2018年08月

牡丹もちと『ミルキータイム』

MilkyTime  TVアニメ版『はるかなレシーブ』第8話「約束守ってみせるから」を観ました。例えパートナーは変わっても、かなたと成美の約束はしっかりと保たれていること、クールに見える成美の中でも、それが大事なものであることが、色々な意味での“別れ際”において、よく伝わるいい演出でした。

  さて本日は、牡丹もちと先生の『ミルキータイム』(ワニマガジン社)のへたレビューです。なお、先生の前単行本(初単行本)『学校でイこう!』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
明るくお馬鹿なコメディと美巨乳ボディの端正な美しさがたっぷり堪能できるエロシーンの作品集となっています。

  収録作はいずれも読み切り形式の短編・掌編で計11作。なお、短編「ハメスクール!赤面組」は、前単行本に収録の短編「ポンコツネメシス」の続編的な作品ですが、話のつながりはあまり無いので、該当作を未読でも理解に支障は無いでしょう。
フルカラー掌編「ビッチ・オン・ザ・ビーチ」(4P)を除き、1作当りのページ数は16~24P(平均19P)と控えめながらコンビニ誌初出としては標準的な部類。コンパクトで軽快な読書感ではありつつ、ギャグ・コメディとしての存在感はある作劇であり、また質的・量的に程好いボリューム感のエロシーンを備えた構築となっています。

【お馬鹿テイストの軽快なノリでテンポよく進む作劇】
  スケベ心にダイレクトヒットな棚ボタエロ展開や、青春ラブエロ系としての伸び伸びとした幸福感なども備えつつ、作劇スタイルの根幹を為すのは、いい意味であっけらかんとしたお馬鹿テイストで駆け抜けるコメディであると評し得るでしょう。
MilkyTime1  手品や自動車レース、フィギュアスケート、麻雀などの専門用語をエロ台詞に投入して、妙なインパクトを打ち出してくる言葉遊びの面白さが大きな特色ですが、その他にもヒロイン側の勘違いによるラブ&エロの暴走模様、名作麻雀漫画の数々のパロディ(←参照 元ネタ(『哭きの竜』)では三槓子・嶺上開花なのですが、アガリ牌は同じイーワンという細やかさ 短編「トぶが如く」より)などなど、コメディとしての楽しさを形成する要素を様々に取り揃えています
また、間違うことなくコメディ・ギャグ漫画なのですが、登場人物達がふざけているわけではなく、それなりに真剣に奮闘している中で、滑稽な状態や台詞が飛び出てくるというシチュエーションに読み手をクスリと笑わせるくすぐりがあると評し得ます。
  丁寧な心理描写で登場人物のキャラクター性を掘り下げるスタイルではありませんが、コミカルな展開において、会話の応酬やトンデモな状態へのリアクションに重きを置いた構成となっている為、その中でヒロインのキャラクター性が魅力的なものとして印象付けられる流れになっているのも小さくない美点であると言えるでしょう。
各作品のラストは、しょーもない(褒めてます)ギャフンオチやら、脱力系エンドやら、キ○肉バスターが炸裂やらとコメディとしてのスタイルを貫徹するものとなっており、前述した様にラブエロ系の甘味やラブ&エロに奮闘する若人の健気さなどに由来する読み口の良さはありつつ、あくまで可笑しさ・楽しさを重視した作劇で通していると総括し得ます。

【二次元的な華やかさと端正さのある多彩な設定のヒロインズ】
  女子校生級と思しき美少女さん達も複数名存在しつつ、女子大生~20代半ば程度と思しき綺麗なお姉さん達が過半数を占める陣容。とは言え、両者に年齢的な描き分けはあまり無いと感じます。
MilkyTime2  グイグイ誘惑してくる一途な黒ギャルさん、実はすごくいい子なヤンキー娘、天然気味ながらエッチには積極的なバニー衣装の手品助手(←参照 短編「プレイステージ」より)、ちょっと高慢なレースクイーンに、邪まなスパルタ特訓を健気に頑張るバレー部主将などなど、多彩な設定のヒロイン陣となっており、その設定を絡めた言葉遊びやギャグエロ展開を投入しているのが作品としての明確な特徴。
もちろん、学校の制服にお正月の着物姿、レースクイーンやバニースーツ、フィギュアスケートのレオタード、エッチな水着やバレーボールの競技用衣装などなど、設定に合わせた様々な衣装をチョイスして、視覚的なバリエーションと華やかさを生み出しています。
  ボディデザインとしては、乳首サイズ控えめなもっちり弾力感の美巨乳に、これまた柔らか肉感の桃尻、適度に締まったウェストとパイパン仕様の股間を組み合わせたタイプで、乳尻のストレートなセックスアピールを中心として幅広い層に訴求できる肉感ボディが勢揃い。
女体描写として、体パーツ描写の適度な淫猥さや肉感の打ち出しは行いつつ、エロさを強調するスタイルというよりかは、艶っぽい髪の毛の表現などと併せて、均整の取れた女体の美しさを重視したスタイルと言えるでしょう。
  絵の濃淡や描線の強弱をしっかりと付けた上で細やかな描線を高い密度で組み上げる絵柄は、二次元的な華やかさ・美しさをクドクならない塩梅で醸し出す“綺麗な絵”としての印象が強く、この絵でお馬鹿なコメディをするというギャップが一つの魅力。前単行本に比して絵柄の統一感は大幅に高まっており、表紙絵との印象の差異はほぼ感じません。

