています。
EroticBless2また、男性側の引っ込み思案具合に対してヒロイン側の積極性が光る作品も存在しつつ(短編「とろける教室」など)、男性側の恋心や性欲をヒロイン側が時に優しく、時にほんのり妖しく受容するという構図を有する作品が多く(←参照 “もう・・・悪い子ね・・・”ヤッター! 短編「いぬおかみ」より)、憧れの存在や好きな相手に受け入れられることでの喜びや幸福感を基調とする作劇と言えるでしょう。
 年上として義理の弟にあたる主人公の欲望を受け止めつつも、あくまで既存の関係性から踏み込むことなく主人公の背中を押す短編「初恋の来た道」や主人公の善良さを認めて助け出しつつもあくまで異種族として交わらない関係性を描く短編「鬼」などを例外としつつ、恋愛関係の成立を描くハッピーエンドでまとめることが主流となっており、読後感も良好。
  コミカルな要素もありつつギャグ的な弾け方はしなかったり、設定や展開そのものに強引さや掘り下げの足りなさがあったりと、主に尺の短さに由来する難点はあるのですが、それを欠点として意識させることなく、柔和で上品な幸福感で包み込む雰囲気作りの上手さが武器であり、この雰囲気の良さがエロシーンでの熱っぽい痴態との相性が良いことも全体的な魅力と感じます。

【エロさと美しさを兼ね備える柔らか巨乳ボディ】
  女子校生級の美少女ヒロインも3作品に登場しつつ、人数的に主力となるのは20代半ば~後半程度と思しき綺麗なお姉さんタイプの美人さん達。
  恋に一途なちょっと暴走系ガールや、気配りの出来るちょっとヤキモチ焼き系ガールなど若者らしい闊達さや純情さを示す美少女さん達に対し、仕事の出来る憧れの先輩や清楚で気品のある料亭の若女将、クールで少しミステリアスなかつての恩師にして現在の先輩など、年上系を中心にして優位な存在である女性に受容されることの幸福感を生み出しているのは前述した通り。
  なお、男性主人公達に関しては、単に流されたり甘えたりするタイプの人物ではなく、相応に真剣な気持ちで恋心や性欲をヒロインに対して開示しており、ヒロインだけではなく彼らの善意や誠実さが報われるという描き方になっているのは、恋愛ストーリーとしての読み口を良くする小さくない要因でしょう。
EroticBless3  しっとりすべすべの柔肌に包まれたヒロインの女体は、柔らかい美巨乳に安産型ヒップを備える肉感的なものであり、艶やかな黒髪の表現なども含めて上品な色気感を漂わせるタイプ(←参照 淫らに濡れる兄嫁の巨乳ボディ 短編「初恋の来た道」より)。マッスたっぷりのバスト&ヒップに十二分の存在感を持たせつつ、健康的な肉付きの体幹であることもあって、エロさと美しさが両立された女体と感じます。
唾液の絡む舌などの粘膜描写の淫猥さに一定注力しつつ、体パーツ描写のストレートな煽情性はそこまで強くはないものの、それらに加えて髪の毛や衣装、小物の描写は丁寧な描き込みを示しており、絵としての軽やかさやお洒落感を明瞭に維持しつつも作画密度の高さは特色。
  このため中身のモノクロ絵は表紙絵を含めたフルカラー絵との間に差異をあまり感じさせず、一部のフルカラー作品がグレースケール印刷になったのは残念ではありますが、表紙絵の印象そのままに単行本を通して安定しています。

【甘いラブラブ感と程好い濃厚さのある陶酔描写】
  24Pとページ数の多い短編「鬼」ではエロシーンの分割構成(複数のエロシチュ)があり、またその他の作品ではページ数の関係上それ程尺の長さを感じないケースも多いですが、旧コンビニ誌初出としては標準的なボリュームの濡れ場を安定供給。
  人の欲望を食らう鬼娘の妖艶さが表現される短編「鬼」での乱交セックス&誘惑エッチや、短編「初恋の来た道」での兄嫁さんとの禁断の不倫セックスなどインモラル要素を含むエロシチュもありつつ、それらも含めて和姦エロであり、またドキドキ感のある恋愛セックスがメイン。
  柔らか美巨乳を揉んだり吸ったり、挟んでもらったりなおっぱい関係のプレイが充実する前戯パートは、シックスナインやご奉仕パイズリ、積極的なフェラなどで射精シーンを投入することが多く、分量的には抽挿パートとバランスよく配分が為されています
EroticBless4 すっかり淫蜜でトロトロになった秘所に挿入して開始される抽挿パートでは、股間からあふれ出す淫液の豊潤さやぬめった水音の擬音の表現、過剰な演出はむしろ抑制して熱っぽく柔らかく蕩けていく表情付けなどで演出的にはじっくりと、ストレートな結合部見せつけ構図や局所アップや断面図など構図的には相応のインパクトを打ち出してピストン描写のシークエンスを形成(←参照 短編「恋愛アドバンテージ」より)。
ピストンしながらのキスや恋人つなぎなど、男女の体の密着感によるラブラブ感を打ち出すと共に、憧れの存在やずっと恋心を抱いていた相手が自らのピストンで表情と声色を蕩けさせていくという状況そのものに幸福感を持たせた描き方となっています。
  瞳をきゅっと閉じてアクメの快感を堪えながらハートマーク付きの嬌声を絞り出して中出しを受け止めるヒロインの痴態描写も、適度なアタックを有しつつ一貫して上品さもある描き方であって、エロシーンにおいても丁寧な作画がエロさと美しさの両立に大きく貢献していると感じます。

  読み口の良さと絵柄そのものの魅力という、幅広い層にとっての魅力を備えた作品集であり、エロシーンについても濃厚感やアタックの程好さが魅力となるタイプと言えるでしょう。
個人的には、和風美人な若女将にワンちゃんプレイで甘えてそのまま~な短編「いぬおかみ」と妖艶な鬼娘さんの痴態が楽しめる和風ファンタジーな短編「鬼」が特にお気に入りでございます。
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