2019年01月

治屋武しでん『ゴキゲン彼女』

MySweetInGoodFeeling 余湖祐輝先生&田畑由秋先生コンビの『ニンジャスレイヤー キョート・ヘル・オン・アース』第1巻・第2巻(秋田書店)を読みました。掲載誌を移籍してニンジャ・アトモスフィアをより高めつつ、パワフルで時に奥ゆかしいもあるお話が楽しめますね。アナカさんのお話、ラストが凄く好きなんですよねぇ。ただ、ウエスタンオスモウバーはチョット行きたいです、ハイ。

  さて本日は、治屋武しでん先生の初単行本『ゴキゲン彼女』(茜新社)のへたレビューです。日焼け跡、まことに奥ゆかしく風情のあるものでございます。
日焼けちっぱいボディ&健康的肉感ボディの制服ガールズとのほのぼのラブ&蕩けセックスが詰まった作品集となっています。

MySweetInGoodFeeling1  収録作は、主人公の男性と早く結婚したいJCガールは子供を授かれば結婚できちゃうのでは?という大変に短絡的な思考に至って生ハメを提案するのだが!?な短編「おねだりおさなづま」(←参照 おちんちんそのままセックスだ! 同短編より)+描き下ろしラブラブ後日談(10P)、その他読み切り形式の短編8作。
描き下ろし作品を除き、1作当りのページ数は16~22P(平均20P弱)とやや控えめな部類。話としては軽めにまとめる分、読み応えは無いものの読み口の滑らかさは保たれており、その上で程好い濃度と尺のラブラブHを提供する作りで安定しています。

【素直な性欲や恋心が発揮されて充足されるほのぼのラブエロ模様】
  後述する様にヒロインの年齢層について2タイプ存在しますが、いずれにしても恋にエッチに興味津々なヒロイン達とのラブエロ模様を描く作品であり、穏やかな空気感や性愛の解放感などを基調とするスタイル。
MySweetInGoodFeeling2JC級のヒロインを擁する短編6作において、兄妹エッチやちょっぴり変態さんで攻めっ気のある彼女さんとのエッチなど、ほんのりとアブノーマル要素を含ませることはありつつ、少女性愛的な禁忌感は排除して、好き合う者同士の素直な性欲や恋心の開示と認証が描かれていると総括できます(←参照 ちょいSな彼女さんだけどベースはほのぼの&ラブラブH 短編「ちょいS彼女かえでちゃん」より)。
ヒロイン側の純粋さや逆に明け透けに性愛に対してオープンな様子を描くと共に、男性主人公側も一定の背徳感は感じつつも、素直にスケベ心を発揮したり、彼女達の好意を受け止めたりと、男女の関係性が円滑に発展したり、柔和に維持されたりすることが、読み口の良さにつながっているとも感じます。
  JK級のヒロインを擁する短編3作についても、同様の雰囲気を有したラブエロ系となっており、その上で青春ラブコメ的な快活さやセックスの解放感などがより伸長された作劇と感じます。
  作品の開始時点で既に恋人関係であったり、ちょっとしたことをキッカケとしてエッチに進展したりという流れであることもあって、ストーリー面での動きや読み応えには欠けますが、とは言え展開のテンポの良さと温和な雰囲気の居心地の良さが両立された作劇には安定感があります。
コミカルな要素を添加しつつ男女の仲の良さを明示するラストも、ほのぼのと優しい印象があって、適度な甘味を読後にも残してくれるスタイルとなっています。

【ちっぱい華奢ボディ&スレンダー並乳ボディの制服ガールズ】
  前述した様に、過半数の作品でJC級のロリ系美少女さんが、おそらく『コミック高』を初出とする3作品でJK美少女さんが登場しており、両者にはキャラデザインとしての明確な描き分けがあります。なので、ランドセルガールでないと抜けないという諸氏やJC級ヒロインで統一して欲しいという諸氏は要留意。
ツンデレ系妹ヒロインや大人しそうに見えて実はSっ気のある年下彼女さん、天真爛漫な外国人ガールといったJC級ヒロインに加え、ちょっとドジだけど優しい幼馴染さんや実は恥ずかしがり屋なクールガールといったJK級ヒロインが登場しており、キャッチーな属性付けをしつつ、色恋沙汰や性的なことに対する初心な反応や羞恥心、素直な積極性などを微笑ましく描き出してヒロインの魅力を高めているのは、両年齢層に共通。
MySweetInGoodFeeling3  華奢でちんまりしたボディに膨らみかけちっぱい&無毛仕様のぷに股間を組み合わせたJCボディは、短編「ブービー・トラップ」に登場する全身褐色肌の外国人ガールや短編「おねだりおさなづま」の白肌ガールもおりつつ、小麦色に焼けた肌と白いお肌のコントラストを備えるキャラデザインが多くなっているのが特色(←参照 短編「約束まもって!みちるちゃん」より)。
これに対して女子校生ガールについては、すらりとした四肢を含めてスレンダー感もある等身がより高いボディデザインであり、短編「放課後ランデブー」のたっぷり巨乳をお持ちのヒロインもおりつつ、残りの二人は概ね貧~並乳クラスであって、バスト&ヒップの肉感を強く打ち出すというよりかは、思春期ボディの発展途上さを感じさせるタイプ。
  表紙絵でアピールする競泳水着もしばしば登場しますし、それに加えてスパッツやストッキングなど肌に密着する衣装をチョイスすることが多いのは一つの特色で、特に競泳水着に関しては基本的には着衣セックスを維持するなど一定のこだわりを感じさせます
 初単行本であることに加えて、年齢層によるキャラデザインの描き分けもあって絵柄の印象に一定のバリエーションはありますが、軽さを感じさせる適度な密度で細やかな描線を紡ぎ、クセやあざとさの無い可愛らしさを女の子に感じさせていることは共通した美点となっています。

