2017年12月

2017年私的ベスト10

 どうも、当ブログ管理人・へどばんです。2017年最後の更新は、毎年恒例の年間ベストの記事となります。
 昔に比べれば更新頻度は下がりましたが、昨年の心身不良からの復帰後、毎月二桁更新を続けてこれたのは自分でもそれなりに満足しております。当ブログの開設(移籍)後、ほぼ10年が過ぎ、単行本レビュー2000冊を達成したことも、2017年における個人的に満足を得たことであります。長い間お付き合いして頂いた読者諸氏にも御礼を申し上げるべきところであります。
  粛々と単行本レビューを書くことを目的として当ブログを維持しており、考察記事を書くこともほとんど無くなってしまったことは、一レビュアーとして申し訳ないところでありますが、恒例の年間ベストを書くことは選考が悩ましくとも純粋に楽しいものです。

  毎年のことですが、当記事では、ストーリーの面白さやエロシーンの実用性、登場キャラクターの魅力など、エロ漫画としての様々な側面における魅力を総合して評価し、私的なベスト10として選出しております。
ランクインした各作品の詳細なレビューは、それぞれのリンク先にある該当作のレビュー記事をご参照下さい。当記事内では、主に雑感やランクインの理由等を記しておきます。
それでは、本年の様々な作品の中で私が特に優れていたと感じた10冊について挙げさせて頂きます。

10位 しおこんぶ『Fanaticism』(文苑堂)
Fanaticism 2014年度ベスト10に引き続きランクインの2冊目。前単行本に引き続き、舞台設定とそれに直結するストーリーやキャラメイキングで魅せた作品。今回は館モノのダークネスとカントリー・ハウスものとメイドエロのケミストリーと言えます。
濃厚でハード指向のエロ描写は作劇の方向性と良くかみ合っており、エロとストーリーを合わせた上での重厚さのある作品と言えるでしょう。→単行本レビュー

9位 鬼頭サケル『ナマチチマラトロピクン』(ワニマガジン社)
ErectForFleshBustAndPussy 初単行本にして初ランクイン。ハードコアなエロという昨今の潮流に素直に乗りながら、作品においてそれをどう織り込むかという点において、読者の想像の斜め上を行く強烈な個性を発揮した作品集と言えるでしょう。
万人向きとは全く思いませんが、エロ漫画ジャンルの多様性のためにも、こういった物凄い印象を残す作品がこれからも出て欲しいところ。→単行本レビュー

8位 アズマサワヨシ『あやかし館へようこそ!』(コアマガジン)
WelcomeToAyakashiHouse 3冊目において初ランクイン。人外ヒロインとのラブストーリーとして正統派の魅力を有した作品であり、ウハウハハーレム仕様から一人のヒロインとの運命づけられたラブストーリーへと収束していく流れが魅力的。
十分な尺のストーリーの中で掘り下げられたキャラの魅力が立っている故にエロシーンの幸福感と実用性が増しています。→単行本レビュー

7位 ドバト『平成JC in 明治夜這い村』(ヒット出版社)
HeiseiJCInMeijiEar 前単行本に引き続きランクイン。重厚なドラマ性を有した前作に対し、オムニバス形式・短編メインの1冊ではありますが、苦難の中でも個々の幸福を求めて生きる少女達の姿を真摯に描き出すテーマ性は一貫しています。
少女漫画チックなふんわりと柔らかい絵柄でありつつ、時に静謐を湛え、時に賑やかな闊達な筆致と、少女ヒロインが蕩けるエロ描写の濃密感とのバランスの良さも魅力。→単行本レビュー

6位 中村葛湯『彼女のせつな』(コアマガジン)
HerEphemeralSeason 初単行本ながら初ランクイン。素朴なラブストーリーからじんわりと悪意と歪みが滲む凌辱系までいずれも繊細で豊かな筆致で描き出す作品集。
シナリオワークもエロ描写も技巧的という評価が相応しいスタイルであり、それでいて技巧に頼り過ぎず感情や欲望の生々しさが籠っているのが評価のポイント。→単行本レビュー

5位 藤丸『ラブミーテンダー』(ワニマガジン社)
LoveMeTender 初単行本ながら初ランクイン。お馬鹿なエロコメから抒情性のあるファンタジーまで多彩な作劇それぞれに魅力的な仕掛けのある作品集。快楽天系列らしいオサレ感もありつつ、それよりも作劇の自由闊達さが印象に残る作品。抑え目でありつつ適度に濃厚感のあるエロ描写の塩梅も万人受けする要素でしょう。→単行本レビュー

4位 内々けやき『ニンフォガーデン』(ワニマガジン社)
NymphoGarden 当ブログの年間ベストでは比較的常連と言うべき作家さん。最近では一般向けでも大いに活躍されています。性的快楽の強烈さとそうであってもままならないモノを描くと、抜群の魅力を発揮する作風が十全に生きた長編作と言えるでしょう。
サナトリウムものという、特殊なネタを扱いながら、人の情愛として普遍的なものを扱っている故の秀作と評したい所存。→単行本レビュー