【熱っぽさを打ち出すエロ演出と柔らかボディの存在感】
  ページ数の関係上、長尺とは言い難い濡れ場ではありますが、サクサクとエロシーンに突入しているため、濡れ場の占める割合は十分に高く、前戯・抽挿両パートにバランスよく尺を割り振ってそれぞれに射精シーンを用意したり、抽挿パートでの射精連発展開を用いたりと、抜き所を複数設けたサービスフルな構築ではあります。
MilkyTime3  抜きツールとしてのエロ描写としてしっかり確立しつつ、前述した様に言葉遊び的なギャグ要素がエロシーンの台詞回しにも多用されているのは(←参照 “イナバウワーになっちゃう” 短編「プリンサセ・オン・アイス」より)、明確に楽しさとしての美点ではあり、意外にエロのインパクトの打ち出しにも貢献しつつ、読者の嗜好によっては抜きに集中しがたいと感じる可能性は多少考慮すべき点かもしれません。
(ヒロインの勘違いによる)セックスバトル的な展開、隠れながらの羞恥系シチュエーション、エッチな罰ゲームシチュなどもあり、全般的に甘いラブラブ感は乏しいので、そこらをお求めな諸氏には物足りなさを感じるかもしれませんが、基本的にはポジティブな快楽全能主義的な和姦エロでまとまっているので、実用的読書を楽しみやすい空気と言えます。
  もっちりバストの存在感がある分、前戯パートではパイズリの投入率が高く、またむにゅんとした感触を密着したり、手で揉んだりで感じられる描写も用意。お尻の存在感もありますが、前戯パートに引き続いて抽挿パートでも揉んだり揺れたり顔を埋もれさせたりと、美巨乳の存在感や質感を主張させています。
MilkyTime4  前述した様に、端正なエロさ&美しさを主眼とするボディデザインと絵柄であるため、エロ演出としては派手なものや過度な水準は用いておらず、熱っぽく蕩けて潤む表情付けに、乱れた描き文字で表現される搾り出されるような嬌声などの演出を、綺麗なエロボディの存在感を中核とした上で、適度な密度で重ねていきます(←参照 蕩けるレースクイーンさん 短編「マッパGOGOGO」より)。
蕩けた表情とおっぱい、結合部をセットでお届けな主観構図による臨場感の打ち出し、しなやかな肢体全体の見せ方とそれに付随する局所アップや断面図など、情報量とアタックの確保がバランスよく為されており、大ゴマメインの中出しフィニッシュまでページ数以上のボリューム感を形成していると感じます。

  お馬鹿で楽しいノリのコメディと、きらびやかな美少女さんが熱っぽく蕩ける官能描写との不思議なケミストリーが今回も楽しめる2冊目となっています。
個人的には、ピュアで一途な黒ギャルさんの突撃Hな短編「コムギ色テンプテーション」と、『哭きの竜』好きには至る所に散りばめられたパロネタに爆笑な短編「トぶが如く」が大変お気に入り。

駿河クロイツ『まなざしテンプテーション』

EyeTemptation  飯田ぽち。先生の『姉なるもの』第3巻(電撃コミックス)を読みました。酔っ払いお姉ちゃんめっちゃ可愛かったですね。新キャラ・ハルさん、野良犬といからにはやはり“The Hounds of Tindalos”なんだろうなと思いますが、お姉ちゃんと何か因縁があるのか、バトルはあるのか、楽しみですね。

  さて本日は、駿河クロイツ先生の初単行本『まなざしテンプテーション』(茜新社)のへたレビューです。初単行本大変楽しみにしておりました。
目つき悪い系美少女さん達とのドタバタラブ模様&豊満ボディの存在感に包まれるパワフルファックが楽しめる作品集となっています。

EyeTemptation1  収録作は、気弱で中性的な印象もある気弱な主人公君はある日、悪名高い不良女子に目を付けられてしまい、彼女からエッチな悪戯をされまくるのだが何故かそれに惹かれてしまい・・・な連作「脅し愛」「求め愛」(←参照 目つき悪い系不良女子だ!コワイ!! 連作前編「脅し愛」より)、および読み切り形式の短編9作。
1話・作当りのページ数は16~22P(平均19P弱)と書店売り誌初出がメインとしては控えめな部類(各作品の初出が単行本中に明記されていないのは問題)。全般的に作劇はコンパクトで軽い読書感に、エロは程好いボリューム感でという構築で取り揃えられています。