【程好い濃度&アタックの演出で表現する熱っぽい蕩け痴態】
  ページ数の都合上、物理的なページ数としてたっぷり長尺とは言い難いものの、素直な性欲と恋心でサクサクとエロへと雪崩れ込んでいくこともあって濡れ場の占める割合は高く、前戯・抽挿の両パートにバランスよく尺を割り振った構成となっています。
  エッチな悪戯から徐々にエスカレートしていく背徳感のある流れであったり、Sっ気があってエッチに貪欲な彼女さんに翻弄されるほんのり被虐的なシチュエーションがあったりしますが、作劇の流れ通りにラブエロ系がメインであり、身体的な快楽に加えて、素直な性欲や恋心が充足される幸福感がヒロイン達を陶酔に包み込んでいくという描き方になっています。
  ヒロインのちっぱいや並乳~巨乳をふにふにと揉んだり吸ったりな愛撫やスパッツ&パンツ越しに秘所をぐちょぐちょに濡らしていく指マン、舌を絡めるラブラブ接吻に小さなお口で丁寧に肉棒を迎え入れるフェラ描写など、前戯パートに比較的尺を設けて双方の興奮の高まりを形成。
MySweetInGoodFeeling4前戯パートでは一部の作品を除いて射精シーンを投入せずに抽挿パートへ移行しており、構成として好みは分かれると思いますが、前戯で十分に興奮を高めた上で熱っぽい表情を曝け出して蕩けるヒロインの痴態を(←参照 短編「妹が彼女じゃだめですか」より)、適度なアタックとエロ可愛さのバランスを取ったスタイルで提示してフィニッシュへと向けて十分なタメを作っていく構成が美点でもあります。
  演出の巧拙や密度には作品間で幅があって、場合によっては描写としての密度や演出の強度があっさりしすぎていると感じるケースもありますし、逆に比較的強めの演出を高い密度で用いるケースも存在。いずれもしても、ヒロインの可愛らしさを維持したままで蕩けた表情を曝け出させることや、漏れ出てくるハートマーク付きの嬌声や甘味たっぷりのラブ台詞や男性を興奮させるわざとらしくエロい台詞、中出しへと誘う蕩けた台詞など、嬌声の描き方なども含めて台詞描写に実用性を高める技巧があることは共通しています。
  要所に投入する平行連続コマでの体の動きとそれに対するヒロインのリアクションを見せたり、ヒロインの肢体と表情に意識を集中させつつ、顔を除いた男性の肢体にも一定の存在感を持たせて密着感を演出したりと、漫画としての技巧で情報量や濃度を高めており、前述した様に十分なタメで大ゴマ~1Pフルのフィニッシュに突入。なお、膣内射精での〆も多いですが、水着ぶっかけの外出しフィニッシュやゴム付きセックスもしばしばあるので、生中出し原理主義の諸氏は要留意。

  表帯で言うほど特定の要素に注力したスタイルとは必ずしも感じませんが、適度にフェティッシュなこだわりはありつつも、エロも作劇も幅広い層が心地よく楽しめるタイプであって、上品な甘味と適度な濃さのエロ可愛さに浸れる作品集と言えるでしょう。
個人的には、ビキニ水着跡のツンデレ系妹ちゃんが兄に対して徐々にデレとちっぱいボディの蕩け具合を増していく短編「妹が彼女じゃだめですか」に愚息が大変お世話になりました。

おなぱん『はだかのキモチ』

NakedFeelings 川田大智先生の『彼女はお義父さん』最終第2巻(エンターブレイン)を読みました。おっさんが何とか自我を意識して耐えつつも詩織ちゃんが出てきてしまう展開に爆笑しましたが、その後は急展開の連続で目まぐるしかったですねぇ。
「ええ、これどうすんの!?!?」と思ってしまった凄いオチも印象的でした。

  さて本日は、おなぱん先生の初単行本『はだかのキモチ』(コアマガジン)の越年へたレビューです。今回も半年弱遅れての大幅遅延レビューとなりますが、直近のエロ漫画新刊をまだ入手できていないので、本日までは積みレビュー解消にお付き合い願います。
それはともかく、健康的な色香の美少女ヒロインさん達との青春ラブエロ模様が詰まった作品集となっています。

NakedFeelings1  収録作は、サッカー部を引退する日、部室で思い出に浸っていた主人公のもとに彼を慕う後輩マネージャーがやって来て記念に何か欲しいものはないかと聞くのだが・・・な連作「今日こそ抜こうね感情栓」前後編(←参照 後輩ちゃんが積極的に迫る! 同連作前編より)、近所のおじさんを慕うヒロインはお菓子作りやエッチなサービスプレイやらでおじさんを元気づけるのだが・・・な短編「夜にお邪魔しまーす!」+描き下ろしフルカラー後日談(8P)、および読み切り形式の短編6作。
描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数は16~26P(平均22P)と標準的ながらコンビニ誌初出としては平均を上回るボリュームで推移。ストーリーの読み応えには欠けるものの居心地の良さがあるタイプであり、また十分な分量で程好い熱量のエロシーンが用意された構築となっています。