3位 東山翔『Implicity』(茜新社)
Implicity LOサブカル勢筆頭格の個性派にして当ブログでは年間ベストに初ランクイン。まだ完結していないため、評価としては保留すべき点も多いですが、SFエロ漫画として金字塔を打ち立てるのは間違いない作品でしょう。
リアル指向の生々しい肢体描写で背徳的で強烈な濡れ場は特筆すべきポイントで、それを混沌とした世界観にマッチさせて読み手を揺さぶる様に叩き出しています。→単行本レビュー

2位 赤月みゅうと『ラブメア❤』上下巻(ティーアイネット)
LovemereSecond 昨年に引き続き上位にランクイン。ハーレムエロとSF的世界観の融合という作風には良くも悪くも変化はありませんが、今作はそれに漫画家漫画として願望や欲望を表現するものの立場を入れ込んだ点が新鮮。
フルスロットルにエロ願望充足のハーレムプレイを散りばめ、濃厚なエロ空間を成立させながらそれが真摯な恋愛ストーリーに収束する流れは見事の一言。→単行本レビュー

1位 アシオミマサト『クライムガールズ』(ティーアイネット)
CrimeGirls ユニークな設定と重厚なドラマ性、それらを貫くテーマ性で魅せるスタイルは長編作でこそ輝くタイプであり、2015年ベスト第1位に引き続き、今回もトップに選出。
綺麗なお姉さんキャラ達が快楽に包まれていくエロ漫画的な快楽全能性で実用性を大きく高めつつ、それと相反する様なテーマ性で全体をしっかり締める構築はやはり唸らされる点。→単行本レビュー

 以上10作品が、私個人が選出した2017年のベスト10となります。毎年、魅力的な作品が多い故に10作に搾り、それに順位を付けるのはなかなかに悩ましいものなのですが、書き終えた今となっては納得した上で諸氏にお勧めできるランキングになったと考えております。
 10作品中3作が初単行本となりますが、毎年新しい才能がその魅力をしっかりと示してくれることは、エロ漫画レビュアーとしてのモチベーションとして非常に大きなものであり、嬉しく思っています。これらのランキングはあくまで私的なものであり、また自分の中での評価も今後変化する可能性は勿論ありますが、読者諸氏がエロ漫画を楽しむ上で何かしらのご参考になれば、当ブログの管理人として幸いであります。

 年末に際しまして、全ての作品、作家様、出版社様への心からの謝意・敬意を今年も表しますと共に、当ブログの読者諸氏の御愛読に対し、管理人より改めて御礼を申し上げます。

 2018年も素敵な作品に沢山出会えることと、エロ漫画を愛する全ての人に幸せな一年であることを祈りまして

一エロ漫画愛好家 へどばん拝

ひげなむち『桂さんちの日常性活』

SexualDaysOfKaturaFamily  内藤泰弘先生の『血界戦線 Back 2 Back』第4巻(集英社)を読みました。“まーた、ザップが女絡みで大騒動を引き起こしているよ”→“な、なんだ、この色男台詞とヒロインの胸キュンなリアクション!”→“・・・嫌な事件だったね”な因果応報回が爆笑でしたね。屑のせいで、クラウスさんに余計な心労ダメージが!

  さて本年最後の単行本レビューは、ひげなむち先生の『桂さんちの日常性活』(ワニマガジン社)のへたレビューとなります。先生の前単行本『みすでぃれくしょん』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
もっちり柔らかボディのキュートガール&レディが背徳的な快感に熱っぽく染め上げられる痴態が詰まった1冊となっています。

SexualDaysOfKaturaFamily1  収録作は、年の離れた愛する旦那と最近彼氏の出来た娘さんと仲睦まじい家庭を持つヒロインは、隣に越してきたイケメン色魔野郎の強引に迫られ、その体を許す関係がずるずると続いてしまうのだが・・・というタイトル長編「桂さんちの~」シリーズ全6話(←参照 相手のお願いを聞いている内に隙を突かれ・・・ 同長編第1話「桂さんちの日常生活」より)+描き下ろしの幕間掌編4回(2~4P)、混浴の温泉宿にやってきたカップルさんは外国人のカップルに出会い、二人とも浮気セックスをすることになってしまう連作「コンヨク」前後編、および読み切り形式の短編3作。
描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数は16~24P(平均19P強)とコンビニ誌初出としては中の上クラスのボリュームで推移。相応に読み応えのある長編と、コンパクトにまとめた短編群から成りますが、基本的にどちらもエロの量的充実が図られた構築であることは共通しています。

