2018年10月

赤月みゅうと『ヒナギクヴァージンロストクラブへようこそ❤』

WelcomeToHinagikuVirginLostClub  太陽まりい先生の『ギャルごはん』第8巻(白泉社)を読みました。浴衣、ブルマ体操服、水着、そしてこれは意外な清楚白ワンピと、扉絵も含めれば今回もミクちゃんの多彩なコスチュームが楽しめます。
完全にハーレム展開に突入しており、こんな可愛くて尽くしてくれる黒ギャル巨乳JKが居るのに、こいつ、何と言う贅沢野郎・・・!とか毎度思っております。

  さて本日は、赤月みゅうと先生の『ヒナギクヴァージンロストクラブへようこそ❤』(ティーアイネット)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『ラブメア❤』下巻(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
素直になれない美少女さん達が主人公を犯しちゃう暴走ストーリー&エロ可愛く蕩けまくる汁だく痴態が詰まった作品集となっています。

WelcomeToHinagikuVirginLostClub1  収録作は、図書委員仲間である少年・スグルに惚れている少女・雛菊は、自分の声がスグルが懸想している少女・萌木さんに似ていることを利用し、会う都度彼に目隠しをしてセックスを主導するのだが、そのことがスグルの姉や友人に露見して・・・なタイトル中編「ヒナギクヴァージンロストクラブへようこそ❤」全4話(←参照 好きな思い通りに出来ちゃうことに気付き 同中編第1話より)、叔父への好意を素直に表現できないツンデレガールは彼に睡眠薬を盛って寝込みを襲うことを画策するのだが・・・な連作「猫屋敷夢美は今日も睨む1/2」前後編、学園のカリスマ女王様の高飛車ガールは実はかなりの男性恐怖症だが手下の気弱ボーイの前だけでは素直になれて、彼にエッチをするよう命じるのだが・・・な連作「女王様はMの奴隷」前後編+続編。
1話・作当りのページ数は24~36P(平均28P)と標準を上回るボリュームで推移。この作家さんとしては比較的珍しいことにストーリー面の存在感は弱く、その分エロシーンにどっぷりと漬かれる構築となっています。

【自分を偽る歪みが解消されていく恋愛ストーリー】
  SF要素のある長編ハーレムドラマを得意とする作家さんですが、今回は2~4話程度の中編クラスということもあって、作劇面は比較的コンパクトにまとめられており、エロシチュエーションの構築に専念したスタイルと言えるでしょう。
  3作品とも女性キャラクターが性行為とそこへの展開を明確に主導しており、自身の正体を隠して男性とのセックスをエンジョイするというのは、中編「ヒナギクヴァージンロストクラブへようこそ❤」と連作「猫屋敷夢美は今日も睨む1/2」に共通する要素。
WelcomeToHinagikuVirginLostClub2内気であったり、素直になれなかったりするため、自身が自身であることを伏せて好きな相手とセックスするいう構図は、互いの本心を打ち明け合って心と体を重ねる恋愛セックスと大きく異なる歪さを有していますが、ストーリー全体としてはこの歪みを解消し、特にヒロイン側が素直な恋心を打ち明け、彼女自身として受け入れられるようになることでハッピーエンドへ収束させていきます(←参照 大好きな気持ちを素直に 連作「猫屋敷夢美は今日も睨む1/2」後編より)。
  高飛車美少女が下僕の少年をセックス相手に命じてたっぷり搾りとるものの、実はドMな性癖を彼の前では明らかにして主従逆転な連作「女王様はMの奴隷」も含め、女性キャラクターに拘束されたり夜這いをかけられたりと、彼女達に好き放題される倒錯性を打ち出しつつも、所謂“逆レ○プ”的な被虐性は強くなく、ヒロイン達の本音や性的欲望を引き出すための展開と理解してもよいでしょう。
斯様な展開である分、どちらかと言えばメインヒロインとの関係性について集中させる作劇であり、雪達磨式に参加ヒロインが増加していく中編「ヒナギクヴァージンロストクラブへようこそ❤」こそ明確にハーレム作品ですが、その他2作は明確にメインとなるヒロインを据えたラブストーリーとして構築して、甘味の強いラブラブエンドを迎えさせています。

【キャッチーな属性付けのスレンダー巨乳ガールズ】
  中編では計6名のハーレム仕様、連作「猫屋敷夢美は今日も睨む1/2」は1人ヒロイン制、連作「女王様はMの奴隷」ではメイン&サブのダブルヒロイン制とそれぞれヒロインの人数は異なりますが、いずれも女子校生級の美少女さんで年齢層を統一。
  普段は大人しく内気ながら主人公を目隠ししてセックスに励むという大胆さを見せる女の子に、お兄ちゃんラブな義妹、クール義姉さんに明るい処女ビッチさんなどを擁する中編作のハーレム陣に加え、連作「猫屋敷夢美は今日も睨む1/2」に登場するツン度高めながらそれ故にデレが強烈な夜這い系ツンデレ姪っ子、連作「女王様はMの奴隷」に登場の高飛車ドSとみせて実はピュアなドM性癖の女王様系ヒロインと、それぞれキャッチーな魅力を擁するヒロインが揃っています。
いずれもキャラクター性を掘り下げるというよりかは、エロシチュに合わせてその盛り上がりを図るタイプの造形ですが、分かり易い属性付けであることは、ラブコメ的な読み口の軽快さにもつながっています。
WelcomeToHinagikuVirginLostClub3  ハーレムエロを得意とすることもあって、ボディデザインをヒロインによって描き分けることで、キャラデザインの多彩さと併せて視覚的な多様性を形成するのが上手い作家さんであり、スレンダー巨乳系をメインに据えながら、ちんまり貧乳タイプや並乳スレンダーさんなども投入しています(←参照 貧・並・巨が揃い踏みだ! 中編「ヒナギクヴァージンロストクラブへようこそ❤」第2話より)。
  どちらかと言えば素朴で柔和な印象のある絵柄ではあるのですが、その一方で比較的修飾性が高いこともあってエロシーンでは適度な濃厚感を有しており、また今回は全体的にキャッチーな属性付けであることもあってか、二次元キャラらしい華やかさがこれまで以上に明確に感じられます。
絵柄の適度な濃密感と華やかなキャッチーさの両立は、現在のエロ漫画ジャンルにおけるメジャーな方法論であるので、元の絵柄の良さを保ちつつその方向性に寄せてきたと言えるかもしれません。