【平板さもありながら穏やかで微笑ましい青春ラブエロ模様】
  作劇の方向性としては、ほのぼのとした雰囲気の青春ラブコメディが揃っており、思春期後半のボーイズ&ガールズがドキドキしながら恋にエッチに奔走する様子を描いています。
 機会を捉えての気になっていた相手への告白、幼馴染との偶然の再会とピュアな約束の確認、ふとしたキッカケでの好意の形成にカップルさんがラブラブHに盛る日々と、お話としては小粒で、思春期ボーイズ&ガールズのささやかなドラマを描いていると評し得ます。
NakedFeelings2時に恥ずかしがったり悶々としたりする一方で、時に大胆であったりエッチへの貪欲さを示したりするヒロイン達のチアフルな描写も(←参照 何も言わずに抱きしめて 短編「CREDIT9」より)、穏やかさを保ちつつ要所々々で適度なインパクトを恋愛ストーリーの中に持たせているのも明確な魅力であって、彼女達に振り回される喜びにもつながっています。
  その一方で、ほのぼのとした雰囲気で小さなドラマを紡いでいく分、話として平板な印象が強いのも確かであり、特に連作は前後編に分けた理由が分かりにくい程、話としての冗長さを感じますし、間延びした印象が先行して登場人物間の関係性の前提や恋愛における進展などの描写に意識が行きにくいのも減点材料。
良くも悪くも緩い印象のシナリオワークから、これまた緩くフェードアウトしていくタイプのまとめ方となっており、微笑ましさや適度な甘味の幸福感を持続させてくれるタイプではありつつ、ラストまで話としてのフックや展開の緩急の無さが目立つタイプ。
  斯様な理由でレビューを書かずに置いておいてしまったものの、とは言え、何となく恋に落ちたりエッチをしたり、日常の雰囲気の中で性愛を甘受したりちょっとしたドタバタ模様を繰り広げたりという平穏な描き方は、ある種衝動的であったり、初心であったりな若者らしさとして捉えることも可能で、その点は青春ラブコメとして美点として認識することも可能であろうと再読して思った次第。

【健康的な色香の思春期ボディ&黒髪美少女デザイン】
  一部に明示されていないヒロインも存在しますが、女子校生ヒロインでほぼ統一された陣容であり、短編「夜にお邪魔しまーす!」を除いて同世代の少年たちとの恋模様を描いています。
  明るく元気な後輩ガール、ピュアな約束をずっと覚えていた幼馴染ヒロイン、普段は負けず嫌いでツンツンしているけれど恋心を素直に発揮することでデレるツンデレ系ヒロインにムッツリ助平なメガネガールなどなど、キャッチーな属性付けも施した上で、前述した様に色恋沙汰に恥ずかしがったり、キュートに暴走したりなピュアな様子が、ストーリーの微笑ましさに直結しています。
短編「とつげき!求愛警報ッ」のヒロインさんの様に例外もありますが、いずれも黒髪ヒロインであり、制服(狭義)と合わさることでJKヒロインとしての清楚感が打ち出されていることがキャラデザイン上の明確な特徴。
NakedFeelings3  女体設計に関しても、適度に等身高めで健康的な肉付きを有する体幹に、並乳~程好い巨乳と十二分なボリューム感の安産型ヒップを組み合わせたものとなっており(←参照 短編「恋愛金利120%」より)、下半身に一定のモンゴロイド的肉感を持たせつつ、豊満な印象を適度に抑えて健康的な色香のある思春期ボディに仕上げていると言えるでしょう。
  初単行本ながら絵柄の統一感は強く、これら清楚な色気感のある美少女さん達をアナログ的な荒さや乱れを魅力に昇華させた上で細やかな描線で描き込むスタイル。華やかなキャッチーネスやエロさ最優先のインパクトには欠けますが、幅広い層に好ましく映るタイプと思いますし、表紙絵と印象の差異がほぼ無いことも安心材料です。

【程好い濃度のエロ演出で清楚系美少女の熱っぽい痴態を描写】
  場面転換などでエロシーンを分割構成することはあるものの、総量としては十分なボリュームを有した濡れ場となっており、前戯パートと抽挿パートの双方に射精シーンを投入する複数ラウンド制が基本。
  睡眠中で無防備(実は寝たふりで誘惑中)な女の子に少年が手を出したり、ヒロインが周囲から隠れながらの妄想オナニーをしたりと、アブノーマル寄りの要素を交えることもありますが、あくまでアクセントとしての役割に止めており、登場人物達がドキドキしながらも双方がエッチなことを求めて気持ち良くなっていくラブラブHでエロシチュを統一しています。
  尺に一定の余裕があることもあってか、挿入に至るまでの流れを比較的重視する作りであり、頬を染めながら舌を絡める穏やかながらも熱っぽいキス描写や、ヒロインの肢体に触れていく中で次第に大胆になっていく愛撫、美少女フェイスが肉棒を舐めたり咥えたりなフェラ描写などを投入し、フェラや手コキから射精シーンを投入して前半の抜き所を形成。
NakedFeelings4  初出時期によって演出密度には一定の変遷は認められますが、熱っぽい表情付けに漏れ出る吐息やハートマーク付きの嬌声、柔肌をしっとりと濡らす汗の描写に、クドくなり過ぎない程度の結合部見せつけ構図を適度な密度で組み合わせ(←参照 短編「スリープanアダルト」より)、アタックの強さで突き進むというよりかは控えめの演出でじっくりと興奮を高めていくスタイルとなっています。
全般的に性器描写の質が高くないものの、結合部アップや透過図といった描写は量的にも控えめである分、その欠点が特に抽挿パートではあまり目立たず、比較的込み入った画面構成も熱っぽく蕩けるヒロインの表情と肢体を連続的に見せていく流れを形成しており、短所も含みつつ、清楚系の美少女ヒロインが快楽に蕩けている状態そのもののエロさを印象付けることにはトータルとして明確に成功しているという印象です。
  抽挿パートはやや駆け足展開にはなりつつも中出し連発の構成を取ることが多く、一度で収まりきることなく貪欲にセックスの快楽を求め続け、力強いピストンからヒロインが乱れた描き文字のアクメボイスを上げて震える中出しフィニッシュを大ゴマ~1Pフルで投入して〆ており、終盤展開の勢いの強さと演出的な盛り上げの高まりが抜き所としての実用性を高めています