【アブノーマルな雰囲気と快楽全能主義の折衷】
  寝取られエロや不倫セックス、アブノーマルな関係性など、ほんのり悪意や歪みが滲み出る背徳的な作風が基幹の作家さんであり、人妻ヒロインが寝取られ調教な長編作を筆頭に今回もその傾向にあります。
長編作については、セックスの相性抜群にあるチャラ男に好き放題にされ、娘も毒牙に掛けられるものの、旦那や娘への愛情は決して変化することなく、家庭そのものは崩壊することなく、あくまで体だけの気持ちいい関係として描く分、寝取られ作品としてはマイルドと評しても良いでしょう。
SexualDaysOfKaturaFamily2>しかしながら、旦那への愛情を決して揺るがないものとすること、家族のためにその身を投げうつことはヒロインの“強さ”であると同時に、肉体関係を続けるための、ある種無自覚な言い訳として“弱さ”でもあるわけで、そこをチャラ男君が巧みについて要求をエスカレートさせていく流れは(←参照 チャラ男、孕ませを宣言 長編第6話「桂さんちの日常性活」より)、実は結構ウェットでブラックとも評し得ます。
寝取られる側が決して不幸にならない、ヒロイン達もあくまで「自主的」に関係を継続しているなど、表面上の穏やかさはしっかり確保される一方で、恋人や伴侶と愛し合っているハズなのに、その体は別の男(または女)に支配されているという二重構造は、寝取られる側の立場において、本質的な恐怖感や背徳感と直結しています。
  短編群については、憧れのお姉さんの寝こみを襲うも、後でちゃんとお説教される短編「サマータイム」や腐れ縁な女子との爛れたエロライフを描く短編「ただれ縁」、清楚で文武両道なヒロインの特殊な男性の趣味が妖しく描かれる短編「蓼食う彼女」と、ダブル浮気孕ませセックスの連作も含め、方向性は陰陽様々。
いずれの作品でも、セックスの快楽が全てを超越して、登場人物の幸福や満足を生み出すという構図自体は共通しており、悪意のウェット感には幅がありつつ、背徳的かつ比較的マイルドな作品が揃っているのは間違いないでしょう。

【柔らかさと温かさを感じさせる女体描写】
  中編作のメインヒロインである人妻さんのみ30代前半~半ば程度と考えられますが、その他のヒロインは女子大生クラスを中心に女子校生クラスも投入。なお、年齢設定による描き分けはむしろ弱く、前述の人妻さんも若々しくキュートさもある年増美人となっています。
旦那を愛し続けながら若い雄のち○こが叩き出す快楽に堕ちていく人妻キャラに、清楚&穏やか系ながら背徳の快楽の深みにはまっていく美少女キャラ、優しくしっかり者の幼馴染お姉さんに性的にオープンなスケベ金髪美女など、オーソドックスな属性を持たせつつ、彼女達の関係性の中で妖しさや複雑さをキャラクターの中で醸していく流れが○。
  なお、軽いチャラ男ながら相手の隙を突く抜群の交渉力を持つ長編作の寝取りイケメンや、薄毛で肥満体型で小心者であることが完璧美少女の特殊性癖にハマる中年男性、腐れ縁の女子とのアブノーマルな様な素朴な様な関係を続ける男性など、男性キャラクターの存在やその心理も作品の雰囲気や展開に寄与しています。
SexualDaysOfKaturaFamily3  連作「コンヨク」に登場する日本人カップルの方の彼女さんのように、小さ目ボディに控えめボリュームのバストの持ち主もいますが、基本的にはむにゅんと柔らかさMAXの美巨乳、これまたもっちりとした柔尻、ぷにっとした感触の鏡面仕様の股間を健康的な肉付きの体幹に組み合わせたボディデザインでほぼ統一(←参照 連作前編「コンヨク♨」より)。
女体描写そのものに強い個性があるというわけではない一方、萌え系日常四コマ誌で見ても違和感のない、デフォルメ感もあるほのぼのとした漫画絵柄と、お肉の柔らかさや温度感が明瞭な肢体描写や熱っぽい陶酔感との組み合わせがこの作家さんの個性であり、強い武器となっており、表紙絵と完全互換で単行本を通して安定しているのも安心材料でしょう。

【じっくりと熱情を組み上げていくエロ描写】
  いずれもエロメインの作品構築で一貫しており、じっくり一回戦仕様でまとめることもありつつ、標準並みかそれを多少上回る尺のエロシーンを生かした複数ラウンド制の濡れ場を構築。
  寝取られ調教、母娘丼、ダブル浮気セックスや睡姦、乱交セックスなど、欲望任せに暴走するアブノーマルなエロシチュエーションがメインであり、話としての軽重・陰陽の印象は前述の通りに作品によって異なりますが、その快楽に夢中になり染め上げられていく貪欲さが、男性キャラも含めて、背徳のエロスとその抗しがたい魅力を物語るのは共通。
  どちらかと言えば、抽挿パートの尺を重視するスタイルではありますが、もっちりおっぱいでのパイズリや、体を密着させ反応を窺いながらの熱心なフェラといったサービスプレイ、むにゅんと柔らかなバストや濡れて蕩けだす秘所などへの愛撫といった描写で濃密感を高めていく流れを形成。
ここで白濁液を放出してヒロイン側が潤んだ瞳でそれを受け止めることもあれば、そのまま抽挿パートへ移行することもありますが、淫液をこぼす秘所に挿入して密着ピストンを開始すると、ヒロイン側が更に蕩けて体の弛緩を繰り返すリアクションを魅せていきます。
SexualDaysOfKaturaFamily4エロ演出としては質的にも量的にも抑えたものであり、個々の描写にアタックの強さはありませんが、熱っぽく快楽に包まれるトロトロの表情付けやきゅんきゅんと肉棒を締め付ける擬音、柔肌をしっとりと濡らす液汁描写など(←参照 びくびく❤ 長編第5話「桂さんちの完落模様」より)、柔らかボディとヒロインのエロ可愛さを増強する演出を積み重ねて、濡れ場の空気の濃度や熱気を作り出していきます。
  肌を密着させながらの中出しフィニッシュでも演出を特に強化することはありませんが、最奥に鈴口を密着させながらグリグリする描写や、淫洞を引き抜いていくち○こに粘膜が絡みついてくる様子、子宮内に白濁液が放出される透過図など、描写そのものの質に強みはなくとも演出の適切な重ね方で実用性を大きく押し上げています