【ベーシックな演出を濃厚に仕上げるエロ可愛い痴態描写】
  各エピソードに十分なページ数があることもあって、エロシーンは程好く長尺となっており、蕩けて濡れるヒロイン達の痴態をたっぷり鑑賞可能の優良抜きツール
  ヒロインの目隠しをされて貪られたり、夜這いをかけられ(実は起きているのだが)睡姦をされたり、女王様気質のツンデレヒロインにエッチの相手をさせられたりと、明確にヒロイン主導&上位のエロシチュエーションが特色ですが、その一方でそれらはヒロイン達の素の好意やエッチへの積極性を引き出す仕掛けであって、セックスとしても恋模様としてもWin-Winな構図となっているので、暗さや歪みのある倒錯性とは意外に無縁。
  大好き相手に柔らかボディを密着させながら、初めて見るちんこを愛おしげに口や豊満バストで奉仕するフェラ・パイズリ描写、積極的に唇を何度も重ねるキス描写、逆におっぱいを吸わせたり顔面騎乗で秘所を押し付けたりなヒロイン主導の愛撫描写などなど、場合によっては1話丸々という長尺の前戯パートの時点で、体を押し付け合い粘膜を絡めることでの濃厚な陶酔感が形成されています。
複数人エッチではフェラと同時の玉舐めやアナル舐め、ダブルフェラなどのゴージャスなご奉仕プレイもあってここでお口にたっぷり放出の射精シーンを投入し、既にぐっしょり濡れそぼったヒロイン達のパイパン処女ま○こに誘導されて抽挿パートを開始すれば、更に蕩けた表情と嬌声をヒロイン達が曝け出す仕様。
WelcomeToHinagikuVirginLostClub4  頬を紅潮させ瞳を潤ませる蕩けフェイス、全身をじっとりと濡らす汗や結合部から溢れ出る愛液といった豊潤な汁描写、ハートマーク付きの嬌声と、ベーシックな演出を濃密に施した上で、ヒロインの柔肌や肢体の存在感を常に意識させる画面が連続されます(←参照 連作「女王様はMの奴隷」前編より)。
ヒロイン側が自身の好意を素直に伝えたり、自身の性癖を自覚したりすることで、ヒロイン側の一方的な主導権は喪失され、激しいピストンによる中出し連発の一大攻勢によってぐしゃぐしゃに蕩け、1Pフル~2P見開きのスペクタルな中出しアクメと、弛緩した体が汗やら精液やらにいやらしく濡れている追撃描写でハイカロリーな〆に仕上げています。

  今回は抜き特化のスタイルに集中した印象であり、エロシチュエーションの工夫もあって、武器となるエロ可愛くも濃厚な痴態描写を存分に楽しめる作品集となっています。
個人的には、高飛車な女王様系ヒロインの濃厚フェラ責め&ドM性癖が明らかになって下僕に滅茶苦茶にされちゃう一粒で二度美味しい連作「女王様はMの奴隷」に愚息が大変お世話になりました。

Cuvie『SULTRY』

Sultry   TVアニメ『ゾンビランドサガ』第4話「ウォーミング・デッド SAGA」を観ました。前半はアイドルとしてグループで頑張っていこうと団結して、それが成功するという良いお話だったのですが、後半は大変なことになってましたね。
この作品のおかげで、佐賀に行って聖地巡礼したいなぁと最近考えております。

  さて本日は、Cuvie先生の『SULTRY』(富士美出版)のへたレビューです。既に特装版の出ていた単行本の通常版を除けば、先生の(成年向け)前単行本『やわらかなぬかるみ』(ワニマガジン社)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
青春ラブエロ模様からダークな凌辱系まで幅広い作劇で清楚系思春期ガールズの熱っぽい痴態をお届けな作品集となっています。

Sultry1  収録作は、家庭事情のために性的なことを強く忌避する少女は、主人公の少年に懸想していたのだが、実は彼はやはり性的なことが苦手であったが伯母の手解きにより克服したエロの伝道師で・・・!?な連作「カラダはココロに正直」前後編(←参照 少年にキスされて戸惑うヒロイン 同連作前編より)、および読み切り形式の短編6作。
1話・作当りのページ数はいずれも26Pと中の上クラスで、コンビニ誌初出としては大ボリュームの尺で安定ストーリー展開にも一定の存在感を魅せつつ、短編メインということもあってエロシーンの満足感も適度に強く図られた構築となっています。