  青春ラブエロ系としての美点を明確に有した作劇・作画であり、どちらも穏やかさ・上品さが主たる魅力でありつつ、同時に全体的なパンチやインパクトに欠ける傾向にあるのも確かであって、読者諸氏の好みのバランスによって評価は分かれると思います。
個人的には、互いに初心なオタクボーイ&ツンデレガールのドキドキ&ラブラブ模様な短編「CREDIT9」に大変ニヤニヤさせて頂いて、一等お気に入りでございます。

SeN『もののけ彼女』

MyFairySteady TVアニメ『けものフレンズ2』第2話「ぱんだとぱんだ」を観ました。今期は、キュルルちゃんが人類の特徴を発揮して~というよりかは、皆で協力して~という側面が強い気がしますね。その分、まったりふわふわした印相も感じます。
あと、ヒトを探しているフレンズは誰なのか?と次回に引っ張る構成も1期に引き続きの魅力だなと。

 さて本日は、SeN先生の初単行本『もののけ彼女』(キルタイムコミュニケーション)の越年へたレビューです。昨年の5月に発売された単行本で、かなり遅れてのレビューとなるのですが、レビュアーとして尊敬しているgosplan大兄が2018年の1位に選出しておられたため、興味を持って購入した次第(購入した本は第2刷)。
口リ顔巨乳な人外ヒロインさん達との運命的なラブストーリー&彼女達がぐしゃぐしゃに濡れて蕩けるハイカロリーなエロ描写がたっぷり詰まった1冊となっています。

MyFairySteady1  収録作は、クラスメイトの白雪さんを保健室に連れて行ったことで実は彼女が雪女であり、その力を抑えるためには性的興奮等で体を温めなければいかないことを知ってしまった主人公は・・・!?な短編「白い同級生」(←参照 力を抑えるためにローターを挿入しているのだ! 同短編より)+後日談短編(12P)、および読み切り形式の短編6作。
宣伝作品的な上述の後日談短編を除き、1作当りのページ数は20~30P(平均26P強)と標準をある程度上回るボリュームで推移。キャラ設定に依存するストーリー性を明確に打ち出してくるスタイルでありつつ、エロ可愛さを追求した濃厚感のあるエロ描写にも十二分な存在感がある作品構築が揃っています。

【人間とは異なる存在との関係性を丁寧に描く作劇】
  作劇の方向性としては、人外ヒロインとのラブストーリーであり、偶然助けた美少女サンタや鬼娘さんとの同居生活が始まったり(短編「心ばかりのプレゼント」「カクレナグサ」)、同級生の正体を知った結果、妖力を制御するために彼女とエッチすることになったりと(短編「白い同級生」)、棚ボタ的にラブ&エロが転がり込んでくる冒頭展開を示すこともしばしばあります。
その一方で、歪んだ幸福感を刷り込まれてしまった座敷童子が、彼女が作った妖しい空間で主人公と性交をしようとする短編「座敷童子の住む処」、不治の病を治すために天狗となり、人格と共に主人公との思い出を失ってしまった少女が再開した主人公を襲う短編「幼馴染の銀の羽根」など、人ならざる者である故の怖さや理不尽さがヒロイン達との関係性に含まされていることもあり、ラブエロ系としての甘味だけで構築するスタイルとは一線を画す作劇と言えます。
  幼馴染のヒロインが妖怪に意識を飲み込まれて異なる人格になってしまう(短編「雨に宿りて」「幼馴染の銀の羽根」)、謎の魔法で美少女ゲームから実体化させた、本来は目当ての娘ではなかった存在が、そのままでは現実から消失してしまうことを知る(短編「TRUE ENDの向こう側」)など、男女間での理解不能性や別離の危機などを相応にシリアスな筆致で展開に織り込んでいることが多いのも特色と言えます。
MyFairySteady2もちろん、それらの関係性の危機や人ならざる者との関係における障害を乗り越えて、二人の絆を取り戻したり、幸福な関係性を新たに築いたりという作劇の流れになっており(←参照 主人公と幸福になる方法を 短編「座敷童子の住む処」より)、ほんのりインモラルな香りを残すこともありつつ、ラブラブな二人のハッピーエンドで甘く優しくまとめるスタイルを共通させています。
  よりお気楽でコミカルなタイプの短編「心ばかりのプレゼント」といった作品もあれば、人間同士の恋愛における障壁として人外の存在を位置づけるケースもあり、ストーリー性の軽重や方向性には幅がありますが、いずれにしても、人間とは異なる存在との関係性を丁寧に描こうとする意図は感じられ、作劇面に一定の存在感があるのは加点材料
その一方で、シリアスな展開とラブエロ系の甘味、相応に攻撃的で濃厚なエロ描写の連続といった各構成要素が、それぞれに主張が強い分、短編作としてのまとまりを欠く印象も個人的には感じるところであり、やや詰め込み過ぎた設定等を説明しようとするあまり、読み口の滑らかさに欠けるのも多少気になりました。