  背徳的でほんのりウェットな部分はあり、そこが明確な特徴でありつつ、読み口の良さも維持されており、エロ描写の濃過ぎず薄過ぎずの濃密感のバランスもあって、幅広い層にとって強力な抜きツールとなりえます。
個人的には、桂さん家の母娘の快楽への溺れっぷりが実に淫靡な長編シリーズに愚息がお世話になりました。

上田リエコ『童貞キラーな妹』

CherryKillerSister  TVアニメ版『宝石の国』第12話「新しい仕事」を観ました。第1話で新しい仕事を与えたフォス君が今度はシンシャに新しい仕事を終に提示することができるようになった等、映像や関係性などで第1話との対比が印象的な最終話でした。
シンシャの照れ顔が大変にエロ可愛かったです。これはもちろん、2期ありますよね!?

  さて本日は、上田リエコ先生の『童貞キラーな妹~ビッチ系巨乳ギャルにヤられ放題~』(ジーオーティー)のへたレビューです。これが3冊目の単行本となる作家さんですね。
エッチでキュートな巨乳美少女さんとの平和なドタバタラブコメ&程好い熱っぽさで包み込むエロ描写が詰まった1冊となっています。

CherryKillerSister1  収録作は、様々な妹ヒロイン達がお兄ちゃんの童貞を頂戴することになる「童貞キラーな妹」シリーズ全9作。基本的にオムニバス形式のシリーズですが、自分を尻に敷いてくる勝ち気な黒ギャル妹ちゃんへの下剋上を狙うも振り回され続けることになる中編「黒ギャル巨乳な妹に仕返しセックス」全4話(←参照 夜襲をかけるも返り討ちに 同中編第1話より)+描き下ろしフルカラープロローグ(4P)は続き物となっています。
描き下ろしのフルカラー掌編を除き、1話・作当りのページ数は18~24P(平均21P強)と概ね標準的なボリュームで推移。基本的にシナリオの存在感は弱いですが、その分甘く柔らかい雰囲気に耽溺しやすく、またエロシーンも質と量の両面で程好い満腹感のあるものとなっています。

【甘く穏やかな幸福感のある王道の萌えエロ系】
  “ビッチ系巨乳ギャルにヤられ放題”というサブタイトルから、年下ガールに逆レ○プ搾精されてしまう男性にとって被虐的な作風を想起される方もいるかもしれませんが、今は亡きポプリクラブからの移籍組である作家さんであり、そのスタイルは一貫して甘い雰囲気の萌えエロ系。
CherryKillerSister2  ツンデレ系ヒロインである黒ギャル妹さんに振り回されたり逆襲を試みたりな中編を含め、エッチに積極的なヒロインに童貞男子である主人公が翻弄されるという構図は目立ちますが、決して一方的なものではなく、むしろ棚ボタ的な幸福感やお兄ちゃんラブな妹ヒロインの恋愛感情の甘味などが目立つタイプと言えるでしょう(←参照 「童貞キラーな妹 メイドで処女な巨乳妹がラブホで兄を誘惑しちゃう編」より)。
また、エロシーンへの導入を中心として展開の主導権は妹ヒロイン側にあるものの、なんだかんだで男性を受け入れる言動が多く、またおちんちんの気持ち良さには素直に蕩けてくれるため、この辺りも穏やかな読み口につながる要素と感じます。
  ストーリーそのものの個性や展開の抑揚などがあるタイプではありませんが、ヒロインのキャラクター性を魅せることを核とした作劇は、萌えエロ系として王道的なスタイルで安定感に寄与。
ビッチヒロインに完全征服されてしまうエロシチュエーションをお望みな諸氏にとっては、単行本タイトルで示唆される内容との差異に不満を感じると思われますが、甘い幸福感やほのぼのとした雰囲気、適度な濃度のある陶酔感で包んだエロシーンと、萌えエロ系のスタンダードな魅力を完備した作風は幅広い層に訴求できるものと言えます。

【妹キャラで固定された萌え系巨乳ヒロインズ】
  女子校生級の美少女さんでほぼ統一された陣容であり、中編作において妹ヒロインの友人であり主人公を取り合う友人キャラを除けば、妹キャラでも統一されています。
  サブタイトルにビッチ系巨乳ギャルとある通り、中編作では黒ギャルさんが登場したり、白ギャルヒロインが登場する作品があったりしますが、ヒロインのキャラクターは多様であり、小悪魔系妹ヒロインや清楚で大人しそうながら意外にむっつりスケベな妹ちゃん、クールなメガネ美少女な妹さんなど、必ずしもビッチやギャルといった属性付けがメインとなっているわけではありません。
  なお、単行本タイトルで示される通りに、男性主人公であるお兄ちゃん達は皆さん童貞(ただしイケメン)。彼らが妹ヒロイン達のエッチな姿や言動に焦ったり狼狽したりする様子が作品のコミカルさに寄与しています。
CherryKillerSister3  ヒロインのボディデザインについては、丸みの強い輪郭でお肉の柔らかさをアピールした上での巨乳&桃尻&パイパン仕様の股間を組み合わせた肉感ボディで統一(←参照 このヒップの弾力感!中編「黒ギャル巨乳な妹に仕返しセックス」第3話より)。むにゅんと柔らかい質感を備える乳房は、小粒の乳首を先端に有する美巨乳であり、その他の体パーツについても、適度なデフォルメ感による親しみ易さとストレートなセックスアピールを両立させるタイプ。
  ややオールドスクールという印象はあるものの、ポプリクラブやRinなどのかつての萌えエロ系雑誌のメインストリームにあった絵柄であり、少女漫画チックな可愛らしさの延長線上にある萌えっぽさでヒロインのキュートネスを固めています。

