2019年01月

しょむ『大好きだからめちゃくちゃに犯して』

FuckMeHardAsILoveYou 『アズールレーンコミックアンソロジー』vol.6(一迅社)を読みました。レフトハンド先生の描くポンコツ美人なツェッペリンさん、今回も意外にフレンドリーな感じで楽しかったです。
天野うずら先生の描くデレを見せてくれるエイジャックス様やゆぐる先生の描く大鳳VS隼鷹も漫画チックに楽しかったですね。

  さて本日は、しょむ先生の『大好きだからめちゃくちゃに犯して』(クロエ出版)のへたレビューです。先生の前単行本『Fall In The Dark』(エンジェル出版)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
ボーイズ&ガールズの微笑ましい青春ラブ模様とアブノーマル寄りな趣向でのハードなセックスが詰まった作品集となっています。

FuckMeHardAsILoveYou1  収録作は、中性的な容姿である凛々しいクール系美少女は実は可愛らしい恰好やデートなどに憧れていて、そのことをチャラ系幼馴染の少年に知られて可愛らしいことやエッチなことにチャレンジすることになるのだが・・・な連作「木下くん×安藤ちゃん」前後編(←参照 理想のデートという記事を読んでいたところに 同連作前編より)、男嫌いのヤンキーガールな姉と負けず嫌いのスポーツガールな妹それぞれの恋路を描く「山崎姉妹」シリーズ全3話+カバー裏の描き下ろしおまけエピソード(2P)、皆に親しまれる可愛らしい美少女として振る舞いながら実は露出変態オナニーが大好きなヒロインは、ある日その現場を誰かに目撃されてしまい・・・?な短編「無口くん×変態ちゃん」+フルカラー後日談(4P)。
 描き下ろし作品とフルカラー作品を除き、1話・作当りのページ数は22~38P(平均31P強)と幅はありつつ、平均値としては標準を優に上回る水準。作劇面にも適度な存在感を持たせつつ、濃厚&ハードなエロ描写をたっぷり提供する濡れ場の満足感の強さも明確な特色となっています。

【相互認証としての性愛のポジティブさを描く青春ラブ模様】
  『エンジェル倶楽部』では重苦しい読み応えのハードな凌辱系作品を描く作家さんですが、真激レーベルからの今単行本はエロ描写のアグレッシブさはそのままに、微笑ましくポジティブな青春ラブ模様という大きく異なる作風が揃っています。
 男性的な服装をしながら可愛らしいことに興味津々な女の子や、普段は可愛らしい優等生ながら実はド変態な性癖でそれを受け入れてくれる他者を求めている女の子、男性に対する嫌悪感や抵抗感がある姉と陥没乳首なコンプレックスな妹と、いずれの作品でもそれぞれ悩みやコンプレックスを抱えている少女達が、恋愛関係の中でそれを解消していく流れが共通しています。
これは男性キャラクター達にも同様なことが言え、中性的な容姿で女の子っぽさがある少年や無口で感情伝達が下手な少年、チャラそうに見えて実は一途に幼馴染のことを思っているイケメン男子など、彼らの悩みもまた恋愛関係の中で解消されたり、本当の気持ちを打ち明けることが出来たりしており、性愛が男女双方に救いや喜びをもたらすものとして描かれています。
FuckMeHardAsILoveYou2  漫画チックにドタバタ模様にしていたり、カリカチュアが為されたりしつつ、男女が互いに素直な気持ちや本当の自分を認め合い、安心や幸福を得る流れの親しみ易さや(←参照 ヤンキーがデレる展開だ!! 「山崎姉妹」シリーズ第1話「女装後輩くん×男嫌いちゃん」より)、悩みやコンプレックスを含めて相手に認証される喜びは、恋愛ストーリーとしての誠実さを強く感じさせます
後述する様に、アブノーマルな趣向があったり、エロ描写としての激しさがあったりしますが、これらの恋愛模様における素直な感情や欲望と密接にリンクしており、作劇とエロの間に意外に違和感を持たせないのも面白いところ。
  幸せそうな二人の姿やあっけかんとコミカルな様子を描くハッピーエンドでまとめており、読後も柔和な印象を残してくれる作りになっており、青春ラブストーリーというこの作家さんの新たな魅力に驚かされた次第です。

【キャッチーさのあるキャラ造形とドスケベ肉感ボディ】
  いずれの作品も女子校生ヒロインが登場しており、男性キャラクターも同世代で統一されています。
  前述した様に、男女双方にコンプレックスや悩み、不器用があって、それが解消される流れが特徴的。それに加えて、連作「木下くん×安藤ちゃん」では男性側の主導性が、短編「無口くん×変態ちゃん」では変態ガールの積極性が示されていますが、それらも含めて男女双方の積極性や対等性が担保された描き方であり、相互理解が進んでいく流れの中で、ヒロインの魅力も高まっているのがキャラクター描写上のポイント。
また、ド変態暴走ガールやら暴力的だが中身はピュアでもあるヤンキー娘、元気いっぱいのスポーツガール、これまた中身はピュアな凛々しいクール美少女とそれぞれキャッチーな属性付けが為されており、前述の奥行きのあるキャラクター描写もあって平板さを回避しつつ、取っつき易さがあるヒロイン設定と言えるでしょう。
FuckMeHardAsILoveYou3  「山崎姉妹」シリーズの妹さんは低身長でちっぱいの持ち主ですが、主力となるボディデザインは等身高めのボディに健康的な肉付きのある巨乳ボディ。肉感を強く打ち出しているわけではないものの肢体の柔肉に適度なだらしなさがあり(←参照 短編「無口くん×変態ちゃん」より)、また存在感の強い乳首&乳輪に陰毛標準装備の秘所の丁寧な描き込みなど、体パーツ描写の淫猥さを強く打ち出して、肢体全体のエロさを強く仕上げています。
 このドスケベボディを共通させつつ多彩なキャラデザのヒロインと同じく、男性キャラも女子っぽい可愛らしさのある男の子や面倒見の良い強面男子、実は誠実なチャラ男ルックスな少年などキャラデザに多彩さがあって、エロシーンではセックスに夢中になっている表情を曝け出すことも共通
  ダークな凌辱系の作品では、絵としての重さや濃さをより重視していますが、ラブエロ系の今回は明るい印象やキャラ造形のキャッチーさを意識した作画という印象。キャラデザも含めて、ややクドさがあるタイプで好みが分かれる部分はありますし、表紙のフルカラー絵と多少差異を感じることもありますが、一貫して描き込みの密度は高く、またコミカルなものも含めて登場人物達のリアクションや喜怒哀楽をチアフルに描いているのも魅力的です。