【キュートフェイス&柔らか肉感ボディの人外ガールズ】

  全ヒロインが人外美少女ということもあって、幼げに見える座敷童子ちゃんや天真爛漫な褐色サンタさんなど年齢層が不明確なキャラも多いですが、設定としては女子校生級の美少女に妖怪が憑依していたり、ゲームのキャラが具現化したりといったものが多く、大雑把に括るとロリ顔巨乳的なエロ可愛いキャラデザインが揃っています。
  キツネ耳&キツネ尻尾を持つ妖狐の幼馴染ガール、幼馴染の体を乗っ取り、長い耳と翼を有する天狗娘、角の生えた漫画大好き鬼娘さんなど、人間とは異なる体パーツを有したヒロインも用意しつつ、人外キャラのデザインとして人と見た目が異なる点をあまり重視することはなく、それぞれのキャラの衣装なども含めて、可愛らしさや萌え要素としての側面を重んじたスタイルと言えます。
純情ド変態ガールに成長?した鬼娘さん、妖怪の意識に飲み込まれそうになりながら主人公へ必死に想いを伝えようとしてくる幼馴染ヒロイン、明るく元気で食いしん坊な褐色肌サンタガール、最初は意中のヒロインではなかったものの健気で一生懸命な姿に主人公が惹かれていくゲームヒロインなど、キャッチーなキャラ描写にまとめたものもあれば、シリアスな背景を有するキャラもおり、これらは作劇の方向性の多彩さと直結しています。
MyFairySteady3  どちらかと言えば等身を抑えた上で、程好いボリューム感の巨乳&桃尻&太股、およびパイパン仕様のぷにぷに股間を組み合わせた肉感的な女体に仕上げ、キュートフェイスと組み合わせています。肢体全体の大きさや存在感を強調すると言うよりかは、小さ目ボディに柔肉を適度に詰め込んだトランジスタ・グラマーな女体と感じます(←参照 「心ばかりのプレゼント」より)。
バスト&ヒップも柔らかい弾力感を重視しつつも、大きさをそこまで追求せずに程好いボリューム感に収めていますし、控えめサイズの乳輪&乳首やデフォルメ寄りの性器描写など、ヒロインの可愛らしさを邪魔しないエロさにまとめた女体描写と言えるでしょう。
  適度なデフォルメ感や萌えっぽさがあることでヒロインの可愛らしさを引き出す絵柄は、古めの作品では描線の太さやキャラデザの安定感などの面で、近作での絵柄との差異を感じることはありますが、初単行本としては絵柄の統一感は十二分に強く、表紙絵とも完全互換と評して良いでしょう。

【濃厚なエロ演出による陶酔感と密度を高める画面構成】

  ストーリー展開に合わせて、シチュエーションの変化やヒロイン側の対応の変化を投入する際にエロシーンを分割構成することもあるものの、その場合でもシーン間のつなぎは短くまとめて一つながりの濡れ場として見せていますし、全体的にエロシーンのボリューム感は物理的にも強め
 ラブストーリーとして恋愛セックスをメインに据えつつも、薄れていく人としての意識の中で愛する少年との感覚を体に刻もうとする熱烈な恋愛セックス、変態鬼娘さんとの露出系シチュでの緊縛セックス、幼馴染の体を乗っ取った天狗ガールによる搾精セックス&幼馴染さんの意識が復活して主人公が攻勢にでる攻守逆転パターン、座敷童子さんの怪しげな力による集団痴漢現象などなど、アブノーマルなものも含めて多彩なエロシチュを用意しています。
 前戯パート→抽挿パートというスタンダードな構成を取ることもあれば、短めの前戯パート→抽挿パート→フェラやパイズリ→再び抽挿パートといった構成を取ることもありますが、いずれにしても抽挿パートの分量を充実させた上で、抜き所を多数含む複数ラウンド制であることは共通。
MyFairySteady4  エロシーンのページ数が多いことに加えて、エロ演出の濃密さが質的な満腹感を高めており、瞳を潤ませ、紅潮した頬に溢れ出る涙や涎のぐしゃぐしゃな蕩け顔、結合部から溢れ出る淫液や柔肌をじっとりと濡らす汗、擬音やハートマーク付きの吐息、嬌声のちりばめ、効果線の多用など、比較的ベーシックな手法を濃密に用いてヒロインの陶酔感を強く印象付けています(←参照 短編「雨に宿りて」より)。
大ゴマと小コマのメリハリやアップ描写での絵としての緊張感の維持には、初出時期によって一定の巧拙の幅があるものの、肢体全体の反応をたっぷり打ち出す大ゴマの周辺に、各種演出の密度を保ったまま結合部や表情のアップを見せる小ゴマを付随させて、ページ単位での密度・情報量の高さを打ち出すスタイルも、複数ラウンド制でありつつ個々の射精シーンへのタメを蓄えることに寄与。
 フェラやパイズリからお口に白濁液を噴射する前戯パートでの抜き所や、アクメ快感にビクビクと震えながら嬌声を上げる大ゴマでの1発目の中出し描写なども十分にアタックの強い抜き所としつつ、オーラスでのフィニッシュシーンは視点が定まらない程にトロトロに蕩けた表情と汁塗れの肢体、言葉にならない悶絶アクメボイスを曝け出しながら白濁液を受け止める様子を1Pフルのボリュームで提供し、演出的な盛り上げを最大限に図って強力な抜き所に仕上げています。

  エロ可愛いヒロイン達の魅力をそのままに、濃厚なエロ描写を重ねることで、質的にも量的にも満腹感のある濡れ場を構築しており、作劇・作画共に初出時期による巧拙の幅はありつつ、いずれもコンセプトが非常に明確なことが評価を高めているとも感じます。なるほど、gosplan大兄が年間1位に選ぶ訳だと納得致しました。
個人的には、褐色肌サンタガールとのラブラブH&玩具弄りが充実の短編「心ばかりのプレゼント」に愚息が大変お世話になりました。

コオリズ『幼なじみ卒業式』

GraduationFromChildhoodFriend はしゃ先生の『さめない街の喫茶店』第1巻(イースト・プレス)を読みました。夢を見ない優しい住人達と過ごしながら、それが現実世界ではないことに気付いている少女というファンタジーなお話でありつつ、大変に洒落たカフェ飯的な料理がどれも美味しそうという作品です。
ふわっと柔らかくて、それでいて細やかな絵柄が素敵ですねぇ。

  さて本日は、コオリズ先生の初単行本『幼なじみ卒業式』(クロエ出版)の越年へたレビューです。昨年10月に発売された作品なので、相当な遅延レビューなのですが、現在、積みレビューの解消を推進しておりまして、今回のレビュー執筆となりました。
それはともかく、少女漫画チックに繊細なタッチで描かれる陰毛濃いめ美少女さん達との優しいラブ模様&ラブラブハードファックが詰まった作品集です。