【制御不能なものとしての性愛を多彩に描くストーリー】
  非常に作劇の引き出しが多い作家さんであり、今単行本も明るくとぼけたラブコメディやら甘酸っぱい青春ラブストーリー、欲望と悪意が駆動する凌辱系と作劇の方向性は様々
気が弱く、否定が苦手な少女が痴漢に襲われ、それをネタにクズの不良達に付け込まれ・・・な短編「逃げられない子」、合コンで知り合ったチャラい男性に都合の良いセックス相手として利用される少女を描く短編「My beloved」など、ある種の現実感がある故に相応の胸糞悪さを醸し出す作品があるので、ハッピーチューンのみを楽しみたい諸氏は要留意
Sultry2  とは言え、非常に興味深いのは、そういったダーク&インモラルな状況の中で、恐怖や後悔を抱えながらも更なる性的快楽を求めてやまないヒロイン達と、恋愛系の作品において恥ずかしがったり戸惑ったりしつつも(←参照 セックス、なんか想像してたんと違う! 短編「だーてぃーまいんど」より)、男性とのセックスに充足していくヒロイン達との間に何等か近似したものを感じる点です。
勿論、凌辱エロと和姦エロを同質のものとして扱うのは明確な誤りですが、とは言え、性的欲望の根源的な制御不能性、自信と他者の性的な在り方の理解不能性は共通していて、人間が性的快楽を求めることは、そういうものであるから仕方のないことであるという、何処か冷静な観点がセックスの高揚の中に貫かれていると個人的には感じます。
恋愛系では概ね平和なハッピーエンドにまとめる一方、それらの作劇も含めてストーリーや人間関係の明確な“決着”を付けないことも多いのも、そういった性的な事象の取りとめの無さ、或いは理不尽さと関連している様にも感じます
  いずれにしても、エロシーンを含めて、ヒロインの“陰陽”様々なリアクションを引き出す作劇には安定感があり、甘い恋のドキドキ感なり、破滅的な様相の中での乱れる心なり、彼女達の心情表現で読みを牽引できる流れになっているのは流石ベテランのお仕事です。

【感情描写の良さで魅せるスレンダー巨乳ガールズ】
  連作に登場する両刀使いのセックスマスターな叔母さんや、短編「ねくすとふぇーず」に登場する20歳前後程度と思しき従姉など例外もありつつ、女子校生級の美少女さんが大半を占める陣容。
  彼氏君との初エッチのために積極的なラブエロアタックを掛ける彼女さんや、気の弱い流され系女子、クールで強気な美少女さん等々、一定のキャラクター属性を備えてはいるものの、それらで固めてしまうタイプのキャラ造形ではなく、喜怒哀楽や性的陶酔など、それぞれの感情の表出において、ある種現実的な“純粋性”を感じさせることが魅力と感じます。
ヒロイン達のモノローグでも彼女らの心の動きを追わせますが、それ以上に幸福そうな笑顔や空虚と諦観に包まれた表情、或いは恐怖と絶望の泣き顔、挑発的で悪戯な余裕フェイスなどなど、表情による見せ方の上手さは漫画表現として特筆すべき長所。
Sultry3  ヒロイン陣のボディデザインについては、全体の均整が取れたスレンダー巨乳タイプで概ね統一されており、しなやかな四肢に締まったウェストと、程好い豊満さのあるバスト&ウェストとを組み合わせ、適度な濃さの陰毛を標準装備とする股間をお持ちな女体となっています(←参照 短編「観察大勝」より)。
性器描写等の体パーツ描写も含め、肢体描写そのものに強いセックスアピールや濃厚な淫猥さがあるタイプではないため、それらが強く求められる現在のエロ漫画ジャンルでは一定の物足りなさのある肢体描写ではあるのですが、とは言え、美しい肢体が快楽と淫液にじっとりと染まる様子の官能性は、幅広い層にとって明確な訴求因。
  一般向けも含めて生産性の高さを誇る故に、絵柄の安定感は抜群であり、エロシーンにおいても地の絵柄の良さ・端正さを活かしたまま、演出での適度な濃厚感を付与する技術も高く評価したいポイントです。

【陶酔感を物語る表情付けの妙味と艶やかさを増す女体】
  いくつかの作品でシチュエーション変化のための、エロシーンの分割構成が取られることはあるものの、各作品の濡れ場には十分なボリュームがあるためフィニッシュシーンまでのタメは相応にありますし、また基本的には1シークエンスの中での1~2回戦を描くスタイル。
  作劇の方向性が広いこともあって、痴漢・凌辱エロ、複数の男性に中出しされてしまう援交セックス、セフレとの割り切りセックスなど、欲望の粗暴さや軽薄さを感じさせるエロシチュもあると同時に、青春ラブエロ系では幸福感を打ち出しつつ、ある意味では性的欲望の衝動性に駆動されるという描き方となっており、前述した様に“性愛の抗しがたさ”が共通しているとも評し得るでしょう。
  ほとんどを抽挿パートが占めるケースもあれば、ヒロインの肢体への愛撫やオナニー見せつけなどをじっくりと前戯パートで提供するケースもあり、濡れ場の組み立て方は様々ですが、いずれにしてもヒロインの性的欲望が次第に充足され、またそれ以上に貪欲になって、快楽を貪っていく流れとなっています。
Sultry4前述したヒロインの表情描写の上手さは、無論エロシーンにおける最大の魅力ともいえ、日常の仮面を脱ぎ去って蕩けまくったり(←参照 瞳の中に小さくハートマーク 短編「軽はずみ」より)、恐怖や嫌悪と快楽が入り混じることへの戸惑いを示したり、普段のクールフェイスが男を惑わす淫蕩さを帯びたりと、彼女達が快楽によって変貌していることを明示する要素
  艶っぽい唇や舌が絡み合うキスの描写、汁だくになっている結合部の見せ付け構図に挿入感を強調する断面図など、適度に淫猥さを高めた粘膜描写を主力とするエロ描写も多用しますが、量的にも質的にも抑えた水準にあるのは他のエロ演出と同様
表情付けを中心にアタックの強さを指向していないわけではないものの、やり過ぎ感のない描写の整理の仕方と言え、ピストンしながらのキスや性感帯責め、二穴挿しへの移行など、手数の多さでヒロインの更なるリアクションを引き出す構築も、フィニッシュシーンへの勢いを強めています。