【淫猥な粘膜描写の威力と濃厚なエロ演出の組み合わせ】
  各エピソードに十分なボリュームを有するエロシーンが用意されており、一シークエンスを長尺で押しまくるというよりかは、前半でじっくりと興奮を高めたり、プレイのエスカレートを描いたりした上で、後半一気にアグレッションを高めていくという構成を主としています。
  変態露出オナニーや拘束されてのソフトSM的プレイに興じる変態ガールに、陥没乳首を治すための乳首開発&調教、気弱な女装男子と徐々に男性との接触になれていくヤンキー娘との各種エロプレイ、目隠しプレイや隠れながらの羞恥プレイで快感を知るクールガールなど、アブノーマルなプレイ・シチュを用意していますが、倒錯性や過激性を追求するタイプではなく、和姦エロにおける性的奔流の一形態として表現されていると感じます。
  前述した様に、前戯パートや挿入を意図していない性的行為のパートに十分なページ数を割いており、フェラやパイズリなどのサービスプレイとそこからの射精シーンを用意することもしばしばありつつ、柔らか巨乳や淫猥な粘膜の秘所、舌などの性感帯への丁寧な愛撫とそこからのアクメ潮吹きなどを充実させているのが特徴
FuckMeHardAsILoveYou4それらの十分な盛り上げを図ってから突入する抽挿パートにおいては、興奮と快感で顔を紅潮させ、瞳を蕩けさせて涙や涎を漏らすぐしゃぐしゃの蕩け顔を演出上の主軸とすると共に(←参照 「山崎姉妹」シリーズ第3話「ゲーム×姉妹」より)、前戯パートでも威力を発揮していた淫猥な粘膜描写を、露骨な結合部見せつけ構図やアップ描写を以て連発することで、そのクドい印象は好みを分けつつ、ごくストレートな煽情性を喚起。
  汁気感たっぷりの液汁描写、興奮が高まるにつれて乱れた描き文字とハートマーク乱舞が増えてくるエロ台詞など、その他の演出も十分な密度で打ち出して濃厚感を形成すると共に、ねっとり舌を絡めるキスやクリ弄り、乳首責めなど、ピストンしながらの手数をある程度稼いでくる描写の情報量の多さも長所でしょう。
大ゴマ~2P見開きのボリュームで、結合部から溢れ出るほどの大量中出しがされる結合部、蕩けきったアクメフェイス&アクメボイスをがっつり見せつけるフィニッシュも十二分にハイカロリーであって、前戯パートからのじっくりとした盛り上げ方もあって、長尺のエロシーンをダレさせることなく、フィニッシュに最高潮をスムーズに持ってくる構成も○

  上述した様に、これまでと大きく異なる作風へのチャレンジは大いに成功しているという印象であって、元々強力なエロ描写を作劇面での精神的負荷が無い状態で楽しめるのは訴求層を広げていると感じます。
個人的には、怖いヤンキー娘さんの実は弱気なところやピュアなところを知ってラブラブに~な「山崎姉妹」シリーズ第1話「女装後輩くん×男嫌いちゃん」が最愛でございます。

美矢火『色めき出す世界』

MyWorldStartsBrilliantly  三上小又先生の『ゆゆ式』第10巻(芳文社)を読みました。昨年末に10周年で、そして今巻で10巻目。時間の経つのは早いなぁとは思いつつ、作品の中では常に変わることなくゆったりと優しく流れているのが本当に素敵な作品だなぁとしみじみ感じます。
“脳”の話は、これに限らずいつものことですが、ぶっ飛んでいて面白かったです。

  さて本日は、美矢火先生の『色めき出す世界』(文苑堂)のへたレビューです。先生の前単行本『純愛リリシズム』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
しなやかボディの美少女さん達とのピュアラブストーリー&熱情的で貪欲な恋愛セックスが味わえる作品集となっています。

MyWorldStartsBrilliantly1  収録作は、仕事に追われる会社員の主人公はかつて援助交際の仲であった少女と街中でたまたま再開し、彼女に自分を誘拐するように言われ、彼女を車に乗せて海へと向かうのだが・・・な連作「逃避行」前後編(←参照 沈んだ顔の彼女だが・・・? 同連作前編より)、および読み切り形式の短編4作。
収録本数こそ多くないものの、1話・作当りのページ数は14~58P(平均33P弱)と幅はありつつ平均値としてはかなりの大ボリューム。特に連作は計90Pもあって実質中編作クラスの作品です。ストーリーとしては小粒でありつつもしっかりと読ませる作りである分、シナリオに存在感があり、エロシーンも十分な量的充実感と高揚感の演出による質的な満腹感が同時に図られています