GraduationFromChildhoodFriend1  収録作は、引きこもりで絵ばかり描いている少年は幼馴染の女の子にエロ漫画家になる夢を初めて打ち明け、少女のそれに協力してエッチなポージングとかをしてあげるのだが・・・!?な連作「ねこまんまん」前後編(←参照 ツンデレな尽くす系彼女さん 同連作後編より)+描き下ろし後日談(10P)、幼子にたまたま上げた指輪をキッカケとして二人は腐れ縁となって終に結ばれる短編「約束なんていらない」+フルカラー後日談(4P)、周囲から“カッコイイ”と言われるボーイッシュガールの悩みを彼氏君は受け止めてあげて・・・な連作「ユーリ様がみてる」正続編、および読み切り形式の短編2作。
描き下ろし作品とフルカラー作品を除き、1話・作当りのページ数は10~36P(平均27P弱)と平均値として標準を上回るボリュームで推移。作劇面にも一定の存在感を示しつつ、ボリューミィなエロシーンの満腹感が強いタイプの構築が揃っています

【優しく甘く描かれたささやかな恋のドラマの心地良さ】
  作劇の方向性としては、甘味たっぷりのラブストーリーであり、特に幼馴染である男女の確かな絆が、恋愛関係へと昇華されていく流れを優しく描き出している点が強みと言えます。
GraduationFromChildhoodFriend2引きこもりの少年の理解者としての幼馴染や、中性的であることがコンプレックスな少女の悩みを受け止め、彼女の可愛らしさを理解する少年、兄妹みたいな関係性から互いの好意を打ち明ける二人などの関係性において(←参照 妹ではなく恋人として見てほしくて 短編「おねだり理緒ちゃん」より)、男女が共に過ごした時間や経緯をしっかりと描いた上で、その蓄積に因る信頼や好意が幸福な性愛関係を導いていく流れこそが、ラブエロ系としての甘味を生んでいると評し得るでしょう。
  告白シーンやキスシーンなどの、恋愛ストーリーとしてのドラマ性の要となる部分では印象的な絵作りが為されると共に、台詞表現にはポエティックさや逆にズバッとストレートさがある少女漫画テイストがあるものの、クドさや大仰さを強く感じさせない塩梅の良さも滑らかな読み口に貢献していると感じます。
また、男女いずれかに明確な主導性を持たせるのではなく、棚ボタ的にエロが転がり込んでくるケースも含めて、男女双方がセックスへと向かって次第に心身の距離を詰めていく流れにも趣があって、性欲や独占欲、羞恥心や相手への慈しみが混じり合う様子を描き出しています。
  展開として大きなドラマではなく、二人の日常の中での小さなドラマを二人にとって大切なものとして描くスタイルも一貫しており、改めて幸福を分かち合う男女の姿で優しく微笑ましく終えるラブラブなハッピーエンドで、甘味たっぷりの読後感を残してくれています。

【股間のお毛々が濃いめな幼馴染のキュートガールズ】
  時間経過を重視する作品でもあるため、幼少期や逆に大人に成長した姿が描かれるヒロイン達も存在しますが、そのケースも含めて作劇およびエロシーンでメインとなるのはミドル~ハイティーン級の制服ガール達。
 単行本タイトル通りに、幼馴染であるヒロインが揃っており、幼少期の思い出がそれぞれのカップル達の在り方に強く影響している描き方は、幼馴染同士の関係性の魅力を大きく高めていると評し得ます。
世話焼きツンデレ系や甘えん坊な妹系ガール、クールな長身ボーイッシュタイプにちょっと天然気味なふわふわガールとそれぞれに明確なキャラクター属性を設けつつ、そこにわざとらしさや在り来たり感が少ないのは、作劇の読み口の良さ故であり、また男性キャラクター達の善性も二人の恋路を祝福できることにつながっています。
  高身長のスレンダーボディもあれば、身長低めながらもマッスたっぷりのもちもちバスト&ヒップをお持ちなトランジスタグラマさんもいるなど、美少女キャラのボディデザインにはバリエーションはありつつ、肢体全体の設計としてはエロい肉感を強く打ち出すよりも可愛らしさやすらりとした美しさを重視するスタイル。
GraduationFromChildhoodFriend3その一方で、大粒の乳首や陰核、尻毛まで丁寧に描き込んだ上で基本的に濃く茂る陰毛描写、相応な描き込みでリアル指向の粘膜描写など、体パーツの淫猥さは読み手の好みが割れる水準で濃厚になっており、端正であったりキュートであったりなキャラデザインとのギャップが鮮明です(←参照 スレンダーボディの端正さとドスケベ股間描写 連作「ユーリ様がみてる」正編より)。
  真激レーベルでも、華やかでキャッチーな絵柄が増えてきましたが、繊細な描線を丁寧に組み合わせ、少女漫画的な萌えっぽさを感じさせる絵柄はこのレーベルとしてはなかなか異色なタイプ。モノクロ絵でもフルカラー絵との遜色を感じさせない密度があって、初単行本ながらも単行本を通して絵柄は安定しています。