【柔らかいエロ演出で彩るエロ可愛い蕩け痴態】
  ヒロインの積極性もあってサクサクとエロシーンに進行する構成であり、また濡れ場でのヒロインの言動やリアクションなどでもそれぞれのキャラクター性を表現するので無理なく濡れ場の尺を確保できるタイプの作品群。
  ヒロインに襲われて童貞を奪われたり、逆に生意気ヒロインにお仕置きプレイをしたりといったシチュエーションもありますが、基本的には和姦エロで統一されており、コスプレHやセックスのレクチャー、隠れながらの羞恥セックスにウハウハ3Pなど、ラブエロ系の範疇でプレイ内容の多彩さを確保しています。
  もっちりおっぱいを揉んでその柔らか感触を満喫させて貰ったり、キュートなお顔で反応を窺いながらのお口ご奉仕があったりと、ヒロインの積極性と童貞男子達の翻弄されっぷりを表現する前戯パートとなっており、こってり白濁液をたまらず放出してしまうこともあれば、我慢させられて抽挿パートへ移行することもあります。
抽挿パートに移行してもヒロイン側の積極性は維持されており、既にぐっしょりの秘所にち○こを自ら誘導して開始されるピストン運動では騎乗位で自ら腰を振る姿を披露。抽挿パートが進むにつれ、快感でふにゃふにゃに蕩けた彼女達がリードを手渡してくれることで主人公側のがむしゃらな反撃も終盤で投入。
CherryKillerSister4  トロンと蕩けた瞳や、輪郭がふにゃっとしたお口などの蕩け顔、どちらかと言えば柔らかい語感の擬音表現、柔らかい肢体のエロさを程好く高める液汁描写にハートマーク付きの甘い嬌声など、演出としての量や強度を抑えつつヒロインのエロ可愛さを増強することに特化するスタイル(←参照 「童貞キラーな妹 バイブ&ローターオナニー大好き清楚系妹と口止めセックス編」より)。
小ゴマの連投にややリズムの悪さを感じることはありますが、熱っぽいキスや結合部の見せ付け構図、柔らかく揺れるバストなど、女体の存在感とそれとの密着感、個々にはアタックを抑えた各種エロ描写を多数入れ込むことでの情報量の高さを意識した画面構成で、中出しフィニッシュでヒロインの蕩けアクメを提供して〆ています。

  エロシチュとして何に期待するかで評価は分かれる部分はありますが、王道の萌えエロ系作品であり、キュートな巨乳妹ヒロインとたっぷりエッチが楽しめる仕様となっています。
個人的には、黒ギャル妹ちゃんとのエロ攻防が楽しめる中編シリーズが最愛でございます。

新堂エル『The Pink Album』

PinkAlbum  カトウコトノ先生の『将国のアルタイル』第20巻(講談社)を読みました。将国と帝国、互いの喉元に匕首を突き付けあった形での首都決戦ですが、どちらも絶体絶命のピンチでハラハラします。
しかも、泉の町の攻防でも大将首狙いが同時に生起するという仕掛けが面白かったです。オルハンの気持ちは分かるのですが、アイシェはこの“戦術上の失策”をどう捉えるんでしょうかね?

  さて本日は、新堂エル先生の『The Pink Album』(ワニマガジン社)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『変身』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
多彩なヒロインが強烈な快楽に狂乱する痴態描写をたっぷり搭載のエロシーンを様々なエロシチュでお届けの作品集です。

PinkAlbum1  収録作は、不良ながら根は素直な主人公が住む世界が違うと思っていたお金持ちで優秀なお嬢様が実はアダルトグッズ蒐集が趣味で被虐趣味のあるドスケベ変態ガールであることを知ってしまい、彼女の相手をすることになるのだが・・・な連作「だめだこのお嬢様早くなんとかしないと」前後編(←参照 ひょんなことから知る完璧お嬢様の本性 同連作前編より)、修道院で生活するヒロインはシスターの行方不明事件を追う探偵に巻き込まれ、やはり失踪した同僚であり友人であるシスターの行方を探すことになるだが・・な中編「INCUBUS」全3話(第2~3話は描き下ろし)、および読み切り形式の短編4作。
  1話・作当りのページ数は8~36P(平均25P強)と幅はありつつ、平均値としては中の上クラスのボリュームで推移。どちらかと言えばストーリーとしての読み応えは控えめなものが多く、ハードコア感が明瞭に強いエロ描写をガンガン投入してくるアグレッシブさで圧倒するタイプの構築と言えるでしょう。