【素直な感情や欲望の表出が魅力のラブストーリー】
  いずれの作品も制服ガールとのピュアな気持ちと素直な性欲に駆動された恋愛模様を描き出す作品ですが、お話としての軽重やこの作家さんらしいリリカルさの濃淡などは作品によって様々です。
彼氏に昔のセーラー服を着てHをしようと言われてそのまま押し切られちゃうカップルのセックス模様を描く短編「セーラー服着ろってバカなの?」のように、ほぼストーリー性がないものもあれば、現実に疲れている男性と少女の逃避行と相互の救済を描く連作のようにシリアスさや叙情感が強い作品も存在。
また、明るく強くちょっとドジなカンフー娘さんとのエッチなバトルな短編「勝負のゆくえ!」や、自分に自信が持てない中年男性と気になっている女の子に催眠術を掛けようとするが意外な結果になっていく短編「ブサメンがカワイイ彼女をゲットする方法」など、ラブコメ的な明るい軽快さのあるタイプの作品も魅力的です。
  いずれにしても、彼ら彼女らの関係性を形成していく素直な恋心や瑞々しい性的欲望、相互認証の安心感などがストーリーの中で描き出されていることが、恋愛ストーリーとしての王道的な魅力となっており、また読み口を良くしている要因でしょう。
MyWorldStartsBrilliantly2作品それぞれの方向性に合わせて、コミカルであったり、読み手の嗜好によってはやや過剰と感じる可能性がある程、リリカル&ポエティックであったりと雰囲気は明確に分けつつも、それらの心理描写や重要な会話シーンなども含め、印象的なシーンを印象的に見せる台詞表現・視覚表現が為されていることも作劇の評価を押し上げる要因と評し得ます(←参照 “色めく世界” 連作「逃避行」後編より)。
  いずれも微笑ましさを感じさせるハッピーエンドでまとめつつ、ヒロイン側の行動のネタ晴らし的な展開や(短編「発情ラプソディ」)、安心できるほのぼの感を打ち出すラストなど(短編「ブサメンがカワイイ彼女をゲットする方法」)など、ちょっとした仕掛けをラストに含ませているのも、作劇上での一種の技巧として評価できるポイントです。

【しなやかなスレンダーボディの美少女ヒロインズ】
  女子大生クラスと思われるも彼氏君のおねだりでセーラー服を着用してエッチすることになる短編「セーラー服着ろってバカなの?」のヒロインを除き、いずれも女子校生級の美少女さんで統一。
クール系の美貌とフレンドリーな性格のギャル系クラスメイト、明るく元気なカンフー娘、不器用な形ではありながら一生懸命恋路を叶えるために奮闘する健気ガールに、現実の辛さを抱えながらそこから何とか抜け出ようともがいていた援交JKと、漫画チックの楽しいタイプのキャラクターから、連作の様にある種現実的なシリアスさを備えたキャラクターまで、明確に印象を分けながら多彩に用意されています。
  前述した様に感情や欲望の表出に作劇面での意味を持たせつつ、ヒロイン達のキャラクターの魅力にも勿論つなげており、自分にとっては縁遠いと思っていた存在が示す性欲、大人しそうな女の子のここぞという時の勇気、暗く沈んでいた表情から明るく解放的な表情への変化など、秘められていたり抑圧されていたりしたヒロイン達の“本当の魅力”が主人公に対して開示されるという点が明確なポイント。
MyWorldStartsBrilliantly3設定に合わせてキャラデザインにも多彩さがあり、またバストサイズ等に一定のバリエーションもありますが、すらりと伸びる美脚も含めてスレンダーな肢体の持ち主がメインであって、締まったウェストなどで華奢さも感じさせつつ、程好いボリューム感の並乳~巨乳の肉感も適度にあって、均整のとれた美しい女体として仕上げていると感じます(←参照 チャイナドレスのカンフーガール 短編「勝負のゆくえ!」より)。
  なお、どことなく女性向けっぽさも感じさせるイケメン的な男性主人公達のキャラデザはこの作家さんの特徴で、あか抜けないおじさんといったキャラも用意しつつ(短編「ブサメンがカワイイ彼女をゲットする方法」)、少しチャラい感じの彼氏君や真面目メガネボーイ、少し陰気をまとうところがセクシーでもあるイケおじサラリマンなどをご用意。一方で、イケメンキャラとしてのクドさは無いので男性諸氏にもすんなり受容できるタイプのキャラ造形と言えます。
 コミカルな表現からシリアスなものまで、激しい動きから繊細な表現まで自在な筆致を示しており、十分な作画密度を保ちながら重さや濃さはむしろ排除して、健康的な色香や爽やかな印象を持たせる絵柄は、アニメ/エロゲー絵柄的なキャッチーさよりも、創作系寄りの独自性や美しさが印象として目立つタイプ。