  作劇・作画共に味わい深い旨味のあるタイプでありつつ、明暗様々な性愛に戸惑い、また染め上げられる美少女そのものに対する愛着、或いは愛着故の嗜虐心の様なものを読み手に喚起することが強い魅力とも感じます。
個人的には、クールで強気な美少女さんの真の姿に圧倒される短編「観察大勝」、黒髪清楚な美少女さんが色々と酷いことされちゃう短編「逃げられない子」が特にお気に入りでございます。

七保志天十『ヤリすぎ少女の壊し方。』

HowToDestroyOverdoingGirls  TVアニメ『SSSS.GRIDMAN』第4話「疑・心」を観ました。アカネちゃんの普段の仮面から漏れ出してくる怒り、憎しみ、そして狂気、上田さんの演技力の高さが光るんですよねぇ。
なお、管理人の中では恋に戸惑う裕太キュンの可愛らしさがメインヒロイン級に位置付けられています。

  さて本日は、七保志天十先生の『ヤリすぎ少女の壊し方。』(三和出版)のへたレビューです。これが2冊目となる作家さんで、ペンネームは“ななほしてんとう”とお読みするそうです。
人の憎悪と狂気が駆動する衝撃的なストーリーと暴力的な性行為が生み出す破滅的な快楽とが詰まった作品集となっています。

HowToDestroyOverdoingGirls1  収録作は、自分を引き立たせるために友達に“なってあげた”相手の少女を、些細な理由で見限り、自分と交際している暴力団関係者に凌辱させて捨てたのだが、彼女は再び戻って来て・・・な連作「隷従姫」前後編(←参照 忍び寄る狂気 同連作後編より)、別れた女性が社長として事業を成功させたため金を無心しに来た借金まみれの無職男性に、なぜか女性の娘は献身的に尽くし、二人は恋人になるのだが・・・な中編「TABOO」前中後編、清純派アイドルとして活躍しながら裏では荒んだ姿をさらすヒロインと彼女を支えてきた女性マネージャーが陥る末路は・・・な短編「アイドルトラップ!」+同作のプロローグ、および読み切り形式の短編3作。
1話・作当りのページ数は8~26P(平均23P弱)と標準的なボリュームで推移。雰囲気の重苦しさなどもあって作劇面の存在感は強く、その上で視覚的に強烈な表現が多用されるエロシーンもかなり強い印象を残します

【悪意や狂気がふとしたキッカケで溢れ出すダーク&ヘビィな作劇】
  前単行本(初単行本)のラブエロ系路線から一転、『コミックマシュウ』では凌辱系を中心としたダーク&ヘヴィな作劇がメインとなっており、性行為としての過激さという面は勿論ありつつ、その状況に至らせる人間の悪感情で重苦しさや恐怖感を形成するスタイル。
好き勝手に利用し、凌辱させ見捨てた相手が“壊れた”ことで自身もその狂気に飲み込まれることになる連作「隷従姫」では、因果応報的な状況が描かれていますし他者を見下していたり、他人の彼氏に興味本位で手を出したり、明らかに怪しいバイトに手を出したりと、凌辱されるヒロイン側に原因があるケースも多いです。
とは言え、彼女達の瑕疵に比して過大に酷な事態を迎えることも多く、彼女達が不注意さもあって、他者の狂気や憎悪を呼び込んでしまう展開が、事故的である故に、突如として狂気や憎悪が巻き起こすホラーめいた事態に叩き込まれるという恐怖感・理不尽さを醸成しています。
HowToDestroyOverdoingGirls2そういった状況の中で、加害者側も被害者側もそれぞれの仮面を脱ぎ捨てて、抑圧されていた怒りや憎悪、変質的な執着、変質していく自身への恐怖が、強烈な表情付けや台詞回しと共に表出されることで、強いインパクトを生んでいます(←参照 清純派アイドルです 短編「アイドルトラップ!」より)。
  中編「TABOO」は明確に凌辱系ではなく、作品の構図だけ見れば、元・恋人の女性とその娘と苦労せずに母娘丼を楽しめることになるものですが、その棚ボタ的な状況に隠れていた秘密と狂気が次第に明らかになり、最終話で破滅的な勢いを以て噴出するダーク&インモラルなストーリーであり、読後感の重さは他の作品群に引けを取りません。
衝撃的な展開・状況を作り出すことを強く意識する分、ストーリーの展開としては強引さや無理を感じることはあるものの、それ故の理不尽さや衝撃性が作劇の魅力となっているのも確かで、作劇の意図はいずれも成功していると感じます。