【露骨な構図とアタックの強い演出を連続投入な濡れ場】
  後日談や連作続編などの短めの作品を除けば、個々に標準以上のページ数を有するエピソードが揃っており、エロシーンも十分な尺の長さを感じさせます。
  後述する様に、エロ描写はかなりハード&濃厚指向ではありますが、行為としては相手も自分も共に気持ち良くなっていく正統派の恋愛セックスであり、前述した初々しさや優しさを感じさせる導入パートから性的快楽への陶酔感や恋の熱狂さを加速度的に高めていくエロ展開が強み。
  前述した陰毛を伴う秘所やアナル、大粒の乳首などの淫猥な体パーツ描写をそこへの愛撫などでたっぷりと見せつける前戯パートは長めの尺を設けており、ヒロインの性感帯をじっくりと舐めたりいじったりな愛撫描写を基本としつつ、キュートフェイスが男根を頬張るフェラやシックスナインも投入する場合はこの時点で蕩けきった表情を曝け出すヒロインのお口にザーメンを発射。
GraduationFromChildhoodFriend4この時点で、露骨さのある構図で性器関連を見せつける構図を投入したり、蕩けきって言葉にならない嬌声を出していたりなヒロイン達ですが、抽挿パートではその路線を更に明確化させて、結合部をがっつりと見せつける構図を中心として結合部のアップ構図の連続投入や(←参照 短編「メルヘンキッス」より)、蕩けきったアヘ顔でハートマーク乱舞の悶絶嬌声を繰り返したり、色々なお汁を飛び散らせたりと、非常にアタックの強い演出・構図を高密度に詰め込んだエロ描写が続きます。
絵柄の性質や作劇の方向性を考えると、相当な違和感を覚えてしまう方も当然居るであろうと推察されるエロ描写であり、絵柄や作風とのギャップを強烈に形成している分、読み手によって好悪が分かれるであろうことは確か。
 前戯パートにじっくりと尺を使う分、抽挿パートはそこまで長尺ではないものの、上述の濃厚な肢体描写とアタックの強い演出もあってフィニッシュシーンまでのタメと盛り上げは十分にあり、大ゴマ~2P見開きで派手なアヘ顔&秘所やアナルから中出し精液があふれ出る結合部見せつけ構図をがっつり投入して抜き所を形成すると共に、そこから元のキュートな表情&甘い愛のささやきを投入して、再び柔和な雰囲気へと戻っていきます。

  上品な甘味のふんわり食感のシュークリームを頂いていたら、濃厚豚骨醤油の大盛ラーメンが突如配膳されるような読書感が味わえ、その組み合わせ自体に好みは分かれると思いますが、どちらも美味しいのは間違いなく、それを可能にしているのは表現力が高い作画の良さとも感じます。
個人的には、甘えん坊な妹系キュートガールと、兄妹みたいな関係から互いに一歩踏み出す微笑ましい展開と、バキューム感のある濃厚フェラ&パワフルラブラブファックが楽しめる短編「おねだり理緒ちゃん」が最愛でございます。

あらくれ『故に人妻は寝取られた。』

TheReasonWhyMyWifeWasStolen  奥嶋ひろまさ先生の『アシスタントアサシン』第1巻(秋田書店)を読みました。時代のせいか最近増えている復讐代行モノではあるのですが、その凄腕のアサシンが連載を目指しながら漫画アシスタントをしているという変わった設定で、アシスタント業に関してもなかなか丁寧に描かれた漫画家漫画でもあります。オチが読めない感じも面白いですね。

  さて本日は、あらくれ先生の『故に人妻は寝取られた。』(コアマガジン)の越年へたレビューです。本作は昨年の9月に上梓された単行本なので、相当な遅延レビューなのですが、1月は新刊の点数が多くないこともあって、積みレビューを可能な限り無くしていこうという意図でレビューを書かせて頂きます。
それはともかく、グラマラスボディの人妻ヒロイン達が夫以外の男のち○こで強烈なアクメ快感を叩き込まれるエロ描写が詰まった作品集となっています。

TheReasonWhyMyWifeWasStolen1  収録作は、夫の単身赴任と赤ちゃんの世話のため、彼の実家でしばらく世話になることになったヒロインは、親戚の男にレ○プされ、その後もと関係を続けさせられることになったのだが・・・な短編「夏の縁」(←参照 卑劣なおっさんの魔の手が迫る 同短編より)+フルカラー後日談「夏の庭」(8P)、および読み切り形式の短編10作。なお、カバー裏のちんちんポエムは極めて文学的(真顔)なので、必読です。
フルカラー作品である「夏の庭」と「人妻ゆり子さんのバスツアー」(8P)、および描き下ろし短編「故に町内会長は・・・」(8P)を除き、1作当りのページ数は20~24P(平均23P弱)と標準的なボリュームで推移。短編作としてコンパクトにまとめつつも、話の性質上一定の重みがある読書感と、ねちっこさのある十分な尺の濡れ場の満腹感がある構築となっています。

【寝取られとしての趣向の濃淡に幅はある多彩な方向性】
  単行本タイトルに“寝取られ”とある通り、人妻ヒロインが旦那以外の男性とのセックスに激しく乱れてしまうというシチュエーション自体は共通しつつ、女性側のその状態に関する認識や積極性などは作品によって様々となっています。
TheReasonWhyMyWifeWasStolen2  強引に関係を迫られ、しかもずるずると禁断の不倫関係を持続させられる「夏の縁」シリーズや、大病を患った夫の留守中、夫婦の喫茶店を守るために大家にその魅力的な肢体を許すことになってしまう短編「人妻NTR喫茶」など(←参照 旦那の居ぬ間に二人の大切な場所で 同短編より)、ヒロイン側が明確な抵抗感や嫌悪感を持ちながらも、背徳の快楽に溺れていくという王道的な寝取られ展開を有する作品はもちろん用意されています。
一方で、ヒロインが酔っ払った状態等で相手を旦那と誤認してセックスをしてしまうケースや(短編「酔って火に入る他人の妻」)、混浴の温泉で恥ずかしがっている内にのぼせてしまった人妻に悪い男達が群がって輪姦するケースなど(短編「秘湯妻」)、ヒロイン側が抵抗できない状態に付け入って勝手に性欲をぶつけるパターンもあり、知らぬ内に他人の欲望に晒されている状況の陰湿感や、抵抗できない相手を蹂躙するストレートな凌辱エロとしてのアタックなどがあるタイプの作品もあります。
  これに対し、子を産むことへの強いプレッシャーの中で人妻ヒロインと夫ではない一族の男との托卵孕ませセックスが描かれる短編「時鳥の雛」、ドスケベ整体師が人妻ヒロインの豊満ボディにたまらず手とち○こを出してしまうもまさかの再施術のお願いな短編「かたくりおじさんのこってり整体術」など、男性側とヒロイン側の共犯関係的な不倫エロも存在しており、こちらは一定の背徳感を生みつつも、寝取り/寝取られ的な醍醐味とはやや異なる趣向になっています。
いずれにしても背徳な関係性に、或いは困惑と抵抗感を感じ、或いは無自覚の内にそこに陥る危うさを感じさせ、或いは純粋に性的快楽が支配する状況を提示しと、エロ描写の要となるインモラルさと一定のダークさはある程度共通させつつも、読み口は多彩に揃えていると言えるでしょう。
  その点において、寝取られエロとしての醍醐味を必ずしも追求していない作品があるという印象はありますし、短編メインということもあって、寝取り/寝取られとして段階を踏んでいくドラマ性にも欠ける分、十分にウェルメイドではありますが、展開におけるもう一段階の捻りと展開の工夫が欲しいとも感じます。