【演出・構図の技巧で魅せつつ欲望の前のめりな勢いも強み】
  エピソードによるページ数の違いが大きいこともあって、濡れ場のボリューム感にも差異はありますが、いずれも十分な尺の濡れ場であり、また1話単位のページ数が多い連作ではストーリー展開や回想を絡めてエロシーンを多少分割しながらも、濡れ場としての流れを阻害しない組み立てにしているなど、エロシーンの組み込み方には工夫が認められます。
 男女の関係性において、一定の複雑な過程を踏んだり、ドタバタ模様を繰り広げてしまったりしつつも、そのセックスにおいては相手を強く求め、心が通うことを期待する様に体を密着させ、与え合う快楽を更に強めようとするストレートな欲望が発揮される情熱的な和姦として描き出しており、エロシチュやプレイで奇をてらうことなく、真っ直ぐなアグレッシブさで勝負するスタイル。
MyWorldStartsBrilliantly4このスタイルはエロ描写においても良く表現されており、男女双方が余裕を失い熱っぽい表情でセックスに夢中になっている様子や、男女の肢体の密着感や性器や舌が密着する表現、双方の荒い息や言葉にならない嬌声に無我夢中の台詞回しなど(←参照 短編「発情ラプソディ」より)、ヒロインの痴態描写を主軸としながらも、男女双方が熱情的に交わる様子を強くアピールする描き方となっています。
  比較的シンプルなコマ割りのようで、コマぶち抜きの女体でコマを割ったり、行為の動きの流れを連続コマで魅せたりときっちりとした技巧の上での画面配置、エロ演出自体は決して過激なものではなく量的な飽和感も抑えつつ、演出を完全に抑えたシーンと量的に加速させるシーンでの演出の緩急や、肢体の動きの躍動感と組み合わせることで十二分なアタックを打ち出す相乗効果など、シンプルでありながら効果的な見せ方が出来ているのは、明確に技巧的な魅力。
加えて、その技巧に寄りかかり過ぎずに、ストレートな結合部見せつけ構図なり、大ゴマの投入なりとストレートなエロさもテンポよく織り込んでくるのも実用性につながっており、絵柄の性質を生かしながらも前のめりな勢いを感じさせます。
  前戯シーンにも十分な尺を設けることが多いエロシーンは、意外に1回戦仕様でまとめることが多く、前戯パートでのおあずけなども含めてタメにタメた後での強烈な解放感のあるフィニッシュに仕上げていますし、この後にお掃除フェラ的な追加要素を加えることもしばしばありますが、抜き所の豊富さを求める諸氏は留意されたし。

  ストーリーもエロも決して奇抜さや新味があるタイプではないのですが、どちらも丁寧な仕事で繊細さを形成していることがよく伝わって、複雑さと単純さを併せ持つ登場人物達の関係性や熱情的な性愛の解放感と貪欲さなどが両立されているのが大変に魅力的。
個人的には、フレンドリーなクール系ギャル美少女と真面目なメガネボーイのピュアラブストーリーな短編「発情ラプソディ」が大変お気に入りでございます。

綾枷ちよこ『若妻ざかり』

BloomingWives  TVアニメ『どろろ』第4話「妖刀の巻」を観ました。人間が恐れる怪物を作るのは人間というしんどいお話なのですが、このことは妖刀のことだけでなく・・・というのもポイントですなぁ。
痛覚に続いて聴覚も取戻し、“人間”としての自己を取り戻す人としての弱さを得ていくという流れはやはり原作の凄さだなぁと思います。

  さて本日は、綾枷ちよこ先生の『若妻ざかり』(ジーオーティー)のへたレビューです。これが4冊目となる作家さんですが、当ブログでは今回初めてレビューの俎上に載せさせて頂きます。
スレンダー巨乳ボディの若奥様達が歪んだ欲望のはけ口にされて淫らな痴態を曝け出してしまう様子がたっぷり詰まった1冊となっています。

BloomingWives1  収録作は、夫の実家である温泉宿に滞在することになったヒロインは、義理の姉に虐げられている義兄を励まそうとしたのだが、義兄は彼女に肉体関係を迫り、それがズルズルと続いてしまい・・・?な中編「ほほえみ」全3話(←参照 気が弱いが変なところで押しが強い義兄 同中編第1話より)、および読み切り形式の短編3作。
収録本数こそ多くないものの、フルカラー短編「アナタとの生活を守るためこの夏わたしは」を含め、1話・作当りのページ数は22~50P(平均32P)と幅はありつつ、平均値としては優に標準を上回る大ボリュームとなっています。中編およびかなりのボリュームがある短編ということもあって、ストーリー面に一定の存在感を持たせつつ、エロの量的満足感も強く図られた構築となっています。

【ズルズルと背徳の関係性に囚われていく展開の妙味】
  いずれの作品も人妻寝取られエロであり、短編「アナタとの生活を守るためこの夏わたしは」や短編「夜行バスで痴漢されて寝取られた妻」など、寝取り側の男性に明確な悪意や歪んだ欲望が感じられるケースが多いために、幸福な夫婦関係が毀損される重さや苦さが明瞭なタイプと言えるでしょう。
BloomingWives2作劇の骨組みとしては、夫の仕事や夫婦の大切な場所を守るために悪い男にその身を委ねてしまうパターンや(←参照 夫婦の大切な旅館を守るために出資元のゲス親父に・・・ 短編「その日、女将は・・・」より)、痴漢やレ○プからどんどん押し込んでくる凌辱展開寄りのパターンもあり、ストーリー展開そのものとしてはごくオーソドックス。
その一方で、極悪人ではないが、ある種女性側からの保護欲を感じさせる駄目さ加減を発揮し、関係を持続させてくる義兄との関係を断ち切れない中編作を筆頭として、不義の関係性がズルズルと続いてしまうという魅せ方が作劇の肝であって、不当な関係性を断ち切れそうで断ち切れないまま、男性側の能動性と背徳の快楽に流されるままになっていく様子が、お話のハラハラ感を醸成していると評して良いでしょう。
  中編作の様に、状況が露見されるかもしれないシチュエーションを置いたり、はたまた悪人に善人にもなりきれない義兄の半端さが事態の悪化を加速させていくモヤモヤ感を敢えて描いたりといった展開に対し、短編群については十分な尺の中でバットエンド確定の流れをじっくりと描いていくスタイルであって、読み口の軽重やテンポの良し悪しに違いを感じさせつつも、ヒロインの心理描写と寝取られの状況を照らし合わせながら話を進めていくことで、このサブジャンルらしい魅力をしっかりと形成。
  あくまで夫側に露見することがなく、人妻ヒロインが別の男に心も体も支配されてしまうという収束のさせ方も、寝取られエロらしい陰湿さや為す術の無い感じを打ち出しており、読み手の嗜好によって好悪は分かれるタイプの作劇ですが、オーソドックスな安定感と一定の踏み込みの強さを両立させた人妻寝取られエロであると評し得るでしょう。