【柔らか巨乳ボディなJK美少女ヒロインズ】
  「アイドルトラップ!」に登場する女性マネージャーや、中編「TABOO」のメインヒロインの母親など、30歳前後~30代半ば程度と思しきアダルト美人も登場していますが、その他の女性キャラクターは女子校生級の美少女さんで統一。
  庶民を見下す高慢なお嬢様や、様々な事情から荒んだ性生活を送り、ファンを馬鹿にする清純派アイドル、他人の彼氏にいたずらで手を出す黒ギャルさん、他人を自身の言いなりにし、また反社会的勢力とつながるギャル系女子など、多彩なヒロイン達は前述した様に憎悪や怒りを呼び込むタイプのキャラが多いですが、同時に状況の過酷さ故に勧善懲悪的な爽快感に乏しいケースが大半ですし、善良な感情が他者に利用され、踏み躙られるタイプのヒロインも少なくありません。
HowToDestroyOverdoingGirls3  中編「TABOO」のメインヒロインについては控えめサイズのバストの持ち主ですが、基本的には豊満なバスト&ヒップを健康的な肉付きの肢体に組み合わせた女体設計で統一されており、スベスベとした柔肌の質感などと合わせて幅広い層にとってのセックスアピールがあるタイプ(←参照 巨乳黒ギャル壁尻シチュエーション、ヤッター! 短編「ブラックホール」より)。
お嬢様に差し向けられる筋骨隆々の黒人男性コンビ、ヒロインを物の様に扱うチンピラ集団、アイドルを盲愛する熱狂的ファンの中年男性にヒロインを前に狂人めいたセックスへの執着を示す男優など、やたらと存在感のある竿役が多く、また彼らの体躯の逞しさや醜悪な表情・言動と、ヒロイン達の可愛らしさや美しさとが対照的に配置される構図となっています。
  上述した様に負の感情に包まれた強烈な表情付けと、普段のふんわりと柔らかい表情のギャップがある人物描写が特徴的で、導入パートでガーリーな可愛らしさを引き出す絵柄がエロシーンでは一気に過激・過剰さを帯びていくのは大きな特色となっており、単行本通して表紙絵と完全互換で安定しています。

【強烈で過激なエロ演出を高密度で重ねる破滅的な痴態描写】
  暗い欲望や負の感情が炸裂する場として位置付けられたエロシーンは、十分な尺を備えており、口や性器から白濁液が溢れ出す射精シーンや強制的に叩き込まれるアクメ描写などの抜き所を多数擁した複数ラウンド制となっています。
  中編「TABOO」における積極的で献身的なヒロインとの和姦セックスを例外として、基本的には抵抗するヒロインを無理矢理組み伏せる凌辱エロや悪意により状況がセッティングされている騙しエロで統一されており、抵抗感や嫌悪感などヒロイン側のリアクションの明確さもあって苛烈さ・重苦しさのあるエロシチュとなっています。
輪姦や睡姦といった状況に加え、剃毛や異物挿入、電気責め、黒人ち○こ二穴挿し、陰毛着火、壁尻での連続アナルセックス&前穴ゆで卵産卵など、性行為としての過激さや常軌を逸した状態を強調するプレイが、良くも悪くも強い印象を残しています
HowToDestroyOverdoingGirls4  これらの過激な行為に対し、目を見開き、恐怖や怒りの絶叫を上げる強烈なリアクションは濡れ場でもしばしば投入され、場合によってはホラーチックな様相を呈しており、それらよりはマイルドである肉体的快楽と各種液汁でぐしゃぐしゃになった蕩け顔でも、状況が制御不能になった破滅感を示しています(←参照 短編「溺れるメスJK!」より)。
秘所が押し広げられたり愛液や精液が溢れ出したりな秘所を露骨に見せつける構図、太い肉棒が淫洞を無理矢理押し広げて子宮口に至る抽挿感を強調する断面図・透過図、前述したような過激な表情付け&絶叫系の台詞、濁音中心の打撃音めいた擬音の多用など、かなりアタックの強い演出を高密度で投入して、質的な圧の強さでも押しまくるスタイル。
  これらの演出・構図全部盛りな大ゴマ~1Pフルのフィニッシュシーンはインパクト強く仕上がっており、過剰さで一貫したエロ描写の連続を〆る抜き所として、好みは分かれると思いますが、様々なものが混濁した感情や欲望が最高潮を迎えるという意味でも強烈なクライマックスとなっています。

  凌辱エロとしての激しさに加え、登場人物達の悪意や身勝手さが露悪的に描かれている部分もあって好みは明確に分かれるタイプの作品ですが、インパクトのある状況・プレイを作品の一つの核とする、ある意味では純粋にエンタメらしい魅力がある構築とも評し得るでしょう。
個人的には、ラストがかなり穏やかなのが意外である黒ギャル壁尻凌辱な短編「ブラックホール」と、狂気のラストへと向かってじっくりと状況を組み立てた中編「TABOO」が特にお気に入りでございます。  

fu-ta『そふと あんど うぇっと』

SoftAndWet  りしん先生(原案:あぶぶ先生)の『女騎士「姫には死んでいただきます。」』第1巻(電撃コミックスNEXT)を読みました。王族としての名誉を守るために、敵よりもむしろ味方に殺害される危機というなかなかシャレにならない状況なのですが、いわゆる“死にゲー”の理不尽さ・面白さを詰め込んだ作品になっています。