【快楽全能主義の直情スタイルと恋愛系の穏やかさ】
  作風としては、欲望任せなエロのハードさをある程度前面に出しつつも、過剰な快楽全能主義による殺伐感も避けて、ドタバタラブコメ的な楽しさや棚ボタ展開のウハウハ感があるシナリオワークが揃っています。
EyeTemptation2連作を筆頭として、気が強かったりビッチであったりなヒロインが展開をリードし、またエロシーンへの導入においてもアドバンテージを有していることが多く(←参照 黒ギャルビッチVS童貞風紀委員 短編「教育的☆指導」より)、ラブエロ系ならば棚ボタ的な幸福感に直結しますし、また“強い女性”に一方的に貪られたり、性的に責められたりする(男性にとっての)被虐的な雰囲気を打ち出してくる作品も存在します。
後述する様に、エロシーンは近作では特にハード指向が強まっていることもあって、エロ的攻防の激しさや、欲望の迸りが前面にでるタイプではあるのですが、さながら古き良き少年漫画で拳を交えた者同士が友になるように、双方が激しいエロバトルを繰り広げた後に互いを認め合ってラブラブに~という流れも多く、最終的な読み口は平和にまとまっていると感じます。
  ただし、ストレートに甘酸っぱい青春ラブエロもあれば、急転直下で恋愛要素が差し挟まったり、両手に花的なウハウハ模様が形成されたりと、恋愛ストーリーとしての色彩や甘味にはかなり幅があり、作劇のバラエティ感として評価できる部分もありますし、作劇における特定のコンセプトに強みやこだわりを感じない故の退屈さという意味ではネガティブな要素でもあります
とは言え、シナリオワークの方向性にさほど拘ることなく、登場するヒロイン達が恋にエロにと自由闊達に動き回る楽しさ・頼もしさは十分に感じられる作劇であるのは間違いなく、読書感の快活さで全体を包み込んでいると評したいところ。

【巨乳&安産型ヒップの豊満ボディな目つき悪い系ガールズ】
  3作の短編では女教師さんや女上司さん、就活中の従妹ちゃんなど20歳前後~20代後半程度の女性キャラクターも登場していますが、その他の短編はJKヒロインで統一
不良キャラや黒ギャルビッチ、族の女総長など、気の強さや気風の良さを感じさせるヒロインが多く、後述する“目力の強さ”的なキャラデザインとの相性が非常に良くなっています。また、クールビューティーと言われながら実は気が弱いだけの長身ガールや、巨根が悩みの少年を受け入れてくれる先輩ガールなど、不良・ビッチ系以外でも先輩や上司など、立場や体格などで主人公の男性を上回るキャラクターが多いというのも特色です。
  キャラデザインの特徴としては、繰り返し触れているように、目つきの悪さ・鋭さを感じさせるものが多く、それが気の強さや攻撃性を感じさせつつ、ヒロイン自身は純粋であったり気弱であったりといった意外性・ギャップを形成することにもつながっています。また、黒ギャルキャラを含め、競泳女子など日焼け肌の持ち主が比較的多いのも特色。
EyeTemptation3  ヒロインのボディデザインとしては、たっぷりサイズの巨乳~爆乳と安産型ヒップの両方の存在感を強く打ち出した上で、肢体全体の豊満さも重視したタイプがメイン(←参照 実はピュアな子犬系の目つき悪い系爆乳長身クール美少女!数え役満!! 短編「でこぼこなこい」より)。また、主人公の男性が華奢であったり、背が低かったりすることが多く、対比的にヒロインの肢体の存在感が強まっています。
もっさりと濃い目な陰毛の下でむわっとした淫臭を漂わせる秘所を含め、舌や唇、アナルなどの粘膜描写における質感の出し方は丁寧で、体パーツ描写に十分な淫猥さを持たせています
  初単行本ということもあって、絵柄には相応の変動が認められ、この点がキャラデザやエロ演出の方向性など多岐に渡って影響している分、評価に影響する可能性が高いですが、近作を中心として表紙絵とほぼ完全互換で安定しており、モノクロ絵でもフルカラーに劣らない情報量の高さがある高密度な作画となっています。

【アタックの強いエロ演出で強烈な感覚を表現】
  ページ数の都合上、長尺とは言い難いエロシーンではあるものの、前戯・抽挿両パートに射精シーンを投入する複数ラウンド制を標準仕様として、抜きツールとしての満足感を生み出す意図は明瞭に感じ取れます。
  ボーイ&ガールのピュアな初セックスや従妹ちゃんとのエロエロ面接試験ごっこなど、男性側がリードしたり、対等性が重んじられたりするエロシチュもありますが、前述した通りに、女性側が主導権を握る女性上位なシチュエーションが多く、場合よってはヒロインによる気弱ボーイのレ○プめいた状況になるため、好みが分かれるであろうエロシチュもあることは要留意。
  とは言え、男性にとっての被虐性を突き詰めていくのではなく、そういった男性を上回る強さ、優位があるヒロイン達が、セックスの中で強烈な快感に悶え、蕩けていくというギャップの形成にも重点があるタイプのエロ描写であって、前述したキツイ目つきがとろんと蕩けたり、ハートマークを浮かべたり、焦点が定まらなくなったりといった瞳の表情でもそのギャップを強調しています。
EyeTemptation4初出時期によってエロ演出の強度には強弱の差異を感じますが、どちらかと言えばアタックの強い演出を多用する傾向にあり、アヘ顔的な表情付けや仰け反りポージング、濁音メインの攻撃的な擬音や喘ぎ声などでヒロイン達の感覚の強烈さを強くアピール(←参照 黒ギャルビッチさんもちんこにメロメロだ! 短編「世直し!そこまで犯って委員会」より)。近作を中心に好みの分かれる水準ではありますが、キャラデザに十分なインパクトがある分、さらに視覚的な威力を重ねていくスタイルは正解と感じます。
  前戯パートでの迫力バストによるパイズリ描写や、抽挿パートにおける騎乗位で振られるボリューミィなヒップなど、乳尻の存在感を強く打ち出す構図を随所に投入しており、前述した粘膜描写の淫猥さを武器とする結合部見せつけ構図や局所アップの描写との相乗効果でエロ描写の情報量の高さとインパクトを両立。
  前戯・抽挿両パートにバランスよく分量を振る分、抽挿パートが短めでタメに欠けたり、前戯パートの射精シーンでインパクトを欠く小コマにまとめてしまったりと難点もあるものの、強気ヒロイン達がハードなアクメを迎えながら中出しを受け止めるフィニッシュには十分な威力があってオーラスの抜き所としてしっかり機能しています。