【スレンダー巨乳ボディの人妻ヒロイン達】
  20代半ば~30歳手前程度と思しきアダルト美人が揃ったヒロイン陣であり、前述した通りに皆さん夫の居る人妻ヒロイン。
各人妻ヒロインとも、夫のことを愛して幸福な夫婦関係を築いているにも関わらず、悪い男の与える強烈な性的快楽に捕えられ~という流れは、善良な幸福を悪徳の喜びが超越するという、人妻寝取りモノの王道的な要素を形作っていますし、性格面での気丈さなどには一定のバリエーションを持たせつつ、“押しに弱い”という面は前述した作劇面でのコンセプトを形成する要因といて共通しています。
加えて、寝取られ作品においては、人妻ヒロインの旦那側のリアクションや、旦那と寝取り側の男性との関係性なども重要なファクターではあるのですが、本単行本の夫たちについては大変に善良でヒロインに対して優しい善き夫である分、ヒロイン達の背徳感や躊躇いを喚起させつつ、寝取られ展開に対してほぼ無力で、寝取り側の男性ともほとんど接点が無いというタイプで、せいぜいエロシチュの盛り上げ役として機能する程度なのも、良くも悪くも寝取られエロにおける寝取られる側の無力感や無為な印象につながっています。
BloomingWives3 和服美人からショートカットのサバサバ系美人妻さんまでキャラデザインには多彩さを意識させつつ、女体設計については若々しさを感じさせるスレンダー巨乳ボディで統一しており(←参照 中編「ほほえみ」第3話より)、バスト&ヒップの存在感を十分に打ち出しつつ、肢体全体としてはしなやかさのある整った印象を持たせています。
陰毛描写の有無にバリエーションはありつつ、生々しさを抑えた性器関連の描写や控えめサイズの乳首など、体パーツ描写の淫猥さを抑えることで、エロ描写としてのクドさを少なくしているのは絵柄との相性が良いスタンス。
  最先端とは言い難いものの、アニメ/エロゲー絵柄的なベーシックなキャッチーさ、漫画チックな親しみ易さと適度な描き込み密度がバランスよく組み合わされた絵柄は万人受けするタイプでかつキャリア相応の十分な統一感があり、表紙絵よりも裏表紙絵の方が中身の雰囲気に近いと感じます。

【たっぷりボリュームと適度な密度のエロ演出な濡れ場】
  48~50Pという非常に大ボリュームな作品があることに加え、標準的なボリュームのエピソードにおいてもズルズルと関係性が継続すると言う流れの中でたっぷり背徳の濡れ場を見せていく構築になっているため、エロシーンの量的ボリューム感は十二分に強く仕立てられています
 中編作の様にヒロイン側が一種の同情を持つことで関係を断ち切れないというケースもありつつ、それも含めて男性側の積極性に押し切られる形で、背徳的である故に強烈な快楽に染め上げられていくという流れは共通しており、要所要所で投入するヒロインの羞恥心や逆に吹っ切れた陶酔などの心理描写で、寝取られエロとしての雰囲気がしっかりと濃厚になっていく畳み掛け方は、このサブジャンルとして明確な美点です。
BloomingWives4前戯パートを中核とする序盤においては、寝取り野郎にその肢体を自由に弄られてしまい、普段の夫との営みとは異なる快楽を叩き込まれたり、痴漢プレイであったり、旦那の傍で悪戯をされたりと、旦那との違いを明確に意識させられたり、羞恥心を感じさせられたりで、ヒロイン側の防御を次第に崩していく流れを形成(←参照 短編「夜行バスで痴漢されて寝取られた妻」より)。
エロ演出的には徐々に熱っぽさを増していく表情や、ハートマーク付きで呂律の回らないエロ台詞、絵柄の特性を阻害しない程度の質的・量的存在感の透過図や結合部アップ構図など、演出面では明確に抑制を効かせつつ、快楽に染まっていくヒロインの陶酔感を打ち出していきます
  動きとヒロイン側のリアクションを連続的に見せる平行連続コマや、カットイン的な小コマの配置など、濡れ場に十分なページ数がありながら情報量の多さを意識した画面構成は美点でもありつつ、長尺のエロシーンではやや緩急を悪くする要因でもあって、ここぞの抜き所としての盛り上がりがあまり感じられないのは改善すべきポイントと個人的には感じます。
とは言え、ヒロイン側が認めてはいけない膣内射精を流れの中で受け止めてしまうというオーラスの中出しフィニッシュは、十分な演出強度と心理描写の言葉の流れでその背徳感故の黒い充足感を喚起させると共に、断面図付随の大ゴマ~1Pフルの大ボリュームで〆としてのハイカロリー感を打ち出しています。

  寝取られエロとしての王道的な魅力を備えていますし、過度に走ることなく適度な濃厚感を打ち出せるエロ描写もバランス感覚に優れていることを物語ります。殊に、50Pもあるフルカラー短編を収録しつつ、お値段はそこまで跳ね上げていないのも嬉しいところ。
個人的には、貞淑な若女将のエロボディを好き放題にという大変に分かり易いお題を貫徹した短編「その日、女将は・・・」に愚息が大変お世話になりました。

わなお『アンチアガール!』

UnCheergirl 高橋慶太郎先生の『貧民、聖櫃、大富豪』第4巻(小学館)を読みました。経済となれば銀行は避けられない要素と思いますが、そこを地域的な金融機関としての信用金庫を主題に据えてきたのは面白いなぁと思いました。
この話をリンちゃんが持ってきた際の、彼女と芙和ちゃんそれぞれのリアクションが面白かったです。