【清楚な色気感や生活感のある豊満ボディの人妻さん達】
  年齢設定としてはおそらく20代半ば~30歳前後程度と思われるアダルト美人さん達が揃っており、全員が人妻ヒロイン
必ずしも夫である男性キャラクターの存在感が強くはないものの、彼らの知らぬところで妻が好き放題にされているという陰湿感や、愛する人が居る状態で誤認であったりストレートな凌辱であったりが展開されるという描き方において、人妻であるという設定は有効に機能していると評し得るでしょう。
TheReasonWhyMyWifeWasStolen3  適度な豊満さやだらしなさを感じさせるボディデザインは、柔肉を十分にまとう体幹にマッスたっぷりの巨乳&安産型ヒップ、陰毛が適度な濃さで茂る股間を備えたものがほとんどであり、衣装や髪型なども含めて生活感や落ち着いた印象のあるキャラデザインとの組み合わせで人妻らしいエロさを形成(←参照 混浴温泉で男達に好き放題にされる人妻ボディ 短編「秘湯妻」より)。
これらの人妻ヒロインに対し、寝取り側の男性キャラクターはだらしのない風貌な肥満体の男性であったり、筋骨隆々タイプや太鼓腹タイプの中年男性であったりと、下卑た欲望や自堕落さを感じさせるタイプのデザインが揃っており、好みは一定分かれる要素ではありますが、ヒロインとの美醜の対比を形成しています。
  人妻ヒロインの清楚感や健康的な色気感と、エロシーンでグッと高まってくる淫猥さとのギャップ、話としての軽重の幅はありつつも寝取りエロという背徳的なエロシチュを絵としての重さ・暗さを盛り込んで見せる画面作りなどは作画面での明瞭な美点。
キャラ造形の方向性もあって、強烈なエロアピールや、二次元的な華やかさを絵柄に求めるのは避けるべきで、描線の強弱の付け方などにもある程度の不揃い感もありますが、ベースとなる絵柄にさっぱりとした印象があるため幅広い層に受け入れられやすいタイプとも感じます。

【背徳の快楽に次第に染まって蕩けていくヒロインの痴態描写】
  エロシーンの占める割合が十分に高いこともあって、濡れ場は適度に長尺であり、背徳の快楽のヒロインが徐々に染まってしまったり、行為が過激化していったりといったエロの進展をしっかりと見せていく流れが形成されているのも実用性を高める要因。
  寝取りや不倫セックスであることは全作品に共通しつつ、酩酊や湯中りで意識のないヒロインへの睡姦的な行為、見えないところで愛撫をしたり、逆に隠れながらフェラ奉仕をさせたりな羞恥系プレイ、孕ませ宣言セックスなどなど、作品によって味付けを変えた背徳感を含ませています。
ヒロインの豊満ボディの性感帯を指や舌でじっくりと嬲る愛撫描写や、寝ているヒロインへの馬乗りパイズリなどを投入する前戯パートは、十分な尺を備えるケースもありつつ、どちらかと言えば抽挿パートを量的に充実させる傾向にあり、前戯的なプレイ内容は輪姦エロによる上下のお口の挿入や、膣内射精の後のお掃除フェラといった形式で抽挿パートにも投入しています。
TheReasonWhyMyWifeWasStolen4  フィニッシュシーンを中心として、快感に悶絶してしまう表情付けや、挿入感の深さや中出しの勢いを感じさせる断面図、言葉にならないアクメボイスなどで、アタックの強いエロ演出を十分な密度で投入することもありますが、どちらかと言えば抑制を効かせた演出・構図でじっくりと煽情性を積み重ねていくスタイル(←参照 蕩けきった表情と漏れ出す嬌声 短編「かたくりおじさんのこってり整体術」より)。
濡れ場においては、勢い重視で絵柄にやや不安定さを感じることも時々ありますが、強烈な快感に心を乱されてしまうヒロインの描写としては美点でもあり、濡れた秘所を見せつける構図や、蕩けた顔や巨乳をアップで見せる構図などを大ゴマでがっつり見せつける画面構成にも勢いを感じます。
  ヒロインの柔らかボディの存在感を前面に出しつつも、前述した男性キャラ達の肥満体やガタイの良い体との密着感もある程度重視しており、醜い容姿の男とのねっとりキスや屈強ボディに組み敷かれながらの密着中出しなど、ヒロインに強烈な快感を叩き込む描写で用いることで、旦那以外の男とのセックスとそれが生む強烈な快楽を改めて明示しています。

  コンパクトにまとめた多彩な趣向は美点でもありつつ、寝取られエロとしての作劇面での踏み込みの物足りなさを感じさせることにもつながっている印象ですが、エロシーンを中心として寝取られ系としての魅力をしっかり備えていることも確かです。
個人的には、豊満ボディの人妻さんが混浴温泉で悪い男たちの餌食となってしまう短編「秘湯妻」が特にお気に入りでございます。
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