  キャラデザインを明確な特徴としつつ、そこで確立されたキャラクター性がシナリオおよびエロシーンの魅力に直結しているスタイルであり、一定の幅を持たせつつ属性萌え的な要素を昇華させた作品作りであると感じました。
個人的には、ビッチコンビにたっぷり搾られつつも反転攻勢に出て二人をメロメロにする3Pセックスを展開な短編「世直し!そこまで犯って委員会」に愚息が大変お世話になりました。

白石なぎさ『淑女はまだ、妻でも母でもなく』

SheIsNotYetWifeNorMother  たかぎ七彦先生の『アンゴルモア 元寇合戦記』第10巻(角川書店)を読みました。迅三郎の激闘の末の“己に恥じぬ戦い”という言葉、仲間との絆も感じさせつつ、面目・体面を極めて重視する中世武士らしいあり方だなと感じました。
次回から博多編ですが、主人公はどうするんでしょうかね?

  さて本日は、白石なぎさ先生の『淑女はまだ、妻でも母でもなく』(ジーオーティー)のへたレビューです。白石先生の作品をレビューするのは久しぶりなのですが、『牝犬カタログ 調教淫婦』(エンジェル出版)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
陰陽の情念、快楽の明暗が絡まり合う人間ドラマと美人妻ヒロインが熱っぽく乱れるエロ描写が詰まった1冊となっています。

SheIsNotYetWifeNorMother1  収録作は、地方都市の資産家の名家の当主に見初められ、婚約者となったヒロインはとある理由で後妻を追い出してきた当主の長男からの凌辱や彼とは異なる思惑で動く次男の誘惑などに翻弄され、この名家に隠された秘密を知ることになるのだが・・・な長編「淫らな義母と4人の息子」全6話(←参照 真面目で貞淑なヒロインに義理の息子の魔の手が 同長編第1話より)、および読み切り形式の短編3作。
1話・作当りのページ数は20~26P(平均24P弱)と標準的なボリュームで推移。コンパクトにまとまった短編と、話として十分な読み応えのある長編とに分かれますが、いずれにしても程好いボリューム感のあるエロ描写を備えています。

【清濁・陰陽を併せ持つ人間達が交錯するストーリー】
  遺産相続をめぐる争い、ヒロインにとっては前妻にあたる女性への息子達それぞれの想い、ヒロインにとって愛おしい人が名家の当主として為した悪しき所業など、複雑な要素が絡み合いながら、清楚で優しいヒロインがその身を汚され、翻弄されながらも自身の信じるところを行くのがメインタイトルたる長編作。
凌辱・調教エロ的な要素や、ちょっとしたサスペンスもの的な要素、一族の男達にその身を激しく求められるという意味ではレディコミ的な(女性にとっての)ハーレム的な要素もあるなど、作劇の方向性はなかなか複雑であり、それらの要素を並べ立てるだけでなく、相互に噛み合わせていくことで長編としての読み応えを生み出しています
SheIsNotYetWifeNorMother2  妻として、また母として求められたヒロインが何処へ行きつくのか・・・というのは是非ご自分の目で確認して頂くとして、単に翻弄されるのではなく、一人の男を愛した存在として自分の在り方を貫くヒロインの姿は印象的であり(←参照 彼女の為すべきこととは 長編最終話より)、終盤の急転直下のドラマの中で彼女の“強さ”が際立っていきます。
聖女としての救済が描かれるわけでもなく、また正義による悪の断罪という勧善懲悪の爽快感があるタイプのまとめ方ではないため、シンプルにスッキリとした心地良さがあるわけではないですし、登場人物が多い故に個々の心情・背景の掘り下げに不足を感じることもありますが、ヒロインも含めて陰陽・清濁が共存する存在としての人間、その強さと弱さを描き上げたと評し得るでしょう。
  シンプルな脅迫凌辱エロな短編「万引妻~肉には肉を~」や、女性向けスマホゲームに課金するためにのぞき部屋でバイトすることになる短編「のぞき部屋~若妻解放区~」など、短編群はよりコンパクトでエロシチュありきの構築ではあります。
とはいえ、短編作でも、ヒロインが自身の生と性に対する決定権を持ち、その上で性的快楽が男女双方にとってポジティブなものをもたらすという構図がテーマとして輝いている作品も存在しています。