  さて本日は、わなお先生の初単行本『アンチアガール!』(茜新社)のへたレビューです。表紙絵も裏表紙絵も華やかさがあって、中身の印象とよく合っているなと感じます。
スレンダー巨乳ボディのJK美少女さん達とのお馬鹿なコメディ&ハードに乱れまくりのパワフルセックスが詰まった1冊となっています。

UnCheergirl1  収録作は、相手を励ますのではなく、男性を甘やかしまくることで慰め癒してあげる“アンチアガール(アンチアリーディング)”という競技が流行する世界で、その競技に励む女子校生達それぞれの奮闘?を描く中編「アンチアガール!」シリーズ全5話(←参照 社畜おじさんを癒しに参上! 同中編シリーズ第1話より)、および読み切り形式の短編2作。
1話・作当りのページ数は22~32P(平均25P弱)と中の上クラスのボリュームで推移。ページ数に比してストーリー面での読み応えは乏しいですが、いい意味で勢いで押し通すスタイルとなっており、十二分なアタックのあるエロ描写にも十分な存在感があります。

【設定の面白さをいい意味で貫くエロコメディ】
  相手を励ますのではなく、甘やかして癒すことで活力を与えるというアンチアガールという競技を描く中編シリーズは、この設定だけで十分なインパクトのある作品であり、中編としてのストーリー性を高めるというよりかは、どちらかと言えばオムニバス形式の構成
UnCheergirl2アンチアガールの競技においてパフォーマンス面で伸び悩む一人の少女・アイリの成長であったり、部活動を通しての登場人物の成長や恋愛模様が描かれたりしますし、その中で部活モノ的な努力や挑戦のポジティブさが描かれていることは読み口の良さに貢献していますが(←参照 よきライバルとして認め合う二人 中編シリーズ第5話より)、それが主題であるとは言い難い構築でもあって、エロエロな狂騒を繰り広げていくあっけらかんとした楽しさやテンションの高さが先行するスタイルと感じます。
 必ずしも時系列が分かり易いとは言えない配置や、全国大会が開催されていることを示しつつ、話の筋にはあまり絡まない構成など、シリーズ作としてまとまりを作りたいのか、オムニバス形式として多彩な物語を用意したいのかという軸のどっちつかず感があるのは、相応に減点材料ではありますが、とは言え、題材のユニークさとインパクトで一貫して押し通せているのは、間違いなく思い切りの良さ故であって、90年代後半~00年代前半の自由度の高かったエロ漫画を、好い意味でも悪い意味でも懐古させるスタイルと個人的には感じます。
  短編2作についても、男性側にとってエロ的に都合の良い状況が転がり込んでくるという構図は共通しつつ、魔法少女モノである短編「童貞救世主ミカたん」、怪談モノでありつつ勘違いネタで押し通す短編「イマDoki!?花子さん!」と、それぞれ漫画チックに楽しい状況と絡めることで、エロコメ的なテンションの高さや全体の雰囲気のお気楽さに結びつけることに成功しています。
  中編シリーズも短編2作も、そこまでの展開そのままに緩やかにフェードアウトしていくタイプのまとめ方であって、冒頭に提示したインパクトのままに突き進むスタイルでる故に、終盤の収束のさせ方に工夫の無さを感じる部分はあるのですが、しょーもないトホホなオチ(誉めてます)を含めて、基本的にポジティブなまとめ方となっているため、軽く明るい読後感を残していると言えるでしょう。

【明るくエッチなスレンダー巨乳美少女さん達】
 中編作におけるライバルキャラのママさんにしてコーチ?の女性やそもそも年齢層が不明なトイレの妖怪・花子さんなどの例外を有しつつ、基本的には女子校生級の美少女さんで統一された陣容となっています。
 天真爛漫だがドスケベな魔法少女や今時の女子校生の情報が90年代くらいからアップデートされなかった花子さんなど、短編2作のヒロインは漫画チックに楽しいキャラ立ちがしっかりしていますし、中編作では主人公的なポジションが定まらない故の弱さはあるものの、真摯にアンチアリーディングに励む先輩や真面目な委員長キャラ、活動の中で母性に目覚めていく不真面目なギャル系に圧倒的な癒しセックス力で立ちふさがるライバルキャラなど、多彩なヒロインが登場して賑やかに展開していくのが面白さの基盤と感じます。
UnCheergirl3多彩な設定に沿ってギャル系美少女やお堅い印象の委員長キャラ、スポーティーな短髪ガールなどキャラデザの描き分けは為しつつ、等身高めのスレンダーボディに巨乳&ボリュームヒップと締まったウエストを組み合わせた女体設計が共通しており(←参照 柔らかバスト&締まったウエスト 短編「イマDoki!?花子さん!」より)、メリハリの強さ故に一定の硬さも女体描写に感じますが、バスト&ヒップの分かり易いセックスアピールを実用性に直結させています。
  疲れたおじさんを癒してあげるというコンセプトな中編作を筆頭として、さえない容姿のおじさんや肥満体であったり不細工であったりな男性の登場頻度が高く、ヒロインの美醜との対比を形成しつつ、好みは分かれるところかもしれません。とはいえ、彼らは悪役キャラではなくてその中身に不快感は無く、容姿や境遇に関係なく美少女さんとの棚ボタエッチをエンジョイできる立場というものを強調するキャラデザとも言えるでしょう。
  作風の雰囲気に加えて、前述のキャラデザや絵柄もなんとなく90年代の懐かしさを覚えるタイプであり、二次元的な華やかさを有しつつ、そこに絵柄としての細やかさや修飾性の高さは良くも悪くも載りません。とはいえ、初単行本ながら絵柄は表紙絵と互換性高く安定していますし、コミカルな作風との相性も良いと感じます。