  さて本日は、fu-ta先生の『そふと あんど うぇっと』(ワニマガジン社)の遅延へたレビューでし。つい1か月程前に発売された前単行本(初単行本)『びんかんsweet』(文苑堂)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
ピュア&キュートでエッチな美少女ヒロイン達が敏感ボディでアクメしまくりなラブラブHが詰まった作品集となっています。

SoftAndWet1  収録作は、不思議なアイテムのせいで発情ネコちゃんと化したヒロインの姿に我慢していた性欲が炸裂し、二人はそれまで以上にラブラブに~な連作「素直な子猫」「子猫は素直に」正続編(←参照 ネコ耳の生えたヒロインとにゃんにゃん(死語)だ 同連作正編「素直な子猫」より)、ぐいぐい迫ってくる教え子ガールに手を出すまいと頑張る男性教師だが彼女が自宅に押し掛けてきて・・・な短編「おしかけッ」+描き下ろし後日談(4P)、および読み切り形式の短編6作。
描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数は20~26P(平均22P弱)と標準から中の下クラスのボリュームで推移。全体的にライト&イージーな作劇でまとめつつ、十分なアタックの強さと程良いボリュームのエロを提供する構築には安定感があります。

【美少女ヒロインのエロ可愛いリアクションを引き出す作劇】
  先月末に初単行本を上梓されたばかりで、今回はワニマガジン社でのX-EROS掲載作をまとめた単行本ながら、作風としては前単行本とほぼ同一で、ラブエロ系としての甘い幸福感や微笑ましさを基調とするラブコメ系
SoftAndWet2素直になれなかったり、生意気っぷりを発揮して誘惑してきたり、ちょっぴり拗ねてみたりと、恋に一途で純粋な姿を示す美少女ヒロイン達のキュートな言動を引き出すことに注力したシナリオワークと言え、彼女達の素直な恋心が詳らかにされるシーンの甘い幸福感の威力は非常に高く仕上がっています(←参照 甘~いッ!!短編「おしかけッ」より)。
  エッチな悪戯やら羞恥系エロシチュやらお仕置きプレイやらと、ほんのりとアモラルな要素が絡むことも多いですが、変態エロ的な倒錯性への強い踏み込みは抑制的であり、あくまでヒロインの生意気キュートな姿やエロ可愛いリアクションを引き出すための要素となっています。
  短編メインということもあって、ストーリーとしての大きな動きはなく、既に恋人である者同士のイチャイチャ模様であったり、ギリギリ恋人未満な二人が晴れて恋人に~という展開であったりしており、展開そのものに強い面白みはないものの、登場人物達の関係性が収まるべきところに収まる安心感やそれへの祝福が魅力と言えるでしょう。
十二分な甘いラブラブ感の中で幸せいっぱいなヒロインの照れた顔をアピールして、微笑ましいハッピーエンドとしており、後述する様にハードさのあるエロ描写のアタックの強さを雰囲気の柔和さでくるむことで読後感を良好なものにしています。

【しなやかな貧~並乳クラスの女体な美少女ヒロインズ】
  神主の家系である主人公で彼がお世話している稲荷神の美少女さんは非常に長命と思われますが、ヒロイン陣の主力を担うのは女子校生級のヒロインであり、そこに女子大生級の女の子が数名加わる陣容
  前述した様にヒロインのピュア&キュートな言動やリアクションが作品の魅力の核となっている分、それらのベースとなるヒロインのキャラ立てはしっかりと意識されており、天然気味でちょっぴりM気質な先輩ガール、小生意気で一途な押しかけ嫁タイプの教え子ちゃん、生真面目ながら主人公の前では焼きもち焼きでデレデレなツンツンお姉ちゃん、我儘で尊大だけど主人公のことが大好きな稲荷神様などなど、漫画チックな楽しさとラブエロ系の相手としての魅力を備えたヒロインが揃っています。
エロシーンでの性的魅力を感じさせる表情付けも大きな特長ですが、日常パートにおける喜怒哀楽のチアフルな表情付けも、青春ラブエロ系の快活さや幸福感と密接に関連する要素。
  程好いボリューム感のある巨乳クラスも存在しますが、どちらかと言えば貧乳クラスの属するおっぱいの持ち主が主力であり、すらりと伸びた四肢を含めてしなやかさのあるスレンダーボディを得意とする作家さんです。
SoftAndWet3このスレンダー美少女ボディを次第に露わにしていく着衣セックスが揃っており、スク水コスプレHや稲荷神様の巫女装束、ファミレスのウェイトレス制服などの各種着衣の華やかさに加え、後述する前戯パートでの股間~太股アップでその威力を増すぴっちりタイツやおパンツの描写も特徴的(←参照 潮吹きで濡れ濡れパンツだ!! 短編「デートにイこう!」より)。
  最古の作品である連作正編「素直な子猫」のみ他作品との絵柄の差異をある程度感じますが、その他の作品は初出時期の幅が狭いこともあって、ほぼ同時期の出版ながらも前単行本よりも絵柄の統一感は高くなっています。