【健康的な肉付きの清楚系巨乳人妻&義母ヒロインズ】
  ヒロイン陣の年齢層としては概ね20代半ば~30代前半程度と思しき人妻・義母ヒロインであり、中編作のヒロインの様に両方の属性に意味を持たせているキャラクターも存在。
悪い男達に汚される貞淑な美女、エッチで優しい義母さん、お金目当てでエッチなバイトに励むことになる人妻さんなど、キャラクター属性・設定の分かり易さはありつつ、決して単純な人物造形ではなく、彼女たちの“欲望の業”も含めて、清濁両面を抱えた上で生きる芯の強さを感じさせます
  サブヒロインには例外が多いものの、艶やかな黒髪に落ち着いた服装という清楚感を感じさせるキャラデザインが多いのも特色であり、そういった落ち着いた色香のある人妻キャラが熱っぽく蕩けるという分かり易い強みとして機能。
SheIsNotYetWifeNorMother3  ボディデザインについては、形の良い巨乳に安産型ヒップ、適度な濃さの茂みがある熟しか股間を健康的な肉付きの体幹に組み合わせたものであり、強い特徴や体パーツ描写の淫猥さがあるスタイルではありませんが、整った美しさと分かり易いセックスアピールが共存する女体を成立させています(←参照 短編「義母シェア」より)。
  絵柄については、最先端とも流行りのタイプとも言い難いのは確かではあるものの、一般向け漫画的な健康的な色香や漫画チックな親しみ易さのある絵柄は、意外に繊細な描線で女性の美しさを引き立てるタイプ。華やかな二次元絵柄とは異なるスタイルで、好みは分かれると思いますが、表紙絵とは完全互換で安定しているため、ここを判断基準とすることをお勧めします。

【欲望があふれ出る熱っぽい雰囲気と激しく乱れる美女】
  場面転換やストーリー展開の都合上、エロシーンを分割構成することもありますが、その場合でもページ数の総量としては十分な水準にあり、また核となるエロシーンではフィニッシュに向けたタメの形成も相応に意識された構成となっています。
  和姦シチュが存在しない訳ではないものの、その場合でも(義理の血縁とはいえ)近親エロスの背徳感を有するエロシチュであったり、率直ではあるが歪みや淀みを持つ欲望が迸ったりなことが多いため素直に柔和なラブエロ系はごく少数と言え、また凌辱・調教系のシチュエーションも頻度高く投入されています。
とはいえ、欲望が表出されることそのものに作劇としても強い意味合いを持たせるスタンスということもあって、雰囲気の明暗を問わずに、清楚なキャラデザの美女達が激しく乱れる痴態表現に十分なアタックを持たせ続けた濡れ場を構築。
  丁寧にち○こを嘗め回すご奉仕フェラやハードに喉奥まで突き込むイラマチオ、互いに秘所を刺激し合うシックスナインもあれば、野菜やソーセージを用いた異物挿入責めにオナニーショーなどなど、エロの趣向に併せて多彩なプレイ内容の前戯パートを用意しており、比較的長めの尺を取ってじっくりと煽情性を高めていきますが、逆に言えば抽挿パートを量的に圧迫していることもあります。
SheIsNotYetWifeNorMother4  アヘ顔を用いる作品もあるなど、エロ演出のアタックの出し方には一定のバリエーションを感じますが、前述した整った女体の存在感を打ち出しつつ、熱っぽい陶酔感を重視した官能フェイスや思わず叫んでしまう嬌声、ストレートに淫猥な結合部見せつけ構図や秘所のアップといったベーシックな演出を多過ぎず少な過ぎずの分量で施しています(←参照 長編「淫らな義母と4人の息子」第4話より)。
  中出しを経てから敢えての口内射精フィニッシュも数件ありつつ、子宮に白濁液が注ぎ込まれる断面図や開脚ポージングでの結合部の見せつけなどを伴って大ゴマで投入するフィニッシュシーンを基本としており、悪く言えばやや地味で泥臭くはありつつ、性的快感を登り詰めた勢いをそのまま抜きツールとしての強度に結びつけた印象があります。

  久しぶりに白石先生の作品をレビューしましたが、やはり人間ドラマの描き方はこの作家さんらしさがしっかりと感じられ、今風とは少し異なる印象はありつつ絵柄の端正さが増した印象もあります。
個人的には、母としても妻としても当主としても、そのいずれにも単純に当てはまらない道を選んで歩んでいくであろうヒロインの姿に、好悪の入り混じる複雑な感情が呼び起された長編作が最愛でございます。

琴義弓介『ヤリスギ肉熟女』

TooMuchGramarousMILFs  幸村誠先生の『ヴィンランド・サガ』第21巻(講談社)を読みました。別に凡人ではないのですが、他のキャラに比べると人間臭さのあるシグやんが大好きなんですが、今回なかなか活躍しており、嬉しく思いました。ただ、グズリーズさんのトルフィンへの反応と、微妙に立っている死亡フラグが気になりますね。

  さて本日は、琴義弓介先生の『ヤリスギ肉熟女』(コアマガジン)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『夫人乳戯』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
多彩なコスチュームに身を包んだ爆乳美熟女さん達とのエロコメディ&パワフルファックが楽しめる1冊となっています。

TooMuchGramarousMILFs1  収録作は、最近オタク活動に忙しい息子と疎遠になってしまったことを心配したママさんが、息子の好きなキャラのコスプレ衣装を見つけ、それを着用して(色々な意味で)スキンシップを深めようとするのだが・・・な中編「発情ミルクタンクママ桃花」全3話(←参照 息子の興味を理解しようとして 同中編第1話より)、および読み切り形式の短編7作+短編「悪乗り☆ドデカップ」「乳惑♥ダイナマイト」のヒロイン揃い踏みなスピンオフフルカラー掌編(4P)+フルカラーピンナップ(4P)+カバー裏の前作「夫人乳戯」の紹介漫画。
フルカラー掌編を除き、1話・作当りのページ数は8~20P(平均17P強)と平均値としては控えめな部類。ストーリー面の読み応えはほぼありませんが、その分のノリの軽さと良さに由来するはっちゃけ感があり、その上で程好いボリューム感の濡れ場を提供する構築で安定しています。