【アタックの強いエロ演出と勢いのある描写&画面構成】
  エロシーンに向かってあっけらかんとイージーに進行する導入パートがエロコメ的な楽しさを形成すると共に、濡れ場に十分な尺を設けることにつながっており、テンション高めのパワフルセックスをたっぷり鑑賞可能
 年下であるアンチアガール達の母性に包まれてエッチに甘やかされる中編シリーズに、魔法使い(30歳以上で童貞のアレ)の魔力を魔法少女に吸収して貰ったり、大人に憧れる幽霊さんが黒ギャルを勘違いしてエッチに誘ったりと、ヒロイン側の積極性を明確に示した上で、彼女達に甘えたり気持ち良くしてもらったりという構図が非常に明瞭な和姦エロとなっています。
豊満おっぱいに顔を挟まれたり吸ったり、母乳は出ないものの授乳手コキがあったり、熱心なフェラやパイズリで気持ち良くして貰ったりと、前戯パートにおいて前述したヒロインの積極性と甘やかし的な構図が明確化されており、細かいことは忘れて彼女達に色々と委ねて射精に導かれる流れが強み
UnCheergirl4  抽挿パートに移行後は、ヒロイン側が主導しての騎乗位なども描きつつ、彼女達にすっかり虜となった男性キャラがパワフルに腰を使う展開となっており、ヒロインの柔らかボディに密着しながら濁音メインの水音を奏でるという、ガツガツと前のめり感もある描写を用意しています(←参照 中編シリーズ第2話より)。
 アヘ顔を含む乱れまくりな表情付けや大股開きでの露骨な結合部見せつけ構図、ピストンに合わせてぶるんぶるんと上下に動く乳揺れ描写、各種擬音や乱れた描き文字の嬌声のちりばめなど、アタックの強い演出を十分な密度で添加するスタイルであり、元の絵柄があっさり系である故に演出の載りの良さがあるのも、エロシーンのインパクトを高めています。
絵柄の性質もあって丁寧というよりかは荒さを感じるコマはあるものの、それを含めて勢いの強さがあるエロ描写をストレートに連続させていく力強さは強い魅力で、前述したアグレッシブなエロ演出とヒロインの肢体をがっつり見せる大ゴマ、局所アップの小ゴマをバランスよく組み合わせ、仰け反り中出しアクメの大ゴマフィニッシュへと突入する流れは大変に実用的と言えるでしょう。

  ワン・アイディアのインパクト勝負という面では粗さも感じますが、とは言えそれ故の勢いやネタをやり切る胆力はしっかりと感じることが出来て、エロ描写についても巧いだけの作品よりもずっと実用性が高いと感じさせます。
個人的には、疲れたおじさんが、若者の時に好きだったコギャル(死語)姿に変身したトイレの花子さんとアゲアゲなセックスを楽しむ短編「イマDoki!?花子さん!」がネタ的にもエロ的にも最愛でございます。

能都くるみ『はらませフレンズ』

MakingBabyWithFriends 皇牙サキさんが先日の配信で絶賛されていた映画『ドラゴンボール超 ブロリー』を観てきました。これが大変によいリブートで、子供の頃に見た「燃えつきろ!熱戦・烈戦・超激戦」は、ブロリーというキャラが不気味で恐ろしくてという印象が強くあったのに対し、今回はその背景が丁寧に描かれてキャラに親しみが持てたのが斬新でした。あと、チライさんが大好き!

 さて本日は、能都くるみ先生の(本名義での)初単行本『はらませフレンズ』(ジーウォーク)のへたレビューです。“みつるぎあおい”名義での前単行本『VIRGIN FREAK』(茜新社)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
巨乳ボディの多彩な美少女&美女への孕ませセックスを満喫できるウハウハ仕様の1冊となっています。

MakingBabyWithFriends1  収録作は、人工的に作られた殺人ウイルスで人類の多くが死滅し、特に男性の罹患死亡率が高かったため、各国は感染隔離のためのドーム施設を建設したという世界観で、ウイルスに耐性がある主人公の青年が希望者の女性達を妊娠させるためのセックスに励むことになるのだが・・・という長編「ハーレムドーム」全7話(←参照 若い男や男性器を直に観るのは初めてというケースも 同長編1話より)+描き下ろしのおまけ後日談(8P)+フルカラー後日談(4P)。
描き下ろし作品を除き、1話当りのページ数はいずれも24Pと中の上クラスのボリュームで固定。長編作としての読み応えには不足を感じますが、とは言えエロの満腹感は十二分に高い抜きツールとして優良な構築となっています。

【個々のヒロインとエッチの趣向とにフォーカスした作劇】
  若い男性がほとんどいなくなった世界で、人類の種の存続のために、選ばれた女性達と孕ませセックスをしまくるという大変にエロに直結しやすい設定を有する作品であり、深刻な背景を持ちつつもあくまでイージーな展開となっています。
SF的な世界観を掘り下げていく方向にはあまり行かないことに加え、長編ストーリーとしての構築よりも個々のヒロインとの孕ませHを描いていくオムニバス形式に近いスタイルであるため、ストーリーとしての読み応えはむしろ抑制された構築とも感じます。
  このヒロインそれぞれとの関係性を描く中で、男性が居ない世界において男性を演じている女優さんや、女性用のアダルトグッズを開発している研究者など、特殊な世界の中で登場人物達が性的な面を含めてどのように生活をしているのかということを描いているのは面白いところで、世界観を活かしている要素と言えるでしょう。
MakingBabyWithFriends2とは言え、印象として先行するのは次々と美少女&美女とエッチしていく分かり易い棚ボタ感であり、主人公側が自分の役割に忠実でヒロインに対して積極的に仕掛けるタイプであることに加え、ヒロイン側も主人公に対してすぐ夢中になっていくという流れには分かり易いウハウハ感があります(←参照 姉妹丼だ! 長編第4話より)。
  男性とのセックスの快楽を知らない相手に、セックスの良さを初めて認識させて、また女性としての妊娠する喜びを得るという流れは、主人公の積極性もあって一種のマチズモも感じさせますが、男女双方が幸福に~という構図であるため読み口は平和にまとまっています。
個々にはラブラブエンドにまとめつつ、長編全体としての明確なまとめや展開がある訳ではないので、ストーリー面での読後の印象は希薄ですが、総じて分かり易くエロに特化した作品としての潔さは感じます。