【快楽の強烈さによる支配は共通する多彩な作劇】
  非常にヘビィなドラマ性を有する前作に比して、今回は短編クラスの作品がメインの作品集であり、ラブコメもあれば伝奇サスペンス、ヒューマンドラマにストレートな凌辱系と作劇の方向性が様々なのは、前々単行本『純愛イレギュラーズ』(ティーアイネット)などに近いタイプの作品構成と言えるでしょう。
  後述する様にヒロインが一筋縄ではいかないタイプの女性キャラクターを用いていますが、司書のお姉さんとのちょっと変わったラブエロ模様な短編「図書館トーク」や、不良ボーイとお嬢様ヒロインの奇妙なエロ探求ライフの連作「だめだこのお嬢様早くなんとかしないと」などは、作劇の骨子はスタンダードなボーイ・ミーツ・ガールのラブコメ系。
戦場カメラマンと現地の少女の出会いと再会を描く短編「戦場の花」、スケベな田舎ボーイズに強引に迫られて初めてのエッチが青姦4Pセックスになってしまう少女を描く短編「見せてあげよっか?」など、エロシーン自体はかなり攻撃的でハード指向なのは変わりませんが、少年や少女の素直な性的欲望が発揮され、またそれが概ねポジティブな方向に作用する作品であり、読後感も良好。
PinkAlbum2 シスター失踪の謎を追う内に怪異の存在が浮き上がってくる中編「INCUBUS」や、財布を忘れた結果、店のおじさんの超絶テクのせいで堕とされアイス10本の代りに中出しセックスを敢行される短編「夏の思い出」などは凌辱系統の作品であり、エロ描写の攻撃性の高さが恐怖感や絶望感、喪失感などに直結するのはこの作家さんの特性と言えます(←参照 中編「INCUBUS」第2話より)。
事件の背景にあるものの性質故に“探偵モノ”としては話が機能していない中編「INCUBUS」や、エロシーンへの誘導に説得力の不足をやや感じる短編「夏の思い出」「戦場の花」など、シナリオパートの短さ故か強引な展開に映る作品もありますが、その辺りが漫画チックな自由度の高さ・面白さであるとも評し得るでしょう。
  長編作では重厚に構築してくる作家さんである分、全体的に小粒な作品群ではありますが、エロシチュ・ストーリーがバラエティ豊かであるという短編集ならではの楽しみ方が出来る1冊と総括したいところ。

【多彩なキャラデザイン&キャラ性のヒロイン陣】
  口ーティーン級のちんまりガールから20代半ば~後半程度と思しきお姉さんヒロインまで登場しており、ヒロイン陣の年齢層は幅広め。
エロいことが大好きなド変態のお嬢様に真面目でクールな従僕ガール、普段は口数が少ないがセックスの際にはお堅い言葉遣いでエロ台詞をまくしたてるメガネ美人な司書のお姉さん、失踪事件に巻き込まれて(主に性的な意味で)大変な目に遭う快活な金髪シスターさん、中東風の衣装をまとう褐色肌の異国少女、ひと夏の経験で大人の階段を登ったボーイッシュガールなどなど、多彩なキャラデザ・性格付けが為されたヒロイン陣は短編集としての魅力の一つであり、彼女達の台詞回しや行動について、平凡に徹することなく、印象深さがあるのも明確な長所。
PinkAlbum3  前述した年齢層の幅広さもあり、小さな体に膨らみかけバスト&パイパン仕様の未成熟ボディもあれば、すらりとしたに膨らみかけバスト&陰毛の生えだした股間の思春期真っ只中の成長中ボディ(←参照 短編「見せてあげよっか?」より)、完璧お嬢様のスレンダー巨乳ボディに、アダルトレディの程好く熟したもっちり巨乳ボディなど肢体設計の方向性は様々です。
乳輪小さ目ながら大粒で自己主張の強い乳首、艶っとしたリップの表現、淫液を垂らしながら最奥まで押し広げられる秘所など、液汁描写と粘膜描写の組み合わせは十分に淫猥でありつつ、ここらのエロさを前面に押し出すよりも、あくまで高い強度のエロ演出で魅せるスタイル。
  初出時期には一定の幅がありますが、絵柄の方向性は既にほぼ固まっている段階であるため、描線の濃淡やボディデザインのまとめ方に多少の変化はありますが、違和感を覚えることはないでしょう。スタイリッシュにまとめた表紙絵よりも中身のモノクロ絵の方が絵としての表現力・密度は高い印象があります。