【あっけらかんと前向きに性的な解放感で進む作劇】
  重厚なドラマ性を有する長編ストーリーから、あっけあかんと軽いノリの短編作まで幅広い作劇スタイルを有する作家さんですが、今回は完全に後者であり、ヒロイン達がなんのかんのでエッチに励む艶笑話が揃っています
  単行本タイトルに熟女とある通り、人妻ヒロインや母親ヒロインを中心とする熟女さん達が勢揃いであり、その設定に由来する不倫エロスや近親エロスといった背徳感のある要素が含まされていますが、それらはあくまで作劇のスパイスであって、それよりむしろ素直にヒロイン達の性的欲望が充足されるポジティブさが前に出たシナリオワークと感じます。
TooMuchGramarousMILFs2後述する様に、エロ・キャラの趣向としてコスプレ的な要素が多いのですが、夫婦生活の中で魅力的な女性と夫に認識されなくなった奥さんがエッチなサンバコスチュームで積極的にセックスを貪ったり(←参照 サンバのリズムでレッツダンス! 短編「悪乗り☆ドデカップ」より)、お堅い教頭先生がギャル衣装に着替えさせられて性的な解放感を知ったりと、装いを変えることで普段抑圧されていたり、自信を失っていたりする状況から解放されるという、変身願望の充足といった構図が作劇的にも明瞭と評し得ます。
  唯一の続き物であり、ママさんを中心にして息子やその友人達とドタバタなエロ騒動が巻き起こされる中編作にしても、話を大きく動かすことはなくあっけらかんと平和なまとめに落着しており、その他の作品もコミカルなものを中心として軽い読後感を残すラストとなっています。
  どっしりとした読み応えや、ラブラブ感の強い作品などをお求めな諸氏には不向きなスタイルではありますが、ポジティブで軽い調子のシナリオワークは幅広い層にすんなり受け入れられるタイプとも言えます。

【多彩なコスチュームに身を包む爆乳美熟女さん達】
  ヒロイン陣の年齢設定としては概ね30代半ば~40歳前後程度と思しき美熟女さん達で統一されており、ママさんヒロインや人妻ヒロインなどがメイン。なお、思春期ガールも描く作家さんですが、今回は中編作にサブヒロインとして1名だけ短めの登場をするだけなので、そこらをご期待の諸氏は回避を推奨。
  短めのシナリオワークであるため、長編作の様にヒロインの心情を丁寧に掘り下げるということはできないものの、誘惑人妻さんや欲求不満からエッチにはじけちゃう人妻さん、お堅い教頭先生に厳しい女性上司、笑顔が苦手な薄幸系クール美女に、優しいが色々勘違いして突っ走るママさんなどなど、漫画チックな楽しさや素直にエロ向きな要素を有する多彩なヒロインを用意しています。
  ヒロインのボディデザインには一定のバリエーションがあり、等身高めのデザインであることは共通しつつ、肢体全体に肉付きの良さがあるタイプとスレンダーさが引き立つタイプが存在していますが、いずれにしても巨乳~爆乳の特大バストを装備しているのは共通
TooMuchGramarousMILFs3基本的にはロケット型で美熟女らしい垂れ巨乳・爆乳がおっぱい描写としてメインですが、乳輪周辺の表現や張りの強さ・垂れ方にキャラクターによるバリエーションを設け、様々な角度からおっぱいの存在感を強調する構図・描写を多用するのは、さすが巨乳エロ漫画における大ベテランのお仕事(←参照 この角度!そして右下からのおっぱい追い撃ち! 短編「GESS NO KIWAMI」より)。
  普段は清楚な和装姿の女将さんがママさんバレーのブルマ体操服に着替えたり、地味で普通の人妻さんが露出度の高いサンバ衣装やチア衣装を着用したり、ママさんがアニメのコスプレをしたり、はたまたスーツ&メガネ姿の堅物先生が派手なギャル衣装を着させられたりと、コスプレ・衣装チェンジの要素が多く、もちろん着衣セックスとして生かされていますし、変身願望・解放感の視覚的表現として機能しているのは前述の通り。
  初出時期には一定の幅はありますが、絵柄はすっかり固まっている作家さんなので単行本を通して表紙絵と完全互換で安定しており、親しみ易い漫画チックなキャッチーさと程好い濃厚感のフェロモンが両立された絵柄となっています。

