
ゼッタをイサックに託したシーン、最初からイサックと共に居たキャラということもありますし、最近涙腺が緩いので、泣いてしまいました。
さて本日は、デイノジ先生の初単行本『強女姦落』(エンジェル出版)の遅延へたレビューです。こちらは、発売から1週間強程遅れてのレビューとなります。
強気美人&美少女のスレンダー巨乳ボディがハードな輪姦で蹂躙されてしまう凌辱エロ作品集となっています。

描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数は20~24P(平均20P強)と中の下クラスのボリュームで安定。内容自体に重苦しさがあるタイプではありますが、ストーリー性は基本的に薄く、欲望任せに突っ走るエロシーンの強い存在感で満たしたタイプの構築となっています。
【獣欲と安い憎悪が駆動するストレートな凌辱展開】
作劇としては、下衆な野郎どもが自らの所業を棚に上げてヒロインを襲撃して輪姦し、その心身を蹂躙して屈服させるという、ストレートでソリッドな凌辱エロで一貫。
格闘スキルが高かったり、立場として一定の優位性を有したりなヒロインに対して、人質を取ったり、脅迫したりで凌辱展開に引き込むという展開もありますが、ヒロインとの攻防・駆け引きは作劇として目立たないか強引かであり、むしろ男性側の粗暴性や腕力、獣欲でシンプルに凌辱展開に突入していく印象が先行しています。

欲望任せの殺伐感もあって、展開としての面白みは乏しいですが、この重苦しい雰囲気の中で、強気ヒロインが徐々に屈していくというエロシーンの流れそのものが作品全体の骨格を形成しているのは、明確な訴求因としての安定感に寄与。
完全に心を折られ、曖昧な意識の表情と精液塗れで弛緩した凄惨な事後の様子を提供して、その状態に対する悪人達の嘲笑で〆るという相応に胸糞悪さのあるバットエンドが基本であり、ストレートな凌辱エロとしてのスタンスに一貫してブレがないことは明確に加点材料です。
【端正なスレンダー巨乳ボディな強気ヒロインズ】
ヒロイン陣の半数ほどは女子校生キャラクター、もう半数は20代半ば~30代前半程度と推察されるアダルト美女さんで構成されています。
前述した通り、身体能力が高かったり、剣術の師範格であったり、男性のよからぬ振る舞いに対して毅然とした対応ができたりと、その心身の強さが明示されたキャラクター造形が特徴的なヒロイン達であり、それが暴力的な快楽によって敗北させられるという構図が凌辱エロとしての最たる訴求因となっています。
結構丁寧にキャラデザされているチンピラ軍団や不良連中は、人質は取るわ、凌辱行為を撮影して脅迫するわと、皆さんどうしょもないクズの集まりで、欲望ドリブンなストレートな凌辱エロの竿役として好適であると共に、正義感が強く美しく強い女性という存在が、対照的に愚かで悪しき存在に蹂躙されてしまうという、一種破滅の美の構図を形成しています。

今単行本に登場のヒロイン達は、作家さんの同人作品からのスターシステム的な登場とのことですが、同人ジャンルで十分な蓄積がある故に、初単行本ながら絵柄の統一感は強くなっています。絵柄として、オールドスクール寄りで、特に華やかさには欠ける印象はありますが、大人の色気感や強気ヒロインの凛とした雰囲気などが良く映えるシンプル寄りで端正な色気感のある絵柄と感じます。
【男性の粗暴さに蹂躙されるヒロインの強さと美しさ】
凌辱エロらしい強引さでエロシーンへと突入させる分、尺は十分に取られており、強気ヒロインが次第にされるがままになっていく流れを複数ラウンド制で提供。
ストレートな凌辱エロであり、かつ下衆な男達による輪姦であることが共通しているのが特徴で、上下前後の穴を蹂躙されていくと共に、彼らの粗暴であったり下品であったり身勝手であったりな侮蔑の言葉が一方的にヒロインに浴びせられるという状況も、“美しく強い存在の汚損”という構図を鮮明なものにしています。
エロ展開序盤では、抵抗するヒロインを複数の男性の腕力で押さえつけ、着衣を剥ぎ、秘所などの肢体を弄りながら品評するという、ヒロインに恥辱や嫌悪を感じさせる行為を投入した上で、粗暴犯らしく速攻で挿入して一方的なピストン運動を開始。

演出面としては、ヒロインの屈辱や抵抗感、それらが次第に茫然とした状態になっていく表情付けや悲鳴に堪えきれずに漏れ出る喘ぎ声などを主体としており、性的快感と苦痛が入り混じった状態を表現するスタイルは、快感で蕩けまくり的な演出手法と明確に異なっていて、凌辱エロとしての切れ味を高める要因。
1発目は敢えてのぶっかけでヒロインに屈辱感を刻み込みつつ、2発目以降は各肉穴に精液を注ぎ込んでいく展開としており、既に抵抗力を喪失した状態で外からの腕力と内からの強烈な感覚に呻き身悶えし、精液を受け止める姿をフィニッシュまで継続して多数の抜き所を形成しています。
エンジェルレーベルらしいストレートな凌辱エロであり、綺麗で強いお姉さん・美少女のキャラデザの良さが、それが蹂躙されるという構図においても強い魅力になっています。
個人的には、師範代のポニテ道着姿の剣術美少女をチンピラ軍団が逆恨みして襲撃な短編「卑劣なる報復-武道少女輪姦-」に愚息が大変お世話になりました。