【強烈なエロ演出とポージングで攻めまくる狂乱の痴態】
  連作前編など、導入パートに一定の尺を設けてヒロインの性質を掘り下げるケースもありますが、基本的にはエロシーンの比重が高く、後述する様に質的な存在感がかなり強いエロ描写を十二分な分量投入してくる分、抜きツールとしての満腹感は好みが分かれる程に強く仕上がっています。
  言葉の通じない異国の少女との恋愛セックス(短編「戦場の花」)や、背伸びしたい御年頃の少年少女の青姦4Pセックス(短編「見せてあげよっか?」)など、和姦エロもありますが、合意の上とは言え、ハードなレ○ププレイに励む連作後編や前述した凌辱系の作品などと同様な強烈さのあるエロ描写においてヒロインの理性を爆散させていることもあり、甘く優しい雰囲気はほぼ無く、暴風雨の様な快楽表現で読者を圧倒するスタイル。
  エロ演出の強烈さと高密さを追求する現在のエロ漫画ジャンルにおける一つの潮流に関して、その権化のようなスタイルがこの作家さんの大きな特徴であり、白目を剥き口を大きく開くアへ顔、子宮内にまでち○こで突入する断面図、乱れた描き文字で表現される悶絶の嬌声に比較的尺の長い実況エロ台詞、じょばじょばと体中の至るところから放出される体液など、ヒロインの肢体が凶悪なレベルの快楽に支配されている様をアグレッシブに描き出します。
PinkAlbum4この過激なエロ演出の連発に加え、絶頂の感覚に仰け反る体(←参照 仰け反り+“ぼこぉ!”描写 短編「戦場の花」より)、男性の膂力のホールドされ結合部から溢れ出る液体が顔にぼたぼた垂れ落ちる体勢、ビクビクと震えたりアクメの後に脱力して崩れ落ちる体など、攻撃的でありまた見せたい体パーツをしっかり見せる構図の良さが描写のアタックを担保しているのも特筆すべきポイント。
  中出し連発や、射精後に破瓜の血や愛液、精液に塗れたち○こへのお掃除フェラ、上下のお口にピストンを加えての射精など、多回戦仕様を基本としたエロ展開であり、処女ヒロインが多めながらピストンの繰り返しと射精を浴びる内に強烈な陶酔に包まれるドライブ感を形成しています。

  性描写の過激さ・強烈さは読み手を選ぶタイプであり、決して気軽に楽しめるタイプの抜きツールではないのですが、コンパクトにまとまった短編~中編群である分、この作家さんとしては取っ付きやすい1冊とも言えるでしょう。
個人的には、褐色肌で健気な異国ガールが可愛いものの悶絶セックスとなってしまう短編「戦場の花」と、美人司書さんのユニークな語り回しがツボにはまった短編「図書館トーク」がお気に入り。

桂あいり『お姫様と1000回ヤラなきゃ未来がヤバい!!』

ThousandsSexForOurFuture TVアニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』第2期第12話「光の海」を観ました。ちょっと展開としてしつこいと感じる部分はありましたが、Finalの舞台を前に9人それぞれの想い、それぞれの関係性が確認され、一丸となって舞台に上がった流れは丁寧でしたね。
それにしても、ライブシーンの曜ちゃんがめちゃくちゃ可愛かったですね、いや、もちろん、元から可愛いですけど。

  さて本日は、桂あいり先生の(成年向け)初単行本『お姫様と1000回ヤラなきゃ未来がヤバい!!』(ジーウォーク)のへたレビューです。なかなかインパクトのあるタイトルですねぇ。
ダブルお姫様ヒロイン&ダブル美人従者に精子を求められる棚ボタなドタバタラブコメ&青春ラブストーリーな1冊となっています。

ThousandsSexForOurFuture1  収録作は、3500年後の未来の世界からやってきたお姫様とその従者は、主人公が英雄を為すことのできる“黄金の遺伝子”の持ち主であることを告げ、クーデターで彼女達を追いやる敵対勢力を打ち破るため千回に一回の割合で放出されるその遺伝子を持つ精子を受胎するべくセックスの励むのだが、そこに敵対勢力の異母姉妹である第二王女もやってきて!?なタイトル長編全8話(←参照 意外に平和な争奪戦 同長編第2話より)。
1話当りのページ数は24Pと標準的なボリュームで固定。長編作として相応の読み応えのあるストーリーであり、またハーレムシチュエーションによるエロのウハウハ感・量的満足感も明瞭に意図された構築となっています。

【棚ボタ展開のウハウハ感とシリアスな恋愛ストーリー】

  ある日突然、主人公とのセックスを求めてくる美少女&美女が計4人も押し掛けてきて、黄金の遺伝子のアタリを引くべくエッチに邁進する日々というフルスロットルに棚ボタ的なハーレム模様を序盤から形成していきます。
主人公との恋愛感情を深めていく第一王女・セイラさんとのピュアな恋模様、ライバルキャラである第二王女・レイラさんとの主人公争奪ドタバタ模様など、ハーレムラブコメ的な要素を有していますが、実際には国家の内乱・存亡というシリアスな背景があり、そこらは彼女達の従者である二人の争いなどに担わせて役割分担をしているのは巧いところ。
ThousandsSexForOurFuture2  終盤ではこのシリアスな側面が前面に出てきており、やはり黄金の遺伝子の持ち主であり、軍事的な威圧によってセイラさんと政略結婚しようとする悪役・ボイド王子の出現によって、凌辱の魔の手がヒロイン達に迫ります(←参照 冷徹な悪役としてキャラが立ってました 長編第8話より)。
ハーレム系作品に別の男が出ること、その男性とメイン級のヒロインにエロシーンがあること(ただしセイラさんについては挿入は未遂)は、読者の評価に大きく影響しえる要素でありますが、この展開はラブストーリーにおける障壁の役割だけではなく、セイラさんが、黄金の遺伝子によって国を救う使命のためならば相手が誰でもよいのではなく、一人の女性として主人公のことが好きなのだという立ち位置を明確にする上でも重要な展開であったと考えます。
  このシリアスな困難の解決は、やや強引であって評者としては素直に肯定できないものの、主人公男子もちゃんと頑張っていますし、また重くなった話の流れに軽妙さを取り戻し、ラストのほのぼのラブラブエンドへの流れをスムーズにしています。
冒頭で示された棚ボタ的なハーレム形成から一転して、一定のシリアスさのあるラブストーリーとしてまとまっており、主人公もハーレム的状況に耽溺することなく、互いに好きな相手を明確に選択する誠実さ、争った姉妹の融和の安心感など、読後感も良質に仕上がっています。