【多彩なキャラデザインのスレンダー巨乳ヒロインズ】
  計8名のヒロインが登場していますが、前述した様にオムニバス形式であることもあって、姉妹丼を除いて複数ヒロインと同時にエッチするようなハーレムHは無いため、基本的に1on1のセックスに徹したスタイル
SF的な世界観ということもあって、年齢設定は不明確なのですが、ハイティーン~20代半ば程度と思しき美少女&美女が登場しており、幼馴染系ヒロインや匂いフェチな女子大生、クールで涼やかな美貌の女優さんにキュートな美少女姉妹など、多彩な設定を用意しています。
ショートヘア&爆乳のハーフ美女や、大きなリボンが特色のガーリーな可愛らしさのある美少女、綺麗なお姉さんタイプなど、キャラデザインにもバリエーションがあって視覚的な多彩さも、エロシチュの方向性が一定でありつつ印象の変化を付けることに貢献しています。
MakingBabyWithFriends3  おっぱいサイズや肢体全体の肉感には多少のバリエーションはありつつ、等身高めのスレンダーボディに巨乳~爆乳を組み合わせる方向性は共通しており(←参照 ショートヘア爆乳お姉さん!! 長編第7話より)、女体全体のバランスを保つぎりぎりの範囲でバスト&ヒップの存在感を強く押し出すスタイル。
適度なサイズ感の乳輪&乳首、薄め~濃いめの陰毛が生える股間でのあっさり目な性器描写、丁寧に描かれた下着やストッキングなど、各種体パーツにおけるストレートな淫猥さは抑え、明確なエロさを持たせつつ印象としては綺麗な女体に仕上げていると感じます。
  細やかな描線で繊細さを持たせつつ、二次元的な華やかさのある絵柄は、綺麗なお姉さんにもキュートな美少女にもそれぞれの魅力を引き出して、単体で十分な訴求因となるタイプ。丁寧な絵柄である分、緊張感の抜けたコマや描線の乱れが目立ちやすいのは難点ですが、十分な作画密度が維持され、絵柄にもしっかりと統一感があります。

【適度に濃厚な演出で陶酔感を強く打ち出す和姦エロ】
  各話に十分なボリュームのあるエロシーンを用意しており、フィニッシュまでじっくりとタメを作る1回戦仕様とすることもあれば、前戯パートでも射精シーンを投入する2回戦仕様とすることもありますが、孕ませという要素があるため、膣内射精を明確な盛り上げ所であり、抜き所とするための構成をしています。
自分のセックステクに自信を持っているイケメン主人公が、セックスにおいて主導権を握ることが多く、言葉攻めなどでヒロインの羞恥心を煽るなどSっ気を示しているのは、少しティーンズラブ系のイケメン竿役っぽいですが、羞恥や戸惑いも感じつつ、それが未知の性的快楽に飲み込まれて蕩けていくという和姦エロとしての流れも明確です。
  豊満バストでのパイズリや美少女フェイスとち○この組み合わせなフェラ、ストッキングに包まれた美脚での脚コキなども投入して、ここで射精シーンを投入することもありますが、前戯パートにおいてメインとなるのは乳揉みや乳吸い、股間への丁寧な愛撫やクンニなどでヒロインを快感で蕩けさせるシークエンスであって、前述した言葉攻めなども含めて男性側にリードを持たせてヒロインをメロメロにしてしまうという構図を形成
MakingBabyWithFriends4この様相は抽挿パートに移行後も共通しており、一定の余裕を感じさせながらヒロインの肢体や表情を賞味する主人公側の攻勢に、大人の余裕や純粋故の羞恥心を持っていた彼女達がぐしゃぐしゃに蕩けた表情と言葉にならない嬌声を曝け出してしまうというギャップも実用性に貢献(←参照 長編シリーズ第3話より)。
  揺れ弾むおっぱいの存在感やストレートな結合部見せつけ構図、前述した蕩け顔の適度な濃厚感と演出面では絵柄の良さを保ちつつ、十分な密度とアタックを打ち出すエロ描写になっていますが、粘膜描写の淫猥さが弱いこともあって、比較的多用されている断面図や透過図などにあまり魅力を感じないのは個人的には減点材料。
シンプルな四角コマの多用によって、テンポの悪さやページ単位での密度の詰まり方が過剰または過小になっているケースが散見されるのもネック。とはいえ、シンプルに情報量が多くなる尺の長さでカバーしている印象もあって、孕ませ宣言or孕み宣言からの大量膣内射精でパワフルに、かつ演出的な盛り上げも強く〆るフィニッシュまで突き進んでいます。

  世界観の掘り下げの物足りなさや、主人公のキャラクター性など、好みが分かれる部分は多少感じますが、とは言えイージーモードで孕まセックスがエンジョイできるというウハウハ感は明確に打ち出されており、キャラデザの魅力もあって抜きツールとしての信頼感があります。
個人的には、ショート爆乳お姉さんなアリアードナさんが一等お気に入りでございます。
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