【強烈なアクメ快感に反応するスレンダーボディ】
  サクサクとエロシーンへと突入していくこともあって、ボリューム感の適度な強さのある濡れ場が用意されており、余裕を示していたり生意気な態度を取っていたりなヒロイン達が性的快楽に圧倒されて蕩けまくりなギャップによって、質的な満腹感をたっぷり生じさせています
  双方合意の疑似的な睡姦や、ソフトSMお仕置きプレイ、隠れながらの羞恥セックスに強制発情セックスと、インモラルさ・倒錯性を絡めたエロシチュエーションも揃っていますが、前述した様にこれらはあくまでラブラブHにおける幸福感やヒロインのエロ可愛さを引き出す味付けとして機能しています。
  敏感ボディをたっぷりと愛撫してアクメに導く前戯パートに十分な尺を用意するのはこの作家さんの特色であり、敏感ちっぱいやクリトリス、膣前庭を指や舌やオモチャで丁寧に愛撫して、ヒロインに潮吹きアクメを迎えさせることでエロシーン前半の盛り上がりを形成。
フェラやパイズリなどで前戯パートに射精シーンを設けることもありますが、基本的にはヒロインを気持ち良くして快楽で圧倒するという流れを一貫させており、すっかりぐしょぐしょに濡れた秘所に挿入して前戯パートへと流れ込めば、その直後からヒロイン達がハードに乱れまくる様子を提供していきます。
SoftAndWet4  ビクビクと反応するスレンダーボディに、秘所から溢れ出る淫液に要所で派手にスプラッシュする潮吹き、キュッと瞳を閉じて身を駆け抜ける強烈な感覚に抗う表情と堪えきれずに漏れ出る派手な嬌声と、ヒロインの感じる強烈な快感を物語る演出を多用しており(←参照 らめぇぇ絶叫に仰け反りアクメだ!! 短編「ホントは勉強よりも❤」より)、ピストンしながらのクリ弄りなど結合部のアップ描写はたっぷり提供する一方で、透過図や断面図などナチュラルな女体描写を阻害する可能性のある演出はほとんど用いないのも特徴的。
  一部でゴム付きセックスもありますが、十二分に演出強度を高めた生中出しとヒロインのアクメを提供するフィニッシュは、そこまでのタメが長いこともあって、抜き所としての強力さを備えています。

  発売時期が近いこともあって、前単行本と魅力となる部分はかなり近似しています。絵柄の統一感に絞って言えばこちらに軍配が上がるとも感じつつ、その差は小さく、どちらを買っても楽しめますし、ヒロインのキャラ性のバリエーションもあって両方買っても楽しめると言えるでしょう。
個人的には、ギャル系ツンデレ彼女さんとイチャラブ調教デートで微笑ましいハッピーエンドへな短編「デートにイこう!」が最愛でございます。

chaccu『聖女の献身』

ConsecrationBySaintGirl  市川春子先生の『宝石の国』第9巻(講談社)を読みました。アンタークとしての自分に縛られたカンゴームの状況について、エクメアは“呪い”と評しましたが、愛や絆、忠誠が呪いと分かちがたくなって登場人物達を縛っているのが本作であるなと改めて感じた次第。あと、先生へのコンちゃん呼ばわりは笑いました。

  さて本日は、chaccu先生の『聖女の献身』(キルタイムコミュニケーション)のへたレビューです。当ブログでは久しぶりにレビューの俎上に上げますが、『ワルプルギスの淫夢 愛奴イリス』(同社刊)のへたレビュー等、既刊のレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
美しく健気な存在がゲスな欲望に晒され、凶悪な快楽に身を浸さざるを得なくなるハードな寝取られ凌辱エロとなっています。

ConsecrationBySaintGirl1  収録作は、勇者と彼と共に戦う回復術士の美少女・ララリィは強大な力を持つ魔王に敗れ、勇者は魔王の戯れによって“自身とヒロインが負の感情を抱く性行為をしなければ”勇者としての力が弱体化するという呪いをかけられ、最愛の存在であるララリィは悪徳王子に抱かれることを選ぶのだが・・・というタイトル長編「聖女の献身」全8話(←参照 国や民、そして最愛の勇者を守るために身を捧げる決意をしたヒロインだが・・・ 同長編第2話「魔王の呪い」より)+描き下ろしエピローグ(14P)。
描き下ろしエピローグを除き、1話当りのページ数は22~28P(平均25P)と中の上クラスのボリュームで推移。長編作として適度な読み応えのある作劇であり、またエロシーンの量的満足感も強く仕上がっています。

【ファンタジーならではの面白さを絡めた寝取られストーリー】
  最愛の男性の苦境を救うため、別の男性にその身を捧げることを決意するものの、最初の意志は徐々に背徳の快楽に蝕まれていき・・・という展開そのものは寝取られエロにおける王道的なシナリオワークではありますが、ファンタジー作品である本作ではそれを特殊な呪いによるものとして展開を形成したことで独特の面白みを生み出しています。
  呪いを解くためには再び勇者としてのレベルを上げなければいけない、しかしそのためには双方が苦痛に思う寝取られセックスを続けなければならないというジレンマ、ヒロインが背徳の快楽を受け入れ切ってしまったり、勇者が状況に馴れてしまったりすれば、負の感情が高まらず勇者が弱体化してしまう故に、必然となる状況の悪化としてのエスカレーションは、この設定故に形成された作劇の面白みと言えるでしょう。
ConsecrationBySaintGirl2快楽に飲み込まれてしまうことや、勇者以外の男性の子を孕んでしまうことへのヒロインの恐怖(←参照 長編第7話「極上の快楽」より)、変容していくヒロインとそれを助けることが出来ない勇者の自身への憎悪など、話としての重苦しさがあって、その中で登場人物達が徐々に変容していく流れで、読み手を惹きつけています
  終盤で明かされる魔王の“正体”と、魔王によって突き付けられた現実により、勇者の“正義の存在”としての在り方が揺らぐ終盤展開にも凄味があって、ファンタジーとしての面白みが作劇全体に存在するのも評価したいポイント。
  勇者側もララリィ側も、相手に対する純粋な愛情は最後まで決して揺らぐことはなく、最終的な二人の“勝利”が描かれるその一方で、壊れてしまい変化してしまったことは決して元通りにはならないというスタンスも明瞭で、描き下ろしエピローグによって最終的な雰囲気の調整こそあるものの、読後に陰陽入り混じった感情が残り続ける、いい意味で“すっきりしない”まとめ方になっていると評し得ます。
  これまでの原作付きとは異なり、今回オリジナルストーリーに初チャレンジとなっていますが、設定の活かし方やストーリーの構築力に強い魅力を感じさせてくれました。