【爆乳ボディの存在感とほんのりお下品な乱れ方が特長】
  ページ数の都合上、たっぷり長尺の濡れ場とは言い難く、多少の食い足りなさを感じることもありますが、サクサクとエロシーンに流れていく展開もあって、抜きツールとして適度なボリューム感は有しています。
  コスプレママとの近親セックスや乱交、厳しい女上司さんに言葉責めされながらリードされる状況からの反転攻勢、お堅い熟女が性に目覚めて女上位の乱交ファック、あっけらかんとした浮気エッチ、チア衣装の地味系人妻さんが覚醒しての頑張れ♥頑張れ♥応援エッチなどなど、多彩なエロシチュが揃っており、前述した様に背徳感などもありつつあくまで味付けに留めて、全体的に性的な解放感に基づくポジティブなでパワフルな性交が描かれていると評し得ます。
  全体の尺がそれほど長くないにも関わらず、前戯パートを長めに取る傾向にあり、垂れ爆乳・巨乳を揉んだり吸ったりな描写はもちろんのこと、はしたない表情で艶っぽい唇が肉棒を包み込むフェラ描写、陰毛の茂る股間から淫液をたっぷりと漏れさせる手マン・クンニなど、女体の体パーツ描写の淫猥さを生かした描写を充実させています。
TooMuchGramarousMILFs4ここで十分に双方の興奮を高めた上で一気に勢いの強さを打ち出していく抽挿パートとしており、重たげに乳を揺らし、ほんのりとお下品さを増した熱っぽい表情を曝け出し、ハートマーク付きで淫語搭載の実況エロ台詞を連呼する美熟女の痴態を連続させていきます(←参照 短編「ワケアリ熟女㊙チア性交」より)。
  結合部のアップ構図やボリューミィな巨乳&安産型ヒップを強調する構図、枠線ぶち抜きの複数アングル詰め込み絵など、シンプルにインパクトのある表現を重ねつつ、ピストンしながらの乳首弄りや乱交エロでの上下のお口同時攻めなど、プレイに手数の多さがあるのも○。
  尺の都合上、1回戦仕様でまとまることが多く、前戯パートでの射精シーンがないなど、読み手によっては不満を感じるところもあるでしょうが、美熟女ヒロインのあられもない絶頂描写なども抜き所として機能させており、大ゴマ~1Pフルの中出し(+α)のフィニッシュで十分な演出的アタックを叩き込んで〆ています。

  琴義先生の描く多彩な爆乳美熟女ヒロインのエッチな姿を多彩なコスチュームで楽しめる抜きツールであり、ヒロインの年齢設定(と一部の乳首の描写)以外は好みを分ける要素が少ないこともあって、楽しく読めて抜ける1冊と感じます。
個人的には、真面目すぎるツンツン女教師さんにギャル衣装を着用させて乱パな短編「塾ギャル教頭はお堅いのがお好き!?」と薄幸系美人さんのドスケベチア衣装でのセックスがエンジョイできる短編「ワケアリ熟女㊙チア性交」に愚息が大変お世話になりました。

ほた。『ラブみごろ。』

LovelyTime  椿いづみ先生の『月刊少女野崎くん』第10巻(スクウェア・エニックス)を読みました。鹿島には“母性”扱いされていて実際そんな感じなのですが、野崎君に特別な感情を持たれて手もつなげた佐倉ちゃんよかったですね!好意のあまり変態の域に突入している娘さんですけど!


  さて本日は、ほた。先生の『ラブみごろ。』(ワニマガジン社)の遅延へたレビューです。成年コミックの新刊はずいぶんと久しぶりなのですが、8年前の前単行本(初単行本)『ほった。ん!』(富士美出版)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
とってもキュートな萌え系美少女さん達との甘味たっぷりのラブ模様&彼女達がふにゃふにゃに蕩けるエロシーンがたっぷり詰まった作品集です。

LovelyTime1  収録作は、温泉大好きでクールな無表情ガールである従妹ちゃんと温泉旅行でラブラブHな連作「らぶ♨すぱ」正続編、性と恋の芽生えを迎えた少年は自分のことを子供扱いしている幼馴染のお姉ちゃんへの想いを募らせて・・・な中編「ななみごろ」シリーズ全3話(←参照 一緒にお風呂に入ってくる七実お姉ちゃん 同中編第1話「ななみごろ」より)、および読み切り短編3作+描き下ろしのおまけ幕間劇(2P)。
なお、各作品の登場人物達の友人キャラとして登場する少女・山中ちゃん(おそらく短編「まぐデリ!」のカップルの娘さん)の存在が示唆する通り、作品世界は共通している様子。
  描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数は18~28P(平均24P弱)と幅はありつつ平均値としては標準的な水準。話として大きく動くタイプの作劇ではないものの、作品世界にどっぷり浸かれる話回しであり、またエロシーンの質的・量的な満腹感も十分に強く仕上がった構築となっています。

【ラブエロ系としての十二分な甘味と適度なコミカル感】
  作風としては明るく楽しくなラブコメ的な要素を明確に持ちつつも、ヒロインのキャラクター性に依存し、その可愛らしさを如何に引き出すかに焦点がある王道の萌えエロ系という印象も強くあります。
エッチなアルバイトをしていることが露見して、死なばもろとも的に本番プレイを持ちかけてくる暴走処女を描く短編「まぐデリ!」、ショタ主人公の純情な恋と性が爆発しつつ、お姉ちゃんはそれを待ち構えていたという構図な中編「ななみごろ」シリーズとコミカルな要素を持つ作品もありつつ、それはあくまでヒロインのキュートなリアクションを引き出すものとして機能
LovelyTime2  恋心を素直に表現する気恥ずかしさ、エッチなことへの興奮とやはり感じる恥ずかしさや嬉しさ(←参照 “へへっ、先生の手、好き///”甘過ぎる台詞だ・・・ 短編「あま❤くち」より)、エッチなことに夢中になってしまう陶酔感・幸福感といったヒロイン側の心が満たされていく心情表現に強い魅力があって、優しく甘いラブエロ空間を強固に形成することにつながっています。
作劇として強いドラマ性を有している訳ではないものの、そういったヒロインのリアクションを引き出す中で、押したり引いたりな恋の駆け引きや男女双方が少しずつ互いの恋愛感情を認証していく流れが適度な尺と展開で表現されており、ラブエロ系としての甘味をひたすら投入するのではなく、勘所で甘味を一気に高める作劇になっていると評したいところ。
  男女双方がそれからも常に前向きに向き合っていくことを強く示唆するハッピーエンドは、コミカルなまとめ方に持っていくことも多いものの、ラブラブな萌えエロ系としての甘味・幸福感を強く読後に残してくれるスタイルであり、作品の雰囲気に終始心地よく浸かって楽しむことができると言えるでしょう。