【スレンダー巨乳ボディの健康的なエロス】
  異母姉妹であるお姫様な美少女2人と、その護衛兼従者である美女2人の計4人がヒロインとして登場するハーレム仕様ですが、前述した様にあくまでメインヒロインは第一王女であるセイラさん。
初心で真面目、そして初めての恋心に混乱したり健気に頑張ったり、そして王女としての使命と一人の女性としての感情に揺れ動くセイラさんのキャラ立ちは非常に良好でストーリー全体の魅力を高めていますし、クールなお姉様タイプの従者・なたぎさん、高飛車で強引でも正々堂々とした王道のライバルキャラ・レイラさんに複雑な事情もある寡黙なその従者・ちふゆさんと、サブキャラ達もそれぞれ魅力的なキャラクターとして脇を固めます。
  基本的にはヒロイン達に流されるままで、セックスの際には黄金の遺伝子所有者としての性質でエロ無双化する主人公・種付君(すごい名前だ!)は、ハーレムエロ的に分かりやすいキャラですが、これが決して凡庸な配置ではなく、普通の男の子とお姫様という対比、特別なことをしなくても素直に誠実にヒロインへの恋心を寄せていく流れ、男の子として恋路の障壁に立ち向かう勇気と、非常に好感を持てるキャラへ育っていくのが◎。
ThousandsSexForOurFuture3  ヒロイン達のボディデザインについては、等身高めですらりとした四肢が伸びるスレンダー寄りの肢体に、並乳~程好い巨乳クラスのバストと形のよいヒップ、さわさわち陰毛が控えめに茂る股間を組み合わせたタイプで概ね固定(←参照 護衛のお姉さんコンビと3Pだ! 長編第5話より)。
ストレートな淫猥さを追求したタイプというよりかは、端正なバランスの女体に健康的な色香を香らせるタイプの肢体造形であり、舌や性器などの粘膜描写に十分な淫猥さを持たせつつクドくはしないバランスを保っています。
  絵柄についても、青年漫画的なキャッチーさや女性向けの端正さなどを有するタイプで、十分な作画密度を安定させつつも、さっぱりとした印象があるのが特色と評し得るでしょう。

【抑えめの演出でじっくりと陶酔感を高める濡れ場】
  ストーリー全体のドラマ性・展開の面白さがしっかり形成される一方、題材的に直球のエロ向き案件であることもあって、濡れ場の尺は十分にあり、場合によっては2話またぎのエロシーンを用意することもあります。
  前述した悪役の王子による凌辱・寝取り未遂があるのは一部の諸氏にとって結構なネックになると思いますが、基本的には棚ボタハーレムエロであり、クールで綺麗なお姉さんに搾られたり、ライバルキャラの熱烈強引アタックに翻弄されたり、メインヒロインのキュートな羞恥心が見られたりと、翻弄されつつも幸福なエロ模様を形成。
お姫様コンビはあくまで中出しセックスでの受胎が目的で、従者コンビは精子をゲットするべくコンドームを使用しながらの搾精という差別化が面白いですが、特殊な遺伝子の持ち主の性質として著しく興奮するとエロ弁慶と化してガンガン攻めまくる性のモンスターに変化。
ThousandsSexForOurFuture4クール美女のフェラやら、初心なお姫様とキスを交しながらの性器の触れ合いなど、前戯パートにもキャラの個性を出しつつ、中出し連発でパワフルに突き進んでいく抽挿パートを主体とした構築であり、リードを取るタイプの女性キャラも真面目で初心なお姫様も熱っぽい痴態を見せ付けてくれます(←参照 長編第3話より)。
  赤面し蕩けた瞳の官能フェイスや、ちんこが出し入れされる結合部のアップ、程好い汁気に思わず漏れ出てしまう嬌声など、一定のアタックと密度を備えたエロ演出でありつつ、絵柄の良さを殺さない水準にむしろ抑制的なスタイルであり、演出面での濃さ・過激さを追求せずとも、陶酔感や没入感を十分に高めているのは明確に技量の高さを示しています。
大ゴマ連発ではなく、小~中ゴマを多用しつつ、行為の連続性や勢いを担保するコマ配置、表情と肢体のポージングの適切な組み合わせによる魅せ方など、派手さはないものの技巧的な構成で、エロの情報量と勢いを両立させているのも特筆すべきポイントで、ヒロイン達の痴態に集中できる作りと言えるでしょう。

  安直なハーレムものと思わせなが意外性と奥行きのあるストーリー、個々のキャラクターの良さ、品の良さを保ちつつ適度な濃密さのあるエロ描写と三拍子そろった良作と感じます。
個人的には、クールで真面目で強くて、そんなところがちょっとコミカルでもある従者のお姉さん・なたぎさんが大変お気に入りです。お勧め!
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