【黒髪ロングのスレンダー並乳ボディ&褐色化巨乳ボディ】
  ある種中立的な存在である娼婦のフレアラさんがサブヒロインとして登場し、エロの盛り上げには寄与していますが、話の本筋にはほぼ絡まず、あくまでララリィさんの一人ヒロイン制となっています。
魔王を倒し国や民を守る勇者を助けたい、また一人の恋人として愛しているために、下衆な男の欲望に晒されることを選ぶというヒロインの設定は、彼女の健気さや清純さと、それらを蹂躙する強烈な快楽という構図を明瞭にしており、丁寧な心情描写と合わさって寝取られエロとしての魅力を伸長させています。
   “寝取られる”側の勇者については、単なるヘタレキャラではなく、彼は彼なりの苦悩と戦いがあり、また魔王と相対するなかで彼自身に蓄積された歪みがフォーカスされるなど、キャラとしての存在感が適度にあって、またそのことがストーリーの重苦しさを増すことにつながっているのは前述の通り。
ConsecrationBySaintGirl3黒髪ロングに並乳スレンダーのしなやかボディとそれを包む清らかな白肌と、清楚感のあるキャラデザインでありつつ、調教の過程で身体を改造され、褐色肌への変化に乳首等へのピアッシング、乳房の増量、いわゆる淫紋の刻み込みなど、視覚的にも彼女の変容を物語る変貌を終盤から投入(←参照 長編第6話「変容の魔術」より)。
なお、寝取り側である悪徳王子は、ちんこパワーがスゴイことを除けば、分かり易く下衆で愚かな性格で容姿も醜悪さを感じさせるものとなっており、ヒロインとの美醜の対比を形成しています。
  絵柄の濃厚さや或いは華やかさが特に強いタイプというわけではないものの、幅広い層に親しみ易い、スタンダードなアニメ/エロゲー絵柄系統のキャッチーさがあって美少女ヒロインのキュートネスと、エロシーンにおける濃厚な痴態描写とのギャップをしっかり形成しています。

【強烈なエロ演出で彩るハードな寝取られセックス】
  各話に十分なボリュームがあることもあって、ヒロインの変容を中心としたストーリー展開にも存在感を持たせつつ、エロシーンは適度に長尺となっています。
  冒頭でのヒロインと主人公のラブラブ&誠実な恋人エッチや、両者が大きく変容した後のオーラスのラブラブセックスはありつつも、これらは寝取られシチュエーションの背徳感・喪失感や、愛する者以外とのセックスで生じる快楽の強烈さを増強するために配置されたものと言えるでしょう。
勇者を嫌い、女好きでる寝取り側の悪徳王子はストレートな凌辱役であり、ヒロインの肢体を各種エロギミックで調教したり、巨根でヒロインの秘所を自分専用の肉穴に開発したり、アナル処女を奪ったり、更には自分好みに肉体改造をした上で再生された処女膜を破ったりと、ファンタジーエロらしい仕掛けも多用してヒロインを好き勝手に弄んでいます。
  勇者の目前でのねっとりキス&セックス見せつけや服従宣言、最終盤での孕ませ&完堕ち宣言といった、寝取られ系のエロシチュらしいプレイも用意しており、そういった状態の中でヒロインの性的快感が高まっていき、駄目だと分かっているのに半狂乱のアクメ痴態を曝け出し続けるというのは実用性を高める要因。
ConsecrationBySaintGirl4描き文字で表現された興奮と快感に包まれた絶叫、ぐちゃぐちゃに濡れて蕩けて広がる秘所やアナル、紅潮し瞳を潤ませた熱っぽい蕩け顔やアへ顔チックな表情付けなど(←参照 長編第4話「王子の恋人」より)、絵柄そのものが大人しいタイプであるのに対し、エロ演出は濃密でアタックが強いことで、陶酔感の強さを強調しています。
清純な美少女の肢体を好き放題にまさぐってアクメ快感を叩き込んだり、お口ご奉仕からの白濁液をごっくんさせたり、断面図での挿入感の強調を施しながらのピストンから、溢れ出る程大量の白濁液を子宮や直腸に叩き込まれたりと、前戯・抽挿の両パートに強烈な演出を伴う抜き所を用意しています。

  寝取られ凌辱系として王道的な魅力をエロ・シナリオ双方に備えつつ、ファンタジー作品である故の面白みも双方に含まされていると感じました。
清楚バージョンと悪堕ち的な褐色化バージョンの両方が楽しめたのも、個人的には評価が高い要因ですね。
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