【多彩なボディデザインのキュートな美少女ヒロインズ】
  ちっこい背丈ながらも実際は大人な短編「みに×まむ」の女性店長さん(連作「らぶ♨すぱ」のヒロインのママさん)を例外として、JC~JK級と思しき制服ティーン美少女達が勢揃いなヒロイン陣。
普段は地味なメガネっ子だけど実はエッチなバイトもしていて、したたかな様で抜けている暴走ガール(短編「まぐデリ!」)、感情表現が苦手であるが実は温泉と従兄さんのことが大好きなクーデレ系ガール(連作「らぶ♨すぱ」)、優しくで穏やかでちょっとだけ腹黒い甘やかし系お姉ちゃん(中編「ななみごろ」)、健気で純粋で尽くすタイプの子犬系ガールと(短編「あま❤くち」)、それぞれいい意味でのあざとさ・キャッチーさのある萌え要素を織り込んだキャラ構築となっており、そんな彼女達と仲睦まじい空間に浸る甘ったるい幸福感こそが、作劇としてもエロとしても最たる魅力と評して良いでしょう。
LovelyTime3  ほぼぺたんこなバストに一本筋が走るぷにっとした股間をちんまりボディに組み合わせたロリ色が明瞭なタイプも数名存在しつつ(←参照 連作正編「らぶ♨すぱ」より)、ちんまりボディにたっぷりバストを組み合わせたトランジスタ・グラマーな合法口リさんや、おねショタ的な組み合わせにおいて男性よりも背が高く、豊満なバスト&ヒップをお持ちな巨乳ボディの女の子、それらの中間的なタイプで程好いバスト&ヒップのボリューム感で肢体全体の健康的な肉付きがあるボディなどもあって、多彩なデザインの女体を用意しています。
  特に近作では描線をより細やかにしてタッチの柔らかさ・繊細さを増した印象がありますが、萌えっぽさの明瞭にある二次元絵柄はキュートなヒロインや甘ったるい雰囲気との親和性が非常に高く、絵柄の指向するところは単行本通して安定していると言ってよいでしょう。

【陶酔感の強さがある演出でヒロインのエロ可愛さを高める濡れ場】
  作品によってページ数に幅がある分、エロシーンの長短にも一定のバリエーションはありますが、基本的には抜きツールとして十分な尺のある濡れ場であり、また後述するラブラブHとしての甘味に濃厚さを打ち出す雰囲気作りとエロ演出があるため、質的なボリューム感がしっかり打ち出されたスタイルと言えます。
  敢えてのマグロプレイ、入浴エッチ、体格差カップルの羞恥系シチュエーション、少年の奮闘&自尊心とそれを優しく受け入れるお姉ちゃんというおねショタH、年の差甘々純愛セックスなど、個々にエロシチュのコンセプトをしっかりと定めて味付けに変化をつけつつ、恋愛セックスを主軸として1on1の和姦エロで統一。
  ちっこいガールが頑張って健気なディープキス、男子を気持ちよくしてあげたいお姉ちゃんのねっとりフェラに、そんなお姉ちゃんをやはり気持ち良くして感じさせたいショタボーイの熱心なクンニや愛撫、大好きな人を思いながらパイパン仕様の股間を自ら弄るオナニーなど、好きな相手のことを考えて、かつ自分と相手が気持ちよくなる行為で前戯パートを形成。
ここで双方の興奮が十分に高まり、すっかり濡れてほぐれた秘所にギンギンに勃起したち○こを挿入すれば、双方激しく腰を振りあう熱情的なピストンを展開していますが、そこに両手の恋人つなぎや、抽挿をしながらのキス、お姉ちゃんの体にぎゅっとしがみつくショタとそれを抱き留めるお姉ちゃんなど、ラブラブ感を視覚的に表現する描写を織り込んでいるのも、恋愛セックスとしての甘味を高める要因。
LovelyTime4 瞳の焦点が乱れ、口の輪郭がふにゃっと乱れ、頬を紅潮させるトロトロの蕩け顔、思わず漏れ出てしまう乱れた描き文字のハートマーク付き嬌声、粘膜表現としての生々しさを有しつつも絵柄の良さと邪魔し合わない断面図描写&結合部アップなど、ヒロインのエロ可愛さを更に練り上げるようなエロ演出を十分な密度で施すことで(←参照 我慢してても出ちゃう喘ぎ声 短編「まぐデリ!」より)、濃厚感を打ち出しています。
前戯パートも含めて複数ラウンド制でまとめることが多く、どちらかと言えば演出手法に強く依存したスタイルではありつつ、中ゴマをメインに描写の手数とアタックの強さを両立した画面構成を手堅く連続させて、大ゴマ~1Pフルのフィニッシュに威力を持たせる構成となっています。

  ヒロインのキャラクター性に支えられるラブエロ系としての十分な甘味が、エロシーンの実用性を高めることにもつながっており、がっつり使えてかつ心はピースフルという読書感になっています。
個人的には、おっさん教師の善意がキュートな教え子に伝わってラブラブに~な短編「あま❤くち」に愚息が大変お世話になりました。
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